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アカシアやユーカリの林の鳥


左上より時計回りに、ハナガサインコ、オグロインコ、キホオコバシミツスイ、
ノドアカサンショクヒタキ、ノドグロオーストラリアムシクイ、モモイロインコ
 © Koji TAGI

 Rainforestのある東海岸の山々を超えて西へ向かうと、そこはユーカリやアカシアの林が点在するwoodlandと呼ばれる環境になります。木と木の生えている間隔が開いていることと、下生えや藪木が少ないために、林の中は明るく、見通しが良くなっています。
 こういった環境に住んでいるのは、オウムやインコの仲間、ミツスイの仲間たちです。ユーカリの林を飛び交う色とりどりのオウム、インコたち。とりわけよく目にするのはビセイインコ(Red-rumped Parrot: 写真右)。林の中よりも、林縁部で餌を採っていることが多い鳥です。ビセイインコに似ていますが、ちょっと小さな顔の青いインコが見られることがあります。こちらは数のあまり多くないキキョウインコです。シドニーの街中でも多く見かけるモモイロインコ(Galah: 本ページカバー写真右下)は数十羽から百羽くらいの大きな群れすら見られるようになります。

 早朝や夕方、林縁の道路を走っていると、ビセイインコに混じって、おなかの赤と黄色が鮮やかなインコが飛び立つことがあります。ハナガサインコ(Bluebonnet: カバー写真左上)は体の上半分は枯葉のような色をしていますが、顔は青、おなかは黄色と赤の鮮やかな色彩をしています。同じような環境で、全身青緑色の鮮やかなコダイマキエインコ(Australian Ringneck)が見られます。というわけで、オーストラリアにいた頃には、朝ご飯前と夕食前の時間はインコ探しタイムに充てていました。赤い大地に差し込むオレンジ色の光の中を飛ぶ青や緑のインコたちはそれはもう綺麗です。

 ユーカリの林でのもう一つの楽しみは赤いロビンたちに会うことです。ロビンという名前がついていますが、彼らはコマドリとは全く縁のない鳥たちです。イギリスからの移民者はアメリカでコマツグミにAmerican Robinという名前を与えたように、オーストラリアでも丸っこい体に赤い胸の彼らにロビンという名前を与えたのでしょう。

 オーストラリアには5種類、胸が赤やオレンジ色をしたロビンがいます。彼らの和名にはサンショクヒタキという和名が与えられています。白+黒+もう一色だからかと思われます。どの種もオスは鮮やかな色彩をしていますが、特徴のあるさえずりを持つわけでもなく、林の中でひっそりと暮らしています。

 サンショクヒタキ(Scarlet Robin: 写真)はその名の通り、真っ赤な胸をしてます。額の白い部分が大きく、喉が黒いので、冬に同じような環境に山から下りてくるノドアカサンショクヒタキ(Flame Robin: カバー写真左下)と区別できます。この他に、胸が濃いピンク色をしたセグロサンショクヒタキ(Pink Robin: ビクトリア、タスマニアなど、南部の限られた地域に分布)、胸からおなかが鮮やかなバラ色のハイイロサンショクヒタキ(Rose Robin)、額と胸の赤いアカビタイサンショクヒタキ(Red-capped Robin: photo gallery参照)がいます。冬の晴れ渡った青空の下で、彼らを見つけたときの感動は筆舌尽くしがたいものがあります。

 林縁部の草地では、「チリリリ」とか「チュルル」という小さな声が聞こえることがあります。ノドグロオーストラリアムシクイ(カバー写真下中央)はルリオーストラリアムシクイ(photo gallery参照)に代わって、林の中や林縁でよく見かける鳥です。オスの繁殖期の羽は青く、鮮やかですが、非繁殖期はメスと同じように地味な砂色になってしまいます。


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