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ウィンザー・マッケイの アニメーション 2006年10月20日更新 |
リンク
ウィンザー・マッケイのアニメーションが見れるページ
■無料
Y Little Nemo 1911 G HowA Mosquito Operates 1912 G Gertie The Dinosaur 1914 G THE SINKING OF THE “LUSITANIA” 1918 G FLIP'S CIRCUS 1918-21 米 The centaurs 1921 米 Gertie on tour 1921 G Bug Vaudeville 1921 G The Pet 1921 G The Flying House 1921
Y : YouTube G : Google Video 米 : 米国議会図書館 Origins of American Animation
■有料
ウィンザー・マッケイ作品集
(『HOLLYWOODPARTY〜幻の洋画劇場〜』)
有料ですが、全10作品が見られます。The centaursは米国議会図書館版とはスピードが違います(Gertie on tourは未確認)。
たけくまメモ: W・マッケイとアニメーションの始原(1)
たけくまメモ: W・マッケイ(2)これが95年前のアニメだ!
たけくまメモ: W・マッケイ(3)恐竜ガーティ現る
たけくまメモ: W・マッケイ(4)沈みゆくルシタニア号
たけくまメモ: W・マッケイ(5)世界最初の怪獣映画
たけくまメモ: W・マッケイ(完)パイオニアとは何か
以下はすべて英語サイトです
■The Gertie Project: Restoring the brilliance of Winsor McCay
『恐竜ガーティ』の修復に関するサイト。
■The Lost World: Gertie the Dinosaur
■A BRIEF HISTORY OF GERTIE THE DINOSAUR
■Silent Era: Info: Comparions of Winsor McCay and His Moving Comics film versions
『リトル・ニモ』実写部分のバージョン違いについてのページ。
■Winsor McCay’s Animation Lesson Number One, 1919
マッケイのアニメ技法テキストの紹介。セルアニメという技術の権利に関する興味深い話もあります。
ビデオソフト
ウィンザー・マッケイ作品のビデオソフトに、
“ANIMATION LEGEND: WINSOR McCAY” と
“Winsor McCay: The Master Edition”
があります(わたしはどちらも未見です)。
The Master Editionの方が新しく、『恐竜ガーティ』が修復版である点などが違うようです。
また、音楽は別のものがつけられているようで、The Master Edition の音楽は、Gabriel Thibaudeau によるものだそうです。
ソフトには、全10作品のほかに、次のような内容が収録されているようです。ただし、ソフトの種類によって収録されていない場合もあると思われます。
“Remembering Winsor McCay”
1976年に作られたドキュメンタリー。18分。マッケイのアシスタント John Fitzsimmons へのインタビューなど。
John Canemakerによるオーディオ・コメンタリー
スチル・ギャラリー
John Canemakerによるライナーノート
詳しくは、以下のリンク先をご覧下さい(すべて英語サイトです)。
■Silent Era : DVD : The Films of Winsor McCay (1911-1921) Review
3種のビデオソフト(The Master Edition と2種の ANIMATION LEGEND)の紹介
■Winsor McCay: The Master Edition [pdfファイル]
■Images - Winsor McCay: The Master Edition
■ANIMATION LEGEND: WINSOR McCAY
■DVD Review of Animation Legend: Winsor McCay - DVDtoons!
技術について
次の三種類の方法について、比較してみます。ほかにも、セルに背景を描く方法や、背景を印刷する方法もありますが、ここでは省略します。
▼1枚の紙に描く方法
▼切り抜き法
▼セルアニメ
キャラクターと動かない背景を同じ1枚の紙に描くと、動かないはずの背景も微妙にふるえてしまいます。
線がふるえることを気にしない、もしくはそれも味わいだと考えるならば、技術的にも金銭的にも問題の少ない方法です。背景をトレースする手間はかかりますが、アシスタントを使うことができれば、アニメーターに負担はかかりません。『恐竜ガーティ』では、John Fitzsimmonsが背景のトレースを行っています。
切り抜き法とは、動くキャラクターの部分を切り抜いて、別に描いた背景の上に重ねる方法です。撮影時の位置合わせが難しいため、なめらかに作画されていても、撮影技術が高くなければ動きががたついてしまうという欠点があるようです。
「電通映画社のなりたち〜終戦まで」には、村田安司の助手をつとめた岡本昌雄氏による切り抜き法に関する文章(『でんえい』 1974年3月号 「漫画映画の頃」)が紹介されています。
切り抜き法と呼ばれる手法には、別のタイプのものもあります。別の絵を置き換えるのではなく、いくつかのパーツに分けたキャラクターの絵を、位置を変えながら撮影する方法です(部分的に別の絵の置き換えを併用することもよく行われます)。二次元アニメではありますが、技術的にはモデルアニメに近い部分があります。この手法では動きは制限され、平面的な動きが中心になります。
この手法は、セルアニメが普及した後も個人作品などでよく使われています。線画では出せないタッチを求める場合に向いているようです。
セルアニメは切り抜き法にくらべ、
▼撮影が簡単
▼切り抜くのが困難な細いものにも使える
▼裏から色をぬるため、むらなくぬれる
という長所があります。
むらなくぬれるという点は、キャラクターが白と黒の二色の場合はあまり関係ありませんが、灰色やカラーの場合は重要です。
当時のセルアニメの短所としては、次のような点があげられます。
▼許可が必要
1915年?から1932年まで、アール・ハードとジョン・ランドルフ・ブレイがセルアニメの権利を持っており、無断で使うことはできませんでした。
▼高価
当時セルは高価で、撮影がすんだものを洗って再使用するほどでした。『講座アニメーション2 世界の作家たち』で杉本五郎氏は、『沈みゆくルシタニア号』では、洗ったことによるセルのゆがみが画面で確認できると指摘しています。
関連
■Winsor McCay: His Life and Art
John Canemakerによる伝記。未見。
■THE DREAM OF A RAREBIT FIEND
エドウィン・S・ポーターによる実写映画化。1906年、6分。面白くはありません。「エドウィン・S・ポーター作品集」(『HOLLYWOODPARTY〜幻の洋画劇場〜』)で見れます(有料)。
ポーターは、映画史・アニメ史上重要な人物です。上記サイトの「世界初の字幕アニメーション実写映画」では、ポーターの作った、1905年の、アニメーション技術が使われた2本の実写映画を見ることができます。
■森の伝説PART-1
手塚プロダクション 1987年 29分20秒
アニメ表現史をなぞる形でストーリーが進みます。見たのが結構前なのではっきりとは覚えていませんが、『恐竜ガーティ』を模したシーンがあったと思います。
「第1部アニメーションの歴史」によれば、「手塚治虫が愛したアニメーションの世界展」で手塚氏が海外で購入した恐竜ガーティの原画が展示されていたそうです。
■「J・フランクリン・ペインの小さな王国」
マッケイをモデルにした中編小説。『三つの小さな王国』(スティーヴン・ミルハウザー 柴田元幸訳 白水社)に収録されています。
■Dinosaur Gertie's Ice Cream of Extinction
ディズニーMGMスタジオにある、恐竜ガーティのアイスクリームショップ。
関連 > 『ニモ』
『ニモ』
長編アニメ 1989年 97分?
原作:ウィンザー・マッケイ
プロデューサー:藤岡豊
監督:波多正美 ウィリアム・T・ハーツ
ロサンゼルスの思い出1 ロイドの藤岡邸とサッちゃん(常田幸子さん)
ロサンゼルスの思い出2 ゲーリー・カーツ(Gary Kurtz)さん フランクトーマスさんとオーリー・ジョンストンさん 池内辰夫さん(池ちゃん)と大塚康生さん
ロサンゼルスの思い出3 ハイランドビルとレイ・ブラッドベリさん
ロサンゼルスの思い出4 国際フィルム博覧会とクリス・コロンバス(Chris Columbus)さん
■企画の経緯
各種資料によれば、次のような経緯だったようです。
プロデューサーの藤岡豊氏は、(1983年の製作発表の)「10年前、友人のところで「リトル・ニモ」を眼にして以来」映画化を考えていたそうです(*3)。日本語訳が出るのは1978年ですから、原書ということになります。「*5」には、『少年マガジン』編集長だった内田勝氏が「映画化すると良いと強力に薦めた」とあります。
『夢の国のリトル・ニモ』は、それまで、ディズニープロで二回企画候補にあがり「検討の末お蔵入りになった」(*1)のをはじめ、いろいろな人が映像化を試みましたが(*4)、マッケイ自身のものを除けば実現していませんでした。マッケイの遺族の「もっとオリジナルを大切にしてくれる人に」(*4)という意向があったようです。
藤岡氏は、マッケイの遺族や新聞社(掲載紙?)などを説得して映画化権を獲得したそうです(*2)。マッケイの没年は1934年ですから当時はまだ著作権が生きています。
*1 『リトル・ニモの野望』
*2 『作画汗まみれ 増補改訂版』
*3 『コミックボックス』1983年5・6月号の藤岡氏の文章(記者会見?)
*4 『コミックボックス』1983年5・6月号大塚氏のインタビュー
*5 「ロサンゼルスの思い出1 ロイドの藤岡邸とサッちゃん(常田幸子さん)」
■パイロットフィルム
2005年03月25日の「タレテレ テレコム三鷹スタジオ情報」によれば、テレコム版『ニモ』(1989年)のDVD発売が決定したそうです。「なんとか、「幻のパイロット」も入れられるようにしたいなあ、と思ってます。」とのこと。
ニモのパイロットには、月岡貞夫版(1978年)、近藤喜文・友永和秀版(1984年)、出崎統版(1987年)があります(わたしはすべて未見)。以前LD?に収録されたことがあるようです(三本全部ではないという話をどこかのページで読んだような気がしますが未確認)。
月岡貞夫氏といえば、ピーターラビットを使ったCMが、原作のタッチをよく生かしたものでした。
『世界と日本のアニメーションベスト150』での小堤一明氏の評によれば、ニモの月岡版パイロットは、「日本で作ったとは思えないほど原作の味をそのまま表現してあった。」そうです。
パイロットフィルムは三本とも評価が高いようで、すべて見てみたいと思いますが、中でも、原作に近いという点で月岡版が興味を引きます。
■リトル・ニモの野望
大塚康生 徳間書店 2004年
■作画汗まみれ 増補改訂版
大塚康生 徳間書店 2001年
第9章が「 『リトル・ニモ』顛末記」です。
■パジャマヒーローNEMO
CAPCOM 1990年
アメリカ版タイトル Little Nemo: The Dream Master
89年の『ニモ』を元にしたゲーム。このページ作成のために検索をしてはじめて知りました。アーケード版とファミコン版があったそうです。
パジャマヒーロー予備知識
パジャマヒーロー ニモ
パジャマヒーロー・ニモ
パジャマヒーロー
作品に関するメモ
■HOW A MOSQUITO OPERATES
観客に、釣りで蚊をあやつっているのだろうと思われたので、それを否定するために『恐竜ガーティ』を作ったというエピソードは、現在から見ると信じがたいものがありますが、絵が動くということに慣れていなかった当時の観客には、そのように見えていたのかもしれません。
■GERTIE ON TOUR
ウィンザー・マッケイは、キャラクターの一部だけを動かすリミテッドアニメの手法も使っています。この作品では、ガーティーの胴体が動かず頭やしっぽだけが動くシーンでセルを重ねているようです。
■THE CENTAURS
キャラクターのセルの上に前景を重ねることはしていないようです。複雑な前景のシーンでは、組み線の部分がふるえています。全体的に、セルの塗りと撮影にかなりの問題があります。
mpegファイルのコマ送りの方法がわかったので、THE CENTAURSをコマ送りで詳しく調べてみました。
セルの位置ずれ
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塗り間違い
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塗り忘れ
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塗り間違い
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日記から転載
上の文章とダブっている点もありますが、以下は、2005年1月の日記からの転載です。
■ウィンザー・マッケイ
『たけくまメモ』の「W・マッケイ(2)これが95年前のアニメだ!」で「LITTLE NEMO」が無料公開されています。
今回は、そこのコメント欄で少し書いた、コマ数・枚数の件について、もう少し書いてみます(コメント欄では余計な書き込みをしてしまい、失礼しました。>『たけくまメモ』)。
ウィンザー・マッケイ作品の映写速度は、米国議会図書館のサイトで公開されているものは、『The centaurs』が秒26コマ、『Gertie on tour』が秒24コマです。
それに対し、「ウィンザー・マッケイ作品集」(有料サイト『HOLLYWOODPARTY〜幻の洋画劇場〜』)で公開されている『The centaurs』は秒18コマくらいでしょうか。両者を見比べると、かなり印象が違います。
「LITTLE NEMO」の映写速度に関しては、『たけくまメモ』版も『HOLLYWOODPARTY』版も変わらないようですが、ほかの速度もありえるのかもしれません。
サイレントフィルムの映写速度については、次のページをご覧下さい。
『Fumiko Tsuneishi Archive』の日記「today's special! mar. 2000」の2000/03/17のところに説明があります。
また、2003/01/11の日記には、フィルムセンターでのグリフィス作品の上映について、
「映写速度はニューヨーク近代美術館(MoMA)のスティーヴン・ヒギンズの指示を仰いで、世界のグリフィス研究者の中でもっとも妥当とされている速度に決めた。」
とあります。
制作者が速度指定をしている場合もあれば、第三者が速度を判断している場合もある、ということのようです。
マッケイ作品のビデオソフトは持っていないので、今回は次のようにして数えました。デジカメをビデオデッキにつないでパソコンの画面(『たけくまメモ』で公開されているもの)を録画し、それをコマ送りするというやりかたです。
結果としては、コマ数は16コマよりは多いが24コマよりは少なく、1コマ撮りのところが多いようだが、そうでない所もあるのではないか、と感じました。
結論があいまいなのは、調べ方が上記のような方法のため画質が最悪であり、はっきりと数えられなかったためです。また別の機会に、詳しく調べてみたいと思います。
最後に、ネット上でウィンザー・マッケイのアニメーションが見れるサイトをまとめておきます。
無料 LITTLE NEMO
W・マッケイ(2)これが95年前のアニメだ!たけくまメモ 無料 The centaurs (断片) 米国議会図書館 無料 Gertie on tour (断片)
『恐竜ガーティー』の続編米国議会図書館 有料 ウィンザー・マッケイ作品集
10作品(上記3作品を含む)HOLLYWOODPARTY
〜幻の洋画劇場〜
また、米国議会図書館のサイトでは、「W・マッケイとアニメーションの始原(1)」(『たけくまメモ』)でふれられている、ジェームス・スチュアート・ブラックトンの次の2作を見ることができます。
『魔法の絵』The enchanted drawing
『愉快な百面相』Humorous phases of funny faces
2005年 3月16日
2006年10月20日
最終更新:2006年10月21日