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用語事典


【ISBN】 国際標準図書番号 International Standard Book Number
 国・地域コード(日本は4)、出版社コード、品番コード、チェック数字からなる。日本では、日本図書コードの一部として、1981年から書籍に表記されるようになった。

【アンカット】
 1) 折丁のままで製本してある状態。ペーパーナイフで切りながら読む。
    本来は、製本しなおすことを前提とした仮製本。
 2) 天などを化粧裁ちしていない状態。

【NDC】 日本十進分類法 Nippon Decimal classification
 1928年に発表され、1929年に日本十進分類法の名で初版が発行された。現在の最新版は、1995年の新訂9版。日本の大部分の図書館で採用されており、図書館以外でも広く利用されている標準分類法である。

【奥付】
 本の終わりの方のページにある、その本の書誌事項を記載した部分。洋書では、通常タイトルページの裏に書誌事項が記載されるが、『洋書目録法入門 つくり方編』によれば、「スラブ系およびラテン系諸国の出版物には、奥付をつける慣行があるが、和書ほど完備していない」そうである。

【帯】
 本の上に掛ける細いカバー。宣伝文句などが書かれる。腰巻とも呼ばれる。一般的には、商品の一部とは呼べない。ただし、パラフィンカバー時代の文庫などは、帯に分類や定価が書いてあり、商品の一部といえる(本来の帯の上にパラフィンがかかり、その上に宣伝用の帯がかかっている場合もある)。

【カバー】
 表紙の上にかけられている、紙やビニールなどでできたもの。英語のcoverは表紙のことであり、日本語におけるカバーは、jacketがこれにあたる。

【菊半截判】 きくはんせつばん
 菊判の半分の判型。岩波文庫の創刊時の判型で、本の判型が戦時下に規制を受けるまで、文庫の標準的な判型であった。

【共通雑誌コード】
 1991年12月、定価コード2桁のT491型から3桁のT10型に変わり、1997年4月の消費税率改定の際に、現在のT11型になった。2004年に新共通雑誌コードに切り替わる予定。
 11+雑誌コード・月号コード(7桁)+定価(10円単位3桁)+チェック数字 からなる。
 雑誌コードの一桁目は、月刊誌が0、1、週刊誌が2、3、コミックが4、5、ムックが6となっている。

【化粧截ち】
 製本の際に、小口を截断して、そろえること。天だけを残すこともある(天アンカット、頭アンカット)。『製本工房から』(栃折久美子 冬樹社 1978年)によれば、西洋では、「アンカット部分は、当然、地のほうへくるのであって、日本の文庫本に見られるように、ほこりのたまりやすい天がアンカットになるということは」ないそうである。紀田順一郎氏は『古書街を歩く』で、新書の天アンカットについて、「天のアンカットも、素気ない軽装の本に味わいを加えようとしたものだろう」と述べている。

【コミックス】
 広い意味では、マンガ・マンガ単行本のこと。狭い意味では「新書版・B6判などの小型コミック単行本のこと」(『出版年鑑1982』)。ただし、小型であっても、文庫や、レーベルに属さない単行本は、含めないことも多いようである。

【再販制】
 再販売価格維持制度の略。小売価格をメーカーが拘束できる制度。独禁法の例外として、本など一部の商品で認められている。定価で販売するよう拘束してもいいという制度であり、定価で販売しなければいけないという制度ではない。

【Cコード】
 「書籍コード」の分類コードが、「日本図書コード」の「Cコード」として継承された。
 コードは、Cの後に続く4桁の数字からなっている。1桁目は販売対象で、一般、専門、児童などに区別し、2桁目は発行形態で、単行本、文庫などに区別する。3-4桁目は内容分類で、NDCの1-2桁目を元にしている。NDCでは小数点以下の4桁目にしか現れないマンガを2桁目で扱うなど、若干の修正が加えられている。

【品切】
 一時的な品切と「品切重版未定」がある。
 → 【絶版】

【自費出版】
 商業出版ではなく、自費で出版すること。同人誌など雑誌的なものより、書籍的なものについて言うことが多い。

【上製】
 厳密な意味を別にすれば、
 上製=本製=ハードカバー
 が、表紙が硬く、本文用紙よりも大きいもの。
 並製=仮製=ソフトカバー
 が、表紙がやわらかく、本文用紙と同じ大きさのもの。

【書籍コード】
 1970年から書籍につけられるようになったコード。分類コード、製品コード、出版社コードからなる。現在は使われていない。

【初版】
 広い意味では重刷も含むが、コレクションの対象としての初版本は、初版第一刷のこと。

【初版群】
 『古書街を歩く』で、紀田順一郎氏が提唱している概念。初版と「同一造本、同一材質、同一造形(紙型)に属するものは、すべて“初版群”に属する」というもの。

【シリーズ】
 「シリーズ」という言葉は、内容に関連性があるものを指す場合と、NCRのように、「角川文庫」などのレーベルも含む場合がある
 → 【レーベル】

【四六判】
 188×127mm。単行本によく使われる判型のひとつ。近い判型のB6判にくらべ、上製本が多い。

【新刊書店】
 古本屋に対し、普通の書店のこと。

【新書】
 173×105mm、またはそれに近い判形の叢書。また、それに含まれる本。ただし、「文庫」が、文庫判のマンガも含むのが普通であるのに対し、単に「新書」といった場合、新書判のマンガは含まないのが普通である。1938年創刊の岩波新書に始まる。Cコードの発行形態区分は2。叢書名としては、「新書」以外に「ブックス」「ノベルズ(ノベルス)」などがよく使われる。

【新書判】
 B40判(182×103mm)のことと説明される場合が多いが、新書の標準的な判型は、岩波新書の173×105mmである。

【絶版】
 出版業界では、重版の可能性がない「絶版」と、可能性のある「品切重版未定」は区別される。しかし、一般には、両者をまとめて、「絶版」と呼ぶことが多い。

【袖】
 カバーの、表紙の内側に折り返した部分。何に使われるか決まっているわけではないが、著者紹介、内容案内、既刊案内、装幀担当者名などが書かれることが多い。奥付の代わりに、裏表紙側の袖に書誌事項が記載されることもある。

【単行本】
 文庫などのレーベルや全集などに含まれず、単独で刊行される書籍。ただし、雑誌連載と対比して使われる場合など、レーベルに含まれるものもさすことがある。

【同人誌】
 非商業出版物のうち、雑誌的なもの。その中でも、創作・評論系のものをさすが、それ以外の、情報誌的な、ミニコミと呼ばれるようなものを含む場合もある。非商業出版物であるが、かなりの利益をあげる場合や、書店で販売される場合もある。

【特価本】
 
出版社が処分した、新品の値引き本。似た言葉に、ゾッキ本、バーゲンブック、B本、自由価格本、新古本などがある。

【取次】
 他の業界の問屋にあたるもの。ただし、本は委託販売が大部分を占めるため、卸売りではなく、委託と返品の仲介が業務の中心となる。二大取次として、トーハンと日販がある。

【日本図書コード】
 1981年から書籍につけられるようになったコード。ISBN、分類コード、定価からなる。

【日本目録規則】 NCR
 日本の図書館で広く利用されている目録規則。1942年に発表され、現在の最新版は、2001年発行の「1987年版改訂2版」。

【発禁】
 発売禁止の略。戦前の新聞紙法・出版法による発売禁止の制度。現在はこの制度は無いが、事実上の発禁といわれるようなものはある。

【判型】
 本のサイズのうち、厚みを除いたタテとヨコの長さ。同じ判形でも、「148×105mm」、「A6判」、「文庫判」といった違う表記がある。後者になるほど広い意味で使われることがあり、若干違うサイズを含むことがある。たとえば、「B6判」に四六判も含める形のリストも多い(『出版年鑑』など)。

【版権】
 本来は、copyrightの訳語。訳語が「著作権」に切り替わってからから、法律上は使われていない。現在では、著作権の意味のほか、出版権の意味などで使われているようである。

【B40判】
 B判40取りということで、B6判が一枚の紙を4×8の32枚に裁断するのに対し、4×10の40枚に裁断する判型。JISの仕上げ寸法にはない判型なので正式にサイズが決まっているのかはわからないが、182×103mm。新書判と同じ意味とされることが多いが、最も一般的な新書の判型173×105mmとは違っている。

【非再販出版物】
 再販制度の中で、例外として値引き販売される、出版社の処分品。再販品と区別するため、何らかの印がつけられるようになっている。
 「出版物価格表示基準手帳」(再販売価格維持契約委員会 1985年 引用は『出版年鑑 1987』からの孫引き)には、「押印の色は、原則として朱赤、直径8ミリの円の中に、バーゲンブックを意味するB(引用者注:Bは丸囲み文字)を入れた印様とし、出版物本体の地(底)のノド寄りに押す。」「雑誌類については、押印するべき部分に適当な罫線を引く」とある。他に、シールが貼られる場合がある。
 また「非再版出版物である旨の用語については、バーゲンブック(B・B)、自由価格本、特価本の三種類である」とあるが、Bの印から、俗にB本と呼ばれることもある。

【復刻】
 内容だけでなく、造本など外形も含めて再現すること。また、再現されたもの。内容だけを再現したものを指す場合もある。

【文庫】
 本来は、本の集まりという程度の広い意味の言葉だが、小さな判型の叢書名に使われることが多くなり、現在では、A6判またはそれに近い形の叢書および、それに含まれる本という意味が一般的になっている。

【豆本】
 はっきりした判型の規定は無いが、文庫本より小さい判型の本。趣味的に作られた本をさすことが多いが、「ワニの豆本」のように、商業出版物のレーベル名に使われることもある。

【漫画文庫】
 第一次ブームが起こったのは1976年。この年だけで十種以上が創刊されたが、ブームは長続きしなかった。第二次ブームは、1993年の秋田文庫『BLACK JACK』などをきっかけにおこり、1994年から多くの漫画文庫が創刊された。第一次ブームと違い、漫画文庫という形は定着しそうな気配である。

【ミニコミ】
 マスコミに対する言葉で、和製英語。非商業出版物や、小規模の商業出版物のうち、新聞・雑誌的なもの。その中でも特に、情報誌的なもの。

【洋本】
 西洋式に製本された本。洋装本。和本に対する言葉。現在の日本の本は、ほとんどが洋本である。洋書と同じ意味で使われることもある。

【ライブラリー判叢書】
 この名称が適当かどうかわからないが、「同時代ライブラリー」(岩波書店)などの判型の叢書。判型は、160×110mmで、岩波ではDL判と呼んでいる。ほかにこの判型では、「小学館ライブラリー」「平凡社ライブラリー」「NHKライブラリー」「たちばな教養文庫」がある。Cコードの発行形態区分は3が使われておりで、文庫でも新書でもない扱いとなっている。

【レーベル】
 「新潮文庫」「少年サンデーコミックス」など、内容的なつながりは無いが、統一の名称装幀などで刊行される一連の本・CD・ビデオソフトなどに使われる言葉。レーベルという言葉は本においてはそれほど定着しておらず、「シリーズ」など、別の言葉で呼ばれることも多い。 

【和本】
 洋本(洋装本)に対して、和装本のこと。和書と同じ意味に使われることもある。