01/07/27
今までみてきたように、官僚の情報集中と情報隠匿、利権構造を改革する事こそ本当の改革です。
さらに、我々自身が置かれている立場を理解し、この国の実体を理解し、改革していかなければならない。
そういう結論になります。
この官僚の情報隠匿問題にメスを入れ、改革できるチャンスがありました。
薬害エイズ問題でした。
しかし、被害者の求めた情報公開要求に対して、小泉厚生大臣は、「前向きに、検討します。」と述べただけで放置して、改革するどころか、徹底解明を頓挫させました。
同じ厚生行政の問題に、ハンセン病患者隔離問題があります。
メディアはまるで小泉総理大臣の英断であるかのように報じていますし、本人もその様に振る舞っています。本当でしょうか。
政府は、
「わが国においてかつて採られたハンセン病患者に対する施設入所政策が、多くの患者の人権に対する大きな制限、制約となったこと、また一般社会において極めて厳しい偏見、差別が存在してきた事実を深刻に受け止め、患者・元患者が強いられてきた苦痛と苦難に対し、政府として深く反省し、おわび申し上げるとともに、多くの苦しみと無念のなかで亡くなられた方々に哀悼の念をささげるものである。」
と言い、控訴断念を発表しました。
しかし、この時期になって突然に患者達がそのような状況に置かれたのでしょうか。この時期初めて判ったのでしょうか。
いいえ違います。 以前から、酷い状況に置かれていました。くり返し陳情がなされてきました。
厚生大臣時代、放置しておきながら、訴えられ、責任が認められ、もう逃げられない段階まで問題を引き延ばしてから、やっと和解し、補償交渉をするという事のどこが、英断なのでしょう。
しかも、一時は控訴をしようとしていました。 どこが改革なのでしょう。
全く恥を知らない、猿芝居ではないですか。
改革を叫ぶ小泉純一郎、しかし以上のように、改革とは無縁どころか改革つぶしをしてきました、その厚生大臣時代に、他には何をやっていたのでしょうか。
その任期中に行なったのは、健康保険本人負担増、お年寄りの自己負担引き上げ、難病患者の医療費自己負担導入、母子家庭への児童扶養手当削減など、医療や福祉の切り捨てでした。
彼の言う、改革とは、いったい何でしょう。
永田町の変人などと宣伝されていますが、良く内容を見て下さい。
いわく、X-JapanやHIDEのファンであるとか、クラシック音楽を愛するとか、料亭などの高級料理よりラーメン屋等の庶民的な物が好きだとか、変わった髪形やファッショナブルさなど。
全てプライベートに関する事ばかりです。
今まで見てきたように、政治活動はまったくの永田町の住人であり、自民党の代議士そのものです。
福田派のプリンス?としてスタートし、派閥の中心を歩んできて、森派の会長として「歯を食いしばって支える。」と言い、「森総理、辞めろ。」と言う国民の声を無視して、森政権を支え改革を妨害してきて、不況をさらに深刻化させてきた事は記憶に新しいところです。
確かに、常に改革を口にしている所は、他の政治家と違うかもしれませんが、今まで見た来た様に、まったく、言っている事と、している事が逆であり、改革どころか、そのキッカケをつぶしてきました。
そして、厚生大臣時代には、医療福祉の予算切り捨てを行なっています。
大型間接税はやらないと国民を騙して、福祉目的税だなどと導入した消費税が、彼が厚生大臣だった橋本内閣で、不況の原因の一つの5%にアップされたのにもかかわらずです。
一体、何が改革なのでしょうか。
さらに、思い出してください。
小泉総理大臣は、国民が選んだのではありません。
森総理では選挙が戦えないとした自民党が、戦える看板として、自民党員によって選ばれたのでした。
つまり、自民党による自民党の為の自民党総裁であり、多数与党だから、総理大臣になったに過ぎません。
自民党の総裁選挙でしかない物を、あたかも、国民の直接選挙による大統領制の様に振る舞い、街頭演説をしてみたりして、メディアもそれに協力して、国民が選んだように錯覚させてきました。
いかにして、世論を味方に付けるかという事を研究し尽くした、自民党の戦略の見事さです。
このようにして、外見のさわやかさと、変人宣伝、表面だけのハッキリとした物言い、口先だけで叫びつづけている改革、そして無批判と全面協力のメディアの力で、国民の改革への熱望を盗み、実体の無い90%近い支持率を持つ、反改革の恐ろしい小泉内閣が誕生してしました。
もし、本当に改革をしてくれるなら、過去は忘れましょう。
人間は過ちから学び、成長するものだし、ひょっとしたら、今までは、総理になって改革を断行する為、権力を得るために猫をかぶって、自分も腐敗した永田町の住人の振りをして、耐えてきたのかもしれないのですから。
しかし、その小泉純一郎は、すぐに馬脚を現しました。
これまた、官僚の情報隠匿による犯罪、外務省機密費問題です。
これに対して、彼は何をしたでしょうか。何もしません。まともな調査さえしません。
塩川財務大臣は、この機密費の上納について、テレビで認める発言をしているのに、国会で追求されると記憶に無いの一点張りです。
小泉純一郎と彼の内閣はまったくの反改革であり、言行不一致です。余りにも酷くありませんか。
これを詐欺と言わずして何と言うのでしょうか。
今起きている問題に何もせず、これから何が出来るのでしょうか。
つまり、この国の問題の根本、利権の根本である官僚の情報隠匿は聖域だと言う事です。改革する気など無いと言う事です。
このような総理大臣の支持率が90%近いのです。最近は落ちているようですが。
本当に恐ろしい事ではありませんか。
雰囲気だけで、全く思考停止している国民。
構造改革はいつの間にか摩り替えられ、まるで改革の抱き合わせ販売のように、反対を押し切り靖国神社へ公式参拝を強行しようとし、学校への管理思想統制は強まり、各国の反対にもかかわらず、反動的な教科書にも対処せず、一体何をしようとしているのでしょうか
国際世論の反対を押し切り、ミサイル防衛構想を強行しようとするアメリカ、京都議定書問題も含め外交政策で世界から孤立を深めるアメリカに、なぜ、属国のように追従しなければならないのでしょうか。
沖縄で被害者が出ても、いっこうに抗議すらせず、国民に向かって「ギスギスするな」と言う総理大臣。一体どこの国の総理なのですか。
改革を標榜した小泉政権が誕生し、田中外務大臣の訪米で、今までの日米関係を見直すと発言し、世界が注目しました。日本がアメリカから自立して、独自の外交を、初めて展開するのかと。
ところが、その後に訪米した総理大臣は、米兵の犯罪に抗議もせず、不平等協定にふれもせず、まるで犬のように、アメリカの言いなりでした。このような状況では、国連の常任理事国入りも無理でしょう、アジア各国から非難がでるでしょうし、ヨーロッパやロシアも、アメリカ票が2票になるだけなので、反対するでしょう。
(国連が世界平和のため機関であるというのは、イスラエルに対する態度で解る通り、幻想に過ぎないですが、もし日本が改革し、まともな国になったなら、そこに入り改革を進め、現在のような恣意的な決議などを是正し、本来の姿に戻す事に、力を尽くす事も出来ます。)
一体何が、聖域無き構造改革なのでしょうか。
官僚にメスを入れるふりをする為、特殊法人の見直しなどを掲げていますが、問題の本質とは関わりの無いところです。
民業を圧迫する等といい、郵政の民営化を掲げていますが、大蔵官僚が天下り、護送船団方式で、問題になると税金投入の銀行、一体どこが民業なのでしょうか。我々は民営化など望んでいるのでしょうか。
この国の問題は、全て官僚への情報集中、官僚の情報隠匿とそれに群がる政治家・企業などの利権構造です。
そして、バブル崩壊以降も、この利権構造に奉仕するために、間違った経済対策が繰り返され、国民は不況に突き落とされたのです。
これらの利権構造をそのまま引き継ぎ、改革する気などまるで無い小泉政権も、まったく同じ路線の経済政策を行こうとしています。それどころか、国民に痛みだけを押しつけ、大銀行のみ優遇しようとし、改革には痛みが伴う等と言い、福祉の切り捨て、消費税のアップを実行しようとしています。
これらの一体どこが改革なのでしょうか。
このまま国民が騙されたまま人気を維持し、選挙に大勝していくような事になれば、一体どんな恐ろしい事になるのでしょう。
景気が悪化し、失業者が増え、福祉が切り捨てられ、学校が締め付けられ、国際的に孤立する。
今の失業者をどうする事も出来ないのに、これ以上失業者を増やしてどうしようというのでしょう。
結果、人々の生活は悪くなり、ストレスが増大し、自殺者は増え、犯罪が増加します。
どのような面から考えても、小泉純一郎を支持する事は出来ません。
それどころか、このまま政権を続けさせる事は出来ません。
01/07/27