作:オニオン★
恐らくはゲーム界で最も有名であろう事故犠牲呪文・メガンテ。自らの命と引き換えに敵を砕くという、自爆の元祖のような呪文であるが、これの破壊力はいったいいかほどなのか。
まず、メガンテとは自分の命と引き換えに繰り出す呪文である。が、そもそも人の命とは、エネルギーに換算してどのくらいになるのだろうか?
人間が、一日の生活に必要なエネルギーは11730000ジュールである。そして人は食物を摂取することによって、そのエネルギーを補充している。
だが、実際には水分さえとれれば、人間は食事はしなくてもかなり長い期間生きていけるのである。世界には、体重280キログラムの人が水だけで380日も生きぬいたという記録がある。
普通の体重の人間なら、まあキリの良いところをとって100日くらいが妥当なところであろう。つまり、人間は外からエネルギーをとらなくても、体内のエネルギーだけで100日間は生きていけるのである。
すなわち、メガンテが体内のエネルギーをすべて放出する呪文だとすると、その総量は11730000×100で1173000000ジュール。ダイナマイト391キログラムが爆発した時に相当する。
仲間の危機を救うため、自らの命を投げ出すのは大変すばらしいことではある。だが、これはちょっとばかり威力がありすぎだ。仲間が巻きこまれるのはもちろん、ダンジョン内部でメガンテをしかけた場合、その威力で周囲の岩壁が崩れて25メートルプール3杯分の空洞ができあがる。
下手をすると、上下の階層まで貫いて落盤を引き起こすことになる。メガンテでピンチを脱したとしても、そのために生き埋めにされたのでは本末転倒だ。自爆した仲間も浮かばれないであろう。
そう考えると、爆弾岩がうろついているエリアというのは恐ろしく危険だ。391キロのダイナマイトに顔がついて転がってくるのと同じである。地雷の埋められている地域よりもタチが悪い。
地震なんかが起こったりすると一大事だ。爆弾岩が一斉に爆発すると、恐ろしい被害が出る。
爆弾岩も生物である以上、それなりの個体数はあるはずである。仮に64000体の爆弾岩が一度に爆発したとすると、原子爆弾に匹敵する。爆弾岩の生息地域が荒れ果てた焦土と化すのもそう遠くは無いであろう。
爆弾岩の生息区域に居を構えている人は、今すぐにどこか遠方へ引越しすることをオススメしたい。
結論、メガンテの取り扱いはもちろん、爆弾岩には注意してもし過ぎるという事は無い。触らぬ神には祟り無し、である。