遠距離大量送水車
阪神、淡路大震災以後に配備が進んでいる車両で、震災時に消火栓が使用不能になった場合、海や川から吸水し、大口径ホースで遠くまで送水する車両です。フロートポンプや油圧ポンプを使用する方式やポンプ車の放水力を利用してタービンポンプを使用する方式、自動中継型小型動力ポンプを数台使い中継していく方式など様々な方式があります。
多目的水利システム車


各装置はユニット化されていて、クレーンを使って降ろします。

モリタ製のフロートポンプ。エンジンで駆動し、陸から無線で遠隔操作できます。これに浮きを付けて海等に浮かべます。重量は150kg、ポンプ性能は4500L/minです。陸からガソリンをパイプで供給する事もできます。2台積んでいます。

アルミ製の組み立て式円形水槽です。16枚のパネルを使って作ります。貯水量は2000Lです。3基積んでいます。

ホースは100mmの物を100本(2Km分)積んでいます。車両を走らせながら延長します。ホースはこの他にも50本積載した資材搬送車用コンテナが2基あります。

エンジン駆動のホース自動巻き取り機です。円形のリールが回転し、走りながらホースを回収できます。
堺市高石市消防組合浜寺消防署配備 シャーシ:日野KC-FT1JHBA改 製作:1996年 森田ポンプ
この車両は、10t3軸4輪駆動シャーシに遠距離大量送水設備を積んだものです。東京や神戸などの遠距離大量送水設備はポンプユニット車とホース延長車と2台に分けているが、堺消の場合は1台にまとめています。また、堺方式の遠距離大量送水システムは、フロートポンプで海等から水を汲み上げ、途中に組み立て式の水槽を設け、大型化学車を使って送水するシステムのためホースが途中で破断しても消火活動が中断しないようになっています。この方式で1Km先で4500L/minの水が確保できます。この他にも各種媒介金具、ホースブリッジ、折り畳みリヤカー、照明装置を積んでいます。
大型ポンプ車


川崎市消防局臨港消防署鋼管通出張所配備 シャーシ:三菱FU419N改 ポンプ:A-1級(ME-80) 水槽:3000L 製作:1996年 森田ポンプ
この車両は大型ポンプとフロートポンプ、水を3000L積載し遠距離大量送水にも対応したポンプ車です。後部に設置された放口は100ミリホースに対応した物ですが、通常の火災にも対応するため、普段は65ミリへの媒介金具を付けています。遠距離大量送水時にはフロートポンプを水源に浮かべ、そこから汲み上げられた水を車両の大型ポンプで圧送します。フーロートポンプの積み降ろしに使用するクレーンも備えています。
特殊送水車


藤沢市消防本部北消防署配備 シャーシ:いすゞCYZ81Q2改 ポンプ:A-1級(V6000) 水槽:3000L 製作:1996年 日本機械工業
この車両は上の川崎市消防局の車両と使い方は同じですが、日本機械工業で艤装された車両です。川崎の車両と比べ、放口は100ミリ用2口、65ミリ用2口の計4口あり、ポンプはキャブ後ろにあります。遠距離大量送水時は油圧ポンプで水を汲み上げます。
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