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☆アヴァンス法務事務所☆
夜のバイト
今回の一連の返済は乗り切ったが、次は友人に返す金や家賃などの諸生活費、車のローンなど払えば、また返済に苦しむ。それより今日からの飯代もない。米は実家が兼業農家をしているため、充分にあるがおかずはない。この数日で冷蔵庫の残り物もなくなっている。思案した結果、友人宅に転がり込み夕食をよばれることにする。友人の母の手料理、これが、いつもの晩飯より豪勢。一時の幸せを味わう。
しかし部屋に帰ると空っぽの冷蔵庫。現実に引き戻される。「このままではやばくなる」一刻も早く仕事が終わってからのバイトを探すことを決意する。今考えれば、この時ばかりは、小心者振りが良い方に出たのだろう。
この日は久しぶりに裕福な晩飯にありつけたこともあり、うとうとと寝てしまった。
気づけば朝を迎えている。督促のない朝。なんて清々しい朝なんだ。我輩、普通の生活のありがたみを実感する。
早速、新聞を開き、求人のちらしを見る。あるのは、コンビニ、外食、など。その求人ちらしをポケットに突っ込み飯も食わずに会社に向かう。
会社に着くとまず便所に入り求人ちらしを見る。多くの会社はバイトは禁止、ご多分に漏れずうちの会社もだ。
詳細をチェックし、何件かに丸をつけ、職場に入る。
考えてみればここのところ金策ばかりでほとんど仕事が進んでいない。「よくこんな奴に給料払ってんな。」考えてみれば、我輩が思うっていことは、上司も思っているに違いない。
数日分を取り戻そうと昼食も取らずに営業先への移動時間に使う。昼食代もなく、腹が減ったまま休憩を取るより気がまぎれる。
夕刻まで、この日は、久しぶりに丸一日充実した仕事をした。満足感を味わいながら帰宅する。しかしまた帰宅すると空っぽの冷蔵庫に現実に引き戻される。ご飯に塩をかけ夕食を終える。「しまった!バイト探さなきゃ」すぐに求人雑誌を買いではなく、立ち読みに走る。いい大人が実に情けないが現実である。
これでもやはり、コンビニや外食が中心だ。コンビニや外食では給料は少ない。ページをめくっていくうち、中に飲み屋のボーイもある。これは多少ではあるが給料も良い。
しかし考えてみるとコンビニにしても外食にしてもボーイにしても接客。同僚や取引先も利用する可能性が高い。と言うことは会社にばれる可能性も高いと言うことだ。
悩むうち土建関係の仕事をしている友人を思いついた。早速電話をしてみる。
「実は訳あって‥」簡単では有るが事情を話す。「分かった。うちが使ってる警備会社が夜勤で日当1万くらいだから聞いてみてやる。他にも2、3聞いてみてやるよ。」
やはり持つものは友人である。涙が溢れそうになる。
結局その友人からの連絡を待つことにして、その日は、金もない、することもないので9時過ぎだが寝ることにする。
借金、バイトが気になって、なかなか寝付けなかったが、そうこうしてるうちに寝入ってしまった。
次の日の昼、バイトを当たってくれている友人から電話があった。例によってすぐにトイレに。
「どうだった?」「今人がいるので募集してないが、と言ったが巡回警備なら押し込めるとのこと、その場合、週2回は出て欲しい。給料は8時間で1万。」と言うことだった。それともう一件、別に保線の仕事があるとのことだ。仕事は週に2回、1日3時間〜5時間、日給1万4千、しかも毎週での給料の支給をしてくれる。これは願ってもない条件。考えることもなく、これで段取りをしてもらうことにする。
早速次の日に面接に、面接と言っても関係会社から圧力をかけて入れてもらうのだから、形式だけである。面接では説明だけを聞く、話によると安全講習を受けなければ現場には入れないとのこと、ちょうど来週、5日後にあるらしい。安全講習に申込み面接を終える。
ようやく安全講習の日、会社を仮病で休む。これが終わると、バイトができる。
しかしバイトが始まるとこれが非常にきつい!4時間程で1万4千貰えるだけの内容だ。「あんちゃん!早くしろ!」我輩バイトであるためこき使われる。「白いご飯におかずは塩の生活で、こんなこと出来るか!」肉体労働に体が悲鳴をあげる。眠さもあり意識がもうろうとする。
こうして悪魔の時間を終えた。
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