BigBommeR's 泌尿器科相談室

包茎やペニスに関してのよくある質問や誤解      


 Q1. 自分のペニスは小さいと思う.日本人の平均的なペニスのサイズは?

 Q2. カントンだと思うが手術は必要か?

 Q3. 包皮輪の狭窄は手術が必要か? 剥き癖を付けると良くなるのか?

 Q4. 包茎の手術を受けたいが良い病院は?

 Q5. 冠状溝や亀頭冠に白いブツブツがある.包皮小帯の両側に白いブツブツがある.

 Q6. 包皮を反転出来るが亀頭部が何かに触れると強い刺戟や痛みがある.

 Q7. 包皮を反転すると亀頭と包皮が一部つながっている.

 Q8. 包茎の手術後に腫れている.

 Q9. 包茎の手術後,性的な感覚が減弱・消失した.射精しなくなった.


Q1. 自分のペニスは小さいと思う.日本人の平均的なペニスのサイズは?

A1.

ペニスが小さいと思っている人の大部分は,全く問題ありません.
セックスする為には勃起時に7cm以上あれば問題ないと言われています.
普通,ペニスが小さいので女性に嫌われると言う事はありません.
日本人の平均的なペニスのサイズはおよそ以下の範囲です.

 弛緩時;4cm〜11cm,平均8cm
 勃起時;8cm〜15cm,平均12cm

但し,射精直前にペニスは最大になるので,
勃起時と言ってもどの時点で測るかによって大きさは変わります. 
また,平均より大きいとか小さいとか言う事を問題にする事は
全くナンセンスです.
包茎と同じような事がこの件についても言えますが,
大多数の女性はペニスに関して,清潔にさえしていれば
ほとんど問題にしません.

ちなみに,大きすぎて女性が性交痛を訴える為に
まともにセックスが出来ないと言うのも非常に深刻な悩みになります.
この問題は女性に慣れてもらう他,良い方法はありません.

   


Q2. カントンだと思うが手術は必要か?

A2.

まず,非常に多くの方が嵌頓(カントン)包茎というものを間違って理解しています.
美容形成外科などの広告やホームページで,
間違った包茎の説明をしている為に起きた誤解だと思います.
嵌頓包茎と言う包茎の分類はありません.
嵌頓包茎とは包茎の人に起きる事がある特殊な病的な状態の事です.

嵌頓とは,“はまり込んで抜けなくなる”と言う意味です.
嵌頓包茎とは,亀頭が狭い包皮輪の外側に嵌屯して元に戻らなくなった状態です.
本当の嵌頓包茎であれば,手で修復する事もありますが,
多くの場合手術やそれに変わる処置が必要です.

多くの人が嵌頓包茎と誤解している,
勃起時に包皮輪が狭いため亀頭を完全に出す事が出来ない状態は
包茎の分類では適切な用語は無いのですが,
包皮輪狭窄と呼ばれています.
包皮輪狭窄に関しては次項で述べます.

   


Q3. 包皮輪の狭窄は手術が必要か? 剥き癖を付けると良くなるのか?

A3.

包皮輪狭窄とは,包皮が形作る尿の出口の部分が充分に広がらない為に,
亀頭を完全に出す事が出来ない状態です.
多くの場合,勃起していない時は亀頭を出す事が出来るのに
勃起すると先の方しか亀頭を出せなくなる方が多いようです.
この時,無理をすれば亀頭を完全に出す事が出来れば,
包皮輪狭窄を伴う仮性包茎と言う事になり,
かなり無理をしても亀頭を出す事が出来なければ真性包茎と言う事になります.

真性包茎であれば包茎の手術を受けるべきです.

亀頭を出す事が出来るのであれば,
毎日亀頭を出すようにしていれば,狭い包皮輪が伸びてきて
狭窄は解除される事が多いので試してみる価値はあると思います.
決まったやり方があるわけではありませんので,
自分で適当にやってみて良いと思います.
勃起した時になるべく剥いてみるようにすれば,
だんだん慣れてくる事が多いようです.
但し,狭窄の程度が強い場合は嵌頓(カントン)包茎を起こす事があるので
注意が必要です. 嵌頓包茎はいわゆる朝立ちの時に起きやすいので,
寝る時は亀頭を出したままにしない方が無難でしょう.

2-3カ月試してみて,全く変化がないようであれば
包茎の手術を受けた方が良いと思います.

   


Q4. 包茎の手術を受けたいが良い病院は?

難しい質問です. 特に良い病院を選ぶ基準はありませんが,
美容形成外科,特にTVや雑誌,スポーツ新聞などに
広告を出しているような所は
(例外的に良心的な所もあるのかも知れませんが)
金儲け主義で技術的には未熟な為にトラブルが多いので
避けた方が良いと思います.
休日にも診療していたり,
アドバイザーやカウンセラーと称する無資格者が説明を行ったり,
通院不要と強調したりする所は避けるべきです.

手術は泌尿器科で受けると良いと思いますが,
悪質な美容形成外科では,泌尿器科医が勤務していないのに
泌尿器科を標榜していますから,
泌尿器科がある大きな病院,
診療科目が泌尿器科のみか,
泌尿器科・皮膚科の医院,を目安にすると良いでしょう.

泌尿器科の中で何を目安に病院を選ぶかと言う話になると,
これも難しい話になりますが,
・評判が良いところを捜す.
・内科や外科など他の診療科の先生に紹介してもらう.
・電話で相談してみて対応が良いところ.
などの選択方法があると思います.

   


Q5. 冠状溝や亀頭冠に白いブツブツがある.包皮小帯の両側に白いブツブツがある.

A5.

このような場合に問題になるのは,
尖圭コンジロームと言う性病がないかと言う点です.
従って,性病を移されたような心当たりが全くない人は
白いブツブツがあっても心配なものではありません.

コンジロームとの鑑別が必要な正常な構造には以下のようなものがあります.

亀頭の直径が一番大きい部分を亀頭冠と呼びます.
この亀頭冠のすぐ後に亀頭を取り囲んで存在する白いブツブツを
pearly penile papules と言います.
適当な日本語訳はありませんが直訳は真珠様陰茎小丘疹となります.
胎生期に包皮と亀頭の間に脂肪が分泌される分泌腺の名残で
目立たない人はいますが,20代前半くらいまででは,
全く無いと言う人は稀です.
年を取れば無くなってしまう人も多くいます.

包皮小帯の両側に数個,ほぼ左右対称に数個ある直径0.5mm程度の
白いブツブツは,名前がありません.
皮脂球と言う皮膚の直下にある脂肪腺の一種です.
動物にも見られる事があり,何等かの臭いを分泌する
腺の名残と言う説を聞いた事がありますが,定かではありません.
これも無い人の方が稀です.

これらの生理的にみられるもの以外にも包皮のリンパ管炎や
フォックス・フォアダイスと呼ばれる皮膚の病気,
毛嚢炎やニキビの一種,などコンジロームと間違われやすいものです.
コンジロームを移されたような心当たりがあって気になる時は
泌尿器科の医師に診てもらうべきです.

コンジロームの場合は,液体窒素による凍結療法や電気凝固,
特殊な薬の塗布,広範にある場合や大きい場合は手術による切除
などの治療が必要ですが,
他の状態でこのような処置が必要になる事はありません.
特に最初に挙げたpearly penile papules や
包皮小帯の両側にある皮脂球などは全く正常な構造であり,
何の問題も無いものです.

美容形成外科などではこれを
“性病ではないが女性から見ると性病と誤解される”
と言ったり,性病と偽って(または誤診して)
摘除術を行い高額の治療費を請求する場合があります.

その結果,性感の障害が起きると言うトラブルが起きています.

普通にある正常な構造を半分騙して摘除した揚げ句,
後に問題が起きるような行為は,傷害罪だと思うんですがね...

   


Q6. 包皮を反転出来るが亀頭部が何かに触れると強い刺戟や痛みがある

A6.

亀頭部の皮膚が外界と接していないと,
刺激に弱く過敏な為このような症状があります.
要は慣れるしかない事で,また1週間程度でかなり慣れてきます.
普通は1カ月,長くかかるひとでもても3カ月も経てばなんともなくなります.

最初は入浴時に亀頭を出して洗う事から始め,
ある程度刺戟を受けにくくなれば,ベビーパウダー等を振って
乾燥させておけば,かなり刺戟は感じにくくなるようです.
最初は少しずつで良いと思いますが,慣らすように頑張ってみて下さい.

長期間仮性包茎で亀頭を出していなかった人や,
真性包茎だった人はみんなこのような不快感を感じるものです.

   


Q7. 包皮を反転すると亀頭と包皮が一部つながっている.

A7.

二つの場合が考えられます.
ひとつは包皮小帯の事を指していて,全く問題ない正常な構造である場合.
もう一つは,亀頭包皮癒着と言う状態です.

包皮小帯とは俗に言う“裏スジ”の事で,ペニスの裏側,尿道口の下から
包皮に向ってヒダ状の皮膚が伸びている部分です.
これを異常ではないかと心配する青少年が時々いますが,
誰でもそのような形になっているものです.

亀頭包皮癒着とは,その名の通り亀頭と包皮が癒着しているもので,
先天的な形成異常や過去の亀頭包皮炎の後遺症だったりします.

癒着の程度が弱ければ,割に簡単に剥がす事ができますが,
強い癒着があれば,局所麻酔をかけなければ剥がせない場合もあり
また,剥がしたあと亀頭の真皮層と言う一番表面の皮膚が
いっしょに剥げてしまい,出血する事もあります.
対応としては以下の4つの選択になると思います.

1. そのまま自然にはがれるのを待つ
  20才までにはがれれば,別に問題はないと思います.
  SEXの時に痛みがあるようなら20才まで待たずに何らか処置をすべきです.

2. 入浴時に少し痛いのをガマンしながら,少しずつ自分で剥がしてみる.
  癒着の程度が強い時に,自分ではがす為には湯船の中で
  少しずつはがすのが良いでしょう.
  出血する事もありますが,少しずつならあまり問題はありません.
  痛みが強いようなら泌尿器科を受診して相談した方が良いかも知れません.

3. 自分で思い切ってベリッとはがしてみる.
  癒着の程度が軽ければ,一気にはがした方が簡単です.
  また,痛みもかえって少ない事が多いです.
  はがした後に出血が強かったり,亀頭部の皮膚がはがれて痛みが強い場合は
  泌を受診すべきです.

4. 泌尿器科に行って診てもらう.
  自分でやる勇気がないし,20才まで待ちたくないと言う事であれば,
  泌尿器科を受診すべきですね.
  状態に合った最も適切な処置が出来ると思います.

  癒着が強い時には,最も痛くない方法として,
  局所麻酔をかけてはがす事も出来ます.

   


Q8. 包茎の手術後に腫れている.

包茎手術の後に腫れるのは,普通に起こる事です.
包茎手術後の状態は少なくとも3カ月以上経たないと評価出来ません.
多くの場合,縫合した部分が腫れますが,一カ月以内程度でこの腫れは引いてきます.
3カ月経っても腫れが残っていると言う事であれば何等かの問題があるのかも知れません.

腫れた部分の皮膚が肥厚してタルミが残る事があります.
再手術して取る事も出来ますが,再手術の結果が
患者さんに満足出来るものであるかどうか,なかなか保証できないので
他の病院で包茎手術を受けた方の再手術と言うものは
よほどひどい状態か,手術で確実にきれいに出来ると言う自信がない限り,
あまり手を出したくないと言うのが本音です.

   


Q9. 包茎の手術後,性的な感覚が減弱・消失した.射精しなくなった.

皮膚を切除するので,手術後に感覚の変化が生じる事は
程度の差がありますが良くあるようです.
程度が強ければ性的な感覚が著しく弱くなったり,
その為に射精しなくなったりする人も稀に居ます.
これは同じ手術をしてもそのような問題は起きないと言う人が大多数ですが,
起きた人にとってみれば非常に深刻な問題になると言う点で,
包茎手術のリスクとして大きなものと考える必要があります.

このような問題が起きる理由は以下の説が正しいと考えています.

射精に至る刺戟は初めて射精したとき以来の一種の学習で
条件反射的な経路が脳内に人それぞれで微妙に異なった神経の回路として
成立しているものと思われます.
包茎の手術でこの経路の入り口であるセンサーに相当する部分が
取り去られてしまうと,長い間使われていた経路とは別の経路で
射精を起こす必要があり,その為に性感の障害や遅漏と言う現象が
起きるのではないか,と思われます.
つまり,例えれば今までは高速道路を使えたのにこれが使えなくなった為に
一般道路を使わなければいけないような状態です.
その為に同じ術式であっても問題を起こさない人と起こす人が居るのだと思います.
問題を起こさない人は手術で取り去った部分は射精を起こす為の経路としては
重要でない部分であったと言う事でしょう.

そこで解決に結びつく方法としては,新たに射精の為の経路を
脳に回路として学習させれば良いのではないか,と考えています.
具体的にはマスターベーションを頻繁に行うと言う事になります.
可能であれば毎日でも行えば少しづつ短くなってくる可能性があると思います.

またこのような問題に関しては精神的な影響も強く,
関心を強く持てば集中しすぎて感覚が解らなくなると言うような現象も起きます.
精神的に落ち込む気持ちは充分に理解できますが,
楽天的に考える方が解決に結びつきやすいようです.

この問題に関してメールで相談をされる方が多くいますが,
ほとんどの方は1年以内にほぼ満足できる状態に改善しているようです.

   


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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