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マ ン ガ



マンガ用語事典

原作
 マンガでは一般的には映画における脚本にあたるものを原作と呼ぶ。ただし、脚本形式でかかれるとは限らない。また、原案を原作と呼ぶこともあるし、通常の意味での原作も、原作と呼ぶ。

コミックス
 広い意味では、マンガ・マンガ単行本のこと。狭い意味では、「新書版・B6判などの小型コミック単行本のこと」(『出版年鑑1982』)。ただし、小型であっても、文庫や、レーベルに属さない単行本は、含めないことも多いようである。

作画
 原作者がいる場合の、マンガ家の役割表示。単に絵を描くだけでなく、コマ割など作品全体にかかわるのが普通である。「画」と表記されることもある。

新書判
 少年マンガ・少女マンガによく使われる判型。新書判マンガの判型は、新書の標準的な判型よりも、やや大きい物が多い。縦横ともに大きいものと、横だけが大きいものの二系統が主流のようである。
 Cコードの発行形態は、9(コミック)、2(新書)、3(全集・双書)など物によって違い、一定していない。
 原稿の縦横比が決まっているマンガでは、本来、縦長の新書判は比率が合わない。マンガにとって文庫という判型は小さすぎるということがよく言われるが、新書判は無駄に上下が長いため、実はそれほどの違いがあるわけではない。

単行本
 マンガにおいては、レーベルに属する本も、雑誌連載との対比で、単行本と呼ぶことが多い。

B6判
 青年マンガやそれに対応する女性向けマンガによく使われる判型。

漫画文庫
 第一次ブームが起こったのは1976年。この年だけで十種以上が創刊されたが、ブームは長続きしなかった。第二次ブームは、1993年の秋田文庫『BLACK JACK』などをきっかけにおこり、1994年から多くの漫画文庫が創刊された。第一次ブームと違い、マンガ文庫という形は定着しそうな気配である。

ワイド判 / ワイド版
 判型が大きいA5判などを呼ぶ場合と、B6判などで厚いものを呼ぶ場合がある。



マンガの分類

 ここでは、作品としてではなく、商品としてのマンガの分類について、考えてみたい。

男性向け/女性向け

 マンガは、雑誌単位および、それと関連した単行本レーベルごとに、男性向けか女性向けか決まっていることが多い。
 女性向けの読者が女性が多いのに対し、男性向けの方は、男性しか読まないようなものから、読者の性別をそれほど特定しない、一般向けといっていいものまであり、その間の境は、明確ではない。
 新書判、B6判が、男性向けか女性向けかに分かれていることが多いのに対し、その他の判型では、区別していないことも多い。特に文庫判は、以前新書判やB6判の男性向けか女性向けのレーベルで刊行され、作品内容的にも、どちらかはっきりしている場合でも、区別をつけないのが普通である。

少年マンガ
 男性向け作品の中で、対象年齢が低めのもの。新書判で刊行されることが多い。
 少年マンガ・少女マンガ・青年マンガというのは、内容分類であり、書店では、内容ではなく判型によって並べられることが多い。ただし、新書判であっても大人の読者の多い『三国志』などを、B6判の所に並べるなど、内容によって並べられる場合もある。

青年マンガ
 少年マンガより、対象年齢の高いもの。B6判で刊行されることが多い。さらに、狭い意味での青年マンガと、オヤジマンガに分けられる。

オヤジマンガ
 それほど定着している言葉ではないが、広い意味での青年マンガの中のジャンル。『オルタカルチャー日本版』によれば、「『週間漫画サンデー』『週間漫画ゴラク』『週間漫画Times』などの青年向けというよりは大人(成年/盛年)向けの雑誌に載っている(中略)作品をいう」。
 オヤジマンガと狭い意味でのレディースコミックが対応しているという説を、何かで読むか聞くかしたのだが、出典を思い出せなかった。

レディースコミック
 せまい意味では、官能系を中心とした、大人の女性向マンガの一部をさす。青年マンガに対応する女性向マンガを指す言葉が無かったため、レディースコミックの意味を広げ、大人の女性向けマンガすべてをさす使い方も見られる。

ヤングレディース
 『オルタカルチャー日本版』にヤングレディース誌という項目があり、「高年齢層(10代後半から20代後半)向け少女マンガ誌の総称」と説明されている。

フィルムコミック
 アニメ・映画などの映像をもとに、コマ割りをし、セリフなどをいれて、マンガの体裁にしたもの。アニメをもとにした場合、アニメコミックと呼ばれることが多い。独立した作品として見られることはあまり無く、構成者名の表記が無かったり、あっても、カバーや奥付以外の目立たない場所だったりすることが多い。



マンガに関する書誌的な資料

 マンガに関する資料は大量に存在するが、内容に関するものと、本自体に関するものとの区別があまりはっきりしない。ここでは、本自体に関するものを少しずつ紹介してみたい。

『COMIC CATALOG』 福屋書店
 現在流通している(若干の品切れを含む)マンガのカタログ。最近は毎年刊行されている。収録項目は、書名、出版社名、シリーズ名、巻数、定価、ISBNである。「シリーズ名」欄には主にレーベル名が記載され、狭い意味でのシリーズ名は、書名欄に記載されている。

「出版社別まんが本リスト第一弾」
 旧『コミックボックス』1983年10月号 ふゅーじょんぷろだくと
 小学館、講談社、朝日ソノラマの絶版を含むリスト。出版社、レーベル、マンガ家の順で配列されており、その他の収録項目には、書名(原作者)、定価、初版発行、発売、版、在庫がある。「発売」というのは、「初版発行」が奥付の記載であるのに対し、実際の発売日ということらしい。記入が無いものも多いのが残念だが、画期的なことである。また、その時点での版次を記載しているのも珍しい試みである。せっかくのすばらしい企画なのだが、第二弾を見たことが無い。第一弾だけで終わってしまったのであろうか。

『ニッポン漫画雑誌名鑑』 長谷邦夫 データハウス 1995年
 『ニッポン漫画家名鑑』『ニッポン名作漫画名鑑』とともに三部作を形成している。

『漫画家・アニメ作家人名事典』 日外アソシエーツ編
日外アソシエーツ発行 紀伊国屋書店発売 1997年
 基本的には人名辞典なのだが、書誌リストに力を入れている。収録項目は、タイトル、巻号、叢書名、出版社、発行年月。

『まんが帝国』 白夜ムック Vol.27 白夜書房 1997年
 2000冊以上の書影がカラーで掲載されている。

『コミックマニュアル』 橋本直樹 ミオシン出版 1999年

『消えたマンガ雑誌』 MFペーパーバックス メディアファクトリー 2000年

『漫画家人名事典』 まんがseek,日外アソシエーツ編集部共編
日外アソシエーツ発行 紀伊国屋書店発売 2003年

ほかに、マンガ情報誌として、
 『ぱふ』
 『コミック・ファン』
 『ふゅーじょん ぷろだくと』
 『COMIC BOX』(旧)
 『COMIC BOX』(新)
 『Comnavi』
 『プータオ』
がある。
 『ぱふ』系雑誌のデータを、下に記載した。



マンガレーベルデータ

サンコミックス



判型:新書判
発行:朝日ソノラマ
創刊:1966年11月

 太陽マークで、当初は少年マンガも少女マンガも区別なく収録していたが、1982年にサブレーベルとして、少女マンガを収録する、いちごマークのストロベリーシリーズができた。太陽マークとストロベリーシリーズの両方で出された本も数冊ある。ISBN品番コードは91000番台が割り当てられているが、この番号にはサンコミックスだけでなく、ハロウィンコミックスも含まれている。Cコードの販売対象は8で、児童書扱いになっている。書籍コード時の製品コードは910000番台が割り当てられており、ISBN品番コードより一桁多い。


サンコミックス ストロベリーシリーズ



判型:新書判
発行:朝日ソノラマ
創刊:1982年

 少女マンガを収録する、サンコミックスのサブレーベル。コード上は太陽マークのサンコミックスとの区別はない。


サンコミックス ファイターシリーズ

判型:B6判
発行:朝日ソノラマ

 名前の上では、ストロベリーシリーズと同じく、サンコミックスの一部に思えるが、判型やISBN品番コードの割り当てが違い、別のレーベルという感じである。


手塚治虫漫画全集

 
『Antique表紙コレクション』

判型:B6判
発行:講談社

1977年 6月15日 創刊
1982年 2月20日 第3期刊行開始
1984年10月 3日 第3期完結(全300巻完結)
1989年 2月 9日 手塚治虫死去

1989年     全300巻の緊急メモリアル重版が行われる
1990年     差別問題により、全巻が出荷停止
1991年     解説文をつけ、再出荷
1993年 1月16日 第4期刊行開始
1996年 5月16日 
『Antique表紙コレクション』刊行
1997年12月16日 第4期完結(全400巻完結)

全400巻(382巻+別巻18巻)


 全300巻として三期に分けて刊行され、1984年にいったん完結した。1993年から第4期100巻の刊行が行われ、計全400巻となった。マンガ以外が別巻(MT383〜400)となっている。整理番号はMTを頭につけた通し番号(刊行順ではない)となっている。整理番号に年代順などの意味付けは無く、『ブラック・ジャック』など、同一タイトルが数ヶ所に分かれている場合もある。全集といっても、すべての作品を収録しているわけではない。『新宝島』のように、オリジナル版を全集のために描き変えたものを収録した例もある。全400巻のほかに、近いデザインの函の、『手塚治虫ポストカードブック Antique表紙コレクション』(編集発行:コミックス/発売発行:講談社)がある。



ぱふ・コミックボックス データ

ぱふ

発行:清彗社 → 雑草社
判型:A5判 → A4変形版

1974年        1号 創刊(タイトルなし)
1974年        2号 『漫画界』に改題
1975年10月号     8号 『月刊漫波』に改題
1976年10月
号     20号 『月刊まんぱコミック』に改題
1977年 8・9月合併号 30号 『だっくす』に改題
1978年 6・7月号   33号 全国誌となる
1979年 1月号    38号 『ぱふ』に改題
 雑誌コードが06023から07561となる
1981年 1月号    59号 この号で一時休刊

1981年12月号     60号 復刊 出版社が雑草社にかわる
                 雑誌コードが17561となる

1985年 6月号    101号 判型がA4変形版になる

資料:『ぱふ』100号 1985年5月号

 現在は、同じA4変形版でも若干違った判型になっている。


コミック・ファン(ぱふ別冊)

発行:雑草社
判型:A5判
雑誌コード:17562
創刊:1998年7月1日(奥付)


ふゅーじょん ぷろだくと

編集制作:ふゅーじょんぷろだくと
発行:ラポート
雑誌コード:07779
1981年 7月号 創刊
1982年 4月号 終刊
冊数:9冊

 『ぱふ』の元スタッフにより、『ぱふ』休刊中に創刊された。


COMIC BOX (旧)

発行:ふゅーじょん・ぷろだくと
判型:A5判
創刊号1982年 9月号  8月 1日発行(裏表紙)/ 9月 1日発行(奥付)
雑誌コード:03963(8号より)


COMIC BOX (新)

発行:ふゅーじょん・ぷろだくと
雑誌コード:03959(創刊号より)

1983年     『COMIC BOX JR』創刊準備号 4月1日発行(奥付)
          B5判中綴じ
1983年 9月号 創刊号 8月1日発行(奥付)/ 9月1日発行(裏表紙)
1985年 8月号 『COMIC BOX』に改題 VOL.19(通巻20号) 8月1日発行(裏表紙)
1985年 9月号 AB判中綴じに
1986年 9月号 B5判平綴じに
1989年      AB判平綴じに
1991年     増刊として『COMIC BOX Jr.』(新) 創刊
199?年      A4変形判平綴じに

 旧コミックボックス刊行中に、姉妹誌として創刊された。
 創刊準備号を通巻1号と数えたため、初期にはVOLよりも通巻のほうが1号多い。最も号数が混乱している時期は、次のようになっている。

VOL 通巻 月号
24 25 1986 1・2
26 1986 3・4
28 28 1986 5
29 30 1986 6
30 29 1986 7
31 30 1986 8

 VOL.25〜27の三冊分の間には、VOL記載のない通巻26号があるだけである。ここでVOLと通巻の差が逆転するはずが、通巻27号も存在しないため、VOL.28=通巻28号となっている。しかし、なぜかVOL.29は通巻30号であり、VOL.30が通巻29号である。そのうえ、通巻29号の次は、一度使った番号の通巻30号になっている。VOLが通巻より1号多い形は長く続いたが、1992年に両者は同じ号数となり、現在にいたっている。VOLの欠番については、増刊扱いで別雑誌を出した例があるらしいが、詳しくは調べがつかなかった。