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 電圧を下げるとどうなる?


 アイディックの節電器詐欺が集団訴訟事件になった頃(2003年頃)から、環境省は「省エネ効果があり、CO2削減に役立つ」と電圧調整装置、もしくは電圧調整器を推進し始めました。それはどうやら、2006年もまだ続いているようです。

 そもそも、その「二酸化炭素排出抑制に役立つ電圧調整装置」というものはいったいどういうものでしょうか。果たして本当に省エネやCO2削減に役に立つものなのでしょうか。
もしかすると、あなたは、環境省が推進しているのだからそれは役に立つ機器だと思ってはいませんか?

 実は、残念ながら、節電器詐欺のアイディックが販売していた機器と全く同じ仕組みのものです。

 それでは、アイディックのセールスを受けた際の状況を例に取り、電圧を下げた場合はどうなるのかを一緒にみていきましょう。

2006-09-11(2008-08-10訂正)


皆さんは、アイディックが来たとき言った言葉を覚えていますか?

電圧を下げると 電力(P)=電圧(V)×電流(I) の算式により
電力も下がるから節電になるといわれませんでしたでしょうか。

 

実は、電圧を下げると照明が暗くなるだけです。
「は?」てなもんでしょ? 私もそうでしたから。(参考 高木技術士の寄稿文)

 

ちょっと、中学校の時にならった算式を思い出していただけませんでしょうか。
有名なものに、ほら、オームの法則というものがあったでしょう?

これです。

電流(I) = 電圧(V) ÷ 抵抗(R)  

電圧を下げてそのまま電流が下がるのは、実は白熱灯の類だけなんですよ。(注1)
白熱灯の場合、抵抗(フィラメント部分)が変化しませんので。


 

(番外注釈)
アイディックはね、←の式を「オームの法則」と言っていたんですよ〜♪

(注1)
電圧により抵抗が変化しないものを、電気の言葉で、「抵抗負荷」と言います。これは、白熱灯とヒーターのことです。
後、扇風機も変わらないらしいですが、その分風力が落ちます。つまり、仕事量が減るということです。

ところがですね、これが他の電気機器になった場合は、違うんですね。

だってね、抵抗の値が変化するんです。

蛍光灯も、モーター(注2)も、
電気機器のほとんど大部分が電圧により抵抗が変化
します。

 

で、もう一度、オームの法則を思い出してください。

電流(I) = 電圧(V) ÷ 抵抗(R)

省電王を導入して、電圧(V)を下げますね。
ところが抵抗が変化するものですから、電流は同じ割合で下がりません。

蛍光灯の場合、電流も下がりますが
(だだし白熱灯のように比例ではありません)(注3)、
モーターの場合は、電圧を下げた分だけ、電流があがってしまいます。(注4)

ん? とするとどうなる??

つまり省電王でいくら電圧をさげたところで、抵抗自体が変化し、
その分電流が増えるわけですから、
全体としては、ちーーっとも節電にはなりません。

タムラ製作所の担当者も言っております。
省電王は白熱灯用の節電器ですよと。
(だったらさっさと、取引やめればこんなに被害が拡大しなかったのに。。。)

「どうしてこういうことが本に載ってないのか!」とH先生に問うたところ、
H先生曰く、
「本にするまでもない、ごくごくアタリマエのことなので・・・」ということでございました。


(注2)
モーターには、いろんなタイプがあるようですが、実際に使用されているほとんどが、誘導電動機と呼ばれるタイプだそうです。この誘導電動機のことを、「誘導負荷」と言います。

(注4)
誘導負荷の抵抗の変化については、滑り(slip)というものでも説明できますが、それを語ると、付け焼刃の知識にボロが出てきますので、割愛します。 

(注3)
蛍光灯の場合(平成14年7月実測)

20Wの蛍光灯で電圧の変化による電流の変化を実測しました。(於 U工業高校)

電圧 100V 95V
電流
(アンペア)
0.28 0.23

電圧を下げると同時に暗くなりました。  

(H先生が実験をし、あんねが助手を努めました。
実験時の写真DATAは滅失・・くく・・・・。 )

インバータその他の照明機器の実験結果については、
谷井氏のここのページが詳しい。


また、エネルギー保存の法則から、
電力量が変化しないということを説明することも出来ます。

(裁判官や警察には、こちらの方がわかりやすいかもしれません)

電気機器がある仕事をする場合、一定のエネルギーが必要となります。

電圧を下げると、その分、電流が増えるということによって補うわけです。
また、ヒーターのように抵抗が変わらないものの場合、
一定の温度まで上げるという作用をする場合、
電圧が下がっていますと時間が余計にかかり、
結局、同じ電力量が必要になるわけです。


(注5)
ってーことは、私を含め皆様方は、60Wから40Wの電球に取り替えるだけの効果を、ほんの数百円で済むのに、わざわざ、数十万円〜で購入したというモノズキになるんですね。
(T__T)

おわかりですか?

つまり、省電王を始めとした電圧を下げるタイプの節電器と自称する変圧器は、
照明を暗くする効果しかないわけです。(注5)

節電器という名前とは裏腹に
節電効果などない代物ともうせましょう。

その他の節電器については、弊サイトの「省電王の仲間たち」を参照してください。


と、ここまで書きあがった時点で、とあるテキストをネット上でみつけました。
社員教育用のテキストだそうです。

株式会社 ホクト これも参考にしてください。

http://www9.plala.or.jp/c-hokuto/page13.html

---以下、一部抜粋の上、関係箇所を強調-------------------

交流モーターの特性

出力kWについて
 ・普通 〇〇kWと言っているのは「出力kW」である。入力ではない。
相数、電圧による入力電流の違い  
 ・出力kWが同一の場合は
   :電流は電圧に反比例する(200V= 1:100V = 2)
    電圧が低い物ほど電流が大きくなる。

モーターの性質
 ・電圧が低下すると電流が増加する定電力特性を持っている。

----------------------------------------------------

また、もうひとつ、日本電気技術者協会のサイトでも、
電圧を下げた場合の機器特性について、
技術的な用語を使用して解説
してあります。(2006/8/25追加)

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