宇宙港と運用構想
宇宙港すなわち宇宙機の離着陸 施設は、海上空港の沖合いに設けます。
その理由は、市街地への騒音の影響が少ないこと、燃料タンカーが
停泊できること、
旅客の乗換が便利なことです。
「観光丸」が1日に2回運航する場合、加重等価騒音
レベル85の範囲は、
離陸地点を中心とする半径 10kmの円になりますから、関西国際空港や中部新国際空港
の海側に宇宙港を作ることもできそうです。(観光丸運用時の騒音範囲)
着陸設備は半径50mの耐熱舗装面です。タンカーで運んできた液体水素と付属工場で
作った液体酸素は、パイプラインで離陸施設へ供給されます。(宇宙空港予想図)
離陸施設は、誘導路、機体支持装置、火焔濠および搭乗塔から構成されます。
着陸設備から牽引車で移動してきた機体は、ここで点検・整備、燃料等の補給
および旅客・乗員の入替えを済ませ、着陸後3時間で再び離陸できます。
(観光丸打ち上げ施設)
「観光丸」は垂直に離着陸するロケットですが、水平に離着陸する飛行機と同等の安全性と
信頼性を目標にしています。 飛行中のどの段階で
故障が起きても、安全に地球へ
帰還できます。
軌道へ着くまでの上昇中に機体の一部を切り離す必要はなく、着陸毎に部品を交換する
必要もない、単段式完全再使用型のロケットですから、
飛行機並の点検・整備方式が
適用できます。(観光丸の離着陸時の運用)
軌道は、地上200kmの真円です。 直径3,000kmの範囲の地表が見え、宇宙のゴミが
少ない 安全な高さです。軌道上では、機体上部を地球へ
向け、窓から地上が眺めやすい
姿勢で飛行します。降下中は、常に機体 下部を飛行方向に
向けて減速するので、機体に
かかる加速度の方向は 上昇中と同じであり、旅客に不快感を与えることはありません。
(観光丸の軌道上での運用)