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イントロダクション ---------------------------------------------------------------------- 奴らは言う、「人生は短い あるのは今とこの場所だけ そして、お前には一発しかない」 でも、そんなことはないはずだ 俺らは生きてきたんじゃないか? これで全部手に入れられたわけじゃないだろう? Dream Theater,ジョン・ペトルーシ「The spirit carries on」 ---------------------------------------------------------------------- これはなんですか? これは印刷用の「Zombie:the Coil」です。このゲームはEx Libris Nocturnis にホストしたウェブサイト(http://zombie.nocturnis.net. )でも手に入れることができます。印刷用のバージョンでは文法上の誤りがへったうえ、いくらかのテキストを追加し、全てのルールと背景が記述されています。ウェブサイトのルールでプレイするより快適なはずです。またこのドキュメントでは普通のロールプレイにあなたが馴染んでおり、ホワイトウルフ社の「ワールドオブダークネス」にのラインに属するストーリーテリングシステムをプレイしたことがあると仮定しています。 このゲームの目的は二つあります。ひとつは、メジャーだがまだ公式でない超自然に関するシステム「Monster: the Noun」において欠けている(ゾンビの)、魂、考え、精神、背景、神話、そして敵対者を確定したルールシステムとして提供することです。これは「Risen」の第二版ではありません。登場人物はクロウではないのです。このゲームにおけるゾンビは他の伝統的なブードゥ教におけるゾンビや、(あんまり有名でない)ジョージロメロのフィルムにでてくるような食人主義のゾンビではありません。二つ目の目的はゲームが遊べるものであること。もしあなたが楽しんで遊べなければ、ゲームなんて意味のないものですから。最後にこのゲームの部分は「モジュラー」的に働くようにデザインされています。、あなたのグループが望むように簡単にルールに手を加え、内容をかえることができます。基本的に、このルールはホワイトウルフ社の黄金則を意識して、ちょっとだけシンプルに作成されています。 このゲームのコンセプト 「Zombie: the Coil」は多様な段階で機能します。強化された精神分析的なドラマから、破壊に満ちた血まみれのバイオレンスまでをカバーしています。以下にのべるのは一般化された簡単なゲームのコンセプトです。 現代的なゾンビ(The Modern Zombie) ゾンビ、またはリビングデッドとして知られている彼等は定命の束縛から解放された者たちです。ゾンビたちは、世界中の人間世界に男として女として、あらゆる種族や国籍で存在し身を潜めています。ゾンビたちは熱病(フィーバー:Fever)と呼ばれる食人に対する飢えにつきうごかされます。これをしばらくの間でも、満たすことができるのは、人肉だけです。ゾンビたちは、悪意をもったステレオタイプとは裏腹に、知性は普通の人間とかわらないこともあります。ずるがしこいいくらかのゾンビは、自分の正体がばれるまでは政治的な権力を高いレベルでにぎっていることもあるでしょう。しかしながら、大抵は、しゃかいのカスみたいなとろで、誰にもはなしかけられず、誰のきにもとめないところで、クズみたいな商売をいとなんでいることでしょう。社会の非難から逃れ、じぶんたちの身の安全を守り、仲間を得ること、これらがゾンビたちが、小さなコミュニテイを形成する理由です。 ゾンビのテーマ(Themes of Zombie) ゾンビにはふたつのテーマがあります。ひとつ死によって応じる没個性化に対するアイデンティテイの闘争。そして、もうひとつは魂と記憶いずれが個人のアイデンティティを構成するかという問いかけです。ゾンビーのクロニクルは、自然の魂に関するアカデミックな論争から、長大な復讐の物語、またはハックアンドスラッシュな冒険までをカバーできるでしょう。いずれを選んでも、基本的なテーマ、アイデンティティと自由に対する勝利は「Zombie:the Coil」の全編に浸透しています。 人混みの中に(Faces in the Crowd) 歴史を貫いて、人間にはひとつ奇妙な習性があげられます。カテゴリ分けして、分からないものや例示できないものを区別する点です。 神話の作られた時代から、それに示されているように、天候の名前をきめたり、現在では量子力学に見られるように、名前のついていないものをさがしあて、それを名付けるための探索はつづけられてきました。 このような奇矯な振る舞いは生きているものの間に限られたことではありません、いくらかの分析的なゾンビたちは、その個性を調査しゾンビたちを、一般的な四つの「種族(species)」とよばれるグループにカテゴリ分けしました。 フェイ・オ (Fe´os) 「歩く死体(Walking Dead)」としても知られる、よたよたした人の形をした、再生された死体のことをいいます。普通一般にいうところの「ゾンビ」によく似ています。この段階ですでに、ぱっと見ただけでもゾンビがグランデ(生を喰らうもの)に属するか、ジャッカル(死を喰らうものに属する)かは判別することができます。フェイ・オに会話の能力はありません。能動性もありませんし、知性の回復もありません、生きた肉体も持てません。すべてのゾンビは真に生まれるまではフェイ・オとしてスタートします。これは歩く死体から、生きた死体への過渡期です。生誕の時には彼等は、完全な感覚を獲得します。ですが、自分がなにものであったかというような記憶の一部は欠けていることでしょう。 グランデ、生を喰らうもの(Grandes, Eaters of the Living) グランデたちは、自分の命を守るほかは飢えにまかせ生きた肉を喰らうことを優先するものたちです。彼等が生きのびるためには他のものは死ななくてはならないのです。生きた血肉はグランデにいくらかのアドバンテージを与えます。それは尋常でないほどの耐久力であったり、ビバ(vivas)と呼ばれる奇妙な超自然的な能力として発現します。 ジャッカル、死を喰らうもの(Jackals, Eaters of the dead) ジャッカルは、十分に腐った肉か、「熟した」肉しか喰らいません。食料を探すにあたっては有利ですが、その陰気な食事の毒は、彼等のからだを毒します。そして突然に制御不可能な、肉体や獣の歯、そして内臓のグロテスクな変形をひきおこします。そのあとにくるのは飢えです。 リッチ(Lichs) すべての生誕したゾンビは、個人個人が、克服することのできない「リッチ」と呼ばれるものをもっています。リッチは正確に言えば、ゾンビそのものではありません、彼等は死んだ肉体に巣くっています。彼等は死体から他の死体に「ジャンプ」することができます。ですがそれは肉体の保持者による制御はできないようです、リッチはゾンビたちが精神的にまた肉体的にもっとも傷付いたときにのみ現れます。リッチたちはある能力を持ちますが、彼等の能力は全て一つの目的にむけられていることが知られています。その目的とはゾンビたちを「螺旋に帰す」ことです。噂ではリッチがゾンビの肉体を支配し精神をあやつっているとまでいわれています。 用語集(Lexicon) リビング・デッドたちの使うことばの由来がどこにあり、なにをもとにしているかということは非常に不確かです。言えるのはこれらの単語が今日一般的であるということだけです。また…、単語のうちのいくらかは日常的な会話にもつかわれているでしょう。 一般的な語彙(Common Parlance) 予言者(Augur) 人。不死であったり定命だったりする、彼等がゾンビたちをよびさますことを試み、目的のために使役している。この単語はあまりもちいられることはなく、しばしば似たような意味として「ナチ(Nazi)」という言葉をつかう。 生誕、産まれる 新しいゾンビ、彼、彼女が意識を得ること。生誕はフェ・スの集団のなかからでたらめに発生しているように見える。 カドレィ(Cadre) 小さなゾンビの集団 セル(Cell) ゴールを共有し、目的を同じくしたより大きなカドレィ。いくつかのセル同士が協力してより大きな組織をなします。最も大きなものは「サークル」と「エシュロン」でしょう。政治的な二つの組織内がさらに多くのサブグループにわかれている状態に似ています。最上の努力にもかかわらず、ふたつの組織の連携は少なく、独立組織に所属する他の大半のゾンビたちには少ない影響しかあたえていません。平均的なゾンビの寿命は数十年程度であり、ほとんどのセルが50年より長く存続していることはありません。 サークル、円環の(Circle ,the) 個々のグランデの社会の役にたつために形成されるグランデたちのネットワークのこと。グランデ中心主義的な信念にも関わらず、その門戸はジャッカルであろうとグランデであろうとすべてのリビングデッドにひらかれています。ですが、サークルに加盟しているすべてのセルがこのように加入者に対してリベラルというわけではありません。 コイル、螺旋の(Coil,the) 頻繁にリッチどもが示唆するものです。その場所とコイルの実態についての話題は、リビングデッドたちにとって常に最もホットなトピックです。コイルとは死の同意語であると仮定されています。「螺旋に帰る」ということは非常に歓迎できないことがらで、すべてをなげうってでも避けなければならないことであるというのは大抵のものが知っています。 強迫観念(Compulsions) ゾンビたちは頻繁にこの異常な衝動を体験します。その強さによって症状はかわりますが、常に、なんらか彼等の生前に関する接触があるようです。 強迫観念はしばしばゾンビたちの生前の秘密を解く鍵をあたえ、いくらかの明るい光を与えます。 クリープ、這うもの(Creeps) さまざまな死体(cadaver)の体の部品からくみ上げられたクリーチャーです。これはペットや番犬そして仲間、またはスパイとしてとりあつかわれます。さまざな大きさのものがありますが、たいていは不自然で醜悪な肉と骨の固まりのようなものです。 *cadavers - 中世英語 死体 エシュロン・ザ(Echelons, the) サークルに対抗するためのジャッカルの組織です。メンバーのうちに潜んでいる凶暴な獣性とは裏腹に、エシュロンは組織的で非常に整理された自治政府をもっています。エシュロンのメンバーには完全なジャッカルしかいませんが、すべてのジャッカルたちがエシュロンのメンバーというわけではありません。 フェイ・オ、フェイ・オス[複数形] (Fe'o,Fe'os) フェイ・オは全てのゾンビがその生を開始するところです。この言葉はまたフェイ・オのような状態であることも意味しています。フェイ・オは熱病と人間の肉に対する渇望にとりつかれています。いくらかのフェイ・オは経験をつんだイントラクターが教練を定期的にを与えることにより、簡単な仕事や任務を、こなすことができます。 フィーバー(熱病) ゾンビの経験することになる白熱した食人に対する欲望のこと。 グランデ ある程度の認識力を獲得したゾンビ。生きるために生きた血肉を求める。ゲーム内ではほとんどのプレイヤーキャラクターがグランデを演じることになるだろう。 ヘイズ、霞の(Haze the) まぎわらしい言葉で、死ぬときに魂の作用により生前の記憶が失われることをいいます。またゾンビたちが自身の生前の記憶を覚えていないことをしめす場合もあります。 インデペンデント、独立組織(Independents, the) いくらかのセルはサークルにもエシュロンにも従っていません。世界中に大量の独立したセルが存在します。その数はサークルおよびエシュロンを足しても、まだ大きく圧倒しています。 フーンファ(Hounfar) 大量のゾンビ(フェイ・オ)の覚醒。大規模で歴史的なイベントに関連して発生するようです。大規模なフーンファは第二次世界大戦の末期に発生した以降おこっていません。 ジャッカル(Jackals) ある程度の認識力を獲得したゾンビ。生きるために屍肉をもとめる。 リキ、リッチ(Lich) 名状しがたき存在です。ゾンビについてのあらゆる知識をもち、ゾンビ自体が知らなくても、前世の記憶や人間関係を記憶しています。リッチはこれらの情報をつかいゾンビを螺旋にひきずりこもうとします。もし、ゾンビが精神的肉体的に弱った場合、リッチはあらわれ、近くの死体にのりうつろうとします。 リビング、生者(Living,the) 死すべき定めの者たち メリディアン、境界線(Meridians) ビセラによって編まれていると信じられている、繊細な骨組みのこと。これがゾンビを腐食から防いでいます。また魂と意識を彼等の体につなぎとめ、生きた死体を作っているといいます。ゾンビのメリディアンを維持するためには、生きた人肉を食してそのなかにあるビセラを頻繁に吸収する必要性があります。 突然変異(Mutations) グロテスクな肉体によりアビリティを変化させる、ジャッカルが所持 心音(Pulse) ゾンビの精神面での特徴。この能力により言葉の壁や、物理的な壁をのりこえ、ゾンビは互いに交信することができます。またこの能力によりゾンビは単なる古い人骨とゾンビとを見分けることができます。 セーフハウス(Safehouse) ゾンビたちの隠れが、安全に身を潜められるような場所のこと ビセラ(Viscera) 生きとし生けるものに宿るエネルギー ビバ、ビーバ(Viva) グランデたちが振るう不可解な能力 囁き(Whispers) ゾンビが生前に関係したものに接触した場合感じるデジャヴ(既視感)のことをいいます。ゾンビの生前に対する記憶全般についてこのように呼ぶ場合もあります。 ゾンビ(Zombie) 生きる死体。なんらかの理由によって死ぬことのできなかった、もしくは死より戻り、肉の牢獄にとじこめられているもの。 一般的な俗語(Vulgar Argot) スラングはジャーゴンに集められ、それらはいくつものと独特な文化より自然発生しています。言うまでもなく、リビングデッドたちの文化にも多様で色彩豊かな言葉が日々うまれています。 ビーフ(肉)、グリーン(緑色)、犠牲者(Prey)、スパム、コンビーフ ビセラ、人間、生きているもの。すべて同じ意味です。 ビーファー(Beefer) カルネ(種族のひとつ) ベースメント コイル・螺旋 ブギーマン リッチ フランキー(Frankie) デンベラ(ビバの一種で肉体を再編成する能力)、大抵は高度に人体改造をおこなっている 侵略(Invasion) フーンファ ジャンパー(Jumpers) クレイムジャンパー(claim-jumpers)を縮めた言葉。他のカドレィのセーフハウスを支配する意思をもったカドレィ。 レクター グランデのこと リンク(Link,the) 心音(パルス)のこと ウジ虫 フェイ・オのこと ポテトチップ(Munchies) 熱病のこと ポン引き野郎(Pimps) 予言者のこと ポーク(豚肉) 警官のこと プリティボーイ ピーレス(種族のひとつ) かきまぜてやった(Reshuffled) 殺した ホネホネ(Skeletors) クノッヘン族のこと テツオ(アニメから?) ジャッカルのこと この本の使い方 この本は三つの明瞭な章にわけられています。 ・生けるもの(Flesh) ・散らばる骨(Bones) ・ひきさかれる涙(Tears) これらの章はそれぞれ違った面からZombie:the Coilの設定とロールの仕組みを紹介できるようデザインされています。 ・生けるもの(Flesh) 「生けるもの」ではキャラクターの視点、つまり読者の視点で見てみましょう。あなたは産まれたばかりか、新生したゾンビの目で世界をみることになります。 Chapter One: 「設定」ではゾンビに関連したワールドオブダークネスに関して詳述しています。ここでは詳しく産まれたばかりのゾンビたちが必要とす生活水準と一般的な知識について解説しています。ワールドオブダークネスの他の超自然生命体にはほとんど知られていない、ゾンビ特有の奇妙な生態がここには記述されています。 Chapter Two: 「歴史」ではきわめて精神分裂症的なゾンビの歴史について解説しています。最後の150年間をのぞけばそのほとんどは忘れ去られています。 Chapter Three: 「社会」ではリビングデッドのコミュニテイが敵愾心に溢れた都市環境に見せた驚くべき適応力が解説されます。いくつか顕著な活動をしているセルの紹介もおこないます。 ・散らばる骨(Bones) 骨は肉体とともにささえあってまいす。実際は皮膚もそれを助けます。とにかく、この章ではゲームのルールの詳細を紹介しています。これらの章はあなたがすでにストーリーテラーシステムに習熟していて、Zombie:the Coilをやってみたいという状況を仮定して書かれています。 Chapter Four: 「キャラクター作成」ではあなたがどのように新しいゾンビのキャラクターをつくるかについて解説しています。新しい背景、利点と欠点が大量に示唆されます。 Chapter Five: 「システム」ではゾンビのルールをほりさげて明かにします。どのような弱点があるか、彼等は何をたべるのか、彼等はどのようにして機能しているか、心理はどのようなものかというようなことです。 Chapter Six: 「能力」ではさらに深くゾンビの所持する特殊能力についてほりさげています。たくさんの新しいアビリティが定義され、あなたのキャラクターがどのようにシステムとして使えばいいかが解説されています。 ・ひきさかれる涙(Tears) 「ひきさかれる涙」ではZombie: the Coilを遊ぶにあたつてストーリーテリングやプレイ内容について討議します。このセクションはそれほどルールや設定に関係しないと考えてください。 Chapter Seven: 「ストーリーテリング」ではZombie:the Coilをプレイするうえで違った側面から、いくらかのヒントを提供します。あまり一般的ではない現象や、特定のゲームの主題などがここに含まれるでしょう。 Chapter Eight: 「舞台」はこのクロニクルの最後の断片です。この章ではサポートキャストを紹介します、敵対者やすこし比喩的なZombie: the Coilの舞台です。また、ここではワールドオブザダークネスの世界の他の住民をゾンビの視点からみた場合必要とされる特殊なルールが提供されています。 免責事項 落ち着いて考えよう。あなたはゾンビではありません。ピリオド。このサイトにおいて利用されている、いくつかの単語はホワイトウルフ社の登録商標です。このウェブサイトにおける企業やその製品に対する、参照や断り書きは特ににこれらの商標やトレードマークに対してその権利を侵害するものではありません。 訳注:あなたは…ではないというのは。とあるトレンチコートを来た学生の銃乱射事件の際、犯人がバンパイアザマスカレードをプレイしていたらしく、それ以来ワールドオブザダークネスではお約束ごとみたいになっているようです。 Gobiの不必要で感傷的な前書き 数年前、二三人の友人と、まだホワイトウルフのラインにのっていない超自然の集団について会話していた。ひとりの友人がゾンビをキャラクターにして「Zombie: the Braaaaaaiiiiiiins」なんてのはどうかといったから、僕は先駆者である他のワールドオブザダークネスのステレオタイプにあわせて、それを作ることをきめた。その後、いくらかの個人的な作業と、他いろいろがあってあなたがいま手にしている小さな本ができあがりました。ありがとう。みんな。 ご意見、お問い合わせはparanodjpn@hotmail.comまで 翻訳およびサイトでの公開を、こころよく許可してくれたMike Lemmer氏に心から感謝いたします。 Thanks for Mr Lemmer.He gave me a permission of translate them,and put them on public. |