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志摩国分寺

現存寺

2000年12月28日 訪問

 創建はまったく不明であり、僧寺・尼寺ともに存在していたようである。僧寺の位置は現存する国分寺の境内付近らしく、古瓦が10個ほど出土している。採集された瓦のなかには、十二葉単弁蓮華文鐙瓦や、唐草文字宇瓦等もあったようであるが、とにかくまったく発掘調査をしていないようで、手つかずの状態であるようだ。僧寺がこんな状態なので、尼寺の方はその位置すらわからないようである。
 ただ、わかっていることは、志摩国の財政では国分二寺の造営・維持に堪えることができずに、尾張・三河・伊勢からの財政的援助を受けていたことのもあったようだが、大同4(809)年、ついに伊勢の国分二寺へ吸収合併されてしまったということである。

 現存寺は、南国の海岸近く特有の常緑樹に覆われた森の中にあった。山門も本堂も瓦の造りに特徴があり、旧国府村の人々の深い信仰を集めている様子がうかがえた。
 訪れた当日は、ご覧のように曇天だったので、まったく色彩感のない画像になってしまったのが残念である。 

鯱のような特徴ある瓦で飾られた山門


左の石碑に「志摩国分寺址」とあった

本堂も瓦に特徴があるようだ

 周囲には、伊勢神宮や水族館、そして賢島のリゾートホテルや真珠の養殖、もっと近くにはスペイン村などがあり、まさに観光地であるわけだ。しかし、この国分寺だけは訪れる観光客もほとんどなく、地元の人たちしか来ないような感じで、とても静かなところだった。



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