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街道別の国分寺一覧(5)

山陽道(8ヶ寺)
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播磨国分寺 美作国分寺 備前国分寺 備中国分寺
備後国分寺 安岐国分寺 周防国分寺 長門国分寺

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 播磨国分寺 兵庫県姫路市
  高野山真言宗            現存・僧跡
 

 山陽線御着駅から北西へ500b。新幹線の絶え間ない通過音がする所だが、復原された播磨僧寺の大伽藍が広がる。復原は東塔を配する国分寺式の西側築地塀や南門、中門、塔、回廊と、金堂院中央の灯籠などに及ぶ。金堂跡と講堂跡の上に現存寺が位置する。
 昔から比較的人が住み戦も交通量も多い地に、これだけの伽藍跡がよく残ったものだ。

 美作国分寺 岡山県津山市国分寺
  天台宗                     現存

 姫新線東津山駅の南東1q。僧寺跡の東隅には、西向きに現存寺が建てられていた。僧寺跡の礎石はすべてが覆されているが、一部は現存寺に残されていた。発掘調査はかなり進められているが、史跡としての用地確保が進められている感じはしなかった。伽藍配置は東塔を配する国分寺式で、その区域内の多くは田んぼなので、用地の確保と保全を進めてほしい。

 備前国分寺 岡山県赤磐郡山陽町馬屋
                           僧跡

 山陽自動車道の山陽ICから西2q の北側。現存寺も尼寺跡もなく、寂しい跡地と思っていたが史跡備前国分寺跡の大看板が目についた。
 僧寺跡は塔心礎石だけ残され、他は全て持ち去られているものの、伽藍と思われる土地の大半が確保されているのは心強い。歩くと足もとの瓦礫から、裏面布目模様の瓦が多く目につく。早急な保存のための整備を望みたい。

 備中国分寺 岡山県総社市上林
 
 真言宗御室派      現存・僧跡・尼跡・資館

 山陽道の倉敷ICを降り北に5q程行くと、丘の木立の中に五重塔が目に入り、それだけで心が躍った。中に入るとさらに、塔の巧みな細工や勅使門の素晴らしさにも目を奪われた。
 僧寺跡の確認は、南門・中門と回廊の前部のみに留まっている。古墳を間に挟み、東側の小高い丘には尼寺跡がある。林の中に金堂・講堂等の礎石が時を忘れたように残されていた。

 備後国分寺 広島県神辺町字下御領
 
 真言宗大覚寺派            現存・資館

 山には小さな神辺城址があり、その麓に街が広がる城下町だった。現存寺は井原鉄道御領駅から西に800bの小高い山の麓にあった。
 寺の南に松並木の参道があり、両側が僧寺跡の伽藍が埋まる。参道脇に礎石と思われる石が数多く放置され、その一帯では所々に住宅も建ち畑と混在し、跡地の保存・整備をはやく進めてほしいと感じた。

 安芸国分寺 広島県東広島市西条町
  真言宗御室派                 現存

 西条町は酒造の街でもあり、白壁と酒蔵が並ぶ情緒ある町並がある。現存寺・僧寺跡は、山陽本線西条駅より北東方向に500bにある。
 僧寺伽藍は17個の礎石、すべてが残る西塔を配した国分寺式で、南門、中門、金堂は現存寺境内にあり、講堂は裏の田んぼにある。訪れたとき、北方建物だろうか発掘調査が行われ、近々現地説明会も開かれる予定のようだった。

 周防国分寺 山口県防府市
 高野山真言宗            現存

 山陽線防府駅から北東に約1500bの市街地に位置している。防府の町並は今もなお条里制の区画を残しており、面影を想像できる。
 古山陽道に面した広大な現存寺の下には、かつての僧寺跡が眠っている。訪れた時は、本堂の大改修工事が行われていた。現存寺からさらに南東700b の国衙跡は、全国初の国の史跡指定を受け立派な公園となっている。

 長門国分寺 山口県下関市南部町
 
高野山真言宗            現存

 下関市役所の西脇(南部町)になぜか現存寺だけがあるが、国府および僧寺跡等は、およそ10q北東にある長府(ちょうふ)に集中している。
 長府は毛利の時代の武家屋敷や寺社等を今も残していて、情緒あふれる町並ではあるが、それだけに、さらに800年以上も遡る歴史は壊滅的になっていた。僧寺跡は礎石1つだけ路傍にあり、総社跡の位置は毛利邸跡になっていた。


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