One Long Year曲目解説その2

5.Where Does The Time Go?
「ホエア・ダズ・ザ・タイム・
ゴー?」

 おととしビクターエンタテイ
ンメントから発売されたレア・
トラックス集「サムホエア/
エニホエア?」にもおさめられ
ていた古い未発表曲です。
 「TRTV ヴォリューム
2」にも入りました。

 「ニアリー・ヒューマン」
のセッション以前に、デモと
してワーナー・ブラザーズに
わたされたものです。
 ワーナー・ブラザーズに
トッドがポッピーな曲を作っ
たと思わせるために制作した
ということです。
 
6.Love of The Common Man
「ラブ・オブ・ザ・コモン・
マン」

「ラブ・オブ・ザ・コモンマン」
は「フェイスフル」に入って
いる、トッドの代表曲のひとつ
ですが、これは、新しく1997
年にバンドで録音されたものです。

 1997年秋にアメリカで
リリースされた「ウィズ・ア・
ツイスト」(日本盤は、12月
リリースされた)は、97年5
月にハワイにいつものミュージ
シャンをよんで、レコーディン
グされ、制作されました。
 これは、そのときに録音され、
アルバムにはおさめられなかっ
た曲です。セッション時の録音
にオーバーダブなどを加え、T
RTVでは98年2月に発表さ
れました。
 
 ここで少し余談なのですが、
「ウィズ・ア・ツイスト」が
出るとわかったころ、「もうイ
ンターネットでしか曲を発表し
ないと言ったはずなのに、どう
してウィズ・ア・ツイストなど
というCDが出るんだ? とい
う素朴な疑問をよく目にしまし
たので、ちょっとふれておきます。
 
 当時ウェブ上ではこれについ
ての説明のインタビューが山ほ
どあったのですが、残念なこと
に「ウィズ・ア・ツイスト」の
日本盤リリースに関しては、プ
ロモーションはほとんどなかっ
たため、その内容が紹介される
ことも、ほぼなかったのです。

 たしかに、「アップ・アゲン
スト・イット」を終わった段階
では、3枚のアルバムを出すと
いう契約のあったポニー・キャ
ニオンとの仕事も終わり、さり
とてアメリカではレコード契約
のはなしはむずかしいという
時期だったので、ほんとうに、
インターネットで曲を出してい
くしかない、という状況でした。

 ところが、その4月にガーデ
ィアンから、昔の曲のアルバム
を出すはなしが舞い込み、また
バジェットもよかったため、ふ
たつ返事で引き受けたようなか
っこうになりました。
 制作的にも、新曲を作ったり、
何かレコーディングにこったり
しなくていいわけですので、悪
くないはなしでした。
 結果的には、悪くないどころ
か、このアルバムのおかげで、
「ウィズ・ア・ツイスト」
のツアーを97年秋から98年
3月初め、2レグにわたって
おこなうことができました。

 このライブはほんとうにファ
ンにとってはある種、夢のライブ
になりましたので、思わぬすば
らしい結果を生んだといえます。
 というのは、セット・リスト
的にいってもトッド名曲総集編、
という内容で、古くからのファ
ンも、カジュアルなリスナー
もどちらも楽しめるショーと
なり、また、ステージのセット
もショーのコンセプトも趣向が
こらされ、長年のファンにとって
は、思い出に残るツアーとなった
からです。
 
 というわけで、ふつうのアル
バムを出すことになったわけで
す。とくにこの企画アルバムは
時間をぜんぜんとられなかった
ので、先へ進めたかったペイト
ロネットのしごとのじゃまにな
ることもなく、よかったのでは
ないかと思います。
 ですから、インターネットで
配信すると言ったのに、気が変
わった、ということではなく、
あくまで、受注があったために
やったということです。

*注*
 このページおよび曲目解説
その1のページなどは、ペイ
トロネット会員用に発表され
たショックウェーブ・オーデ
ィオ音源と「TRTV CD」
をもとにしています。
 これらの音源が、このほど
日本盤のマスターになったも
のとまったく同一の内容かど
うか、こちらでは確認できま
せん。タイトルが同じでも、
もし内容が異なっていた場合
はご容赦ください。

7.Mary And The Holy Ghost
「メアリー・アンド・ザ・ホー
リー・ゴースト」

1998年10月28日TRTV
で発表されたこの主にインストゥ
ルメンタルの曲は、もともとは
オンラインCDストアCDnow
のホリデー・カスタムCD用に
書かれた曲です。
(のちに、「TRTV ヴォリュ
ーム1」CDにおさめられた)

 98年のホリデー・シーズン
向けに、約40曲ほどのクリス
マス・ソングがあり、その中か
ら、じぶんの好きな12曲を選
んで1枚のCDにしてもらい、
オーダーするシステムです。
 トッドのこの曲が、ビング・
クロスビーの「ホワイト・クリ
スマス」や、ディーン・マーチ
ンやビーチ・ボーイズなどの
クリスマス・ソングといっしょ
にオプションに入っていたわけ
です。

 「ミラクル・イン・ザ・
バザール」からのサンプリング
が使用されていますね。
 アンビエント的な曲ですが、
途中ドラムン・ベースが入って
いて、おととしこれを聞いたと
きは、やはりいっかいはじぶんで
ドラムンベースをつくってみたか
ったのだろうなと思いました。
 
 シンセサイザー系のトッドの
曲の流れをくむような、ひじょ
うにトッドらしい美しい曲とな
っています。

8.Yer Fast(And I Like It)
「ヤア・ファスト(アンド・
アイ・ライキット)」

99年の夏にこれから発表する
新曲としてタイトルだけあがっ
ていた2曲のうちの1曲。その
時点では
You're Fast(And I Like It)
と表記していた。

 これを書いてるいまの時点
で(3月29日の夜おそく)
いまだにTRTVの会員には
発表されていない曲です。
 音があがっているんだから
はやくアップロードしてくれ
ればいいのに、と思うけれど、
もしかしたら、それさえでき
ないような多忙さでしょうか。
(ペイトロネット再オープン
まであと半月ほどしかない)

 この曲は、「速いね!」とい
う、トッドが初めてADSLを
ひいたときの感想なのではない
かとおもっているのだけれど
どうでしょうか。(それと、
エッチ的なコノテーションとを
かけて。)

 とにかく未発表なので、
何もわかりません。

9.Hit Me Like A Train: 試聴できます。
10.The Surf Talks: 試聴できます。

9.Hit Me Like A Train
「ヒット・ミー・ライク・ア・
トレイン」

 この曲と10曲目の「サーフ・
トークス」は、トッドのオフィシ
ャル・サイトtr−i.comが
できたときに、サブスクライブ申
し込み用の試聴曲としてサイトで
聞くことができるようになりまし
た。まだ有料でなく、誰でも参加
したいひとは試してみることが
できた1997年のことでした。
(一般のブラウザ・ベースで
試用サービスをやっていたときで
す)
 現在は(もうじきtrーi.
comのサイトは内容が変わるで
しょうが、これを書いている時点
では)オーディオのファイルも当
時とは変わってしまいましたが、
発表当初はショックウェーブだけ
でなく、リアル・オーディオのヴ
ァージョンもありました。

 そのときにサンプルとして発表
したときは、「マイク・ラフは実
はまだ入っていない」と書いてあ
ったので、おそらくマイク・ラフ
に後でキーボードを弾いてもらう
つもりだったのでしょう。(今は
コメントも変わってしまった)
 
 課金して有料サービスが始まっ
たのは正式には1998年8月で
したが、その後8月にTRTVに
入り、発表されたときには、結局
マイク・ラフから借りたオルガン
(ハモンドB3?)をトッドが弾
いたものを足して、「ファイナル
・ヴァージョン」となりました。
 このオルガンが古めかしくて
曲にぴったりで実にいいふんいき
をだしてくれています。
 
 ギターはケン・エマスン。
ケン・エマスンは当時ハワイの地
元にいたミュージシャンで、98
年の夏ころはトッドはアメリアの
店で、ケニーことケン・エマスン
とジャムったりしていたようです。
 
 この曲は、アル・グリーンのた
めに書くようたのまれて書いたも
のの、使用されなかった曲です。
 
 トッドのソウルフルなボーカル
がぞんぶんにたんのうできる曲で
す。曲調は、やはりじぶんの歌と
いうよりは、アル・グリーン用と
いう印象ではありますが、トッド
のボーカル・ファンにはぜったい
ききのがしてほしくない曲です。
 
 この曲は、99年6月に行われ
た「ハーフ・ツイステッド・ツア
ー」で、初めてライブとして披露
されました。バンド編成でのライ
ブでしたので、ちょっとおもむき
がかわり、セット・リストにとけ
こむように(ショー前半のロック
・セットで演奏されたため)少し
ロック色濃く歌われていました。
でも、CDではとてもソウルフル
です。
 フリー・ソウル的な部分の好き
なトッド・ファン、「ニアリー」
「セカンド」のトッド・ファンに
は、とくにおすすめしたい曲です。

 「TRTV vol.1」CD
にもおさめられていました。

10.The Surf Talks
「ザ・サーフ・トークス」

 カリフォリニアのマリン郡から
ハワイへ越したのが、1996年
の夏でした。(春、という記述も
どこかにありましたが、引越した
のは7月と報告されています。
ただ、引っ越す少し前から、大き
な引越しなので、なんどもいきき
していて、この年は、遅いスプリ
ング・ブレークというか、遅い春
にもハワイでキャンプをしたりし
て過ごしているので)

 そしてハワイに移っていちばん
先に作ったのがこの曲です。
 イントロのダイアルアップ時の
モデムの音(モデムの音と書いて
いいのかわかりませんけれど)が
いまではなつかしい。
 当時このダイアルアップで、でん
わをかけている音を聞いて、この音
はハワイのローカルの番号かどうか
? などとメーリング・リストでみ
んな盛り上がったことが大昔のよう
に思えます。(インターネットでは
3年前はかなり昔といってよいで
しょう?)

 サーフはインターネットの波で
あり、ハワイの海の波でもあり、
インターネットも海の波も語りか
けてくるんですね。歌詞もとても
よかった。

 サンプルが聞けるページのコメ
ントに、「波間に立っているとき
にこのタイトル・ラインが浮かび、
1年半以上ものあいだこのことば
があたまにあった」というような
ことが書いてありました。
 それから、「ビーチ・ボーイズ
へのオマージュ、シスターズ・オ
ブ・マーシー、それから、インド
料理の店でかかっている音楽」な
どと書いてありますので、ちょっ
とねじったようなメロディーは、
インド歌謡がやはり耳について
はなれなかったのか・・・・・・。

 トッドが当時これから乗り出そ
うとしていたオンライン配信に
かける希望が感じられるような
とても肯定的で元気なチューンで、
ひじょうに好きでした。

 この曲のライブも「ハーフ・ツイ
ステッド・ツアー」でやっと披露さ
れましたが、こちらはバンド編成に
わりあい合っていました。

 「TRTV vol.1」のCD
にもおさめられていました。 

(この項3月31日アップデート) 

  

 


 



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