| ●卒展準備 |
さぁ、いよいよ卒展準備にはいる。まず、テクニシャンたちがパーテーションボードを卒展用の配置に全部並び替える。そして個々のスペースをきれいにする期間が1週間程もらえる。この「きれいにする」が結構大変。ボードは白ペンキで真っ白になるまで重ね塗りする。床はまず、いろんなこびりついているものをこそぎ落とし、床用の灰色ペンキを塗る。1年間、生徒がぐっちゃくちゃに使ってきてるのをきれいにするのはかなり大変。 わしの使う別室は大学側が使用していて水曜まで使えないという・・・2日でやれって? しかもわしの場合はちょっと部屋っぽくするつもりで白ペンキじゃなくて(病院みたいになりそう)壁紙を貼るつもりだった・・・ 壁紙を貼った生徒は今迄いなかったそうな。いいいぃぃ、できんのか? やるしかないけど・・・ パーテーションをつくる初日、大学にいくと、本来なら今迄大学で使っていた個人のものは先週までに全部引上げていないといけないのに、まだ累々と残っている・・・・ 残りの椅子やら机やらロッカーを移動を生徒やテクニシャン全員でするはずなんだが、3年生はほとんど来てない。2年生や1年生のごくまじめな生徒達少数が来てるだけ。・・・・イギリス人にこーいうこと期待しても無駄だけどね・・・けど、むかつく。 テクニシャンのGAに日本ではねェ、お互いに助け合って協力するって言葉があるけど、この国ではないのね」とかぐちってしまった。 彼女は「いつものことよ。」って感じでサバサバしてる。 ふぅぅぅ。前半3日間することがないので、YVの手伝いをする。彼は3Dの生徒でフィルムが専門のルクセンブルク人だ。ファンデーションの時に知り合ったという奥さんは日本人である。母国語のほか、英語、仏語、独語、西語がペラペラでそのうち日本語も当然話せるよーになるだろう。彼にはぐちゃぐちゃの英語でもなぜか気にせずに話せる。1年生二人が手伝いに来ていた。フランス人とベルギー人。グローバルだぁ。仏語がとびかっている。時々、わしのことを気にしてくれるのだが、英語でも相槌程度でいつもだまってるので全然きにならない。(笑) そうこうしているうちにやっとわしのスペースを大学側が空けてくれた。壁紙貼りなんかしたことないのでかなり不安。師匠に壁紙貼りたいって相談したとき、「おう!俺は壁紙したことあるからだいじょーぶでぃ!」とゆったから安心してたら、実は1回ぽっきりらしい・・・ 不安は考えないよーにして、YVからいろいろ道具を借りて、木曜1日かけ師匠と二人でがんばった。この時期、テクニシャンはとにかく3年生全員のため走りまわってるのだが、師匠はこの日は1日わしのために空けてくれた。昼からはペースがぐんとあがり、ビューティフルな仕上がりとなり、覗きにくる生徒やスタッフ達に「俺達はプリントメーカー(版画家)だからな!ペーパーの扱いはプロよぉ!!」といきまいていた。。。 ふふん、そうか!そうだな! 翌1週間で作品を飾る。テクニシャンはてんてこまいだ。生徒も今ごろフレームがぁぁ、とかみんなパニック状態に陥る。 戦争である。・・・ わしは日本の居間(わしが幼い頃の)の設定でスペースをつくっていく。いろいろかき集めた小道具を並べるのは楽しい。YVがくれた白黒テレビの会社ロゴを消して「●ational」とか書いてみたり、日本人にしかわからない細かいところも気を配ってみる。 20分で仕上げた3段本棚に家から送ってもらった日本の人形やら本やらごっちゃごっちゃ飾ってたら、師匠が「Trina、ごちゃごちゃしすぎじゃねぇか?日本はもっとシンプルでビューティフルだ!」 「・・・・・」 日本の一般家庭ってごちゃごちゃしてんねんけどぉ、、イギリス人のイメージってそうなんやったらそーしたほうがいいか・・・ 教授陣たちも覗きに来て、“こっからこの作品つれば?”“あのコーナーが寂しいから椅子をおいたら?”とかごちゃごちゃゆって、椅子に関してはWoodテクニシャンの●×(あんまし好きくない)が事務所にあったとかいうちょー汚いソファを持ってきた・・・・ いやだーー。 あのーーー、だいたい、うちの家は椅子なんてひとつもないねんけどぉぉ。 師匠が後でその椅子を見るなり、「おまえ、いやなんだろ」「(図星)・・・うん」 しかし、いい成績をとるためにはアセスメントが済むまでは教授たちのゆーとおりにしろ!!と師匠がゆう。「俺んちのIKEA製のソファ持ってきてやる」と、ラブリーなソファを持ってきてくれた! あーー、もー師匠にはどーやって恩返しをしていいかわからない。 窓につったカーテン(シルクスクリーンプリントの作品)がわしの色が繊細すぎて、光が透けるとイメージが全然見えないという考えて見なかったトラブルに巻き込まれ・・・しかし1学年下の日本人のYさんや2学年下のKちゃんとかの手伝いで、なんとか作品展示終了する。 ふぅぅぅぅ・・・・・・ 実際卒展がはじまるのは次の週の金曜日だ。そのまえに・・・・最終アセスメントがある。インターナル(内部:うちの大学の教授陣)とエクスターナル(外部の大学からえらい教授がくる)のアセスメントで3年間の努力が全て・・・・評価される。 ヘッド教授に「Trina、あなたのために、●ladeからプリントメイキングのアセッサー(査定官)を呼んだからね」っと満面の笑みでゆわれた。プリントメイキング専門の生徒はわしひとりなのだ。うちの大学にプリント専門の教授はいないので配慮してくれたんだろーが、その言い方はすげープレッシャーやで、●ンドリア! アセスメントが行われている間、そのエリアには立ち入り禁止だが、生徒は大学にいなければいけない。(特にエクスターナルアセスメントの間) アセッサーがなにか生徒に質問をする場合が時折あるからだ。 みーーんな食堂でその間ひまをつぶす。アセスメントが行われているので、なんかみんな普段とちがって大人しい。呼び出しが来たらどうしようとどきどきしながらおしゃべりする。 もーすぐ、ショーだ! プライベート・ビューだ!(展覧会の前のオープニング・パーティ) 今のみんなの話題はパーティに何を着てくるかだ!(男はそんなことはどーでもいーよーだ) MLは民族衣装を着てくるという。(彼女はインド系イギリス人) 浴衣持ってくればよかったなー。 なんにせよ。苦しいのは終わった−−−−−!! Degree Showまで来れたのだ。奇跡のように感じた。 |