連載・体連部会徹底検証
第11回「馬術部」
馬術には3つの種目がある。馬場馬術、障害飛越、総合馬術である。
馬場馬術はフィギュアスケートやシンクロナイズドスイミングのような
採点種目で、審査員の前で演技を見せる。人と馬の一体感、馬の動きの
美しさ、演技の完成度はもちろん、馬の体格、歩養、競技者の姿勢も採点
の対象となる。
障害飛越は文字通り、いくつかの障害を飛び、障害を落とさないようにする
競技。またタイムが設定されており、これをオーバーすると減点となる。ここ
までの説明でわかるとおり、馬場馬術と障害飛越は全く異なる競技なのだ。
総合馬術は、馬場馬術、障害飛越、クロスカントリーの3つの競技で争われ
る。クロスカントリーは固定障害のある山道のようなコースを走り、その走破
タイムで争われる。
中大馬術部は11月のインカレを最大目標に、毎朝馬を調教している。部員の
なかには一般生も含まれている。一般学生は入部するまでは馬に乗ったことの
ない初心者がほとんどだという。部員には各々担当馬が決まっていて、世話を
したり、試合に向けて仕上げたりする。「(中大生が)練習場に来てくれれば、馬
に触らせてあげるし、乗せてあげるよ」と主将は話す。動物が好きな人や馬に
乗りたい人は、馬術部の練習場に行くことをお勧めする。そうすれば、馬を見ること
も触ることも乗ることもできる。多摩動物公園よりも乗馬クラブよりもまずは中大
馬術部に行ってみよう。
第10回「水泳部(水球)」
「ウォーターボロ」を知っていますか。日本語に訳すと水球のことです。世界
水泳で一時注目を集めましたが、まだまだ多くの人には知られていないよう
です。
1チーム7人で7分の4クオーター制、計28分で行われる水球は「水中の
格闘技」と呼ばれるほど激しいスポーツです。水上ではパスやシュートなど
ハンドボールに似たものがありますが、水面下では足けりやカニバサミ、相
手を沈めたりとかなりやりあっています。さらに、水深が2mのプールで行わ
れるので、選手たちは巻き足という技術で浮いていなければならないのです。
見た目以上に過酷なスポーツ、それが水球です。一度水球を見れば戦術や
選手の跳躍力にきっと魅了されることでしょう。
第9回「女子ラクロス部」
女子ラクロスは、プレーヤー12人が自由にフィールド内を駆け、ボールを
ゴールまで運んで点を競い合う競技である。試合時間は、前半25人後半
25人、ハーフタイムは10分間。ちなみに男子はプレーヤー10人、時間も20
分×4人とかなり異なっている。プレーヤーはクロスと呼ばれる先に網の
ついたスティックを持つ。これでボールをパスし合いながら、ゴールまで運ぶ
のである。
ユニフォームはポロシャツとミニスカートという組み合わせが一般的で、か
わいらしい格好をしている。しかし、そのルックスからは想像がつかないほど、
プレーは激しく泥臭い。ボディーコンタクトは当たり前で、クロスへのコンタクト
も迫力がある。
第8回「自転車競技部」
自転車競技というと、まず思い浮かぶのは競輪だろう。しかしそれ
だけではない。自転車競技は奥が深いスポーツなのだ。
中大の選手はロード班とトラック班に分かれている。ロード班は長
距離を専門としていて、一大会で100kもの距離を走るのは当たり
前。どこにそんな体力がと思いたくなるほど痩せ型の選手が多いの
が特徴だ。トラック班はバンク(競輪場などにある、まさに走るところ)
を使う。数多くの種目があるが、一番分かりやすいのはもとろんケイ
リン(アマチュアはカタカナ表記)。そして速さだけでなく、他選手との
駆け引きも要求されるのがスプリントとポイントレースだ。スプリントは
1対1で戦い、バンクを先に2周した方が勝者となる。後者は、1度に
20〜30人が走る。5周ごとの着順がポイント化され、計40周の総
合ポイントで順位を争う。ほかにもタイムを競うものもあれば、2人乗り
の自転車が登場する種目もある。全体的に筋肉質体型の選手が多く
、その脚の美しさには目を見張る。自転車はただ乗るためだけのもの
ではない。1度見たら、その世界にきっとはまるはず。
第7回「ワンダーフォーゲル部」
ワンダーフォーゲル(以下ワンゲル)は、山岳と違って、山を登るのは
もちろん、川を下ることもある。これは縦走といい、尾根づたいに登山
することをいう。 新入生にとって、テントでの生活は初めてのこと。そ
のため、山について色々学ぶのは、とても重要なことである。その中
で「山の楽しみ」も学んでいく。 夏合宿の場合、準備は出発の三か月
前から行われる。行き先の決定、荷物の確認などが主な準備事項だ
が、直前期になると走り込みをして、山登りに耐えうる体力を身につけ
る。 こうして晴れて出発するのだが、縦走中はリーダーを中心として
活動する。縦走中、チームワークは何よりも大事である。そして何より、
周りの景色こそワンゲル最大の魅力だ。美しい景色をみれば、背中に
背負う20キロ以上の荷物の重ささえ忘れてしまう。ゴールした達成感
もまた、今までの疲れを吹き飛ばすくらい心地良いものである。
第6回「洋弓部」
洋弓というより「アーチェリー」と呼んだ方が一般的だろう。近年は韓国が
強く、五輪でも上位を占めるほどの強豪だ。
競技は50m射と30m射があり、1人各距離36本、合計72本の矢を射
って、その得点を競う。男子は11人まで出場できて、上位6人の合計得点
。女子は7人まで出場できて、上位4人の合計得点で勝負を決める。
制限時間が設けられていて、3本を2分以内に射ないといけない。瞬時に
集中力が出るかどうかが勝負のカギを握る。
第5回「弓道部」
弓道の試合は、主に近的競技と遠的競技の二種類で行われる。
近的競技は、的の大きさが36a、的までの射距離は28bで行われる。
基本的に「的に何本当てることができたか」を競う競技なので、ワンバウンド
して当たった場合を除いて、的のどこに当たっても「一中(当たり)」となる。
遠的競技は的の大きさが1b、射距離は60・70・90bの3種類がある。
近的と違い、遠的はアーチェリーと同じように的に点が割り振られてあり、
「何点得ることが出来たか」を競う競技である。いずれの競技にも個人戦と
団体戦がある。
団体戦は、3〜5人で1チームを編成し、1番手から大前・二的・三的・
落前・落(おち)と呼ばれる。各自一定数(二の倍数)の矢を射て、最多的中
チームを1位とする。同数的中の場合には、同点決勝(同中競射)を行い
勝敗を決める。この方式はトーナメント戦・リーグ戦などで行われる。
個人戦は5〜6人が一列に並び順に矢を放つ。1回戦と2回戦の総本数で
順位が決定する。同的中となった場合、同じ的に代わる代わる打って的の
中心に近い順で順位が決定する。大きな大会の決勝戦は例外的に外れる
まで打ち合う「一本競射」を行う。
第4回「山岳部」
「山があるから登る」。まさにこの言葉を実践しているのが山岳部である。
現在、部員は4人と少人数だが、地道な活動を続けている。
21日間にも及ぶ夏合宿は、パーティー全体の体力強化が主な目的。
前半は剣沢にベースキャンプを張り雪上訓練を中心に、後半は上高地を
目指しての縦走を行った。用意する荷物は、テントやランタン、食料など
総重量は50`にも及ぶ。肉や野菜などの食料は腐らないよう、雪の
中に保存しておく。ベースキャンプでは簡単な調理もでき、山の中でも
普通の食生活ができる。
第3回「航空部」
航空部が使用するグライダーには動力がついていない。空に飛び出した
後は、空気の流れを読み、上昇気流に乗らなくてはならない。長い翼は
気流をつかむのに適した形をしている。それでも、競技を始めたころは、
長時間飛ぶことはできない。経験を積むことにより、滞空時間は延び、
高度を上げることができる。上級者になると、10時間もの間、空に居続け
ることが可能になる。
競技としては、飛行距離、飛行速度、飛行高度で順位を争う。コースは
指定されていて指定どおりの飛行ができなければ減点の対象となる。
中大航空部は5月、8月、9月と合宿を繰り返し、技術の向上を図って
いる。主将である渡部渉(商3)は「とにかく空にいる時間が楽しい」
と話す。普通に生活しているだけでは体験できるものではない。エンジンの
付いている飛行機に乗るのとはまったく違い、すべて自分の技術で
飛ばすのである。空を飛ぶ楽しさを失わない限り、彼らの戦いは続いて
ゆく。
第2回「ヨット部」
風を敵にも味方にもしてゴールを目指すヨット競技。470級とスナイプ級があり、
基本的にはキッパーとクルーの二人でペアを組む。息の合ったコンビネーションが
必要だ。
海と風という自然を相手にするだけに、コースはレース当日に発表される。よって
下準備も出来ないため、日ごろの練習が何より大事になる。中大ヨット部は葉山に
合宿所を設け、目の前には海。整った環境で毎日海と向き合っている。そのせいか
「好きな海は葉山、趣味はヨット」という部員だらけになるらしい。
第1回「スケート部」
「スケート」と聞くと、フィギュアスケートやスピードスケートを想像しがち
だが、中大のスケート部はアイスホッケーのことを指す。アイスホッケーは
通称「氷上の格闘技」と呼ばれ、1チーム6人の選手たちが直径8センチにも
満たないパックを追いかけ、しのぎを削る。
「格闘技」の舞台となるのは長さ6メートル、幅30メートルの「リンク」と
呼ばれる氷のフィールド。選手たちはスティックを駆使してパックを操る。
パックは硬化ゴムでできているため非常に硬い。スティックをフルスイング
してのシュートは独特の迫力がある。
選手の編成はFW3人、DF2人、GK1人の計6人。GKだけが唯一、専用の
プロテクターを身につけている。選手交代は自由でベンチには20人の
フィールドプレーヤーと2人のGKが入ることが可能。また、選手が反則を
犯すと退場処分を受けるが、一定時間が経過するとプレーに復帰できる。
サッカーのように退場処分を受けるとプレーヤーの人数が減る、ということは
ない。
現在、中大スケート部は1部に所属。近年は東洋大、早大、法大、明大の
4強の後塵を拝しているが、西澤一成主将を中心にチームはまとまっている。
4月には関カレが控えていて、部員たちも全員一丸となって練習に励んでいる。