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(単巻変圧器の)省エネ効果について

高木技術士から、単巻変圧器の省エネ効果について、解説してもらいました。
単巻変圧器(省電王の仲間たちでいうところの、似非節電器)の購入を検討しておられる方は、参考にしてください。

05/07/18


 5%電圧を下げることにより、15%の省エネというのは不合理ではないようです。蛍光灯の電源電圧に対する特性は下記のようになっています。
 (出典 東京電機大学出版局 電気工学基礎シリーズ 照明・電熱)
 最新版(2003年3月発行)を買ってきたのですが、初版が1982年で、その後、改定されていないので、最近の特性は大分変更があるかも知れません。

電源電圧変動特性(電圧の違いによる寿命、光束、効率の変化のグラフ)

 これによると、電圧を5%落とすと、電流は10%以上下がるようです。(私は、こんなに電流が減るとは思いませんでした。)即ち、動力としては電圧と電流の積で利いてきますので、15%程度下がる可能性はあります。しかし、光束も10%程度低下します。(これはエネルギー不滅ですから避けられません。)また、寿命も5%程度短くなります。

 また、インバータ型の蛍光灯の場合は、電源電圧の如何に拘わらずインバータにより一定電圧(100V)が作られてしまいますので、電源電圧を変えても蛍光灯にかかる電圧は変わりません。従って、インバータ型の蛍光灯には効果がありません。

即ち、この製品を販売する場合、もし、良心的に販売するなら、

●この製品は、余剰電圧を5%程度下げることにより
 15%程度の電気料金の節減が期待出来ます。

●ただし、これにより明るさが10%程度暗くなります。

●寿命も5%程度短くなります。

●また、インバータ型蛍光灯には効果がありませんのでご注意下さい。

●本設備設置後、蛍光灯をインバータ型に交換すると
 却って電力量が増加する可能性がありますのでご注意下さい。

●なお、建屋が大きく、電源設備から離れた所では、
 ケーブルによる電圧降下により
 末端電圧が不足する可能性があります。

●末端電圧の調査によっては
 電圧を5%下げられない場合もありますので
 ご了解ください」

といったところでしょうか。

 エネルギーは不滅ですから、電源をいくら変更しても、エネルギーとしての本質的な解決にはなりません。

技術士(電気・電子) 高木育巨