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 チベット悠悠  

 内蒙華北・幻想紀行 

 チベットは最近になってやっと長い眠りから覚め、その魅力的な姿を見せ始めた。
 チベットの伝説と旅の見聞3編をまとめた旅行記集です。手軽な文庫本。


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 60年前、日本真言宗の若い僧侶たちが中国大陸に渡った。その足跡を追って5人の旅人は当時の古き時代に引きずり込まれる。時として幻覚を見、白昼夢に漂う。


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新風舎 2003年3月出版 ¥650  鳥影社 1999年8月出版 ¥1600


よろしければ、全国の書店でお求めください。
ご感想などお聞かせいただければ幸いです。


チベット悠悠

あらすじ

 チベットの文化圏を地図に彩って見ると、中国の全領土を超え、モンゴル国、韓国、インド、パキスタンに及ぶ。経済的、政治的な色取りを消すと、チベット仏教圏はイスラム教圏を上回る。最近はアジア地方を超え、西欧、アメリカ大陸に浸透している。


 わたしはチベット高原、東チベットすなわち少数民族の一地方、そして内モンゴルを旅し、チベット文化の一端に触れることができた。同時にこれらの旅の中で、人の友情と友好は時と空間を超えて有りうることを実感した。この旅行記は現地に暮らす人々との交流の記録である。


 第一章「踊るダーキニィ」は西安から西寧まで飛び、ここからバスでラサ、シガッチェまでの旅を中心にしている。チベット仏教の女尊ダーキニィの伝説とわたしの不思議体験を絡ませている。一九九六年六月の旅である。「チベット悠悠」と題して旅の日記帳に掲載しています。


 第二章「隠された谷間」は成都から二百キロほど西、チベット族の多い小金への旅をまとめている。この地方に伝わる黄金色の松茸伝説や隠された谷間の伝説を踏まえ、人里離れた結斯郷木洛村訪問記である。二〇〇〇年六月末から七月初旬、雨の多い日々であった。「隠された谷間の伝説」と題して旅の日記帳に掲載しています。


 第三章「ハーモの怒り」は一九九七年、一九九八年、二〇〇一年と三度旅した内モンゴル東部の旅を背景にしている。近代化と歴史の変転の中で失われ行くものへの警告をチベット仏教護法尊ハーモのタンカ絵に観じたことやわたしの見た幻影体験を綴っている。


 新風舎文庫本ベストセレクションに選ばれている。





内蒙華北幻想紀行

あらすじ

  一九三九年から一九四五年にわたって、日本真言宗の若い僧侶たちが中国大陸に渡った。日本と中国とが不幸な状況の中で彼らの職務は開教師・蒙古仏教研究生および華北鉄道宗教宣撫官であった。


 彼らは一切の武器を持たず、住まいは中国大陸内陸部の寺院や民家であり、中国住民との友好を住まいのよりどころとしている。彼らの唯一の武器は若い情熱と宗教的探求心のみである。
 しかし、一九四五年日本の敗戦とともに彼らの努力は泡沫のように消えていく。
 そして、五十数年の歳月が過ぎた今日、当時の若い僧侶たちは八十歳の年齢を迎える。多くの仲間はすでに他界し、同時に日本と中国はあらたしい友好を築き始める。今日に至るまで話すことの少なかった彼らは、当時の活躍をすこしずつ語り始める。


 一九九七年七月、中国大陸を奥深く旅する一男四女の愉快な仲間がいた。彼らは五十五年まえ中国に渡った若い真言宗の僧侶たちの足跡をたずねようと言うのである。中国の旅行社も行ったことの無い遺跡、地図にも記載の無い大寺院、外国人には未だ公開されていない旧跡も含まれている。
 満天の星空に感動したり、不法入国でつかまりそうになったり、予定地を間違えてとんでもないところに迷い込む。一男四女は当時の古き時代に引きずり込まれる。時として幻覚を見、白昼夢に漂う。
 まさに幻想紀行である。


 一九九八年五月、栄夫人は娘の森田真理さんを伴い、かって僧侶の夫と住んだ東田荘村を再訪する。………

 
 旅の日記帳に掲載しています。