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凸版 凹版 平版 孔版 その他

版画とは・・・・

本・西欧とも宗教がらみで版画が発達したといえる(たぶん布教のためね、布教)
 
西欧では15C頃に普及していったらしく、16Cにネーデルランド(オランダ)で銅板画が発明され
17Cには銅板が木版にとってかわる
宗教の複製画としてでなく、版画、芸術作品として認められていくようになったのは19Cに入ってからとなる

日本では江戸時代に浮世絵(木版画)が大衆芸術として確立される

版画やってます、というと、たいがいの人は彫刻刀を持って彫る身振りをしてくれる。母には最初の頃は木彫りの工芸品とかを見ては、「こんなんつくって」とかゆわれたりもした。
「専門はエッチングとシルクスクリーンです」なんていってみても、知らない人は知らんもんねー。「ナにそれ?」とゆわれても「んーっと、エッチング(銅版画)は、酸に腐食させるうやつでぇ、、、シルクスクリーンはぷりんとごっこの大きいやつと思ってもらえれば・・・・」とゆうんですがぁ、、、なんとなくわかったようなやっぱりわからんよーな・・・って感じでしょう。


とりあえず・・・・版画の代表的なものを4種類に分けて、ちょろちょろ紹介いたしますが、
あくまでも、つたない知識・経験からの簡単な解説ですのでご理解よろしくお願いします。

凸版 relief printing

■木版
●板目木版(いためもくはん) Wood-cut
木材を縦挽きした(板目に沿って切り出された)版木を使う。
日本で木版画といえば、こちらに該当する。江戸時代の浮世絵に見られるような独自の技術がある。
水性インクを使い、「ばれん」を使って刷る。 西洋では油性インクを使う。
◎多色刷りで一番重要なのは「見当」のつけ方である。これがあいまいだと、色がずれてしまう。
 こーいった繊細な作業が苦手である…

作家:黒崎彰、清田雄司、田中京吉など
  
    
●小口木版(こぐちもくはん) Wood-engraving
西洋木版ともいう。堅い木を横に輪切りにした版木を使う。
彫刻刀(「ビュラン」という鋼鉄製の道具)、インキ、刷り道具などは板目木版とは全く違うものを使用する。

◎西洋の彫刻刀はにぎる部分がマッシュルームの形をしている。
◎摺る時は、馬簾ではなく、プレス機を使う。馬簾は、日本で特有に発達したもので、
  プレス機で摺れないような作品は、なんと、スプーンの背などを馬簾のようにして摺る。


■リノカット Lino-cut
リノリウム(ゴム版っぽい)を版材に使う。彫りやすいが細かい表現は難しい。インクは油性を使う。




凹版 intaglio printing

■銅板
 
銅板と書いてはみたが、実際は値段が安い、鉄板や亜鉛板なども使う。
凹凸の凹の部分にインクを詰め、刷りとる。刷るときは特別なプレス機が必要で、まず、版面に一様にインクを塗り、凹部にインクを詰めたあと、表面をきれいに拭き取る。それをプレス機に置き、湿らせた紙、毛布をかさね、鋼鉄製のローラーを上下から転がす。
プレス機で高圧がかかるので、紙にプレートマーク(くぼみ)ができる。

●直接法(直接彫る)
○ドライポイント drypoint
ニードル(鋼鉄製の針など)で版面に直接描画する。抵抗が強く、引っかくように描くので、線の淵がささくれだつ(バール:burrという)。このバール(まくれ)が印刷の際、独特の“にじみ”効果を生み出す。このまくれはプレスに通すたびにつぶれていくので、エディションはあまり数多く擦れない。銅板なら20〜30枚程度。亜鉛板なら5〜10枚程度である。
レンブラント、シャガール、池田満寿夫などがこの技法で有名である。

○エングレービング engraving
ビュランで版面を彫って刻線をつくる。ドライポイントの引っ掻いて描くより、さらに抵抗が大きいので、熟練を要する。日本ではエングレービング専門の版画家はとても少ない。版面を彫るため、ドライポイントのようなまくれもなく、腐食によるつぶれもないので、硬質明晰な仕上がりになる。

○メゾチント mezzotint
凹版の技法のひとつ。
ロッカーと呼ばれる特殊な道具で版面に垂直・水平・対角線とぎっしりと線を刻み付ける。まくれの点や線が密集した状態で、この版面から不要な部分(刷ったときに明るくする部分)をスクレイパーで削り取り、バニッシャーでつぶし、磨いて濃淡をつくっていく。ベルベットのような繊細な明暗濃淡の世界がメゾチントの特徴である。日本では長谷川潔、浜口陽三が有名。

●間接法(酸で腐食)
○エッチング etching
酸の腐食による凹版技法の一種だが、銅板画を総称してこう呼ぶことも多い。

1.版板の切断面、角をやすりできれいにする。版面を金属磨きなどでキズがないように磨く。2.アスファルト・蝋・松脂などを混ぜた防触材であるグランドをひく。(ソフト・ハードの2種類ある) 3.版面に太いろうそくなどの火をかざして、いぶす。(描画が見やすくなるが、この手順は省いてもよい。わしはしません。) 4.版下を転写する。(注意:刷り上がりのイメージと左右反転) 5.ニードルなどで描画する。 6.酸(版の素材によって酸の種類は違う)で腐食。(描線の強弱・太細は、腐食時間や腐食液の濃度により、調節できる。何段階にも分ける。) 7.ベンジンでグランドを落とす。 8.試し刷り 9.スクレーパー、バニッシャーなどで、修正、加筆。必要に応じて、腐食し直し。 9.グラントなどを完全に落とし、アルコールで油分を完全に落とす。 10.インクをつめ、きれいに拭き取る。 11.湿らせた紙を用意する。 12.プレス機で刷る。


○アクアチント aquatint
銅版の技法の一種。水彩画のような濃淡ができるところからアクア(水)の名がついている。
磨いて油分を落とした板面に松脂の粉末を散布し、裏面からバーナーなどで過熱すると、松脂の粒子が付着し、多孔質の砂目の面ができる。これを腐食させると、非常に細かい斑点を生じる。 腐食させたくない部分(白く残したい部分)に止めニスを塗り、長く時間腐食させればさせるほど、刷りあがりが濃くなるので、版面を確かめながら、腐食の時間を調整し、濃淡をつけることができる。一般的にエッチングと併用して使う技法。
他に濃淡をつける方法としては、サンドペーパーを使ったりもする。(より簡単だが、均等に繊細な濃淡を出すのは難しい)

■コラグラフ collargraph
厚紙に色々な素材(紐、砂、米、金属網・・なんでも)を貼りつけて版をつくる。インク詰めや刷りの方法は普通の凹版と同じ。刷り上りは貼り付けた素材のテクスチャーがすばらしい効果を生む。




平版 lithographic printing

■リトグラフ lithograph
今はアルミ版や亜鉛版も使うが本来、石灰石を使う(今でも使うけど)。版の材料により、製版や擦りに使われる薬品などや工程が違ってくる。リトグラフの原理は水と油の反発作用を利用したものであり、オフセット印刷がこの技術が使われている。

1.細かい砂などで磨いて粗めを立てた石版の表面に、脂肪性のクレヨンや墨でドローイングをする。2.硝酸アラビアゴム液を石版面の表面に塗る。 これによって、ドローイングをしていない石版面は水との親和力を増す。一方、ドローイングのクレヨン等の脂肪部分は硝酸によって分解され、遊離された脂肪酸が石灰石の炭酸カルシウムが化合して脂肪酸カルシウムとなり、水分を反発し、脂肪物質をひきつける(と親和する)力を一層強くもつようになる。 要は、ドローイング部分は水をはじき、油性インクを引きつける。ドローイングをしていない部分は、保水性が高く、油をはじく。 3.油性インクを石版面にローラーでのせる。常にスポンジなどで水分を石版面に塗っておけば、水分のあるドローイングをしていない部分はインクをはじき、水分のないドローイング部分にだけインクがのる。 4.版面に紙をのせ、プレ機で擦る。

リトグラフは本来の作家のドローイングがそのまま版画になる。石版を使った場合はエッジマークが出るが、アルミ版などの場合は出ない。




孔版 screen printing

■シルクスクリーン silkscreen

金属や木の枠に張られたシルク(今ではナイロンなどの合成繊維)のスクリーンをつかう。スクリーンの網目に目止めをすることによって絵柄以外の部分にインクを通さないようにして刷る。この目止めの作業を製版といい、さまざまな方法がある。ここでは、写真技法の直接法を紹介する。(これしか知らん)
1.イメージのポジフィルムをつくる。 2.スクリーンに感光乳剤を塗る。 スクリーン枠を70度くらいの角度に立て、感光乳剤を入れた、バケットを下から上に向かって静かになで上げるようにずずっーーと引上げる。感光乳剤をきれいに薄く均一に塗るほど、製版のできあがりが良くなるので、熟練が必要。(3ヶ月くらいはかかる?) 3.暗所にて一定時間乾かしたあと、ポジフィルムをスクリーンに密着させ、露光、焼付したあと、水洗いをする。4.スクリーン台にスクリーンをセットし、インクを枠の中に盛って、スキージーを端から端へと移動させ、インクを目止めしていない網目から下の紙などに押し出すことによってイメージを擦りあげる。

シルクスクリーンは歴史が浅く、もともと生産業分野からの(テキスタイルなど。エルメスとかスカーフを印刷するのもそう)発達だったので、古〜い版画世界ではまだまだ新参者扱いを受けている感がある。アンディ・ウォーホールがスクリーンプリントをアートの世界で有名にした。ロイ・リキテンスタイン、横尾忠則など。




その他 ■モノタイプ monotype
ガラスや金属面などに絵の具やインクで直接描き、それをプレス機などでプリントする1回擦りの版画。版の絵にはちがいないが、絵画技法がより必要となることとと1点ものという観点からいくと版画のカテゴリーにはいるか、絵画技法の一分野として位置付けられることもある。ドガの白黒モノタイプは有名。

■エディション editionエディション
エディションとは、作品の左下に明記されている。”8/50”ならば”50枚擦ったうちの8枚目”という意味である。それ以外には”A/P”または”A.P.”または”E.A.”もしくは”E.P.A.”はアーティスト・プルーフといわれ、こういう限定エディション数外のものは、作家や版元のために保存され、販売目的のための見本となったり、美術館の展覧会に特別出品するような場合に利用される。要は、それ自体は販売目的外使用が本来である。

■額装 framingフレーミング
作品を額にいれてやることによって、正装した状態になり、とっても立派になります。
フレーミングには一般的に、Window Mount(日本ではこちらが普通)とFloating Mount(イギリスはこっちが普通)の二通りある。

●Window Mount
額縁の大きさのマット(台紙)を窓枠のように中を切り取り、その下に作品を置いて、額装する。マットは専用のカッターでななめ45度きりをする。

●Floating Mount
マットの上に直接、作品を配置する。この場合、使う額縁は台紙と、表面ガラス面に1cm程度の空間が空いているのが好ましい。 額の枠組みにかくれるような細木を枠にそって入れてある額を使う。

最後に・・・
●一番、尊敬している版画家は「Kathe Kollwitz」です。

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おまけ そのうち、ちゃんとした作品UPします。。。

お遊びでエッチングの作品をスキャンしてつくったカレンダーより(クリックすると悪い画像が大きくなります)
英語の間違いはわかってるので指摘しないでね。はは。

        
      


木版(原寸:はがき大)
   
   


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