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全国の国分寺一覧(3)

東海編(9ヶ寺)

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(地図は「白地図工房」より使用)

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                   史跡の保存の状態について

                      現 存   跡地かその近くに現在の「国分寺」がある
                      僧 跡    「国分僧寺跡」を表示するものがある  
                      尼 跡    「国分尼寺跡」を表示するものがある 
                      資 館    これに関する歴史資料館が近くにある 
                      地名のみ 地名のみが国分寺があったことを示す

伊豆国分寺 静岡県三島市泉町
 日蓮宗                 現存・僧跡

  伊豆箱根鉄道三島広小路駅北西にある。古くから国府として、また東海道の宿場町として絶えることなく栄えたために、僧寺 ・尼寺の伽藍を残すことは難しく、七重塔礎石の8個を残すのみだった。
  訪れるとやはり市街地の中にあり、この街中の寺の本堂裏で塔礎石を見たことが、むしろ嬉しかった。尼寺はたしかにあったようで、法華寺も現存しているが、尼寺跡はそこではないようだ。

駿河国分寺 静岡県静岡市長谷町
 真言宗醍醐派                 現存

 静岡市の駿府城北に位置する、県立静岡高校南側に現存寺がある。 国分僧寺跡については、有度山丘陵南麓の片山廃寺跡とする説もあるが、決定づけるものは出土していない。
 これも、現存国分寺周辺が市街地のため発掘調査の手が着けられず、跡地の全容が明らかにできないからであるようだ。それでも現存寺本堂や静岡高校建て替えでは、それらしい物が出土している。

遠江国分寺 静岡県磐田市見付
                          僧跡

 東海道線磐田駅から北1qの所で、僧寺跡の寺域は公園になっていた。 比較的早くから発掘調査が行われ、史跡としての土地確保も、古くからの市街地にしては十分に確保されていた。
 画像は東からの入口で、金堂跡の脇に出る道である。朱色に染め抜いた幟は、右手にある薬師堂の菩薩名を染め抜いているが、堂は無住だった。
 尼寺跡はすでになく、住宅地になっていた。

三河国分寺 愛知県豊川市八幡町
  曹洞宗          現存・僧跡・尼跡・資館

名鉄国府(こう)駅から東1500b足らずのところ。 丘陵を背景に小高くなりかけた「好地」に、僧・ 尼寺跡ともにあった。 道路で長方形囲まれた畑地一帯が僧寺域だったことから想像しやすかった。
 尼寺跡を見て驚いた。かつての寂れた佇まいはなく、なんと、尼寺の大伽藍が復元工事によって講堂・金堂基壇がほぼ出来上がり、複式回廊の一部と中門・南大門を残すのみとなっていた。

尾張国分寺 愛知県稲沢市松下
  臨済宗妙心寺派               現存

  名鉄名古屋線国府宮(こうみや)駅南西5q の所にある。 詔から僅か8年後の天平勝宝元 (749) 年をはじめとして、寺の存在を示す記録が残されている。 しかしその後、 水害や倒壊に遭い比較的短い時代で創建寺の幕を閉じた。
 僧寺 ・尼寺跡ともに史跡の指定を受けておらず、発掘調査は今後も難しいだろうが、 国分寺と法華寺の名を継ぐ二寺があることは何よりだ。

飛騨国分寺 岐阜県高山市
  高野山真言宗                現存

 高山駅のすぐ北東に400メートル程だろうか、広い通りに面して山門がある。 境内に足を踏み入れると、文政年間の三重塔、その裏には創建当時の塔心礎石、1200年の大イチョウ、そして室町に建造された本堂は国の重要文化材になっており、創建当時を忍ばせるものが感じられた。 
 さらに、高山から北に 10qの国府町に足をのばし、古墳群を見てまわった。

美濃国分寺 岐阜県大垣市青野町
  高野山真言宗          現存・僧跡・資館

  東海道本線大垣駅から北西に8q。 田園が広がるなかに、国分寺跡がとても立派に復元整備されていた。その北側に資料館が建ち、さらに北側に現存する国分寺が佇んでいる。
 創建から僅か30年の後には七重の塔を暴風雨で失い、140年後には火災で全焼したようだ。 尼寺のおおよその位置は 見当が付いているようだが、 発掘調査はされていない。

伊勢国分寺 三重県鈴鹿市
                         僧跡・資館

  鈴鹿駅北4q 川の北にある。東海道(1号線)から東南に折れると、右手に立派な資料館が見えてくる。 僧寺跡の伽藍配置を聞いたところ、 発掘調査の途中で、 寺域と講堂 ・金堂跡の確認は終えたとのことであった。 塔はおそらく東側が有力であり、 ほぼ国分寺伽藍配置であるだろう。
  尼寺跡は集落の中にあり、往時を偲ぶものは何もなかったが、僧寺の今後の調査が楽しみだ。

志摩国分寺 三重県阿児町
  天台宗                     現存

 スペイン村の東にある小さな半島に、現在の国分寺がある。 境内から、 蓮華紋のある瓦が出土しているので、 この場所にあったことは間違いないらしいが、詳しいことは不明である。
 現存寺は、 南国の海岸近く特有の常緑樹に覆われた森の中にあった。 山門も本堂も、 瓦の造りに特徴があり、旧国府村の人々の深い信仰を集めている様子がうかがえた。


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