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Paranoia-O
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サンプルシナリオ : ホワイトウォッシュ !! (白く磨け!!)

警告 : この文章は書籍からの翻訳のため、該当書籍を所持しているGMのみが利用してください。このシナリオを参考に新しいシナリオを考えるのは自由です

シナリオの背景(GM用)

「住居維持/開発 及び 精神操作(HPD&MC)」に根っからにして無能な一人のInfraRedがいました。彼はひとつの失敗をおかしました。作業指示書ではメンテナンスボットのペンキ容器に黒ペンキを補充するように指示されていたのですが、それを白ペンキでいっぱいにしてしまったのです。不運なことに彼の上司はメンテナンスボットが実際に作業を行うまで間違いに気付くことができませんでした。このInfraRedは無能を理由に処刑されましたが、間違いはコンピューターに記録されませんでした。
 メンテナンスボットは作業を行うため出動しました。作業はOIDセクターInfraRed地区の通路を新しいペンキで塗りなおすことでした。ペンキ容器の中身は白ペンキのままであり、ボットはその間違いを理解せず壁全体を白に塗りなおしました。ご周知のとおりアルファコンプレックスの通路や部屋はすべてクリアランスの色で塗られています。あなた自身のクリアランスより高いエリアに立ち入ることは反逆行為です。今や、InfraRed用の通路が「UV ONLY」の通路となったのです。  これはとても不運なことで、なぜならそこはOIDセクターにあるバラック街から作業エリアへの通路だったからです。OIDセクターに住む者は誰も作業所に到着することができなくなりました。数人がこの問題についてコンピューターに報告しました。しかし、コンピューターの記録では、その通路は明らかに黒であり、最近ボットによって塗りなおされたばかりです。であれば、このような報告は明らかに反逆者の仕業です。

通路が白いと報告する者は処刑され、通路が白いことを反論不可能な証拠をつきつけてくるものは証拠捏造をしているに違いなく、処刑されました。その上、説明のつかない証拠としてOIDセクターの欠勤率が100%があります。慣例的な解決方法である「適当なINFRARED労働者の死刑執行」ではこの状況の調整がうまくいきません。

そこでコンピューターははもっとも信頼できる奉仕者であるKosmic-V-OIDに、反逆者の根絶と、この原因の究明を指令しました。Kosmic-V-OIDはその問題のある通路を黒く塗り直して、解決する必要があると理解しました。不幸にもアルファコンプレックスにある通常の店舗では黒ペンキが売られていません。黒ペンキは危険な材料なのです。だれかがそれを手に入れたとすると、たとい間抜けな低いクリアランスのものでも、UVの通路を塗り直して侵入し、コンピューターの最も貴重な秘密にアクセスする危険性があるのです。Kosmic-Vは良い方法を考え付きました。通路を黒く塗り直すためにトラブルシューターを用いれば、自分の身が危ういでしょう。ですが、代わりのミッション「外世界に至る任務」にトラブルシューターを起用し、個人的に通路を黒くするように命じ、OIDセクターの事故の責任をすべておしつければ…。

ミッションブリーフィング


Redクリアランス用の部屋
ミッションアラート

ごきげんよう市民。こちらはコンピューターです。あなたは「OIDセクター」にある「ABブリーフィングルーム」で指令を受けることになります。そこであなたは次のミッションの概略を得ることでしょう。このミッションには一切の危険が存在しません。任務を楽しんで下さい。幸福であることはあなたがたの義務です。御協力感謝いたします。


 プレイヤーたちはブリーフィングルームに到着します。この部屋は玄関およびPCたちの席のあるスペースが60cmの奥行きをもち、奥には鋼鉄の壁(60cmの厚さ)に仕切られアーチのむこうにKosmic-V-OIDの席があります。向こう側は白いカーペットがしかれ広々としているようです。この部屋にプレイヤーが立ち入ることはできません。プレイヤーたちが入室後、彼は入り口のドアを手もとのスイッチで閉じます。彼等の着席を待ち、Kosmicは説明をはじめます。OIDの通路が手違いにより白く塗られてしまったこと、この状況の是正がプレイヤーたちの任務であること。プレイヤーたちは質問をすることができますが、彼はプレイヤーたちの臨機応変さにかかればそんな些細な問題はどうということもないだろう、ということしか言いません。この部屋は、この説明の間コンピューターの監視からはずれています。才能ある(そして反逆的な) Kosmic-Vにより再プログラムが行われたからです。
 ブリーフィングの間プレイヤーたちはドアの外から激しく戸をたたく音と叫び声をきくことになります。もしそのことについて、Kosmic-Vに訪ねると彼は「後ほど、説明する」と答えます。実はこの騒音の原因はUrly-Bで、ブリーフィングの予定で入ってきたところ、扉に鍵がかかっていたのです。すべての説明がおわったあと、Kosmic-Vは机のスイッチを惜します。するとアーチが鋼鉄の壁で封鎖され、部屋は60cmの奥行きになります。プレイヤーたちはぼんやりと壁をながめることになります。しばらくするとドアが開き、Urly-B-OIDが入ってきてブリーフィングを開始します。

 無能なUrly-BのボスはKosmic-Vです。彼が知っているのは、仮の任務としてねつ造された「外世界に至るに任務」についてだけです。プレイヤーたちがもし、先ほどのブリーフィングと内容が異なるというようなことを発言したら、彼は何についてはなしたがっているか知りたがります。もしその内容をUrly-Bに説明した場合、プレイヤーたちは反逆者として処刑されます。
もしKosmic-Vのことについて伝えると、Kosmic-Vは特別な任務で現在RGBセクターにいるということを伝えます。納得がいかないプレイヤーたちに問いつめられた場合、彼はコンピューターユニットでKosmic-Vの位置を確認し、彼RGBセクターにいることを証明します(これはKosmic-Vの反逆的なハッキングによるものです)。Kosmic-Vが先ほどまでここにいると言っていたものは明かに反逆者です。

 Urly-Bはプレイヤー達に説明をはじめます。
 「… 君たちは外世界に通じるドアに入ることになる。調査開発(R&D)で支給される、装備品を利用し、クラッシュしたバルチャークラフト Model 616 の位置を確定し、バルチャークラフトの貨物から3つの長さ1.8m、幅30cmのインディゴ色のシリンダを発見しする。そして、それを持ってアルファコンプレックスへと帰還するのだ」
「さて、外世界では我々の愛するアルファコンプレックスと大きな相違点がある。外世界では床が白く、天井が青いのだ。しかし君たちはセキュリテイクリアランスに関して心配する必要はまったくない。外世界とはそういうものなのだ」

 もしプレイヤーたちが質問した場合、Urly-Vは親切に饒舌に返答してくれます。プレイヤーたちがこの話を信じるように詳細を自由に決定してください。Kosmic-VはUrly-Bに実に完璧でもっともらしい話を詳細に伝えています。
 もちろん、Urly-Bがはなすことは彼が知っていることだけ、すなわちKosmic-Vが説明したことだけです。もし適当な返答が思い付かない場合Urly-Bは、自分の無知をさらさないため、プレイヤーたちにセキュリテイクリアランスを要求します。
もし誰かがコンピューターに任務を確認した場合、プレイヤーたちのミッションは外世界にあることを確認できます。もしその際白い通路のことを確認しようとすると、確認しようとしたクローンは処刑されます。

調査開発(R&D)
R&Dで遭遇するのは女性の研究者一人(Raven-B-OID)だけです。この研究所には彼女を除いて誰も居ません。
「転送装置にいくつかの問題があったの」
ここには面白い装置はありません。PC達がクラッシュしたバルチャークラフトを見つける為の装置について質問すると、
下記の装備品が提示されます。
固定資産
ふつうのコンパス x 1
テント(6人用) x 1
パンフレット「凍傷の直し方」 x 1
電気靴下 x 人数分
(これは正しく動きません。プレイヤーたちが履いた場合、適当に場をもりあげましょう。)

消耗品
水筒 x 人数分
食器セット x 人数分
携帯用ガスストーブ x 人数分
厚手の冬服 x 人数分
雪靴 x 人数分
寒冷地用ゴーグル x 人数分
ガスライター x 人数分
リップクリーム x 人数分

 追加でプレイヤーたちは望みの武器を獲得できます。それらは、まず役に立たないでしょう。
 特別な装置に訪ねられた場合Raven-Bは「どこかにあります」と回答します。
 誰かが愚かにもペンキのことを尋ねた場合、Raven-Bは「ペンキ? コンピューターの名において、あなたはなぜペンキをほしがるのですか? 」と答えます。もし、要求した場合はプレイヤーを処刑してください。

OIDセクター CX通路
 R&Dを出発したPC達はしばらくするとバトルアーマーに身を包んだGREENクリアランスのトルーパーに取り囲まれます。「ハッ! ハッ! ハッ! その場所に、連れて行くことになっている! 」と、OIDセクターのCX通路まで行進していきます。
そしてリーダーが「ついたぜ。じゃあな。健闘を祈る」と言い残し、転身すると来た道を戻って行進して立ち去ります。「ハッ! ハッ! ハッ!」。もし誰かが質問をするか、彼らを引き止めると、以下の3つの回答をします。

「すまない兄弟。予定があるんだ。ハッ! ハッ! ハッ!」
「俺を責めるんじゃないぜ兄弟。俺が知ってることは、おまえ等をOIDセクターのCX通路に連れて行くってことだけだ。ハッ! ハッ!」
「生意気だな。ふん? 」(この時、プレイヤーは肝臓に警棒を食らいます)「止まるな。ハッ! ハッ!」

 この通路は、幅3メートル、高さ2m、距離20mです。全体的にこれといった特徴はありませんが、白くぬられています。ここは誰も往来することはできません(からかってるわけではありません。ここはセキュリテイクリアランスULTRAVIOLETです! )。
プレイヤーはINFRARED通路との交差点にいます。INFRAREDの通路は時折清掃ボットの往来があります。冬服を着込んだプレイヤーたちは汗をかき始めます。

さあどうする?
 
コンピュータにINFRARED通路が白く塗られていることを報告した場合
コンピューターは報告書の作成者自身に身元を明かすようを要求します。その後、近くの者(他のプレイヤー)に彼の身元を尋ねます。そしてコンプレックス中の全てのスピーカーから声が反響します。「[名前]は反逆者です。目撃したら直ちに処刑してください!」

「Kosmic-V-OIDが反逆者であることを報告します。彼はCX通路を黒く塗るよう指令しました」
 Kosmic-Vはコンピュータの信頼できる奉仕者です。トラブルシューターは通路を塗るミッションを与えられていません。それはメンテナンスボットの仕事です。そして、コンピュータは共産主義者の陰謀でCX通路が白くなったと信じています。この報告をした者は反逆者であり即時処刑の対象になります。もし他のプレイヤーが処刑を望まない場合、GREENトルーパーの集団が現れ彼の処刑を実行します。

CX通路を黒く塗るよう要望した場合
 「貴方のセキュリティクリアランスを教えてもらえますか? 申し訳ありません。貴方の要求には現時点では応じることができません」
もし要望者が言い張るようなら黒ペンキの重要性について抗議を受けることになります。「反逆者がそれを使った場合、ULTRAVIOLET通路が黒く塗り直されます。それによりコンピュータの貴重な秘密にアクセスを許すことになるのです」

コンピュータにミッションブリーフィングで示された外世界にいけず、上手く行かないことを力説する
 コンピュータはなぜ外世界へのアクセスドア「74-Q-strke-17」のことを知らないのか尋問します。アクセスドアについての知識の整然とした報告を行い、素早く移動を始めなければ処刑されます。もしくはGREENトルーパーが間違った場所にいるプレイヤーを正しい場所にひきつれていきます。この場合新しい、GREENトルーパー(「ハッ! ハッ! 」)が現れOIDセクターの周囲を連れまわってCX通路に戻ってきます。冬服は極端に熱くなり汗をかき、荒い息をすることになります。誰かがこの問題を取りあげようとすると、コンプレックスの拡声装置より反逆者の烙印が押されます。
コンピュータの記録では1度ではなく2度外部へのアクセスドア 「74-Q-stroke-17」へプレイヤーは行ったことがあることになっています。明らかに行ったことがないとクレームをつけるものは反逆者です(Kosmic-Vのプログラムにより、GREENトルーパー本部へのコンピュータからの指令はすべて未然に改ざんされます)。

プレイヤー(あるいは通行人)を殺し、彼が通路を白くした反逆者であり、メンテナンスボットで再塗装することを依頼する
 パラノイア的な良い考え方です。しかし再塗装は行われません。コミュニストの陰謀は非常に巨大なのです。覚えていますか? そのような報告をしたプレイヤーは反逆者に違いありません。なぜならば報告には白い通路(通路は黒いはずです)とあり、しかも彼の反逆的な計画の為に忠実な市民を殺害し、コンピュータを騙そうとしたのです。

それで正しい解答は?
 まさかと思うかもしれませんが、簡単なことです。通路を汚くするのです。例えばプロパンライターで冬服を燃やしたり、通路に爆弾を投げ入れたり。そして、CX通路は汚く再塗装の必要があると報告するのです。
 要求されているのがコミュニストの陰謀があるとみなされている、CX通路であることから、コンピュータは市民の忠誠をテストします。「CX通路の色は何色ですか?市民」。正しい解答は「黒です。親愛なるコンピュータ! 」。コンピュータはメンテナンスボットを送り出します。

-今回は黒ペンキで-

デブリーフィング
 GREENトルーパ-の集団が現れ、プレイヤー達を「ABブリーフィングルーム」に連れ戻します。Kosmic-Vがプレイヤー達を待っています。プレイヤー等が入ると、扉はバンと音をたてて閉じます。Kosmic-Vはプレイヤー達を称えセキュリティクリアランスを上げてくれます。Kosmic-Vはプレイヤー達に新しいカバーオールを与えます(軽い夏用のカバーオールはアルファコンプレックスの気候にちょうど合います)。プレイヤー達をしばらく褒め称えて下さい。しばらくすると、Kosmic-V-OIDは机のスイッチをたたき、前と同じように鉄の壁が降りてきます。
 その後、扉が開きUrly-Bが入ってきます。彼は厳粛にプレイヤー達がさまざまな罪を犯していることを非難します。
 3つの長さ1.8m、幅30cmのインディゴ色のシリンダの捜索に関する失敗、及びプレイヤー達のセキュリティクリアランスに許可されていないカバーオールの着用。順次彼等を略式の処刑に処します。
 粋なGMは次のエンディングを選ぶこともできます。Kosmic-Vがスイッチを押したとき、ドアが開き、Urly-Bが入ってきます。Kosmic-VはUrly-BがINDIGOシリンダを獲得するのを失敗したことに対し、反逆的で貧弱なリーダーシップを持つ彼の処刑をプレイヤーに依頼します。BLUEクリアランス反逆者の処刑のために賞賛ポイントを割り当てることを怠らないでください。
このシナリオは「ACUTE PARANOIA」からの翻訳です。上の文章はRQGM氏の訳文をベースにいくらか手を加えました。感謝。



ご意見、お問い合わせはparanodjpn@hotmail.comまで
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翻訳およびサイトでの公開を、こころよく許可してくれたMike Lemmer氏に心から感謝いたします。
Thanks for Mr Lemmer.He gave me a permission of translate them,and put them on public.