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PC-9821V166/V200パーフェクトマニュアル
電源編


どうして電源ユニットの交換をするのか?

 V166/V200/V233の電源ユニットの容量は135W〜170Wです。拡張を重ねていくうちに電源ユニットの容量が不足し始め、マシンが非常に不安定になります。特にK6-IIIやVoodoo Banshee搭載GA、高速なHDD、これら3つを同時に使用する場合、最低でも250Wは欲しいところです。今やひたすら性能を追い続けるパワーユーザーには必須の改造と言えるでしょう。

メリットは?

 電源の容量が大きくなるので、消費電力の大きい機器を内蔵させることが出来るようになります。あとは自己満足でしょうか。

デメリットは?

 換装する電源ユニットにもよりますが、サービスコンセント(セットアップマニュアルでCRTの電源を取るように指示された本体にある電源差込口の事です)が使えなくなる場合があります。最近の電源ユニットはコストダウンをするためにサービスコンセントの無い製品が殆どです。
また、電源ユニットの外観によってすんなり取り付けることが出来る製品と、取り付けられない(要加工)製品とがあります。ですが、これはある程度なら回避できます。

どんな電源と交換するの?

 V166/V200/V233はATX電源を装備していますから、当然IBM PC/AT規格に乗っ取ったATX電源です。現在分かっている範囲では、DELTA社製の電源はそのまま付けられる事が出来るようです。また、見た目や置き場所の問題がありますが、換装では無く外部に増設(設置)する事も可能です。

電源容量が足りないとどんな不具合がでるの?

 電源容量の不足は、「これ!」と言ったように決まったところに不具合がでるわけではありません。様々な症状があります。
マシンがどうしても安定しない、と言うときは、一度電源容量の不足を疑ってみるのもいいと思います。
電源容量不足による症状例としては以下のようなものがあります。(これがすべてではありません)

USBが安定しない
例外エラーが多発する
起動時に、リセットされて再起動する
レジストリエラーがでる
繋いだデバイスが時々認識しない


以下、電源ユニット交換に関する情報です。

1.リヤパネルとの干渉に気を付ける

 通常、電源ユニットのリヤ側には、AC電源コネクタ、サービスコンセント、ファンガード、マスタースイッチが配置されています。V166/V200/V233に限らず、PC-98シリーズはリヤパネルが付いているので、下手をすると干渉してしまって取り付けられない場合があります。このように電源ユニットのリヤ側の形状は電源ユニット換装の成功を決めるとても重要な要素です。見た目重視の方は、根気よく綺麗に収まる電源を探すようにしてください。

2.リヤパネルに引っかからない電源の選び方

 それでは、見た目重視の方の為に綺麗に収まる電源ユニットの選び方をお教えします。(イラスト/写真は後日写植予定)

DELTA製電源ユニットを購入する
 一番確実かつ堅実な方法でしょう。何せPC-98シリーズ御用達の電源メーカーなのですから。収まりの良さはピカイチ。製品の作りも非常にしっかりしているので、安心して使えます。ただし、高価です。

AC電源コネクタがネジ留めされている製品はダメ
 現在入手できる殆どの電源ユニットは、AC電源コネクタやサービスコンセントのコネクタがユニット自体にネジ留めされています。(V166/V200/V233の電源ユニットはユニットの中からはめ込むような形状なので、ネジがありません) このタイプの電源ユニットを装着しようとすると、コネクタの付け根やコネクタ自体が引っかかってしまって取り付けられません。
ですが、全く取り付けられない訳ではありません。裏技的な方法としてコネクタ自体を削ったり、ユニット内に落とし込む等、色々な方法があります。少々荒っぽいですが、要は貴方の工夫次第です。

ファンガードが出っ張っていないこと
 ファンガードが電源ユニットから出っ張っている(はみ出している)製品も形状によってはV166/V200/V233には取り付けられません。ファンガードが電源ユニットのリヤパネルに対し、スリット状になっている電源ユニットを選んでください。

マスタースイッチがシーソー式でないこと
 マスタースイッチというのは、電源の入力電圧(230V or 115V)を切り替える重要な役割をしています。ATX電源に限らず、AT機の電源は世界各国対応で作られているので当然ですが・・・。日本で使う場合は米国と同じ115Vで使用してください。
話を元に戻しますが、これが電源ユニットから出っ張っている(=シーソー式)電源はシーソースイッチを移動させない限り、V166/V200/V233には取り付けられないと言っても良いでしょう。

3.電源よもやま話

入力電圧に注意せよ
 殆どの電源ユニットは230Vと115Vを切り替えられるようになっていますが、この115Vというのが問題になることがあります。115Vという電圧は米国が基準になっています。元来、米国の家庭用コンセントの電圧は120Vとなっていますが、電力供給が安定していないために115Vが事実上の標準となっているそうです。日本の家庭用コンセントの電圧は100Vですが、大体±5〜10V程度の誤差があります(100Vより低いことは多々ありますが、高いということは希です)。何が言いたいかと言いますと、日本の電力事情では電源の最低動作電圧スレスレで動作する可能性があるのです。環境によっては電源を変えると動作しない、安定しない、と言ったことも十分に考えられます。

PC-98は厄介者!?注意:この話については何もお答えできませんのであしからず
 電源ユニットを購入する際は、”PC-98で使用する” という事を表に出すと売ってもらえないことがあると聞きます。と言うことで、地元のパーツショップで実験を行ってみました。

私:「PC-98で使える電源はありませんか?」
店員:「はい?」
私:「PC-98で使える電源が欲しいのですが・・・」
店員:「はいはい、PC-9800シリーズに取り付けると言うことですね。誠に申し訳ありませんが、当店ではそのようなご要望にはお応えできません。ですが、自己責任という範囲でならばお売りできます。但し、初期不良等の対応は出来なくなりますよ。」

 当然の結果でしょうか。イヤな顔一つせずに対応してくださった某パーツショップの店員さん、ありがとうございました。もう困らせることはしませんので、許してくださいね。

市販のATX電源はマザーに繋ぐ線が1本多い
 市販のATX電源とV3桁機の電源の線を見比べると、線が1本多いことがわかると思います。
これは-5V規格のラインで、PC-AT互換機のISAバスに使われる規格です。PC-98シリーズにはISAバスなんてありませんので、この線は省かれています。
不安な方はこの線を切ってしまってもかまいませんが、切らずにそのまま繋げても特に問題は起きていません。

なお、-5Vラインを使うISAボード(ごく一部しかないらしいです)さえ使わなければ、V3桁機の電源をPC-AT互換機に使うことも可能だったりします。

 


おまけ・・・にするには勿体ない
外部電源増設編

 電源面で不安を覚えたとき、容量の大きいATX電源と交換する、というのは一番の解決策ですが、電源ユニットによってはケースに加工を施す必要があったりと、何かと難しい面もでてきます。
そこでお手軽に電源強化を、ということで「外部電源増設」を提言いたします。

外部電源増設のメリット

 ケースの加工等の必要がほとんどありませんし、内部を分解することも無いので簡単に電源を強化できます。また、本体付属の電源ユニットも利用するため増設分がまるまる強化分となります。

外部電源増設のデメリット

 コードや電源ユニットがむき出しになりますので、見栄えがよくありません(ケーブルの取り回しに苦労します)。 増設電源からの電流はマザーボード本体に供給できないため、マザーボード、PCI/Cバスボード、キーボード/マウス、USB機器等、本体電源供給部のみで本体電源容量を超える場合は効果がありません。


それでは外部電源増設の方法を紹介します。

1.用意するもの

2.取り付け

 まず、電源単体で電源コードを繋ぎ、テスターで5V/12Vの電源ラインとGND(アース)の線を繋ぎ、電圧を測定します。かけ離れた電圧を示しているモノは使わないでください。

 次に外部電源の5V/12Vコードに延長ケーブルを付け、それをパソコン本体内部に引き込みます。(ケースの加工をしたくないのであれば、多少見栄えは悪くなりますが、FDDのカバーを外してそこから引き込むと良いでしょう)
そのケーブルに、HDD、CD-ROM、CPUクーリングFAN等を繋いでやれば、その分だけ本体電源の負担が軽くなります。
※下駄を接続するときは下記コラム参照

マザー供給用のケーブル等は使用しません。

外部電源のDC100Vコードをコンセントに接続して、スイッチを入れればすぐ使えます。但し、本体の電源と一緒に外部電源のスイッチを入れてやる必要があります。その際、連動タップを使用して本体の電源を連動タップのパソコン口、外部電源を連動口に接続しておけば、外部電源のスイッチは入れっぱなしでPCの電源を入れるだけで一緒に電源が入ってくれるのでお勧めです。

コラム「下駄の電源を外部から取るときの注意」
 下駄に供給する電源は、マザーボードの電源投入と同時、またはそれ以前に入れておく必要があります。CPU(下駄)の電源を外部から取るときは必ず外部電源のスイッチを先に入れるようにしましょう。連動電源タップでは多少の時間差があるため使えないことがあります。その場合、多少値は張りますが(8,000円程度)時差式連動電源タップの使用をお勧めします。


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