MGC MJQ

当時のMGCとしては珍しい製品で、ハンマーにロストワックスが使われていた。市販品で亜鉛以外のパーツが付くのは、このMJQ と S&W44.AUTO.ぐらいのものだった。トリガーガード上部が直線になっているP-38はその頃何故かあまり一般的でなかった為、モデルガンだけの仕様だと思った人が多い。私の知る限りでは、六人部さんと小林さんが共同で作った唯一の製品である。

 

 

MGC P-38 ( jpn.domestic version )

これは銃口が塞がって表面処理もメッキになってからの物。しかも、第二次規制で姿を消す直前の製品。

初めて市場に出たのは1960年代後半で、もちろん黒色仕上げだった。やがてMGCに続いて中田商店でもP-38を発売すると、実銃と同じ作動の中田が良いか、トリガーを引くだけで装填排莢のできるMGCが良いか、徒町ボンドショップと上野駅に近い中田商店の間を何度も何度も行き来してしまった。しかし、その時は結局どちらも買えなかったのである。たぶん、当時の10代の少年にとって、まだまだモデルガンなど簡単に購入できる価格ではなかったのだろう。

 

MGC UNCLE TYPE

『ナポレオンソロ』というテレビシリーズがあった。映画の007と比べればかなり軽いお笑い的な感じさえするスパイアクションだ。しかし、その番組に出てくるこのアンクルタイプという小道具がじつに魅力的なもので、毎週テレビの前で食い入るように画面を見つめていた。しかし、実際にカービンタイプに組み立てて登場するシーンはほとんどなかった。覚えているのは、「あんな大型の銃をショルダーホルスターに入れるなんて、あり得ないよ。」と思っていたことである。やはり、コンシールド・ウェポンはベレッタかPPK、アメリカ映画ならチーフかディティクティブが一番現実的でカッコ良かった。

たった一度しか見ることのできないシーンで細部までしっかり記憶しようというあの頃のマニアの思い入れは、気楽にリピート再生できるビデオやDVDのある現代では、到底理解でないほどの真剣さであった。

 

 

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