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全国の国分寺一覧(5)

中国編(12ヶ寺)

黄色の国名と写真掲載が訪れた国分寺です
お寺の写真をクリックしてご覧下さい

備前 備中 備後 因幡 伯耆 美作

隠岐 出雲 石見 安芸 周防 長門

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                   史跡の保存の状態について

                      現 存   跡地かその近くに現在の「国分寺」がある
                      僧 跡    「国分僧寺跡」を表示するものがある  
                      尼 跡    「国分尼寺跡」を表示するものがある 
                      資 館    これに関する歴史資料館が近くにある 
                      地名のみ 地名のみが国分寺があったことを示す

 備前国分寺 岡山県赤磐郡山陽町馬屋
                           僧跡

 山陽自動車道の山陽ICから西2q の北側にある。現存寺も尼寺跡もなく、寂しい跡地かと思っていたが史跡備前国分寺跡の大看板が目についた。
 僧寺跡には塔心礎石だけが残され、他はすべて持ち去られているものの、伽藍と思われる土地の大半が確保されているのは心強い。歩くと、足もとの瓦礫から、裏面布目模様の瓦が多く目についた。早急な保存のための整備を望みたい。

 備中国分寺 岡山県総社市上林
 
真言宗御室派       現存・僧跡・尼跡・資館

 山陽道の倉敷 ICを降り北へ5q程行くと、丘の木立のなかに、現存寺の五重塔が目に入るが、それだけで心が躍った。中に入るとさらに、塔の巧みな細工や勅使門などの素晴らしさにも目を奪われた。
 僧寺跡の確認は、南門・中門と回廊の前部のみに留まっている。古墳を間に挟んで、東側の小高い丘には尼寺跡がある。林のなかに金堂・講堂等の礎石が時を忘れたように残されていた。

 備後国分寺 広島県神辺町字下御領
 
真言宗大覚寺派             現存・資館

 山には小さな神辺城址があり、その麓に街が広がる城下町だった。現存寺は井原鉄道御領駅から西に800bの小高い山の麓にあった。
 寺の南に松並木の参道があり、両側が僧寺跡の伽藍が埋まっている。参道脇には、礎石と思われる石が数多く放置されており、その一帯では所々に住宅も建ち畑と混在しており、跡地の保存・整備をはやく進めてほしいと感じた。

 因幡国分寺 鳥取県国府町    
 黄檗宗                  現存・資館

 鳥取市の東となり国府町に、国庁跡が史跡公園として整備され、因幡万葉歴史館が建てられていた。この万葉歴史館は、ここ因幡に大伴家持が国守として派遣されていたことによる。
 僧寺の伽藍跡は、ほぼ寺域のかたちで集落となって田んぼの中にあり、そして集落の中に小さな現存寺があった。寺の庭には、周囲から集められた礎石や五輪の塔が並べられていた。

 伯耆国分寺 鳥取県倉吉市国分寺
 曹洞宗               現存・僧跡・資館

 山陰本線倉吉駅から西に8q。現存寺は国府川の袂にあるが、国庁、僧寺跡、尼寺跡(?)等はもう少し西の台地にある。
 僧寺跡は史跡公園として整備され、その北側には「法華寺畑」と称して建物跡も遺跡公園になっていた。さらに、西300bには山上憶良が国守として派遣された国庁跡があり、畑一帯の北に新羅軍侵略に備えた四王寺山が遠望できる。

 美作国分寺 岡山県津山市国分寺
 天台宗                      現存

 姫新線東津山駅の南東1q。現存寺は、僧寺跡の東隅に西向きに建てられていた。僧寺跡の礎石は全て覆されており、一部は現存寺に残されていた。発掘調査はかなり進んではいるが、史跡として保存は十分ではないようだ。
 伽藍配置は、東塔を配する国分寺式で、その区域内の多くは田んぼなので、用地の確保と保全を進めてほしい。

 隠岐国分寺 島根県隠岐郡西郷町
 東寺真言宗             現存・僧跡・尼跡
   
  西郷港から八尾川を4qのぼる。創建期の礎石は皆無だが、江戸期の礎石は一部残る。隠岐騒動に端を発した過激な廃仏毀釈により、明治初期に破壊し尽くされ現存寺は昭和の再建。
 尼寺跡は東に約500bの有木
にある。発掘調査から、掘建て柱の遺構は伯耆の跡と符合するとも思える。歴史の島にしては、廃仏毀釈と後醍醐天皇御在所論争は今も火ダネが残る感じ。
 出雲国分寺 島根県松江市
                        僧跡・資館

 山陰道東出雲ICから南東2q。一帯は田園地帯で、国庁跡、八雲風土記の丘公園と歴史資料館、また周囲には多くの古墳が点在し、出雲のまほろばをそのまま田園で包んだ風景だ。
 僧寺跡は緩やかな南斜面で、西回廊は民となっていたが、礎石はほぼ完ぺきなかたちで残され、堂塔の基壇全て復元されていた。尼寺跡は北東300bを探したが発見できなかった。

 石見国分寺 島根県浜田市
                           尼跡

 山陰本線下府駅北東3q。鉄道と国道が並行して走り、海岸の側の細い旧道脇の上。
 創建当時の僧寺跡に、金蔵寺という別の寺が建っていた。また画像の尼寺跡に現存国分寺があったが画像のとおり廃寺となり、まさに崩壊の途を辿っていた。恐らくは多くの国分寺が、平安末期から鎌倉期にこうして衰退したであろう。それにしてもあまりにも寂しい…。

 安芸国分寺 広島県東広島市西条町
 真言宗御室派                  現存

 西条町は酒造の街でもあり、白壁と酒蔵が並ぶ情緒ある町並がある。現存寺・僧寺跡は、山陽本線西条駅より北東方向に500b にある。
 僧寺伽藍は、17個の礎石すべてが残る西塔を配した国分寺式で、南門、中門、金堂は現存寺境内にあり、講堂は裏の田んぼにある。訪れたとき、北方建物だろうか何らかの発掘調査が行われていて、近々現地説明会も開かれる予定になっていた。
周防国分寺 山口県防府市          高野山真言宗                 現存
  ・防府駅から北東すぐのところにある。
長門国分寺 山口県下関市南部町     高野山真言宗                 現存
  ・南部町は下関市役所そばだが、現存寺も確認できず。

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