スティーヴィー・レイ・ヴォーンの人生を語る上において最も重要な位置を占める『ブルース』。 彼が魂を絞り出すようなあのストラトサウンドを弾きだしているとき、その手の中には必ず『ナンバー・ワン』がいた。 スティーヴィー・レイの魂の叫びを代弁する『それ』はどのようなセッティングだったのだろう。 数々のプロ、アマチュアミュージシャンが求めるあの音がどうやって出ているのか、その秘密に迫りたい。
[ナット]
彼のギターテクニシャンであるリネ・マルティネスの手製の物を使用し、フェンダースタイルだった。スティーヴィー・レイは骨の物を好んだらしい。
[トレモロ]
ジミ・ヘンドリクスの影響か、左利き用のトレモロをマウントしてあるのは御承知の通り。ワイルドでダイナミックなあのアーミングの秘密はトレモロ各部、裏のスプリングまでに塗ってある潤滑油がポイントであろう。可動部分にはくまなく塗ってあるらしく、その潤滑油とはヴァセリン、グリス、グラファイトなど混ぜた物らしい。
[ブリッジ・サドル]
多くのミュージシャンの悩みでもあろうステージ途中での「弦の切れ」にはスティーヴィー・レイも悩まされていた。特に彼のような「パワーストローカー」などの1,2弦の早切れは悩みの種であっただろう。試行錯誤の末、彼は考え、弦に16ミリくらいのプラスティックの管を通しブリッジの穴のところで固定、弦と金属の摩擦を極力抑えようと試みていた。それが彼にとって良かったかどうかのコメントは聞いたことがないが、それでもやはり弦は切れていたようだ。
[ピックアップの高さ]
フロントとセンターのハーフトーンで音を出していることが多かった。通常は弦からピックアップの距離をとれば、弦の振動をピックアップが拾いやすくなり低音もはっきりとするはずなのだが、彼はかなりの高さでピックアップをセットしていたらしい。弦すれすれだったという。
[弦高]
12フレットの位置で指板から1弦まで2ミリ、指板から6弦まで3ミリ程度だったらしい。
[弦のサイズ]
『ghsのニッケルロッカーズ』の013〜058が彼のお気に入りだったらしい。日によって、曲や指の調子によってサイズを代えていたらしい。018〜074を張っていた時もあると聞くと「ゾッ」とするが011〜なんていうのも張っていたということも聞いている。常に半音下げチューニング(Eフラット)だったのところが彼のこだわりを感じる。

ghs STRINGS様々なアーティストに好まれている。