- 原文
- Flagpole Opposition
- 著者
- Ken Krouner
- 訳者
- 獅子面のネタ師 ◆Neta/Frxv.
- 投稿日
- 2003-01-16
- 更新
- 2003-06-23

オンスロートのリミテッドも一段落したこの時期。そろそろリミテッドの手を休めて、俺の心を掴んで止まないカード“貿易風ライダー”について話してみようか。
構築の記事はここしばらく書いてなかったんだけど、GPニューオリンズを終えて、Extendedで俺がやらかした失敗について話してみたくなったんだ。これまではExtendedをあまりプレイテストしていなかったから、GPにどんなデッキを持っていくかなんて全然決めてなかった。だから、とりあえずオハイオ州グローヴァーのGPトライアルに出てみることにしたんだ。俺には2byeしかなかったから、このトライアルでプレイテストのついでに3byeを頂こうなんて考えていた。同居人のTravisはストロングホールドの頃で引退してたんだけど、オンスロートからまたマジックを始めたっていうんで、一緒に行くことにした。
デッキは決まってなかったけど、アルーレンにしようかと思っていた。もうそろそろメタ外なんで対策されてないハズだったしね。でも、ある日仕事から帰ってきてチーム・アカデミーでこのレシピを見つけたんだ。
ゲームショップYour Move Gamesで開催されたトライアルでBen Goodmanを優勝に導いたこのレシピは、俺の興味をかなりそそった。何箇所か修正して、ぜひとも使ってみたいと思ったんだ。まず、マナ漏出には良い思い出がないんだ。そうじゃなくても、あまりこのデッキには効果的じゃないと思った。かと言って、対抗呪文なんてマナ拘束がきついし論外だ。このデッキに1色加えるのは簡単そうだしその時に加える色が黒なら、カウンターみたいな受身な妨害手段じゃなくて、強迫や陰謀団式療法みたいな積極的な妨害手段を使える。このデッキに黒を加えたら、蓄積された知識も特に必要じゃなくなった。ライブラリーのサーチ手段が少なくなって不安じゃないかって? いや、むしろ3色になったらフェッチランド使うから、シャッフル手段が増えて渦巻く知識を使えるようになるんだ。静態の宝珠はあまり要らない。こんなガラクタは、追加のシャッフル手段兼マナベースのヤヴィマヤの古老に変更だ。
俺がトライアルに持って行ったのはこんなレシピだ。
なんとか俺は21人でのトライアルを優勝したけど、完璧なレシピと言うには程遠かった。もうちょっと改良の余地がありそうだ。ベスト8のマッチでは、サイドに黄塵地帯を取ってなかったことで思わぬ苦戦を強いられた。相手のヴォルラスの要砦がブン回って、1本落としてしまったんだ。あと、このトーナメントではUGマッドネスに波止場の用心棒を使われなかった。コレは単にラッキーだっただけなんだけど、緑願いギミック用にマスティコアをサイドに用意しなくても何とかなるかなと思ってしまった。
GPニューオリンズにはこのデッキを持って行こうと思ってたけど、Mike Aten作のRed Deck Winsにも魅力を感じていた。でも貿易風ライダー使いたいなぁ。貿易風・対立はサイカとUGマッドネスには有利なはずだな。対マルカは相手の破滅的な行為による。だから、サイドのスロットが許す限りの束縛を積め込もうと思ったんだ。それと、このデッキの最大の天敵はRed Deck Winsだ。
Matt Lindeと一緒にこのデッキをプレイテストしてたんだけど、彼がこのデッキで出たいと言い出したんだ。よっしゃ、お買い上げ1名様だ。調整の方針としてRed Deck Winsに勝てるようしたかった。たぶんRed Deck WinsはGPでは負け組だろうけど、それでもフィールドには相当数いるハズだ。Matt Lindeは2byeしか持ってないのでRed Deck Winsへの遭遇率は高くなるだろうからね。まず、貪欲なるベイロスをメインに移してみた。コストのわりにはデカイ生物だし能力もナイスだ。だけど、ベイロスを出す前に負けてしまうことが多々あった。鳥もエルフも火力で焼かれやすいし、フェッチランド込みで土地が22枚しか入ってないので4マナ域まで伸ばすのが難しかった。そこで、エルフの替わりにぶどう棚を使うことにした。最終的なレシピはこんな感じになった。
このデッキは "Off the Beaten Path" って記事にも紹介されてる。
毎ゲームとも、マスティコア抜いちゃたことが原因でMattは負けててたんだ。コレは失敗だったな。マスティコアと骨砕きのどっちが良いかはまだ確信が持てないけど、除去のための生物は必要だ。速さの骨砕き、柔軟性のマスティコアって感じかな。
こういう経験をすると、プレイテストって大事だなと思うよ。マッドネスにちょっと勝てたからって、マスティコアを抜いてしまうなんてとんだお笑い種だ。抜くかどうかを、ほんの少しのサンプルだけで判断したんだから。もし、1回でも用心棒が回ったデュエルを経験してたらマスティコアを抜くなんてことは無かったはずだよ。翻弄する魔道士や呪文散らしのケンタウルスに弱いことは知ってたんで、メインに燻しをいれる可能性についても議論したことがあったけど、いま考えたら、願いから骨砕き持ってくるほうが明らかに強いだろ。結局のところ、これらのカードを無視しちゃってたんだな。たった一つの構築ミスで、Mattは勝てるデュエルを3つも落としたんだ。
James Stroudはこのデッキと良く似たデッキをディベロップしてきて、彼自身とDave WilliamsがそのデッキでPTQを抜けた実績があった。GPの段階では、Bob Maherと共にこんなバージョンに仕立て上げてきた。
DaveやJimやBobのデッキは俺たちが犯したミスはしなかった。ちゃんと火炎舌のカブーを用意してたんだ。聞けば、最後の数分の調整で入れたそうだ。彼らのバージョンは、俺たちのよりずっとアグレッシブで対サイカでは格段に戦闘力を持っている。でも、破滅的な行為への解答が無いので、場が一掃されやすい欠点があるね。
どんなイベントでも、このアーキタイプが通用するとは限らない。でも、Extendedは数年前の狂ったように速い環境から見たら、確実にスローダウンしている。ロックを極める時間はたっぷりあるし、ロックというコンセプト自体が信じられないくらいパワフルだ。レシピの細かな差異は、個人次第だ。生粋のコントロール好きなら俺のレシピを使うべきだし、アグレッシブなのがお好みならStroudのバージョンを使うといい。俺に言えることはたった一つだけ。「プレイテストはたっぷりしとけ」本当に、君の手に馴染むまで使い込むべきだ。俺は今回、プレイテスト不足で幾つものミスをしちまったんだ。Extendedシーズンももう終盤だけど、この記事で貿易風・対立の素晴らしさが君に伝わることを祈る。
翻訳内容は、獅子面のネタ師◆Neta/Frxv.の脳内変換されたものであり原文記事の内容を正しく捕らえきれていない場合があります
原文との併読をオススメします。原文はこちらです
http://www.starcitygames.com/php/news/expandnews.php?Article=4302
デッキのディベロップって観点から、とても良い記事でした。漏れのヘタレな翻訳でどこまで原文の魅力が伝わったかはアレですが、デッキビルダーの皆様には楽しく読めた内容ではないでしょうか?