| ●Art Student って |
海外留学とは精神的にタフでないといけない。 この話しはArt Studentに限ったことじゃないけど、ここに書きます。(長いです。すいません。) Mさんはわしが1年生ではいったときに2年生にいた日本人女性だった。彼女も版画専門であった。 年齢も30代半ばで(とっても若く見えるが)どんなこと聞いても適格なアドバイスが返ってくるたよれる姉御って感じの人だった。 休学をして、2年生に復学してきたときは、彼女は卒業し、違うCollegeの2年コースのMAにはいっていた。専攻はFineArtMediaという学科だが、彼女と同じ学年でうちの大学からもうひとりイギリス人が同じコースにはいった。このイギリス人の彼がかなり精神的不安定な人だった。それは大学在籍中から知られていた。わしは特にかかわりはないので気にもとめていなかったが・・・Mさんは「なんで彼がFineArtMediaにくんのよー」と、あんまりうれしくなかったようだ。 ここからだんだんおかしくなっていった。どうも彼に対してMさんのほうが神経過敏になりだした。 「彼のわたしに対する視線がおかしい」とか「待ち伏せされている」とかたまに会うと彼の話しばかりするようになっていた。。。。 Mさんにはイギリス人の彼がいた。。わしはその彼氏のことは全然知らない。師匠GNがゆうには「変なイギリス人」だ。師匠にしたらあんまりかかわりたくないタイプのようだった。その彼と一緒に住んでいたのだが、わしが2年生も終わりに近づいた頃、別れてしまった。。 彼女は家を出ないといけない。 この事がきっかけだかは不確かだか、Mさんはさらに精神不安定へと落ち込んでいった。 NTWのKがその年卒業で彼女が住んでいるところが7月に契約が切れるので、それを期に出るという。渡りに船だ。MさんはKのあと、1年契約してしまった。 わしは2年生がおわったあと、夏休み3ヶ月間、日本へ出稼ぎに帰国する予定だった。その間の家賃を払うのはもちろんもったいないので、家を引き払う。荷物はCAが預かってくれることになった。夏休み空けに帰ってきてまた家捜しだ。。。 ところが、Kの住んでいるところは1ベッドフラットなので、ベッドルームとリビングルームが別にある。(Kはそのうちせまいほうを人に貸していた) Mさんも1人で住むには家賃が高くてもったいないってことで、違法ではあるが、せまいほうの部屋をわしが夏休み明け帰って来たら借りるということになった。 わしも家探ししなくて住むので助かったと思った。(このときは) わしが帰国前のMさんは・・・かなり来ていた。 目が完全にうつろ。会話の途中で何の脈絡も無く「ごめんなさい!」もしくは「ありがとう!」と突然言う。何度もだ。カウンセリングとかも薦めた。もちろんイギリスは心のケアに対するカウンセリングとか日本より遥かに進んでいる。彼女の大学にももちろんカウンセラーがいる。Mさんも何度か足を運んだようだが、いくら英語が達者でも、カウンセリングを英語でするのは、全てがはきだせなくてよけいにつらいという。 引越しして元彼の存在を忘れ、学校も夏休みにはいって、彼女がストーカーだと信じきっているイギリス人の同級生からもはなれ、日本にも一時帰国するというので、なんとか良くなるかもとわしは希望していた。 そして出稼ぎの合間、一度、日本で彼女にあった。同じ関西で会うのは難しくなかった。Mさんの母親も一緒だった。ロンドンで最後に会ったときよりは、、、だいぶ落ち着いている。よかった。このまま、もとのMさんにもどって欲しい。しかし、まだ会話がかみ合わない。。。 彼女がトイレに席をはずしている間、彼女のお母さんが、ため息をつきながら「ほんとにねぇ、、、アメリカにいってた頃はこんなことはなかったのに。イギリスは合わないのかしら。。。」 そしてロンドンにわしは戻った。Mさんはというと、、、、帰国前の状態に戻っていた。。。 わしが部屋から出てくると彼女もすぐに部屋から出てくる。料理をしだすと料理をしだす。たばこを吸うとねだる。このたばこは最初の頃は渡していたがイギリスで死ぬほど高いたばこ3日とせんうちにわしはキレタ。「たばこはあげれません」 すると、今度はわしが根元ぎりぎりまで吸ったしけもくを灰皿から拾って吸う。やめてよ。 たまらないので、なるべく自分の部屋にこもっているが、ノックもせずに突然ドアを開け、「・・・・・・・。あの、あの、ほんっとにほんとにありがとうね。ありがとうね。ごめんなさいね。・・・」ってなことをゆうのだ。時間関係無し。こわいよ。「となりのガキはおかしい。あれは完全にいってる。」とか「昨日、前の通りで銃声がした。警察電話した。」とかどんどんエスカレートしていく。。。。 きわめつけは近所の商店街をふたりで歩いてたときだ。(わしは一緒に行きたくなかったのだが、彼女がひっついてきた) 突然、前を歩いていたインド系の兄ちゃんの背中を持っていたジャンパーでおもいっきりひっぱたいたのだ! ひっぱたかれたお兄ちゃんと、一緒に歩いてた彼の友達は「な、何事?」とすげービックラこいて振り返った。わしもただ、ショックでボーゼンとしていた。Mさんは「むかつく・・・むかつく・・・・」と日本語でぶつぶつうめいている。 彼は、「彼女はどしたん?」とわしに聞くがわしは、「わ、わかんない」と答えるのが精一杯だった。いい人だったようで、彼は首をかしげながら、去ってくれた。 あとで、聞いてみると 彼の話し声が耳障りだったとか。それで彼がMさんを追い越した瞬間にジャンパーで引っ叩いたと言う。 もーー、ついていけないと思った。それに彼女は「イーストはきらい」「イーストなんかに住めない」とか言い出し、1年契約で3ヶ月も住んでないのに、出るといいだした。わしは違法的に滞在している身。ややこしいことにまきこまれるのだけはごめんだ。とっとと出ることにした。冷たいと思われるかもしれない。ここには書かないが、わしはわしなりに彼女に対してできるだけのことはした。これ以上、何もできないし、したくないと判断した以上、中途半端に手を差し出しつづけるような偽善者にはなれない。 だいたいNTWのKからの物件だった。手をださねばよかった。。。必ずトラブルに巻き込まれる。 彼女はわしが夏休み明け帰ってくるまで、わしの部屋にいたのだが、大量の荷物を残していった。わしの部屋にではなく、共有の場所の荷物置き場だが、まじで大量に残していった(ただ、詰め込んでいった)。そして身の回り品だけ持って、旅行で家を明けている友人の家に転がり込んでいた。そしてちょこちょこ戻ってきては、ディパックにその荷物をちょこちょこ詰めては持って帰るのだ。わしの荷物が置けないではないかと文句を言ったら、こう返した。 「あの家はMさんの契約なんだよ。Mさんの了解をとって私は置いてるんだから、あんたにそんなことゆう権利はないんだよ。」 首をしめてやろうかと思った。しかも、彼女はちょくちょく荷物を取に来る。わしやMさんが学校に行って、家にいない間に。おかしくないか?? 鍵をまだ持っているのだ。一度、大学に行った後で、忘れ物に気付いてお昼に家に戻ってみたら、、、、Kがいた。 しかも、、、風呂に入っている。風呂にはいってるんでっせ?今いそーろーしているうちはお湯があんまりでないからと平気でのたもうた。 話しがKに逸れたが、わしはほんとにきれた。結局大学はじまってからの家捜しとなり、最終学年だというのに、最初の1ヶ月は制作がほとんどできなかった。 そしてMさんが家を出るというのを大家に宣言。もちろん契約違反なのでデボジットは戻ってこない。 (そして契約上、宣言してからも2ヶ月後しか出れない) あと、出るまで1ヶ月というところで、わしは家を見つけて引っ越した。 わしがでたあとであるが、、Kが舞い戻ってきた。大笑いである。友達のところも追い出されたらしい。 最終的に家を引き払う日、YVとBYが手伝いに呼ばれてしまったそうだ。 手配したキャブなどがなかなか来ず、段取りのあまりの悪さに温和なBY君もぶちきれていたとYVが話してくれた。 その家を出てからというもの、わしは良い事だらけの1年間だった。YVにその事を話ししたとき、 「うむ。人生とはそういんもんだ。」と笑っていた。 Mさんは、、、ノースロンドンにある女性専用のフラットを見つけて引っ越した。冷たいと思われてもしょうがないが、わしは卒業するまで、連絡をつとめてしないようにした。 彼女の卒展を見に行き、その後で電話で少しだけ話しをした。彼女は落ち着きをなんとか取り戻していた。(ように聞こえた) イギリスはもういい。アートはもういい。Trinaはがんばってね。と会話したのが最後だ。 今ごろどうしているんだろう。。。。 |