涙の家庭菜園物語

 

●きっかけ
  自分の仕事の話で恐縮ですが、私の仕事は人材マネジメントという、いわばサービス業です。この仕事は様々な技術を持った方々を最も本人の能力を発揮できる企業で活躍する事ができるものであり、企業からもマネジメントする人材からも喜んでもらえるものだと自負しています。しかし、ある時、自分はもっと直接自分が食べるものや使うものを生産する喜びを感じられることをしたいという、きわめて原始的な人間としての生活を考えるようになったのです。それが家庭菜園を始めるきっかけでした。

岐阜県中津川・別荘からの風景

自宅庭に植えた野菜の苗
●家庭菜園をスタート
 初めて家庭菜園を始めたのは2年前の夏。野菜用のプランターを買い求め、マンションのベランダで水はけが悪くならないよう、底に小石を敷き野菜用の土を入れて試みました。苗は、なす、キュウリ、トマト、西瓜、メロン、トウモロコシです。5月上旬に植え、8月には収穫を期待していました。毎朝、会社へ行く前に苗に水をやり、休みの日は太陽の日射に合わせてプランターを移動したりしましたが、ことごとく失敗しました。ウドンコ病になり葉っぱをこまめに手で摘んだりしましたが、やがてそのほとんどは枯れてしまいました。唯一、小さな実をつけた1個の桃太郎トマトを感慨深い気持ちで口にしたのを覚えています。
 家庭菜園の本は何冊も買い求めました。農薬は使用したくなかったので、ウドンコ病には食用の酢を薄めたものを噴霧しました。しかし悲しいかな素人の知識、情報では限界があったようです。ベランダ菜園はほとんど全滅でした。
●別荘地購入
 平成10年の10月、なけなしの貯金をはたいて岐阜県中津川の山奥に別荘地を購入。20年以上掛けた厚生年金融資でさらに600万円程借りて小さな家を建てたのです。理由は、ゆくゆくは田舎で生活したいと思っていたこと、そして何よりもベランダではなく、ちゃんとした大地の土で家庭菜園をやってみたかったからです。

●本格的菜園への挑戦
 今年のゴールデンウィークに近くのホームセンターで家庭菜園用の土や肥料、苗を購入。別荘地の庭に植えました。別荘の土は建築用の土砂で、とてもそのまま畑として利用できるものではなかったため、いわゆる野菜用の土を5袋(10リッター)程入れ替えました。幸い、年老いた両親が別荘に定住しても良いと言ってくれたため、毎朝の水やりを頼み、往復3時間の道を我がポンコツの愛車で走っています。

自宅の庭に植えたモクセイ

  ピーマン、サツマイモ、シソ、トマト、ナス、キュウリ
●アクシデント発生
 去年の10月頃、この別荘分譲地の共同の井戸のポンプに雷が落ち、水が飲めなくなりました。ポンプの取り替え費用は200万円程。井戸の設置業者と別荘地の所有者で会合を持ち、検討した結果、別荘地に住んでいる者が2万円、土地の所有者は1万円の負担で工事をおこなうことになりました。しかし、私達は自宅があるため生活には困りませんでしたが、別荘地に住んでいる方達は相当困っていたようです。
 更にアクシデントは続きました。自宅の給湯器が故障し風呂に入れなくなってしまったのです。ガス会社の調査だと落雷の影響だと言うのです。修理費用は3万円です。田舎暮らしは何かとお金がかかるようです。仕事のない父親に何度となく別荘に足を運んでもらい業者と打ち合わせをしてもらいました。ただし、こちらの方は火災保険で費用が出ました。初めて火災保険が役に立ちました。

       

 

 

 


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