津市消防本部
津市消防本部は津市と隣接する河芸町、芸濃町、安濃町、香良洲町、美里村の委託地域を受け持ち、管内面積は276.36平方キロメートル、管内人口は21万687人です。(平成9年4月1日現在)
管内の道路で幅が4m未満の道が6割という状況であるため、国庫補助対象車両(CD-T型ポンプ車などの一般的な消防車)では道路が狭い場所にある火災現場では火点に直近できず、ホース延長距離が長くなり、消火に手間取り、隊員の労力負担になっていた。また、週40時間勤務体制による人員不足や職員の高齢化といった問題もでてきており、これらの問題を解消するため津市消防本部では昭和63年から消防機器の小型軽量化に努めている。津市で使用している消防車両のほとんどが独自に研究開発されたもので、国庫補助対象外であるため、購入は100%市の予算でまかなわれている。
この消防本部には現在、救急車、V型化学車、41m梯子車以外はオリジナル車両で、日本一変わった消防本部ではないでしょうか
−−各車両の共通点−−
車両はすべてシングルキャブで3人乗りある。
車両には赤色回転灯付きのブルバー(グリルガード)がついており、狭い交差点で車両が前に出なくても横から来た車にたいして緊急車の接近が確認でき、出会い頭の事故を防ぐ事ができる。
PTOの問題などで架装できる車両が限定されるため、ほとんどが三菱車である。
電子を金属に送る事により、ボディ、パーツを内部から錆を防ぐ事ができる電子防錆システムを装備している。
吸管は従来のゴム製のものではなく、ビニール製の超軽量吸管にする事により、約20kgほど軽くなり、操作が1人でも容易に行えると共に、吸水が目視で確認できる。耐久性も車検毎(2年)に新品と交換すれば問題ない。
各車両には周波数共通のワイヤレスマイク受信機が付いていて、1本のワイヤレスマイクで現場の全車両のスピーカーから一斉に音を出す事ができる。
私は平成10年3月に消防本部を訪れ、装備担当の方と総務課の方に車両を見せて頂き、お話を伺いましたが、説明を聞いていて、とても親切にして頂き、装備をよくしようという熱意がひしひしと伝わってきました。また、車両の見た目にもこだわり、凹凸の少ないすっきりとした車両にこだわっているそうです。装備を良くするという事は、職員のためだけではなく、火災の即消力の向上につながり、結局は市民のためであるという事を強調されていました。また、これらの車両は現在国庫補助の対象にならないので、もっといろいろな人にこれらの車両の良さを知ってもらって、補助が受けられるようにしていきたいとおっしゃっていました。
お忙しい中時間を割いて頂いた津市消防本部の皆さんにこの場を借りてお礼申し上げます。m(__)m
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