One Long Year

 わかっている範囲で、かんたんに
各曲の説明を。

1.I Hate My Frickin I.S.P.
「アイ・ヘイト・マイ・フリッキ
ン・アイ・エス・ピー」

 2000年3月7日にトッド自身の
オンライン配信システム、ペイ
トロネットTRTVで発表された
ばかりの、新しい曲です。
(このごにおよんでまだ会員にも
発表されていない"Yer Fast"と
"Bang On The Ukulele Daily"
をのぞけば、これが発表された
曲のなかではもっとも新しい。)

 ひとりですべて録音したという
ことで、ドラムスもたたいていま
すが、ひとりガレージ・バンドの
ような趣があります。

 イメージとしては、「バング・
ザ・ドラム・オール・デイ」の
2000年代ヴァージョンとい
った感じで、トッドのアルバム
には、よく1曲ぐらいふざけた
感じの(本人はシリアスかもし
れないのですが)曲が入ってい
ることがあるのですが、そういう
タイプのシリアスでないタイプの
曲です。

 タイトルは、あたまにくる
インターネット・サービス・
プロバイダーへのいきどおり
をあらわしている。

 歌詞も、インターネット
利用者の多くが共感できるよう
な、身につまされるような具体
的なトラブルを、トッドらしいユ
ーモアのセンスをきかせて書いて
います。

 ライブでやるとすごく楽しい
タイプの曲。goofyでfun song
なので、みんなで"Na na na na
....."と歌うことになりそう
です。
 
 それから、この曲のTRTV
ラジオ・バージョンは歌詞が
ラジオ向けに「ジャック・オフ
するじかんも残ってない」と
いう箇所が「スラック・オフ
するじかんも残っていない」と
変えてあるので、バージョンが
違うようです。


 









 

 



2.Buffalo Grass: 「バッファロー・グラス」についてはここで。
曲目解説その2へ:
1曲目の"I Hate My Frickin ISP"はここでダウンロードして聞けます: (会員でないかたも聞くことができます)

3.Jerk
「ジャーク」
 
 1999年3月17日TRTV
でダウンロードできるようになっ
た曲です。"TRTV volume2"という
TRTVから出した2枚目のCD
におさめられました。

 この曲はトッド自身のチャット
のときの説明では"Highly Techno"
ということでしたが、いわゆる
典型的なテクノではぜんぜんなか
った。
 
 曲の説明では、すべてサンプリ
ングからレコーディングしたと
いうことと、20ドルのPCマイ
クでラップトップにじかに録音し
たということです。さらにキュー
ベースVSTを使って、ディスク
へ直接ミックスをおこなっている。

 
 TRTVでダウンロードした
スリーブにはビルゲらしき人物が
カイズ・パワーツールズみたいな
ソフトでぐにゅっと加工した気味
のわるい顔が描かれています。
 
 トッドはTRTVのチャット
でも、会員へのメールでも、
(古くはコンピュサーブ時代の
チャットなどでも)ずっと
「ウィンドウズはガベッジ」と
か、ウィンドウズぎらい、ビル
ゲぎらいというのが以前からあ
りました。

 アプリケーション開発者とし
てトッドはマッキントッシュで
やっていたわけなので、ウィン
ドウズとの相性ということでは
ひじょうに苦労されていた。
(ペイトロネット会員はたしかに
一般よりは、マッキントッシュを
使っているひとが多かったが、と
はいってもウィンドウズ・ユーザ
ーのほうがなんといっても多いは
ずなので)

 しばしばTRTVのチューナ
では、音がちゃんと聞こえるか
どうかということでは、前はいろ
いろ問題もありました。
 いま現在はそのあたりのことが、
売っているコンピュータや、ウィ
ンドウズも98とかぐらいになる
とだいぶサウンド面で、マッキン
トッシュ・ベースで開発したもの
との互換の問題などなくなってき
たでしょうが、2年前はなかなか
ウィンドウズ・ユーザーはサウン
ド面ではチューナで音が聞けない
(鳴らない)などの問題があり
ました。 
 
 それらを原因を調べたり、
問題ないようにデバッグしたり、
調整したりするのでほんとうに
こまかい仕事だったと思います。

 ですから、たしかにビルゲも
トッドにとっては「やなやつ」
ではあったのですが・・・。

 「ジャーク」で歌われている
「やなやつ」は、ほんとうは誰の
ことか、ペイトロネットのオンラ
イン会員ならほとんど誰でも知っ
ています。
 でも、それは具体的にはパブリッ
クな場で書けることではないので、
書きません。この曲に関しては、
オンラインの会員の多くはトッド
ほどいやなめに会っているわけでは
なくても多かれ少なかれ、不愉快
な経験をしたひとも多かった。
 オンライン会員の多くが共有し
ているインサイド・ストーリーで
すね。

 だから最初にこの曲をきいた
ときは、誰かさんのあたまを脳天
からチェーンソーでガーっとやっ
ている音なんだなと思いました。

 テクノというよりはゴシック、
とにかく怒り心頭のサウンドで
した。

 おそらく「ジャーク」はそれ
だけでなく、会員になってから、
トッドにさんざん文句を書いたり
チャットで言ったりしたファンの
ことも含まれているんだと思います。
(そういう会員も何人もいた)
 トッドがどんなにあたまにきて
いたか想像にかたくない。

 だからこの曲はいわゆる「いい
曲」なんかじゃなくていいんだと
思います。じぶんの気持ちをよく
あらわしました。というところで
はないでしょうか。
 3年前ぐらいのインタビューで
トッドは「アルバム1枚ぜんぶ
制作しなくてはならないという
プレッシャーから解放される」
というような意味のことを言って
いたと記憶しています。
 つまり、じぶんのオンライン配
信システムでは、1曲1曲出して
いけばいいので、トータルでアル
バム1枚のテーマ、とか、そうい
う一種の制約からときはなたれる
自由さがある。
 
 まあ、現実には自由さどころか
アプリケーション開発の奴隷労働
みたいになったと思いますが、
(自営だったので奴隷とはいわな
いかもしれないけれど)とにかく
「ジャーク」に関しては、言いた
いことがあって、わりあいに気軽
に1曲ポツッとつくったように感
じます。

 ですから、わたしとしては、
こんな感じに書きたい思いを
サウンドのかたちにしていって
くれれば、それがなによりなの
では? と思います。
 「いい曲」という定型にとら
われるより、こんな時代なので
すから、思いを歌にする、とい
う、シンガーソングライターの
原点のような曲が、なんだか
たいせつに思えてきます。

(4曲目以降はまた後日)

4.Bang On The Ukulele Daily: 「バング・オン・ザ・ウクレレ・デイリー」はこちらを。

*注*
 このページおよび曲目解説その
2のページは、ペイトロネット会
員用に発表されたショックウェー
ブ・オーディオ音源と「TRTV CD」
をもとにしています。
 それら音源が、このほど日本盤
のマスターになったものとまった
く同一の内容かどうかは、タイト
ルからだけでは、こちらでは確認
することができません。もしも、
タイトルが同じでも内容などが
異なっていた場合はご容赦くださ
い。


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