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高発泡車

高発泡車とは、後部から直径1m程度のチューブを伸ばし、そこから大量の泡を放射し火を窒息消火させる車両です。化学災害や地下火災などで活躍します。また、泡の変わりに空気を送り出したり、吸入したりして、排煙活動にも使用できます。出番が少なく、可搬式高発泡機でも用が足りるため、全国的に見ても配備されている所は非常に少なく、全国に36台(1999年末現在、全国消防長会調べ)しかありません。消防本部によっては「排煙高発泡車」、「排煙車」などと呼ばれている所もあります。

排煙高発泡車

神奈川県藤沢市消防本部南消防署苅田出張所配備 シャーシ:いすゞU-CVR70K改 ポンプ:A-2級(R3) 薬槽:300L 製作:1992年 日本機械工業

ポンプ付きの排煙高発泡車です。この車両は泡を送るための送風機を逆回転し、排煙装置としても使用できます。通常、この種の車両は7t車級で製作する事が多く8t車級はとても珍しいです。

高発泡車

 

群馬県高崎市等広域消防局高崎中央消防署配備 シャーシ:三菱U-FK417HZ 薬液槽:300L 製作:1991年 森田ポンプ

ポンプ無しタイプの高発泡車です。全国的に見てもポンプ無しの方が多いようです。この車両は高発泡装置を逆転し、吸気排煙する事はできません。この車両の最大の特徴は車両左側にパワーゲートを備え、可搬式高発泡機を積載している事です。

高発泡車

神奈川県横浜市消防局防災センター特別消防隊配備 シャーシ:U-FK417HZ改 ポンプ:A-2級(R3) 薬液槽:300L 製作:1991年頃? 日本機械工業

ポンプ付きのタイプです。5t級シャーシを使用しポンプ付きのタイプはおそらく全国でこの車両だけだと思います。高発泡装置の他にサルベージシート、折り畳みボートなどを積んでいます。同隊所属の特別救助工作車と基本的にはペアで活動しており、全国で一番稼働率の高い高発泡車だと思います。(たいていは車庫の奥に入っていたり、別車庫のシャッターの中に隠して?いたりする)

排煙サルベージ車

神奈川県横浜市消防局保土ヶ谷消防署今井出張所配備 シャーシ:三菱KC-FK628GY改 薬液槽:300L 製作:1998年 アスカ電子

この車両は5.5tシャーシで作られたポンプ無し、送気排煙タイプの排煙高発泡車で横浜市消防局では排煙サルベージ車と呼ばれています。市内には2台配備されており、ポンプ隊とのペア運用のため、火災、救助等の災害出場や事務連絡まで常にペアで動くため、稼働率は非常に高いです。排煙高発泡装置の他に数十枚のサルベージシート(ビニールシート)を積載しており、現場ではこれを使った水村防止活動に使われる事の方が多いようです。

高発泡排煙車(電源照明機能付)







愛知県名古屋市消防局中村消防署配備 シャーシ:いすゞKK-FSR33G4改 エンジン:6HH1F 水槽:500L 薬槽:300L(界面) ポンプ:芝浦SF755EH(B-2級)可搬ポンプ積載 クレーン:タダノZF303G 製作:2000年 吉谷機械製作所

この車両は5.5tシャーシに排煙高発泡装置とトラッククレーンを利用した照明塔を装備した車両です。排煙装置は従来のファンの回転数で風量調整する方式から、回転数を一定(1,800rpm/min)にし、空気吸入口の大きさを可変し調整する方式になっています。これにより、フルパワーPTOで排煙装置と発電機、クレーンを同時に使用する事が出来ます。排煙装置は回転方向を変え送風、吸気どちらも可能です。高発泡装置は従来の内蔵型から送泡管の先端に取り付ける分離型で、薬液混合水は車載の可搬ポンプ、ラインプロポーショナーから送られます。この他にエンジン駆動の可搬式排煙機を積載しています。照明装置は、クレーンの先端に1,800Wのメタルハライド灯を4灯装備しており、最大地上高は11mで、旋回角度は左右175度、伏仰角は+45度-170度です。また、2tまでの物を吊り上げることも可能です。塔の操作は塔基部のレバーのほかに無線リモコンによる操作も可能で、作業の利便性、安全性の向上を計っています。この他にキャブ後部に400Wのメタルハライド灯2灯の補助照明灯を2基装備しているほか、500Wのハロゲン灯を6基積載しています。発電機は三相200V30KVAで、すべての照明の同時使用が可能です。また、可搬式照明や停電時の非常電源として100V、200Vの出力が可能です。               

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