[PR]看護師の好条件な求人情報満載:年間30,000人の転職看護師が利用中

プロフィール

柳家小春(やなぎや こはる)             photo by miki jo 東京都生まれ。 平成3年3月、粋曲・新内の名人である柳家紫朝に入門。 平成7年に柳家小春。 端唄、俗曲、新内。唄と三味線。弾語り、弾唄い。 演奏会、落語会、寄席などに ぽちぽち出演させていただいております。 まだまだまだ甚だ未熟ではございますが どうぞあたたかい眼でお見守りくださるよう 何卒よろしくお願いいたします。

----------

どういうきっかけで始めたんですか、とよく聞かれます。

私は邦楽や日本の伝統文化にはまったく無縁な家に育ちました。
絵の学校にいって絵を描いたりバイトしたり、
音楽というより美術系でしたが普通の学生?でした。
流行に興味もありましたし、何となく懐かしいものや昔のものも好きでした。
昔の日本映画など好きで観に行ったりしていました。
何となく日本の伝統芸能も知りたいなぁと思うようになりました。
知らなきゃ、と。二十歳すぎた頃です。
とりあえず、歌舞伎や落語を観にいったり、聞きにいってみました。
まったく知識もなかったので、好きになるというより、
日本にはこういうすごい文化があるのだなー、というくらい。
ある日曜日に、たまたま家から近い公民館のような場所で
小さな落語会があるのを知り、どんな人が出るかもわからず行ってみたのでした。
そこで落語の合間に出てきたのが、
柳家紫朝という、おじさん、というかおじいさん、というか。
黒紋付の着物に三味線で、なにやら、どどいつとか俗曲とか、初めて耳にするものばかり。
はたちすぎの流行追っかてるような若者の私に、頭の上からなにか降ってきたような
ものすごい衝撃をうけました。・・・めちゃくちゃかっこいい。。震えがくるほど。
それまでに自分が何となく持っていた三味線や邦楽に対するイメージとは
まったく違うものでした。
まったく違う、聞いたこともない音の世界。
このとてつもなくすごい人は誰?なんの人?
もういてもたってもいられない胸騒ぎの気持ちで
家に帰ってからさっそく百科事典で都々逸やら俗曲やらを調べました。
そうか。うーん、でも知っただけでは、いてもたってもいられないこの気持ちを
押さえられない。私も三味線をやろう、とすぐに思い立ち、
そういえば学校の行帰り道に俗曲お稽古の看板があったのを思いだし、
そこへ教わりにいきました。半年くらいでしょうか。
習い出したのはよいものの、たしかにおなじジャンルだから
おなじ曲やおなじ三味線なんだけど、
なんだか自分か求めていたものとはかけ離れていました。
そこに通いお稽古しながらも、常にかわら版などで柳家紫朝の名前を
くまなく探していたのですがいっこうに見つかりませんでした。
どこへ行けばもう一度あの芸が聴けるのか、わからないまま数カ月がすぎました。
そしてやっと、ひとつ見つけたのが国立演芸場で開かれる紫朝の会の情報。
なんと本人の会ではないか!行かねば!さっそく予約の番号に電話をしたらなんと、
ほ本人が電話にでて、受け付けてくれました。自宅の電話だったのです。
その会でやっと再び聴くことができました。最初から半年以上たっていました。
友達を誘うでもなくひとりでチケットを買って行ったのですが
それはそれはやっぱり素晴らしくて、聴けたことがうれしくて涙がでました。

こんな素晴らしいものが、どうして何ヶ月さがしても見つからないくらい
聴く機会がないのだろう?なんでこんなにすごいのに一般的に知られていないのだろう?
どうなっているのだ?もっと聴きたい、もっともっと聴き続けたいのに。

普通のお稽古屋さんへ習いに行ってても意味がない。
ただ三味線と唄、ではなくて、あの音、三味線、あの声、でなきゃ意味がないのだ。
本人の芸そのものだ。聴く機会がないのなら、弟子になるしかない。
本人に習うなんて恐れ多い。でも目の前であの芸が聴けるならば夢のようだ。
紫朝師匠は幸い、御稽古場をひらいていました。
月謝を御払いして、目の前で聞ける。自分ひとりのために
演奏してくれる。ものすごい贅沢。

そんなわけで、これが私が芸を始めたきっかけです。
イラストの仕事をしながらお稽古を続けてかれこれ14年目になりました。
小春という名前をいただいて、
少しずつではありますがお仕事もさせていただくようになりました。
そんないまでも、師匠の芸に対する気持は
最初の感動からまったく変わりません。むしろ
聴くほど知るほど聞くたびに感動は深まり、尽きることがありません。
これまで、もちろん他の邦楽の演奏もいろいろ聞いてきましたが、
紫朝師匠の素晴らしさは邦楽というジャンルを飛び越えていて、
あんな人は他にいないです。これからもいないです。
週1回のお稽古は私にとって貴重な宝の時間です。
お稽古場でも高座でも、紫朝師匠の芸は、何度聴いても、心底素晴らしい。
お元気でいつまでもその素晴らしい芸を聴かせてほしい。
そしてできるだけたくさんの人に知ってもらいたい。
これが私の一番の願いです。

柳家小春

イラストレーター(イソノヨウコ)のHP
www.1938.jp


戻る。

[PR]公式:ダイハツ中古車情報:ムーヴやタントなど人気車が勢ぞろい!