
スミゴコチ日記
0125 危機一髪
ばたばたと下北沢を南へ西へ。
偶然ペンギンプルペイルパイルズの倉持裕さんに会う。
ふらっと買い物にきました風、小さなコンビニ袋だけ手にしていた。手ぶらかよ!
その姿が妙にしっくりきていた。
突然だが倉持さんはアロハが似合う。
アロハを着るとまるでテキヤさんだ。そうなるとビーチサンダルも似合いそうだ。
また観たいなあ、倉持さんのアロハ姿。
といいますか次回ペンギンプルペイルパイルズに出演しますので皆さん観に来てください(宣伝)。
その何分後かに偶然佐伯新さんに会う。
あまりにニコニコしていて、悲しくなった。いや、いいんだけど。
夜、家の近くで車に轢かれそうになった。
暴走する乗用車が私めがけてつっこんできたのだ。シルバーのベンツ。
あと何秒逃げるのが遅かったら本当に死んでいた。
たぶん飲酒運転だ。もの凄いスピードだった。
あまりのことにしばらくその場を動けなかった。
死ななくてよかったです。
死んだらおどろいた!←さてこれは何のコピーでしょう?
0124 宮沢さんのレクチャー、二滴文庫
夜中に姫野カオルコ「ツ・イ・ラ・ク」を読み出したら止まらなくなって朝の6時にようやく読了。
面白くて止まらないというよりも、結末が知りたいので焦って読むという感じではあったが、達成感も手伝っていい気分だった。
病的だと思うのは、書き手の声が随所にちりばめれているその部分がぶっとんでいたことだ。物語が進むその描写に何ら意外性はなくわりと淡々としている印象を受けたが、急に姫野視点が挿入されるその言葉に歯止めが利かない、暴走特急。でもそんなところが面白かった。
何故彼女は執拗に書き連ねたのだろう。950枚。
もしかしたら100枚のお話かもしれないんだよな。
仮眠をとり、三軒茶屋へ。
宮沢さんのレクチャーを聴きに世田谷パブリックシアターへ。
今日は劇作家協主催のレクチャーで聴講者はどうやら劇作家を志している人たちらしい。
あっという間の2時間半だった。
まず興味深かった話。
『「うちの子供は忘れ物が多いのですがどうしましょう」といった質問に某かの専門家が「その子は地図が好きではありませんか?」と聞いた』という話にどきっとした。
その相互関係はわからないけど私は全く持って忘れ物の女王である。手の甲に書いても次の日持っていくものを忘れてしまう。そしてそんな私は無類の地図好きだ。お風呂に東京都の地図を持って入り、のんびり23区を眺めるのが好き。お気に入りの区もあるよ。台東区とか見てると本当にわくわくする。その地名の面白さ、区分の細かさに心が疼く。正直あんたマジで気持ち悪いといわれたことも多々あるが、そのお陰で道に迷うということはほとんどない。これ、自慢。
忘れ物と地図の相互関係、知りたい。
いろいろな話の中、宮沢さんは現在興味を持っているという東京地下あれこれについて語った。例えば大江戸線が明治の地図に記されているとい不可思議な事象について。私は気が付いた。私は今まで目に見えるものを正解だと思っていた。その方が安心だからだ。地図に書かれているものは全て正しいと思っていた。だから地図は楽しい。紙の上にある絵を辿れば必ずそこに探し物があるという確実さが楽しいのだ。しかし、地図には嘘がいっぱいちりばめられていた。戦時中に作られた地図には不利になることは書かれない。浄水場は桑畑になっている。北朝鮮の航空写真は修正が施されている。金正日の家は消されているのだ。そこには地図の正確さなど微塵もない。だいたいもう趣旨が違う。地図って何だ。
そこにあるのは書いた人間の思想とか、着眼点とか、国土地理院が作った地図にはない個性ともとれる自由ささえ。地図、信じていたのに・・。
しかし裏切りの快感が確かに存在する。はみ出した思想。危険な香りのする歓びだ。
わくわくする話だ。
宮沢さんの話を聞きながら、何故か私は手塚治虫の「奇子」のことを思い出していた。
今はもはや戦後ではなく、戦前だという宮沢さんの話を皆さんは(今後劇作家になるであろう皆さん)どう思ったのかちょっと聞いてみたかったな。
いろんなことを考えた。あっという間だった。私は劇作家ではないが、劇作家の気持ちで聞いたつもりだが、これは本当に貴重な時間だった、多分役者としてもかさぎいづみとしても。
夜もう一度一滴文庫。二滴目。
泣いてしまった。
「そんなに長く生きられないよ」。
昨日の夜、持山優美が「明日もレディジェーンで話がしたい」と言っていたがいかんせん携帯不携帯の彼女に連絡もとれない。嫌な予感がした。もしや・・と思い井苅くんにメールしたら家でナースのお仕事THEMOVIEというまったくもってくだらない映画を観ているというので「持山さんまさか・・一人でジェーンに行ってないよね・・?」と返信した。
10分後、井苅くんより返信。
『いたあ!一人で酒飲んでました!』
家の近い井苅くんに自転車でひとっ走り観に行ってもらったら、彼女、一人でグラス片手に飲んでいたそうです。文庫読みつつ。しかも小林信彦!
いつからそんな女になったのか・・。チャミさんよ。
といいますか、公衆電話から連絡いれるとかさあ。あるでしょ。何かさ。
結局また3人で下北の夜。
レディジェーンはいい店です。お酒は高いけど。
寒くて悴む手。しかし空澄むので星は瞬く。
0123 一滴文庫を観に行く
夜、一滴文庫を観に下北沢へ。
持山優美と待ち合わせするも、上手く会えないところだった、というのも彼女が携帯電話を落としてしまいまったく連絡が出来なくなってしまったからだ。携帯電話に頼る日常にいらいらする。ポケベルが鳴らなくて、恋がまちぼうけしている時代は終わった。とっくのとうに。
一滴文庫とは、青年団演出部の高山さなえさんが作演出するユニットで、夫も出演。とても楽しみにしていたのは夫が「笠木さんは好き(な話)だと思う」と言っていたので。
オールツーステップスクールで一緒に芝居をしている持山さんを誘ったのは、少しでもいろんなものを観て、それが面白くても面白くなくても、何かを感じる機会になればい思ったからだ。お互いに。今まで出逢わなかったものに出逢うという機会。
で、私はとてもとても面白かった。
皆とてもお芝居が上手だ。青年団の役者さんの細やかな芝居に私は感銘を受けた。私にはないものを皆持っている。それが美しく見えた。
何より楽しそうなのがよかった。技術に決して甘んじない部分、その役者のそこにある姿、そのものは、もう何というか魅力としか言えないのだけど。
そして何より、もう皆さんご存知でしょうが。私は坂本和彦の大ファンです。KAKUTAの坂本さんとはまた違った坂本さん。いいかげんで、でも笑っているその姿。
坂本さんの笑顔、困っておる顔、そして声が本当に心地よい。というか今回は何でしょう、そこに存在する機微の漂い具合が本当に好き。
いやあ、緊張して喋れないっすよ!(夫はマジで呆れ顔)。
家族の中で、皆が自分の事しか考えていない。自分が愛されているかいないか。綻びをどういう方法で直していくか、それが私には明確に見えた。性の問題、結婚、繋ぎとめる何か。浮き出る染みをどう模様にしていくか。高山さんという作家はとても慎重で大胆で面白かった。
興奮して持山さんとレディジェーンへ。
芝居が終わったら行こうね、と言われていたので。
何故かレディジェーン。松田優作ファンでもないのに。
静かなバーで熱く語る。しかし一応声のトーンは下げてね。私、声うるさいからさ。
11時頃遅れて井苅智幸(松田優作ファン)も参加。
井苅智幸、芝居で劇痩せ。かっこいいのでそのままでいてくれ。
太るともうおじさんですから。私達28歳、油断禁物。
0120 ご来場ありがとうございました
先週オールツーステップスクール公演「キャンプ前」が無事終了した。
本番前から楽日打ち上げが終わるまで、私はフル回転だった。今は抜け殻のようだ廃人のようだ。これはもの凄い虚脱感。
観に来てくださった皆さんには本当に感謝しています。
楽日には多くのお客様が来て下さって、当日券のお客様が入場できなかった。本当にごめんなさい。お詫びいたします。
とにかく大変で反省も多かったが、いろいろな方に見ていただけてそれはとても嬉しいことだ。
多くの方に感想をいただいた。
今回の作品をひと言では語れないが重いテーマを取り扱っていることは確かで、DMの能天気な体操服姿とのギャップに驚かれた人も多かったようだ。
今日自衛隊はサマワに到着した。
キャンプは始まった。
救いはあるだろうか現在そこに何があるだろうか?
もっともっと深く。
本当にありがとうございました。
まだまだ感想メールお待ちしております。
そしてまた日記を更新していけるよう努力します。
体力なくてごめんなさい。
暗いテーマ重い日常。逃げるも逃げないもそして人生は続く。
私はしばらくご無沙汰している読書でもして逃げ惑います。
まずは「カルロス・ゴーン、経済を語る」を読もうと思います。
何故って?もらったから。
明日は群像を買いに行こう。
0107 ###
朝仕事に行く。満員電車の中では何も考えられない。ただ呆然としているのみなのかといえばそうでもない。何かは考えている。が纏まらない。
生活の大半はオールツーのことを考えている。
メンバーのこと、芝居のこと、皆の発言について、作品について、その先にあるものについて。
学校として全てのスタッフワークを自分達で手がけている。
外注なし、従ってやらなければいけないことも多く、ハードな日々だ。
しかしそれによって確実に今まで見えなかったものが見える。
そして自分達にしかできないであろう、という稽古を続けて、そして何かを獲得する。どうすればいいか全員が考える。
私はこんなに責任のある立場で、しかしよくぶれる。
体力や様々なハードルが自分の前に立ちふさがるが、しかし、それでも私はかきたてられている。
表現について、自分の立つその姿について、いちいち怖い思いをしつつ、楽しいって、何だろうか。
ここまでの私を体験できるというのは一体どんな欲求なのだろうか。
そしてそれは中間地点でしかなく、ただただ歩くしかないのだなあ。
稽古では、様々な意見が飛び交い、皆がおそるおそる自分の言葉で話そうとする。
もっと深く考えよう。
そういう場所を私は自分で作ったのだ。
0106 めまぐるしー
一体どうなってんだ?
体がうごかねえ!ううううごかねえ!
本番前にもう一度クイックマッサージに行こう。年末行った。天国ですね。
オールツーステップスクールの本番はあと一週間後。
まだDMも出せてない皆様。もう出すから。許してください!あと100枚は出すよ。泣きながら。嘘です。泣いてる暇もねえ。
でも、佐伯新さんに「正露丸くせえな、かさぎ」って言われて普通にいろいろ考え直した。
誕生日おめでとうメール皆さんありがとう。
28歳になりました。
稽古はとにかくもう何だかわかんないけど皆己に気合をいれてます。
よかったら観に来てください。
多くの人に見ていただけたらと思います。
0101 今年もよろしくお願いします
忙しい日々でなかなか更新できませんが、今年も「ツイノスミカ」を続けていこうと思っております。
いつも観てくださっている皆様、ありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。
私はこれから実家に帰り、制作の仕事をします。
紅白はどうでしたか?
私は前川清、氷川きよしが素晴らしかったと思います。
長渕剛の特別扱いには疑問です。
20040101 笠木泉
1229 年の瀬
もう29日なのか、と呟いてしまう。今月は本当に早かった。あっという間だった。
睡眠時間もいつもの月の半分くらいだったように思う。
倒れなかっただけ、タフになったと思いたい。
あーいろいろあったのに何も日記に書けなかったよう。そういうことですね多分。
書けなかったんです。
昨日の稽古に南波さんが来た。
トーキョー・ボディで共演した南波典子さんだ。
本当に不思議な人だ。私と1歳しか違わないのにとても落ち着いているように見えるが、2人で話すととても無邪気な顔をしてわらう。
南波さんが来てくれたことで何故か稽古場にガッツの光が。特に男子。
そういう人なんだな、南波さんて。
手伝ってくれてありがとう!
帰り道中野駅でまたもやトーキョーボディメイツに遭遇。
フカボリーヌこと、深堀玲子女史。
顔が真っ青。深堀さんは酒好きなんで「こりゃ飲みすぎたな?」と思っていたら、どうやら千葉から電車に乗ってきた帰りであまりに長い時間電車に揺られていたので酔ってしまったらしいのだ。
毎日そこまで帰宅する私って一体・・。
ボディついでに先日クボンヌこと久保優子(久保しいたけ園)に「元気にしていますか?」とメールしたところ、返信の題名に「オアシス賛江」と書いてあった。何のことやらさっぱりわかんなくて質問したところ、「え?泉ってオアシスじゃなかったっけ?」と。
スプリングです。
「いえーい!アンブレラツリースプリング!(超得意げ)」っていじめられたことあるよ小学生の時。
皆急ぎ足で街を闊歩している。
急いて転ぶことなかれ、おれ。
今年は大きな発見があった。私は空の写真が大好きだ。空ばかり撮っていた。
空は面白いなあ(小学生かよ!)。
1222 オールツー三昧
毎日オールツーステップスクールの稽古が続く。
前回「リップ・ヴァン・ウィンクル」の稽古でぶち当たった壁だが、時間がないということ。
特に今回は年末年始を挟む為直前の稽古や作業が難航しそうな予感がしている。
前向きに考えて、着実に稽古に取り組みたい。
皆ここ何日かの間にぐっと伸びてきた感じだなあ。
息も合ってきた。これからだ。これから。私も頑張らなくちゃ置いていかれちゃう。
いせゆみこという女優がいる。
いせは今回初参加で、とても頑張ってくれている。魅力的で見ていると嬉しくなる。
そして果敢に稽古を重ねるその姿は勇ましい。
そんなことを言うときっと彼女は照れてしまうだろうけど。
いせは23歳。私が23歳の時、一体どんなだっただろう?
もっと子供だったのではないだろうか。
毎日打ち合わせが続き、皆も疲労している。
しかしここが頑張りどころ。
絶対に面白くなる!
今日稽古の帰り道、関寛之に「僕は今回オールツーに参加できて本当によかったです」と言われちょっと感激する。それも束の間、「あの、主宰としてそういうこと言われるとやっぱり嬉しいんですか?」と。ああ、感激して損した。
1216 自虐の詩
忙しい。何が忙しいかというと、先ずバイトが忙しい。
マンガをスキャニングして画像処理してそれをインターネット閲覧できるようにする仕事をしている。
「いいなー面白そう」「笠木さんにぴったり」との声が聞えてきそうだが、そんな生易しいものじゃないと最近気が付いた。そのマンガのチョイスにまずやられている。今日は風俗の店長借金や諸々の事情で勤めに来る女の子の人生を陰ながら支えるマンガ。当然ながらエロマンガである。エロマンガを読むのはいいけど、7時間半ぶっ通し画像処理はキツイ。サザエさんとかドラえもん、ハットリくんが読みたくなる。その前は性の奴隷が嫌でとある国際組織から抜け出した戦士の物語。ハードな人生だ。エロスも当然ハードだ。かと思うと「温泉へ行こう!」的なほのぼの旅館マンガもあり、そのチョイスに翻弄されている。面白い仕事だな。でも本当に過酷な仕事です。
今日はへこんだ。とあることで失敗したのだ。
こうい体験を面白おかしく書ける人っているね。尊敬するな。私はそのままでしか書けない。その気分しか書けない。
そんなもんでやけっぱちになる。
どうでもいいことだけど私は風呂が好きです。
風呂に入って自己嫌悪に苛まれ、自分がとても醜い人間だと責めて泣きそうになった。
しかし私は蘇った。業田良家の「自虐の詩」を手にとったからだ。
熊本さんという女の子が出てくる。この人はもの凄い。いろいろ凄い。
熊本さんと幸江に助けられて今日は復活しました。
簡単なことだけど(手軽なことだけど)とても重要なことだ。
熊本さんと幸江に助けられたということ。
あとイギリスに留学しているサヨちゃんが、ものすごく大きな写真を送ってきた。ベリーショートカットの写真、それを見たら元気になった。私は気分転換のためストレートパーマをかけた。髪型を変える余裕があるんだからまだまだどんと来い。幸か不幸ではかるのはもうやめます。人生には意味しか存在しないのです。
どちらにも等しく価値がある。人生には明らかに意味がある。だってさ。
そんなわけでHPも更新しました。
来年は怒涛の一年になりそうです。
あ。それから。
今日総武線でもの凄く顔が大きい女の人を見た。
世界観が変わった。
明日とあるCS番組の生放送に電話で出演する。宣伝するぞオールツー。
1213 めまいとともに
まったく更新していない日記。もう皆忘れておるよねこんなダメページ。
忙しい。
とにかく忙しい。
朝7時45分に家を出て、家に帰るのが夜中の1時。
その後制作の仕事をしてダウン。
何してたかな、12月に入ってから。
毎日オールツーステップスクールの稽古と制作の仕事。
誰か制作手伝ってくれる人いませんか?興味ある方メールください。
・新しく始めたバイトはとても面白い。画像処理の仕事を始めました。7時間半Photoshopとにらめっこ。たまに記憶がなくなる。授業中の感覚を思い出す。あの眩暈の瞬間、ものすごく気持ち悪い瞬間。
・オールツーステップスクールの稽古は何とか少しずつ進む。少しずつ少しず着実に皆が魅力的になっていく。私は皆の稽古を見ているのがとても楽しい。
・めっきり寒くなった。風邪が治らない。新しいコートが欲しい。
・東京タンバリン「水の庭」を観に行く。切ない話だったな。涙が出たよ。今、後藤飛鳥が熱い。かわいい。
・Boku-makuhari「うっとおしい夕べ」を観に行く。青年団の役者さんって皆的確だな。若いのに。青山麻紀子さんはいつも素敵。声も素敵。前に何かの舞台で見たときより大人な印象でした。そして作演出の岩崎くんも年下だって。何であんなに陰鬱な夫婦の姿が描けるのか?観察眼が優れているのだろうな。オールツーに出演する柳沢茂樹くん、変態感。変態っぽいわけじゃないのに変態。普段は奇妙な間で驚かせてくれる人です。変態ではないと思います。
・しばらく本を読んでいないな。心に水をと思い松本清張「天才画の女」。心が弱っている時に何故松本清張を読むのか。答えは「気持ちがしゃんとする」から。もっともっと落ちたい感覚になったらきっと村上春樹とか読むと思うけど、いやわかんないけど。必要以上にナイーブになる読書は今したくないんだ。あるでしょ?そういう気持ち。私は今しゃんとして行こうよ!という気持ちになりたい。
「天才画の女」は珍しく殺人が起こらず平坦な印象だったがラストであっという展開が。本当に松本さんに何度も助けられている。こんな作家になりたいよ。駄目な気分を一笑してくれるようなそんな自分を心のどこかに住まわせておかなければ。
・鼻血が頻繁に出る。
・夫から突然サイモン&ガーファンクルのLPをもらう。凄く嬉しい。しかし何故サイモン&ガーファンクル?
・目に傷がついたようでコンタクトできない。めがねの生活はとても肩がこる。私の顔に似合うめがねを。
・冬の空は星が綺麗でとても嬉しい。心に余裕が生まれる。オリオンよ、私を見守っておくれ。
・佐伯新と稽古、刺激的。いせゆみこ、刺激的。私は一体どんな風に頑張っていこうか。ただ今回の稽古で思うことは、稽古を見るという行為は何物にも換えがたい稽古であるということだ。うーん、うまく書けないけどさ。私も楽しくやっています。毎回演出の浅野くんはいろいろ考えて来ていて、それに答えて自分の身体に耳を傾ける作業がとても楽しい。きっといい舞台になる。
・船橋にサイゼリアが出来た。やった!
即物的に羅列してみた。そういうのもいいかなと思う。私の文章は一体なんだろうか。何なんだ。答えは霧の中、闇の中。
1129 フィスバックのワークショップ3日目
いよいよ3日目。今日は他の班の発表も手伝うので少し早めに森下入り。青年団のKさんと話をする。「昨日はイヅミさんの顔に笑った」(何故イヅミさんと呼ばれているかというと、フレデリックが読めるように英語の名札しかも下の名前のみをつけているからだ。したがって私の名札にはでっかく「IZUMI」と書いてある)というので何のことやらと思ったが、こういうことだ。私は通訳の藤井さんがとても一生懸命通訳をしてくださっているのだが次第に声が枯れて来てしまっていることに気が付いてちょっと面白くなってきてしまったのだった。藤井さんを見る私の顔にKさんは気がついていたらしく、2人で藤井さんが今日終了後にはもう力尽きて声が出なくなっているかもしれないねと話す。その位フレデリックは喋るのだ。とにかく喋る。藤井さん頑張って下さい。
少し稽古をして発表。
昨日より少し緊張してしまった感がある。何故だろう?慣れてしまった反動だろうか?
他の班の発表も無事代役をこなす。
終了後ディスカッション。「批評の目をもつことは表現者としてとても大事だ」という観点から、各班の発表を皆で批評してゆく。
私達の班の発表で問題になったのは、「衣ずれ」の音だった。
立っている人間が歩く時に多少の音が生じる。偶然にも今日一人シャカシャカジャージをはいてきた女優さんがいた。彼女が動く度にシャカシャカ鳴ることが「気持ちいい」という人と「集中できなかった」という人に分かれた。もちろん偶然なので仕方のないことではあったがこれがもし意図的に音を鳴らしているのであれば表現としてどうかという議論になったがその次元の話ではないなあと思った。偶然の衣擦れ。だからって全員シャカシャカジャージにすればよかったという話ではないのだが。フレデリックは「静かな発表なので聴覚が研ぎ澄まされるのが心地よい」と言った。
ディスカッションの中で面白かったのは、ある班の発表を批評している中で「団地に住んでるおばちゃん連中」という言葉が出てきて藤井さんがフランス語に訳すのにとても時間を要したことだ。一体どういう表現に置き換えたのだろう?藤井さんは昨日から喉飴を舐めながらの通訳。訳している途中で喉飴をぼりぼり噛んでしまうのが面白い。「アイシングがオススメですよ」とは言わなかったけど言いたかった。
そして最後に宿題の発表。
まず通訳をする時間を考慮した読み方で一度読み、その後自分の読みたいように読むと言う方法。「贈り物をプレゼントするときに包装も贈り物の重要な要素だということを考えて欲しい」とのこと。
皆力作揃い。原稿用紙4枚分くらいの分量か。
自分のこと、社会における女性の立場を分析してきた人、「ILOVEYOU」という言葉について、村上龍が言った「表現せざるをえない女なんて興味ない(?うろ覚えですごめんなさい)」といったような言葉について、台所を舞台にした1幕ものの戯曲等。その中で私がとても心動かされたのが、田舎のお父さんとの関係や思いを綴った文章だった。「私は役者という仕事を選んだ。だからこれからも家族や夫や親戚や大事な人が危険な状態でも会いにいけるかどうかわからない。だからこそ自分が何ができるのかと問いつづけたい」という文章で締めくくられたその短いお話は、とても誠実で真面目で清々しかった読み方もとても誠実だったように思う。私は純粋に彼女の人柄に感動した。
私は「部屋を片付けられない自分と母親の関係、そしてこれからもしかしたら生まれてくるかもしれない子供」について書いた。真面目に書いたつもりだが微妙に笑いを誘ってしまった。何故。
終了したのは予定時刻より30分後。
最後フレデリックは「この3日間全力で取り組んでくれて本当に心から感謝します、メルシーボークー、メルシーボークー」と何度も言った。竹中直人の名曲「メルシーボークー」を思い出した。
私はその後オールツーステップスクールの稽古のため猛ダッシュで用賀に向かう。電車の中でいろいろなことを考えた。収穫だらけの日々だった。そして4年前と今現在の自分が変化していることに気がついた。こう言った場所でそれを自覚できるということはとても喜ばしいことだ。技術とかそういう面ではなく精神的に多少は鍛えられていると感じる。もっと貪欲でもいいぐらいだと思った。皆さんが萎縮しないで心から楽しんでいたり心から悩んでいる様子が間近で見ることができたのも収穫だった。先はまだまだはるか彼方で、私は始まったばかりだと感じ、それはとても新鮮な予感だ。そして藤井さんは多少余力を残していたようだ。嗚呼良かった、本当によかった。
フレデリック、藤井さん、そして参加者の皆さんお世話になりました。とても楽しかったです。勉強になりました。
用賀に到着。オールツーの稽古。
まだまだ手探りの状態。佐伯さんが楽しんでやっているようだ。
私ももっともっと先へ向かって、自由になっていこう。
1128 フィスバックのワークショップ2日目
昨日に引き続き森下スタジオへ。
今日はチーム分けして昨日読んだ「枕草子」の一節を表現するという課題。4人1組になり、話し合いを始める。
フレデリックからの注文は「空間が広すぎるので平台3枚を床に敷きその上で表現して欲しい」とのこと。
試しに平台3枚を敷いてみる。畳6畳よりちょっと広い位か。
この上で枕草子を朗読するという課題。
私たちの班はまず4人で昨日のように朗読してみることから始めた。呼吸を合わせたりすることはとても難しくほんの少しずれても気持ちが悪い。
そしてその後の話し合いの結果、平台の上に4人が立ち、朗読する人間のみ座って声を出すと言う方法に落ち着いた。話し合いはとてもスムーズに行なわれた。皆がそれぞれに自分の意見を言い、良いだろうと思うものをチョイスして取り入れて実験する、ダメだったらやめて別の方法を考えるという風に実に合理的に話は進んだ。座って朗読する人間はねっころがったり体育座りしたりわりと自由な身体で声を発することが出来るというところで皆自由なポーズを取る。様々な身体の形を試し、何が一番いいか考える。
発表の時間。
私達の班はとても好評だった。
フレデリック曰く「こういう表現の方法で舞台化していこうとさえ思った」!しかし問題点は多くあり、声の問題や立っている人間がどう生きるかという点、あと大きな指摘として「ダンスを意識しない」というものだった。静かな動きは意識しすぎるとやたら丁寧になり悪い意味での「ダンス」をやっているように見えてしまう時があるということ。ダンサーの模倣と言うのはたちが悪いということだ。それぞれの身体の個性を大切にしてほしいという言葉に私は妙に納得してしまった。そこにいるという存在だけで、いい意味のダンスを作り上げることも出来るはずだと思った。
他の班はカルタ取りのようなゲーム要素を取り入れた発表だったり、平台を使えと言うのにまったく無視してスタジオ全体を使って歩きながら朗読をしたりとバラエティ豊か。これだけ女優が集まればいろいろ大変だろうとも他人事のように思うのだが今回のワークショップは何故か和やかで調和が取れているように思うのは私だけか?個性は強くそれでいていい人が多くて本当に心から楽しめている。
全部の発表後、フレデリックが各班を廻りアドバイス。
私の班は「立っている人は一人だけしか動いてはいけないというルール」を加えられた。その他「この発表から宮中で清少納言がくつろぐ姿や侍女達がうろうろしてる姿を想像できた」と言われ皆で驚く。棚からボタ餅。
明日はもう一度発表。他の班の人が一人欠席する為私は他の班の発表にも出ることになった。
フレデリックから宿題が出された。
「自己紹介のときに話したようなことで構わないから、女性として様々なものに関わっている自分について(例えば自分と「仕事」、自分と「男」、自分と「家族」等々)の短いお話を書いてきてほしい」
これは困った。
何とか考えなければと思いつつ帰路。
家で考える。短いお話か。今の私は私のことしか書けないなと思う。
1127 フィスバックのワークショップ1日目
朝、喉の調子は80パーセント。
今日はフレデリック・フィスバックという演出家のワークショップがある。そのためにも喉を直したかったのだ。ありがとう。直ったよ。
WSを受けに森下スタジオへ。
森下の駅を降りると「ああ、稽古だ」という気分になる。稽古以外の目的でこの駅を使ったことがないぐらい。
スタジオにはすでに何人もの女優さんが柔軟体操をしたりしていた。
舞台で見たことのある人やテレビドラマでよく見るきれいな女優さんが何人かいたが直接の知人はいない。
皆キャリアのある女優さんだ。ほんのちょっとだけ緊張が高まるけどわくわくした。
先ずは自己紹介から。フレデリックと通訳の藤井さんが自己紹介をした後、私達全員の自己紹介。フレデリックはスタジオの真ん中に椅子を一つ置いた。その椅子に座って自己紹介をするのだが椅子に辿り着くまでの道のりは「壊れやすい床面」だと思って歩いてくれと言う。その壊れやすさとは「薄いガラス」でも良いし「たまごの上」でもいいし自分で想像してほしいが、一つ勘違いしてはならないのは周りの客にその状態を見せるのではなく自分の中で完結していて構わないということだった。だから決して「私、壊れやすい床をあるいてまーす」というパントマイムをやってくれとは言っていないということ。うーん。壊れやすい床か・・。何だろうか・・。
そして自己紹介で必ず言わなければならないことは「何故このワークショップを受講する気になったか」と「今女優としての切実な問題は何か」という2点だった。
皆それぞれ面白い自己紹介。切実な問題にはそれぞれの年齢や個性が出ている。容姿から受ける印象とか話し方っていうのはやはりそれだけでもその人を表す重要な鍵になっているのだと感じた。それにゆっくりとスタジオ中央に向かっていくその姿も皆ばらばらで面白い。皆が自分の想像力を駆使しているという印象。
フレデリックが「時間はたっぷりつかってよい」と言ったからか自己紹介だけで3時間経過。ちなみに私は4年前やはりフレデリックの舞台のオーディションを受けた時の話をした。「オーディションを受けた役者が全員落ちてキャストが結城座の人形になったと知ったときはつい笑ってしまいました」、通訳の藤井さんが笑いながらフランス語でフレデリックに説明している。余計なことを言ってしまったか・・と少しだけ後悔したが、皆は爆笑。
フレデリックだけが少し困った顔をしていた。
本題のリーディング。テキストは「枕草子」。
事前に送られて来た部分を皆で朗読する。
それにしても読んで思ったのは、この清少納言って人、性格悪いね。
「興ざめするもの。子供の死んだ家。」だって。ひどいよ。皆落ち込んでるんだよ?といってやりたい。
センテンスで区切り、一人ずつ読んでいく。一人が終わるごとに呼吸を全員で合わせる。「いとにくし」という言葉を全員で言う。まちがえたりつっかえたりしたら初めから読み直す。といろいろなルールが加えられていく。
フレデリックは「制約があるからといって表現が限定されるとは限らず、またその中で自由になれる瞬間がある」というようなことを言った。
面白かったのは全員で呼吸を合わせるという行為。空気を読むというか何というか、皆でいるこの場所の空間を感じる行為に繋がっている気がした。
その後フレデリックのレクチャーがあり終了。3日間のWS果たして私は何が発見できるか、楽しみだ。と言うのも先に書いたが4年前に受けたWSで私はあまりの緊張ゆえに全く楽しめなかった記憶がある。萎縮して時が早く過ぎればいいとさえ思った。今回は違う気がする。そんな予感がする。
明日も頑張ろう。
1126 アイシング
アイシングが全て解決してくれた。気がする。
喉に冷えピタを貼って眠った。もしこれでダメだったらステロイド注射しか選択の道はない。
朝目が覚めたら、これがいいんです、調子が。
喉の腫れを冷やしたんですね。
これから毎日アイシング!ありがとう、バタケ、永井さん、岸建、まきちゃん、ださおちゃん!
1125 稽古が始まる
昨日小説を書いて友人に送った。
自分の中で結構新鮮な出来事だった。
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