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省電王進化論5

アイディック隆盛期1(動力用省電王)

 


省電王パンフレットより

 

1997年(平成9年)3月、
省電王販売に
この上ない
追い風が吹く。

省電王が
エコマーク認定を
取得したのである。
(2000年4月、類型ごと廃止)


省電王パンフレットより

 

エコマーク認定の3ヵ月後、
トップ総合システムから、株式会社アイディックに社名変更。
(1997年・平成9年6月)
全国各地に営業所をつくり、どんどん販路を拡大していった。

事実売上も、1997年(平成9年)5月決算 18億円から、
翌年1998年(平成10年)5月決算には、55億円に飛躍的に伸びている。

平成9年8月には、店頭公開準備室も設置し、
2001年(平成13年)店頭公開を目指すと豪語し始めるのである。

では、省電王は、本当はまともな商品だったのだろうか。


アイディックのサイト(ESCO部門)のイメージ

 

とんでもない。
アイディックは端から
節電器詐欺を
働いていたのである。

ここでは、それを
省電王そのものから
検証していこう。

事業主が気にしている
電気料金は、200V
(動力・低圧電力と呼ばれる)分で
あることが多い。
この200V・動力用とは
モーターが主で、照明機器には
全くと言って良いほど
使われてない回路である。

アイディックは、
初期からこの200V用の省電王を
販売していた。
(私が知っている限りでは、
  平成9年9月のまで遡れる)

つまり、この200V用の省電王を
「節電器」として販売していたこと
そのものが、
詐欺であると言えるだろう。

 

はTW-250(屋外用)
私の実家工場に
取り付けられていたもの

幅約40センチ、
高さ約50センチ


←中身は、素人目にも簡素な作り。

電圧を一律に下げているのみ。節電効果は、エネルギー保存の法則から言っても、ありえない。
Lesson1参照

 

このTWシリーズ(200V用)は
共同開発(by パンフレット)の
片割れであるはずの
タムラでは生産をしていない。

タムラが断ったか、
最初から発注をしなかったかは
わからないが、
ギリギリのところでの
技術者の誇りや企業理念が
あったということなのかもしれない。

 

↓内蓋の記載

この内部を作っていたと思われる工場のサイトでは、ただの変圧器のひとつとして扱われている。
(200V用の変圧器が何箇所で製造させていたかはわからない)

 

さて、省電王の肝心の効果のほど、顧客の満足度はどうだったろうか。

セールス時に30〜40%、場合によっては50%の削減
(いずれも基本料金を入れた金額ベースでの削減率と言う話である)
と言っていたものだから、満足する客などいようはずがない。

苦情を言ってきた客に対しては、1997年(平成9年)ごろには既にのらりくらり
「効果がでるには時間がかかる場合もある」
「季節により使用量が違うからもう少し様子をみてほしい」と時間稼ぎを行い、
何度も何度も苦情を言った客には
やっとメンテナンスと称してやってきても
「機械は正常に動いています。おかしいですねぇ、
 そちらの電気の使い方が悪いんじゃないですか?」と対応していたようである。

VTシリーズ(タムラ製)の場合、タムラの保証書がついていたらしく
それを理由に、タムラ経由で契約解除はあったらしい。(1998年・平成10年頃)
(どなたかタムラの保証書をもっておられましたら、FAXかコピーをください)

同時に消費者センター、国民生活センターに苦情が相次ぎ
北海道消費者センター(当時)や
山形消費者センターでは、性能テストが行われ
事業主であるため本来ならサポート対象外ではあるが、
国民生活センターからは、 異例の注意文書(1998年11月)が出されている。
(北海道消費者センターのテスト結果はこちら)
(山形県消費者センターのテスト結果はこちら)

北海道新聞では、アイディックの実名入りの報道も行われた。
(1998年5月23日)

しかし、アイディック幹部の逃げ道は既に確保されていた。
「営業員のオーバートークである」

後に独立して環境電工を立ち上げる坂本篤信氏が入社したのも、
ちょうどこの頃であった。(1997年・平成9年5月)

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