2001年もプ−ケット

どんでん返し その1

*タイエアーの落とし穴*

ホンコンの飛行場へ行く電車はスカイライナー並みの快適さです。だから、いつもホンコンステーションからこの電車にのって空港に行っています。

この日もここ、ホンコンステーションでシティチェックインをしてしまおうと、タイエアーのカウンターにいきましたら、カウンターのお姉さんが、

「あなたのチケットはバンコック経由になっているけれど、1時間早く出発する直行便があるからそれで行ったほうが断然早く着くわよ。5時何分に着く予定が3時半には着くわ。もし変更したいなら、直接空港のカウンターに行ってウエイティングリストに乗せてもらって待つのね。たぶん2席ぐらいなら空きはあるはずよ。」

我我は耳を疑った。直行便があるって?旅行会社の人に頼んだら、「ない」といわれ時間のロスを覚悟で仕方なくバンコック経由にしたのだ。旧正月休みの真最中なのにまだ空席があると言うの?エアー&ホテルのパッケージのチケットで、つまり、団体のディスカウントチケットで勝手に便を変更できるって?

我我はこのお姉さんをただひたすら信じて、空港のカウンターに行って言われたとうり待つこと、30分。チェックインカウンターがクローズされると同時に我我は呼び出され、ボーディングパスを渡されたのです。他に外人のおじさんが1人我我と同じ事をしていました。

機内に入ってわかった事は、空席は4つだけだったと言う事。われわれふたりと外人のおじさん1人が、スチワーデスと向かい合う、足ののばせるシートに彼はAに、われわれはJとKに座ったのでした。もしこのおじさんが3、4人連れだったら我われの席はなかったわけです。(たぶんおじさんのウエイティングの方が先だったと思われる)

やれやれ、そしてこの全てを知っていて支持を与えて下さった、神様のようなあのお姉さんに感謝、感謝と喜んでいたのですが、実はこれには2つの、エアラインの罠と言うべきか、ちょっとした落とし穴があったのでした。

そのひとつ、(こっちの方は軽いジャブのようなものだったか)、予定よりだいぶ早くプ−ケット空港に着いたわれわれを待っていたものは、、、、「無」でした。つまり、迎えのバスが「無」なのです。予定より早く着いちゃったから、当然ホテル送迎のバスも来ていなかったのです。慌てて電話すると、

「予定外のコトしちゃ困るよ。早く着いたあんたが悪いのだから、予定時刻の5時何分のピックアップ時間まで空港で待ってなさい。」

ピシャリと言われるとピシャリと言い返してしまう夫の悪い癖。

「こっちだって、早く来たくてきたわけじゃないんだよ。タイエアーの人に無理矢理変更させられたんだ。彼らが勝手にアレンジしたのだから、あんたらも融通を聞かせてとっとと迎えに来なさい!」

少し強気で怒ったふりをしたら、「30分待ってくれ。」と言われた。カロンビーチのホテルから空港までゆうに30分かかるのを知っていたので、それ以上急がせて事故でも起こさせたら大変と思いながらも、「早くね」と言って電話を切る夫。ヒドイ人である。

して、何もないこの空港、何もする事がないので、行く気もないクラビ行きの時刻を調べたりして、(800バーツとは安い!)ここからアンコールワット行きも出ているのかなどと思いながら、トイレの方を見ると、1人で来た日本人のおじさんらしき人が、カートにいっぱい積んだ荷物やら、その上にポンと置いた書類カバンを無防備にも放り出してトイレに入ってゆくではありませんか。

あぶないなー。これ、ホンコンでやったら完全にアウトだよ。

おじさんがトイレから出てきて全ての荷物が無事だったことにやれやれとホッとしていると、本当に30分ぐらいで迎えが来たのです。時間にルーズだと思っていたタイの人、見直しました。あなた方もやれば出来るのですね。

そして、二つ目の落とし穴です。

帰りの飛行機に乗ろうと、チェックインした時でした。エアラインのお姉さんが言うのです。

「お客さんのチケット、プ−ケットーバンコック、バンコックーホンコン、全てキャンセルになっていますよ。」

「ガーン!そんなバカな!」

リコンファームを怠ったからかな。我我の顔にサッーとたて線が入りました。しかし、そうではなく私達のチケットは団体チケット、つまり、ディスカウントチケットで、全ての変更が効かないようで、どこかを変更してしまうと自動的にそのチケットを放棄したとみなされ、自動的にキャンセルになってしまうんだと言うのでした。

我我のチケットは、行きに変更した時点で、すでに帰りの予約を取り消されてしまっていました。

そんな事、あってもよいのだろうか。我我の許可無しにそんな事するなんて、、、。我我は声を揃えて、断じてそれはおかしいと講議しました。

このチケットには変更のステッカーが貼ってない。

ーそんな事われわれの知った事ではない。あなたたちが処理するべき事でしょう!例えば、私達が世界一周のチケットを持っていたとして、出発地点のプーケットーホンコン間を変更したら、後の全ての国がキャンセルされてしまうっていうの?今までに世界中何十カ国を旅しているけど(うそうそ)、そんなバカな話は一度も聞いた事はないわ!

ここでも、おたくのエアラインの人がアレンジして私達を一つ早い便に押し込んだのだ、とそこだけを強調しましたら、(最後の切り札で、それしか残っていなかったのです。ここでそう言わないと、満席のこのフライトに乗る事は実際無理だと思われました。)

「では、スーパーバイザーに聞いてみますから。」

と言って、待つ事30分。その間、その女性とスーパーバイザーらしき人が、キーボードを叩く事、叩く事。もうみんな登場ゲートに向かっている時間です。彼女らが無言で必死になってキーボードを叩いているところを見ると、冗談無しで、マジで満席のようです。

こういう時はアップグレードと言う手があるはずなんだけど、、、。やっと見つけてくれた空席はエコノミーでした。やっぱり、彼女らを怒らせてしまったからね。少しは反省しつつも、こうでも言わなきゃ、席もらえなかったもんね、戦った我々は偉い、と自分たちを誉めてしまう。

これでやっと、ホンコンに帰れる!ホッとして機内に入り席を探すと、、、。 そこは他の人がすでに座っていて、靴などをぬいですっかりくつろいでいました。

「お客さま、ダブルブッキングでございます。ここに座ってしばらくお待ちください。」

「ガーン!」

われわれはスチワーデスシートというところに座らされました。ホンコンの団体旅行の人らしきおじさんが通り過ぎたときに広東語で、「アイヤーこんな席まで、満席かね。」と言われた時には「ハイヤー(そうなんだよ)」とでも答えればよかったのですが、その時はマジで、「んなわけないだろーが」と怒り、モンゴルエアーの立ったまま乗せられてしまうと言う話を思い出して、スチワーデスの席でもまだ座れるだけいいかな。悪いけど、スチワーデス2人には立ってもらう事にして、、、と本気で思った自分でありました。

結局、席はありました。普通のパッセンジャー用の空いていたシートが2席、最後にわれわれが座って、そのフライトは本当に満席になったようでのでありました。

どんでん返し その2

*寛大なるタイの国*

ホンコン−プ−ケット間の直行便の中にひとりタイ人の「ニューハーフ」の人がいました。

スチワーデスだけにさすが綺麗で、アルフィーの高見沢さんのように綺麗。彼女は背が低く小柄で、きゃしゃ。真ん中分けしたボブヘア−がとても似合っていてかき分ける仕草がとてもセクシー。が、しかし、よく見ると、オカマなので、独特のナヨッとしたかき分け方がやはり、「所詮、あんたはオカマだよ。」っと思わせます。 胸は真ッ平らで、まあ、きゃしゃと言えばきゃしゃですが、ゴツゴツッとしたところが、もろオカマです。

タイと言う国は寛大で、いろいろなところで、「ニューハーフ」が活躍していますが、スチワーデスをやっている人に出会う確率は非常に少ないと思います。今回が初めてでありました。(オカマのスチワードは何回か見た事はあるのですが、、、。)けっこう、目が釘付けで、何度も彼女と目があってしまい、もう見るのはやめようと思うのですがついつい見てしまい、じっくり観察してしまった私です。(カツラの人とニューハーフの人は見ちゃいけないと思うのに見てしまうんですよねー。)

彼女は向こう側の通路サービスだったので声が聞けなくて、ちょっとがっかりしていると、例によって、着陸直後、中国大陸の人が飛行機がまだ動いているのに立ち上がって荷物を取ろうとしたので、(ホンコン発着便には必ずこういう人がいて、よく見る光景です。)この彼女が、少し大きな声で、『Sit down, Please!』と言っているのが聞こえました。完全な「裏声」でした。

本当はこういう時に、彼女が、ドスの聞いた声で、「坐れっていってんのが聞こえねーのかよ、このボケ!」とか言ったら、スゴイと思うのですが、、。(やはり叱る時は男の声がいいようで。)

最近セクハラのニュースが多くなりましたよね。特に、飛行機の中で、酔っぱらった客がスチワーデスを触ったり、嫌らしい事を言ったり、挙げ句の果ては殴ってしまったりと。そうなんです。実はそういう時こそ、酔っ払いおやじをギャフンと言わせる為にも、この隠れた、ニューハーフのスチワーデスを雇うべきなのです。これはマジに検討していただきたい。彼女たちが、「お客さま、お止めください、お止め、、止め、、、止めろって言ってンだろこのアホンダラが!」と言ってドスの効いた声で、暴れて手におえない客を張り倒すべきなのであります。

普段は美しい美貌で笑顔を振りまき、いざと言う時に、お年寄りを2人小わきに抱えて非常滑り台から飛び下りれるぐらいの、器量と腕ぷっしのある人種、ニューハーフを雇うべきなのです。女性には過酷すぎるこの業務、彼女たちこそスチワーデスになるべきだと思うのです。(と言っても、おかまとニューハーフだらけのエアラインクルーになったら誰も乗らなくなるかな。)

タイに行くと、いつも感心させられる事、それはその国が「彼女」たちに寛大である、と言う事です。そして、彼女たちが、堂々と、ブティックやコスメティックショップやレストランで凛として働いていると言う事です。日本じゃ、ホモである事がばれた為にクビになる人がいるというのに(イイじゃない、ホモだって。仕事一生懸命やっているのに、たったそれだけの理由でクビなる日本って一体、、。)日本では人種差別の問題がまだまだ続きそうです。

タイのニューハーフのスチワーデスに乾杯!

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