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省電王進化論4

アイディック前期

 

金儲けのための新しい商材は決まった。
変圧器に「節電器」という名前を付けて販売するのである。

変圧器であれば、今までのノウハウや技術担当、
取引先がそのまま利用することが出来る。

愛好電機などの先行業者との差別化を諮るために利用したのは
リライアントの時にも取引があった タムラ
ネームバリューだった。

1995年(平成7年)末、タムラに、愛好電機の変圧器を持ち込み、
同じ性能のものを製造するよう依頼。
今度はタムラで箱も用意し完成品として納品する契約を結んだ。
(平成7年12月)

ただ、タムラは主張している。
「オーダーされたものを製造しただけで、決して共同開発という代物ではない」と。

 

タムラ製アイディックの省電王
 VT-100の写真
埼玉Aさん提供
(このページ左上の写真も同じ)


大きさは、
縦400mm×横300mm×奥行き250mm


リライアントの省電王と比べると
表のメーターや通電ランプ、
内部のブレーカー等、
単価の高い部品がなくなっている。
しかしながら、売価はリライアントと同じか
それ以上である。

ふたの内側の表示

 

タムラが製造したのは、
電灯回路・100V用の
単巻変圧器のみである。

どうやら当初、約半年間は、
省電王の名前を付けずに
「TOPS-セイバー」として
売っていたらしい?が、
平成8年半ばには、
省電王の名前を
使い始めている。

 



省電王パンフレットより
1996年(平成8年)8月には
省電王の名前を使用していたことが見て取れる。

 

この「省電王」という商品名使用の件だが、
リライアントと話がついていたかどうかは疑わしい。

リライアントは、既に倒産状態であり、 社長も不在。
名前を勝手に使用したところで、文句を言うものは存在せず
リライアントとわざわざ営業権譲渡等の話をするとは思えないからである。

 

1996年(平成8年)7月。
省電王の販売と時をほぼ同じくして、
本社を渋谷区から麹町丹波ビルに移転。

詐欺師はここでも用意周到であった。
実際の居所をつかませないために、
船原社長は、現住所として
この本社ビルの所在地を使用するのである。

 


千代田区麹町の
IDIC本社が入っていたビル
(拙電器さん提供)

 

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