パワー・トリオ・ツアーのようす付記その1

 先日おおまかに書いたトリオ・ツアーの
ようすにいくつか付け加えます。(いくぶ
ん重複してしまうと思いますが)

 ライブを見る前は、セット・リストの
ようすから、昨年おこなわれた「ハーフ・
ツイステッド」ツアーの前半部、ロック・
セットが延長されたものと、新譜「ワン・
ロング・イアー」からの新曲披露、といっ
たところだと思い、今回はそれほど新味
はないのだろうと思っていました。

 また、ロック系のファンがメーリング・
リストで「みのがさないように! トッド
がギターをガンガン弾いてすごい」とかいう
リビューを書いていて評判がよかったので
すが、じぶんの目でみるまで、これほど、
というのは予想がつきませんでした。
 どうしてもここ5年やっているプレーリ
ーとのバンドの音以外のことは想像でき
なかったからです。
 
 ところが、ハウス・オブ・ブルースで
1曲目の「アイ・ヘイト・マイ・フリッキン
ISP」が始まったら、これはどうもようす
が違うぞ! となってきました。ドラムス
のトレイがすごくて、いわゆる「どすこい
系」のドラムスなのです。あ、これは・・・
とびっくりしているところへ、トッドの
エナジー満開の感じのギターがばりばり
ときました。カズだってトレイに負けじ
とビシビシです。
 
 それで、メーリング・リストおよび
ロジャーのところのツアー・リビューで
読んでいたよりはるかにすごいわ、と
思いました。トレイのことは予想外だった
ので、ヘヴィーな音は想像つかなかった。
 こんなバンドはトッドも初めてでは
ないでしょうか。トリオでキーボードがいない
ぶん音数は少ないのだけど、厚みがあって、
ギターがはなやかに聞こえて。
 
 「アイコン」をライブで聞くと、じぶん
はやはりこのギターの音が好きだったのだな、
と74年のころを思い出しました。
(当時は「これはギター・チューン、
これはキーボード・チューン」、などと
分けて聞いていないので。)
 トッドのライブはずっとここ10何年
やはりボーカル中心に楽しんでいたので、
95年の「インディヴィデュアリスト・
ツアー」のときにはかなりギターだった
けれど、そしてかっこいいロック・ショー
だったし、すごく好きなライブだったん
ですが、それでも今回のトリオのほうがもっと
ギターをフィーチャーしているように
思います。
 

 ジェシ・グレスはすごくじょうずなギタ
リストだと思いますが、いないとトッドが
自力を思い切り出せるのかもしれない。
 昨年リンゴのツアーで、ずっとリンゴ・
ショーを手伝ってきて、ギターを練習した
り、毎日いやでも弾かなくてはならなか
ったことでむかしの演奏を思い出すことが
あったのかもしれないです。プレイが熱い
です。

 「アイコン」その他はたしかに70年代
の曲で、クラシック・ロックにあたるとは
思いますが、いい曲はいつまでも聞きたいし、
またいつ聞いてもうれしい。トッドには
いろいろな名曲がありますが、「もうライブ
でやる気がしない」と思っている曲が大半だ
ろうと思います。そんな中で、「アイコン」
が過去の曲目から出てきて、再び、しかも
すごいかっこいい演奏で聞けてよかった。
とくにセット・リストは毎回変わる部分が
あるので、急に「アイコン」の
フレーズが出てきたときなどは、ひじょうに
スリルがあった。

 ペイトロネット会員、ダイハード会員や、
ビデオ・オプションをつけたかたは、もう少し
待てばたぶんサンフランシスコのマリタイム
・ホールで撮影されたビデオが送られてくる
のではないかと予想しています。わたしは
それは行ってないですが、プライベートに
そっと撮影していたファンから少しだけ
見せてもらって、これはすごかった、
ほかのショーがぶっとぶくらいすごい
できがよいです。

 いまアーティスト・エントのサイトに
トッドの最近のライブの写真が2枚使用
されているんですが、これがたぶんその
ときに撮影されたものからの写真だと
思います。汗だくで熱演のトッドです、
写真チェックしてみてください。

 はなしは変わって、去年の「ハーフ・
ツイステッド」のツアーでは、フット・
コントローラーがボロく、クルーも
トッドも手をやいていて、サウンド面
がトラブルが多かったときがありました。
それで、いつ換えたのかはっきりしない
けれど、今年のツアーではともかく
新しいフット・コントローラで、
(でもリビューを読むと、会場によって
はサウンドにトラブルがあったことも
報告されていましたが)
わたしが見た限りでは、おおむね悪く
なかったように思いました。
(2000年6月27日アップデート。
この項、つづく。)

パワー・トリオ・ツアーのようす 付記その2