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日本の鳥

注: この頁は元々海外の方向けに英語で作成していたものを和訳。一部改変しています。日本の鳥に明るい方には当たり前のことも書いてありますが、ご了承ください。


キビタキ 山形県 © Koji TAGI


 日本はユーラシア大陸の東端に位置し、南北に縦長い島国です。ほぼ同じ面積のイギリスややや小さいニュージーランドと比べ、圧倒的に多い種類数の野鳥がこれまでに観察され、現在までの記録種数は約600種にものぼります。日本にはまた多くの固有種が住んでいます。 約20種類の固有種がいるとされ、この中には、ミゾゴイ、ヤマドリ、キジ、アオゲラ、ヤンバルクイナ、セグロセキレイ、カヤクグリ(写真右)、アカヒゲ、ノジコなどが含まれます。
 さらに、多くの種類は極東アジア周辺にしか住んでおらず、政治的、地理的事情から、これらの多くの種の観察には、日本が最も適している場合があります。これらには、ウミウ、オシドリ、オオワシ、タンチョウ、ナベヅル、カンムリウミスズメ、カラスバト、コゲラ、ヒヨドリ、モズ、ヒレンジャク、コマドリ、アカハラ、エゾムシクイ、ウグイス(写真下)、キビタキ、サンコウチョウ、ヤマガラ、コジュリン、クロジ、イカルなどがあります。お気づきかもしれませんが、日本では普通の鳥は、世界的に見ると珍しい鳥の場合が多々あります。あの、やかましい、どこにでもいるヒヨドリは、アメリカやヨーロッパのバードウォッチャーには魅力的な珍しい鳥なんですよ。

 では、どうして600種もの多くの鳥が日本で記録されるのでしょうか。さまざまな理由が考えられますが、まず、地理的要因が挙げられると思います。北海道からはじまり、沖縄の与那国島(最西端)、西表島まで続く日本列島は、亜寒帯から亜熱帯までの気候区分をカバーする上、本州には3000m級の山々が連なり、ライチョウやイワヒバリのような高地の鳥も生息できる環境があります。
 また、ブラキストン線と渡瀬線という二本の生物境界線があり、この南北で生物層が大きく異なります。伊豆諸島、奄美大島、琉球列島、小笠原諸島というそれぞれ孤立した島嶼群に固有種、固有亜種が生息し、さらに鳥相を豊かにしています。

 日本はまた、新北区、旧北区、東洋区という3つの生物区の境界線上にあります。従って、本来アメリカに生息するアメリカヒドリがヒドリガモの群れに混じっている都市公園で、東洋区の鳥であるヒタキのキビタキが見られるという光景が比較的普通に起こりえます。

 日本では多くの鳥は渡り鳥です。ガンカモ、ツル、アトリやヒワの仲間の多くは冬鳥です。他方、ヒタキ、コマドリやコルリのような小型ツグミ、アジサシの多くは夏鳥です。これ以外にも、シギ・チドリ類やミズナギドリ類のように、渡りの途中に通過する鳥も多くいます。

 日本では、ひとつの季節で300種以上の鳥を観察することは容易ではありません。逆に言えば、年間を通して、様々な季節の鳥を見ることが、日本の探鳥の醍醐味なのかもしれませんね。


 この頁では、四季を通じて、日本の野鳥について、見ていくことにしたいと思います。


タンチョウ 北海道© Koji TAGI


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