| 恥ずかしながら・・・わたしの場合 |
わたしの場合、100円ショップで買った2個100円密閉容器(タッパ)か、俗に言うプリンカップを使っています。どちらの容器も気密性が高く、通気穴を開けないと、酸欠を起こして死亡する可能性があるので最初に注意しておきます。 容器には水分を多めに加えた昆虫用マットをいっぱいに詰め、そこにクワガタを埋めるように入れて、粘着テープでしっかりとフタをします。昆虫用ゼリーも入れない方針ですが、人情として入れてしまうケースも実際には多いです。先日、入れないで送ったら、到着後に先方でゼリーに4時間以上かじりついていたといわれてしまいましたが、それはそれでいいのです。事故が起きて死着するよりも、安全に先方に渡すことが最大の目的なのだから。 (6月下旬撮影) |
ダンボール梱包は左の通り。ラベルを貼って(ときどきサボる)フタが開かないように粘着テープで止めてあります。緩衝材である新聞紙はふんだんに使います。最低でも朝刊1回分くらい使います。衝撃を和らげる目的もありますが、空気の層を作ることで、断熱効果もあるんじゃないかと思っています。ダンボールには特に穴を開けたりはしない。詳しい方の話では、クワガタ程度の昆虫の呼吸する量は微々たるものだと言うので、ダンボール内の空気で1〜2日は十分だと思っています。 |
| 誰もが知っている超有名ブリーダーさんの場合 |
6月東京都内間で郵便小包で届いた。発送から到着まで1日。気温は20〜25℃といった輸送には最適な時期だったでしょう。中には国産オオクワ♀1頭が入れてありました。水分を加えた昆虫用マットのほかに、濡らしたティッシュペーパーと昆虫用ゼリーが入れてあり、隙間はほとんどない。(さすが!) フタには1箇所千枚通しで開けたような小さな穴が開いていました。 到着時のマットの水分量はヒラタクワガタ程度と思えばいいでしょう。到着したとき、♀の個体はフタとティッシュの間に隠れていました。なるほど!隠れ家としてティッシュの効能! なお、このビンの側面に帯状の飼育データが添付されていました。感謝感激! ※これを新聞紙で包み、隙間のないように梱包してありました。無駄のまったくない、見事な輸送。 |
| 千葉県某業者さんの場合 |
8月31日にあるクワガタ♂1頭を発注し、翌日午前9時半ころ到着した際の荷姿。およそ18〜20時間の輸送だったと推測している。注目するのは冷却材(200cc)が同梱されていて、暑さ対策がされていたこと。 到着時にはふにゃふにゃだったが、時期的にも気温が30℃を超えることも十分予想されたので当然の処置というところだろうが、十分と言えたかどうか疑問が残る。最善の処置であったことも事実。 マットはクワガタが隠れるほども敷いてなかったので、到着時にはクワガタはマットまみれでした。相当に揺られたに違いないですね。新聞紙も朝刊1回分程度の十分な分量が使われていて、好感が持てました。30gのゼリーがその他に入っていました。 |
| 広島県某ネット販売業者Dさんの場合 |
【広島県某ネット業者さん】2002年7月11日到着荷姿。 前週の天気予報で、すでに30℃を越える高温が予想され、何回かメールで事前にそのことを話し合っておきました。 到着したのは気温35℃という酷暑の状態で、心配しましたが、まず箱を開けて好感を持ちました。新聞紙が朝刊1回半分はあろうというほど、きっちり詰められていました。さすが送りなれているプロ! 写真矢印は500ccペットボトルに入れられた冷却材を万一の破損に備えてビニールで包んだものです。到着時には解けていましたが、手で触るとひんやりとした冷気を感じることが出来、高温対策の見本となる見事な処置と分量です。夏場の輸送の冷却材は500ccは必要な量だと言うことがわかりました。 ダンボール箱には、天地無用のシールも貼られ、念のためでしょう、直径1センチ程度の空気穴が2箇所開けられていました。 完璧なパッキングだと思いました。 |
【成虫のパッキング】成虫のパッキングは、飼育ケースをそのまま入れてくれたようで、コバエ防止シートなどもそのまま入っていました。 左の写真は2つのケースのうちの1つですが、マットの絶対量が輸送には不足しているため、輸送途中そうとう手荒な扱いを受けたらしくケースの底が見えてしまっています。 ケースを手で触った感じではムレもなく、フタを開けてムッとするような熱気が出てくることもありませんでした。個体のコンディションもいいようで、取り出すとすぐに元気そうに威嚇のポーズをとって見せました。写真の樹皮の裏に貼り付いているのが、シェンクリング♂です。 なお、ケース内には止まり木の樹皮と昆虫用ゼリーが入っていました。 |
| 広島県某ネット販売業者Iさんの場合 |
【広島県ネット販売業者Iさん】2002年8月10日着。 わたしにとって久々の発泡スチロール梱包が届きました。記憶では4年ぶりくらい。東京地方は連日35℃を超える猛暑で、クワガタの輸送としては最悪の時期だと思います。それだけに、ちょっと興味もあり、前述の業者さんとは別の広島県のネット業者さんにインドアンテを発注してみました。 事前にメールで「猛暑が続いているので急いではないですから、コンディションのいいときに送ってください」と連絡しておくと、『東京・関東地方へは何度も無事到着している実績があります。××(わたしの本名)さんも不安でしょうがクロネコと虫、そして私を信じてお待ちお願いいたします。』と自信を見せてくれました。お手並み拝見の心境でしたが、到着した際の荷姿が上の写真です。配達員さんの手から受け取った時、底部分がちょっと暖かったので不安を感じました。この荷姿で特筆すべきは、着店コード欄に『生体が入っていますので、できるだけ涼しい場所で保管お願いします。』と書いてあったことです。割れ物、なま物指定もしてあります。 ![]() 左の写真がフタを開けたところです。フタに保冷材が貼り付けてありました。保冷材の量は200cc前後でしょう。早速確認すると、保冷材は完全に溶けてしまい、冷たさをまったく感じません。室温程度というところでしょうか。緩衝材としての新聞紙の量は案外少ないですが、夕刊1回分程度を丁寧に詰め込んでくれた印象が好感をもてました。 箱を開けた感じでは、ひんやりとした冷気を感じることもありませんでしたが、ムッとするような熱気を感じることもなかったので、おおむね28℃前後だったのではいかと思います。 前回の広島県のネット販売業者Dさんに比べると、保冷材の絶対的分量が不足している印象が強いですが、それを補っているのが発泡スチロールの保温効果と宅配便伝票に書かれた注意書きの効果は大きいのではないか、と思います。 ![]() 個体のパッキングは左の通り、プリンカップです。大きい方には♂が、小さい方には♀が入っています。マットを薄く敷き、保湿と隠れ家の意味合いでしょう、なんとか湿度を感じる程度のティッシュが丸めていれたありました。ティッシュはいいですね。脱走の足場にはならないですし、これだけの分量のティッシュを入れてあると、マットを大量に入れておくことの代用処置として、完全に機能を果たしています。 輸送中の手荒い扱いで、個体が傷つくような昆虫用ゼリーや木っ端など無駄なもの何一つ入っていないプリンカップは感心させられました。というわけで無事到着しました。 今回は気温条件のコンディションは最悪でしたが、およそ24時間の輸送を無事に達成できました。おみごとです! 印象としては保冷材の状態と、到着後に雌雄の生体に霧吹きで水をかけたところ、♂が口の周りに付着した水滴を舐める行動を見せたことから、もしかしたらギリギリの到着だったかもしれません。 |
| 愛知県の某業者さんの場合 |
【愛知県の某業者さんの場合】クワガタが欲しくなる時は、どうしようもない。この酷暑であろうが、今まで業者さんの失敗がない以上、お任せしておけば販売業社さんは豊富な経験を活かして必ず無事到着させてくれるものと思い込み始めてしまった。で安心してパプキン3ペアを格安で発注してしまった。 データとしては前日午後発送、13日午前中到着であるから、およそ18前後の輸送である。到着日の気象条件は前回より回復し、気温は35℃を下回るようになっている。それで、到着時の荷姿が左の写真。『天地無用』と『ナマモノ』のステッカーが貼られ、数箇所に空気穴が開けられている。このパッケージを受け取った時「えっ、この暑さの中をこれで?」と思ったことは確かだが、受け取った感じでは熱がこもっているような印象もなく、前回より輸送時間も短いので、大丈夫なのだろうと思った。 フタを開け、生体のパックを取り出して残った新聞紙と保冷材が下の写真。箱の上から新聞紙までの深さを見て欲しい。朝刊1回半から2回分を使ってパッキングしてある。ギュウギュウなパ ッキングで、取り出すのも苦労したほどだ。保冷材は500ccのペットボトルに水を入れて凍らせたものを、新聞紙で厳重に巻いて入れてあった。到着時の保冷材の状態は、まだ4分の1程度が凍った状態で、正直言って驚いたほどだ。箱の中も熱気がこもった感じは一切なく、開封した室温との差は感じられなかった。ここまでは順調で非常に好感を持っていたのだが、生体のパッキングを見て少々不安になってきた。その写真が左下である。3ペアがどのようにパッキングされているのか、判りづらいのだが、上段白い方に♂が単独でフィルムケースに収められている(業者さんのご好意なのだろう、実際には4ペア送っていただいていた)。下段は♀でほどほどの分量の加水したマットが敷かれ、4頭が一緒に入れられていた。下段のカップが潰れているが、これは新聞紙 を入れすぎた結果だろう。♂のカップの状態を説明すると、白いものはティッシュペーパーで、湿気があるのかないのか、判断しづらい状態であった。目的としてはクッションと言うことではないかと思うが、湿度の保持というのでは非常に不十分な加湿状態だったのではないだろうか? さて、♀はすべて無事に到着した。1頭の前脚フセツが欠損していたが、これが輸送時の事故なのか、サービス品のB品という奴なのかハッキリしない。問題が起こったのは♂だった。到着し、すぐにフィルムケースを開けると木っ端に掴まった♂が出てきた。マットなどは一切入っていない状態だ。まず、全てを取り出して欠損個所などを確認したが、欠損などは見受けられなかったので安心したのだが、ふと大人しいことに気づいた。どれもこれも逃げ出そうという様子もなく、簡単に検品させた上に、ノギスを当てさせたのだった。とりあえず、水分の補給をさせようと、霧吹きで水をかけ、別のプリンカップにマットを敷き、昆虫用ゼリーを与えてみた。そこで明らかに衰弱している♂が1頭いるのに気づいた。こうなると涼しい場所に置き、回復を待つしかない。3時間後、もう一度確認すると衰弱していた♂1頭が死亡していた。さらに、もう1頭が触っても反応がない状態に陥っていたが、間もなく死亡した。 たいへん残念な結果になってしまった。原因はなんだろう? と考えた場合、冷却材のペットボトルがまだ凍った状態であったことから、単純な高温による事故ではないと思えたのだが、やはり高温と水分不足による衰弱と推測した。 まずペットボトルを厳重に新聞紙で梱包したため、十分に冷気が発散されずにいたのではないか? と推測している。次にフィルムケースに入れられた♂が、水分を補給したくとも、水分補給がまったく出来ない状態にああったことは、高温時の輸送にとってかなり致命的な問題になったのではないだろうか? 逆に加水されたマットに入れられたメスはすべて無事に良いコンディションで到着している。ちなみに、無事だった♂のサイズは39ミリ、26ミリで、死亡した♂は共に32ミリだった。39ミリの♂も、少々コンディションが悪く、活発な活動状態とはいえない。 |