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THIRD WORLD WAR ★霧の英国ロック★
60s 70s BRITISH ROCK ARTISTS CATALOGUE
RELATIONS
 


THIRD WORLD WAR
2003/08/25 OPEN
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BIOGRAPHY★バイオグラフィ

THIRD WORLD WAR ▲TOP
サード・ワールド・ウォー

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★英国でもユニークな存在であるサード・ワールド・ウォー。残したシングルとアルバムは各2枚ずつのみだが、英国ロック・ファンの記憶に残るグループだ。アナーキーな社会的メッセージ、そしてガレージ、アンダーグラウンド、サイケ、R&Bを包含したロウなサウンドから、英国最初のパンク・バンドといわれている。

Terry Stamp & Jim Avery in Chicago 2000

★70年前後の英国アンダーグラウンド・シーンでは、個性豊かなアーティストがしのぎを削っていた。テリー・スタンプとジム・エイヴリーのデュオによるサード・ワールド・ウォーもそのひとつである。当時、ロイ・ハーパー、ヴィヴィアン・スタンシャル、アーサー・ブラウン、ピンク・フェアリーズなどという錚々たる連中と共演していたらしいが、そのなかでも彼らは一線を画していた。それは音楽性に先立ち、反政治的な社会派メッセージを強烈に主張していたからだ。そういうアナーキーさが元祖パンクといわれる所以である。

★アンダーグランドに登場したサード・ワールド・ウォーは、ヴォーカルとギターのテリー・スタンプとベースのジム・エイヴリーのふたりによってロンドン結成されている。テリーの結成以前の経歴は不明(本人もあまり語ることがない)だけど、ジムはすでにヴェテランとして活躍していたようだ。

★ジムは、67年にジョン・カン在籍のジ・アタックに参加し、ラスト・シングルの「レディ・オレンジ・ピール」をリリースしている人物。そして、アタックのドラムスのキース・ホッジとフックドというグループを結成。メンバーは、ジムとキースのほかに、サンディ・ロウエンタル(ヴォーカル)とチャス・クロンク(ギター)のふたり。いくつかのツアーを経てフックドを解散させたジムは、サンダークラップ・ニューマンに参加している。サンダークラップは、ザ・フーのピート・タウンジェンドの息のかかったグループで、デビュー・シングル「サムシング・イン・ジ・エアー」を大ヒットさせ、一躍有名になっている。メンバーは、ジョン・キーン(ヴォーカル)、ジミー・マカロック(ギター)、アンディ・ニューマン(キーボード)、ジャック・マカロック(ドラムス)、そしてジムの5人編成。ジムは、ジミー・マカロックの実兄であるジャック・マカロック(コリンズ)がアタックのメンバーだったことから参加したようだ。

★サンダークラップ・ニューマンが解散した70年に、ジムはテリー・スタンプとサード・ワールド・ウォーを結成。当時、ドラムスはポール・オルスンだったが、ジムとテリー以外のメンバーはかなり流動的だったようだ。アルバムを制作するころには、レモ・フォーやアシュトン・ガードナー&ダイクのトニー・アシュトン(キーボード)が参加している。アシュトン・ガードナー&ダイクは、反戦的、反政治的なメッセージの強い歌詞と厚みのあるR&Bから、ミュージシャンや評論家から絶大な人気を得ていたグループで、テリーと同じ音楽性を持ったアシュトンのサード・ワールド・ウォーへの参加は必然といえるものだったのだ。その他のメンバーには、ジョン・ケールなどのドラマーを務めるフレッド・スミス、セッション・ギタリストのミック・リーバー(アシュトン・ガードナー&ダイクのメンバーでもある)や木管奏者のボビー・キーズなどがバックを固めている。

Terry Stamp at B. B. Kings Blues Club, Universal City, LA

★このメンバーで、71年にアルバム『サード・ワールド・ウォー』とシングル「アセンション・デイ」をリリース。反政治的メッセージ、とくにアッパークラスに対する反骨や労働者階級への鼓舞などを表現した強烈なインパクトの作品である。アルバム・ジャケットもヨーロッパで使用された顔写真入りのものではなく、モノクロの赤ん坊の叫びをイラスト化した印象的なカバーを英国では採用している。同年、続いて2枚目のシングル「ア・リトル・ビット・オブ・アーバン・ロック」もリリース。

★72年には、ピート・タウンジェンドやサンダークラップ・ニューマン関係からトラック・レコードに移籍して、2作目をリリース。こちらも同傾向のメッセージ色の強いアルバムであるが、前作のパンク然としたサウンドから、楽曲を重視したものになっている。これは、ルネッサンスやイリュージョンのジョン・ホークンとジョン・ナイトブリッジ、マンフレッド・マン・チャプター・スリーのクレイグ・コリンジなど多彩なゲストの参加によるものだが、とりわけ、ホークンとナイトブリッジのルネッサンス組の影響が強いといえるだろう。 (つづく)



Terry Stamp in LA September 2003
Terry Stamp at Sunburst Recording Studios, LA
Terry Stamp

 

DISCOGRAPHY★ディスコグラフィ

ALBUMS (THIRD WORLD WAR) ▲TOP
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  THIRD WORLD WAR/THIRD WORLD WAR
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1971
FLY
HIFLY 4
  THIRD WORLD WAR/THIRD WORLD WAR II
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1972
Track
2406 108

SINGLES (THIRD WORLD WAR) ▲TOP
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THIRD WORLD WAR (PS)
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A★Ascension Day
B★Teddy Teeth Goes Sailing

Fly
BUG 7
1971

THIRD WORLD WAR
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A★A Little Bit Of Urban Rock
B★Working Class Man

Fly
BUG 11
1971

ALBUMS (TERRY STAMP) ▲TOP
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TERRY STAMP/FATSTICKS
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★ボクサーと双璧を成すオリー・ハルソール参加のアルバムといってもいいだろう。サイケでフリーキーなアンダーグラウンド・アルバムでデビューしたサード・ワールド・ウォーのリーダー、テリー・スタンプの74年のソロアルバムだが、バックはハルソールとトニー・ニューマンのボクサー組が中心になっている。スタンプの絞り出すような枯れたハスキー・ヴォイスがマイク・パトゥに近いうえに、ハルソールの主張も目立つため、ボクサーやパトゥを聴いている錯覚に陥る。トドメは、ボクサーのファーストにも収められている「タウン・ドランク」のオリジナル・ヴァージョンだろう。ボクサーがクールな都会派なのに対し本作はホットな野生派、どちらも実に素晴らしい。(藤崎 登)
1975
A&M
AMLH 68329 (Silver)
  TERRY STAMP/BLUE REDONDO
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1978
GSL
GSLMCD 001
  TERRY STAMP/TERRA FIRMA OCEANA (Vol 1)
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1980
GSL
GSLMCD 002
  TERRY STAMP/TERRA FIRMA OCEANA (Vol 2)
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1983
GSL
GSLMCD 003
  TERRY STAMP/ORCHI VELVER (Vol 1)
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1985
GSL
GSLMCD 004
  TERRY STAMP/ORCHI VELVER (Vol 2)
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1986
GSL
GSLMCD 005
  TERRY STAMP/GORDO CURUCO (Vol 1)
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1984
GSL
GSLMCD 006
  TERRY STAMP/GORDO CURUCO (Vol 2)
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1985
GSL
GSLMCD 007
  TERRY STAMP/MARCEAU GATE
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1987
GSL
GSLMCD 008
  TERRY STAMP/BOMB SHELTER BLUES (Vol 1)
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1989
GSL
GSLMCD 009
  TERRY STAMP/BOMB SHELTER BLUES (Vol 2)
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1989
GSL
GSLMCD 010
  TERRY STAMP/BOMB SHELTER BLUES (Vol 3)
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1990
GSL
GSLMCD 011
  TERRY STAMP/BOMB SHELTER BLUES (Vol 4)
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1991
GSL
GSLMCD 012
  TERRY STAMP/BOMB SHELTER BLUES (Vol 5)
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1996
GSL
GSLMCD 013
  TERRY STAMP/ARTWORK FROM THE CAVES OF THE HOLLYWOOD HILLS
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1993
GSL
GSLMCD 014
  TERRY STAMP/THE LAST KNOWN LOS ANGELES FIELD RECORDINGS OF TERRY STAMP
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1997
GSL
GSLMCD 017
TERRY STAMP/SEVEN HITS OF YULE
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?
GSL
GSLMCD 022
TERRY STAMP/ROCK AND ROLL SNIPER
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?
GSL
GSLMCD 025
  TERRY STAMP/SUNSET STRIP SERIES (Vol 1)
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★サード・ワールド・ウォーが、英国最初のパンク・バンドと呼ばれたのは伊達じゃない。この2003年にリリースされたライブ・アルバム(スタジオ・ライブ?)は、全盛期のサード・ワールド・ウォーを彷彿とさせるパンク作品であり、これを聴けば、彼のパンク精神が、いまも健在なのがわかる。テリー・スタンプのヴォーカル・スタイルは、リーディングからじりじりとヘヴィに盛り上がりをみせる手法。それは、ジョン・ケールやパティ・スミスなどと同類だけど、それ以上にパンキッシュに吹っ切れている。ゴツゴツしたぶっといベースに導かれるヘヴィなサウンドに、たたみかけるようなヴォーカルは、ストラングラーズのようでもあるが、70年代パンクのようにギターにハードコアやノイズコアの先鋭や即興性がないので、時代にあせることなく十分楽しめる作品である。この朗読にクロスするヘヴィなサウンドから生まれるドラマティックなヴァイオレンスは圧巻。これが60歳近いオヤジの叫びだと思うと驚異だ。すべてのパンク・ファンに。(藤崎 登)
2003
GSL
GSLMCD 026

ALBUMS (TERRY STAMP AND JIM AVERY) ▲TOP
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TERRY STAMP AND JIM AVERY/TWO BUCKETS OF BLOOD (Bucket One)
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1998
GSL
GSLMCD 015
TERRY STAMP AND JIM AVERY/TWO BUCKETS OF BLOOD (Bucket Two)
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1999
GSL
GSLMCD 016
  TERRY STAMP AND JIM AVERY
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2001
GSL
GSLMCD 020
TERRY STAMP AND JIM AVERY/THE COMPLETE CHICAGO RECORDINGS
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★スティーヴ・アリビーニの元で制作された20曲をまとめたアルバム。文字どおり全ての曲がシカゴでレコーディングされている。冒頭の「ゴーイング・トゥ・シカゴ」で歌われるように、シカゴへの憧憬が強く表現されたブルース・アルバムである。シカゴ・ブルースを目指しているのだろうけれど、ここにあるのはテリー・スタンプの強烈な個性で固められたオリジナル・ブルースだ。しっとりとした大人の情感を漂わせるブルージーなバラードである。燻し銀のようなテリーのヴォーカルと音数の少ない的確なジム・エイヴリーの演奏は、じわじわと心に浸透し、絶対的な説得力を持って迫ってくる。歌詞が理解できたなら、この何倍もの感動があると思うのだが・・・残念である。しかし、サウンドだけでも楽しめるアルバム。彼らの演奏をバックに、大人の夜の時間を過ごせたなら、きっと幸せだろう。(藤崎 登)
2003
GSL
GSLMCD 023

ALBUMS (TERRY STAMP AND OTHERS) ▲TOP
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JOHN HAWKEN, TERRY STAMP, JIM AVERY, MICK LIBER/GODS OF THE WEST
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★オリジナル・ルネッサンスのジョン・ホークン、アシュトン・ガードナー&ダイクのミック・リーバー、そしてサード・ワールド・ウォーのテリー・スタンプとジム・エイヴリーの4人が、それぞれ曲を持ちより制作したアルバム。全員ともさすがに60年代や70年代の湧き出るようなパワーはないけれど、熟成した年季と力強い一本の筋を持っているのがわかる。ホークンはブラスを導入したマイナー調のブルース・ロック、リーバーとエイヴリーはギター・インスト、そのなかに彼らの芯を感じることができる。なかでも、テリーが情感いっぱいに歌い上げるホークンの2曲は感動的で、円熟味を増したテリーのヴォーカルが嬉しい。しかし、肝心のテリー本人の曲が長尺のポエトリー・リーディングなので、英語が聞きとれない日本人には辛かったりするのが惜しい。(藤崎 登)
2003
GSL
GSLMCD 027

ALBUMS (JIM AVERY) ▲TOP
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JIM AVERY/SOUNDTRACK MASTERS(Volume One)
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?
GSL
GSLMCD ?
JIM AVERY/CENTURY OF IRON TEARS
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2001
GSL
GSLMCD 019
  JIM AVERY/THREE FRACTURED JACKS
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2002
GSL
GSLMCD 021

 

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