宇宙旅行の ニーズとモデル

  研究開始に先立ち、パトリック・コリンズ博士5)が、宇宙旅行についての世界初
のアンケート調査を行い、日本中の 3,030人の老若男女からの回答によって、
「宇宙に泊まって地球を見たい。そのためには3ヵ月分の収入を支払っても よい」
と考えている人が70%以上いることが判りました。
その後、 ドイツ、アメリカ、カナダの調査でも同様な結果が出ています。
宇宙旅行の事業化に対するニーズが明らかになったのです。(アンケート結果)

 アンケートでは1週間の滞在希望が多いので、地球軌道上に宇宙 ホテルを設け
ます。宇宙機の主任務は、地球とホテル間を往復して 旅客を運ぶ輸送機ですが、
当面は軌道を周遊する遊覧船の役割を果たします。月や火星へ行く人は、ホテル
で別の機材に乗り換えます。(運行予想図)
 北海道から出発するとして軌道傾斜角を42度に選ぶと、昼出発の 場合は太平洋
と南アメリカを、夜出発の場合はアフリカとアジアを各々見ることができます。日本の
上空を飛び、地球を2周して出発地へ戻る3時間の旅を標準とします。(飛行経路)

飛行機と同じように、誰でも普段着で乗れ、事前の 訓練は要りません。
ただし、上昇中と下降中は飛行機 よりも厳しい環境です。
体重が3倍になり、騒音も10dbほど大きいですから、ジェットコースターに乗れる程度の体力は必要です。

  軌道に着けば、無重力の世界があなたを待って います。シートベルトを外して
浮遊しながら、地球の昼と夜、そして星空の景観を窓越しにお楽しみ下さい。
地上と電話したり、ソフトドリンクを飲んだり、トイレを使うなど、地球では何でもない
ことが新しい経験になることでしょう。
  室内は、地上と同じ1気圧の新鮮な空気が保たれます。秋山豊寛氏4)の経験で
は4時間までは宇宙酔は起こりません でしたが、念のために座席のヘッドレストを
深くし酔止薬を用意します。

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