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Chapter9 Traffic Accident?!/交通事故?!



朝8時集合で現場へ。昨日の疲れが足腰にきて、どうも具合が悪い。

今日の仕事は部材の図面取り。
部材に5p間隔でグリッドを引き、マイラーの上に5分のTスケールで図面を描くのだ。
部材自体がかなり風化しているためきれいに図化するのが難しい。
建築の図面は本来欠損部分があればその部分に等高線を引きながら描くのだそうだが、
今回は部材の石質からしてそれほどの精度を求めないのでパス。
復原に必要なデータとして、部材の厚さ、半径(外側・内側)、角度を図面に書きこむ。
半径に関しては計算で割り出すより他はない。

 朝9時過ぎから、朝食を買うために近くのメリガラという街までドライブ。
ギリシア人は朝ご飯を食べないので、この村にいても朝の食料は手に入らない。
しかし日本人の私達としてはどうしても朝を食べないと仕事する気になりません…

 焼き立てのパンと新鮮な牛乳、ヨーグルト、その他必要な品を買いこんできた。
現場で食べる朝ご飯もなかなかのものです。

泉の前の風景。こどもたちのたまり場。

 午後の作業は夕方の6時から始まる。
いつもシェスタをとらない私は泉に涼みにいって子供達とだべるのが日課になっていたのですが、
このせいでいつも作業に遅れそうになるんですね。悪い癖だ。

 今日もそのせいで時間ぎりぎりになって現場に向かった。
 いつも車は2台で現場に行くのですが、いつまで待ってももう一台の車が現れない。

 すると、車で来るはずのメンバーがおお荷物を持って走って現場にやって来た!
なんと車を運転していたMさんが、遺跡の中で
脱輪したらしい…

カローラを運転する人。後に起こる悲劇など、これっぽっちも考えずに…

 みんなで笑いながら事故現場に向かうと、そこにはオリーブの木に向かって突進し、
崖に落ち込んで後輪を1mも持ち上げた、無残な姿のトヨタカローラがあった。


 
「これは脱輪じゃないだろう」
 みんなこの状態を前にして大笑い。
怪我がなかったから悠長に笑っていられるんですけど、今年のメンバーはなかなかいろいろやってくれます。

 聞くところによると、遺跡の中の狭いがたがた道を、80qを超える猛スピードで突っ走ってたらしい。
それはそれは、けっこう楽しかったでしょうね。

もうもうと砂煙を巻き上げながらどつぼに突っ込む姿が目に浮かぶようです…
 

今日ここに、「メガロンコーナー」に続く新たな名所、「M本コーナー」が誕生した。

 夜8時半過ぎまで作業し、9時から約束のコスターたちとのサッカーをはじめる。
 運動をするのはあまり好きじゃないけど、子供と遊ぶのはやはり面白い。
暗くてボールも見えないけど、10時ごろまでボールを追いかけつづけた。


 そして、やっと夕食の時間。といっても特別のメニューが出るわけでもなし。
いつもと同じメニューを繰り返し口にするのである。
ギリシアで料理自体のバリエーションが貧弱で、フランス、イタリアのようなコース料理が発達しなかったのは、
「宮殿」という形態が発達しなかったためらしい。
 その後ギリシアは長い間トルコの支配下に置かれるのであるが、
トルコがギリシアを支配したのは単に税金を得るためだけだったので、
市民はけっこう裕福な暮らしをできたらしい(にしては今の両国の仲の悪さは解せないものがあるが)。

確かに、今も精神的には裕福な暮らしをしているんだろうなあと感じることがある。
そんな暮らしの中から、他人をもてなそう、人にやさしくしようとするギリシア人の人格が
形成されてきたのかもしれない。
日本人が忘れかけている原風景のひとつでもある。
哀しいものだ…


☆本日のギリシア語講座☆
      ネロ
パン     プソミ
ちょっと   リゴ
      パゴ


©Mega Production, 2000


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