●十二国記(全45話) オススメ度:9  小・中・高
知識  2002年4月からBS2で、再放送などをはさんで3クール視聴。
 原作は小野不由美の女性向けライトノベル。
 このアニメに関しては、見る前も見た後もいっさい原作未見を貫き通しました。
 何となく…原作を読むと、アニメの粗さがししかできなくなるような気がして^^;

 「ナデシコ」「ヒヲウ戦記」などで知られる會川昇氏が脚色・構成・脚本をてがけています。
 監督は「超GALS!寿蘭」の小林常夫氏(この作品でこれからは「十二国記の」と紹介されるようになりますね^^;)。

 正直、會川氏は作品の当たり外れが大きい人のように思うのですが(今もロウランとか…)、この作品については会心の当たり。
 この人か小中千昭@lain氏くらいでないとあそこまで多くの電波キャラは作れません(ぉ
 いや、偏執的な部分は會川氏の方が上手か^^;

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物語  中嶋陽子は、どこにでもいる平凡な女子高生だった。
 ある日、“ケイキ”と名乗る金髪の青年が現れ、さらには異形の獣たちが襲ってくるまでは。

 ケイキは陽子を主と呼び、見知らぬ異世界へと連れて行く。
 そこは、十二人の王と十二頭の麒麟によって治められる十二の国々からなる不思議な世界だった。

 この世界はどこなのか。
 なぜケイキは自分をこの世界に連れてきたのか。
 そもそも、なぜ自分は妖魔と呼ばれる奇怪な獣たちに追われているのか。
 異世界にたどり着くなりケイキとはぐれてしまった陽子は、数々の疑問を抱えたまま、生き延びるため、見知らぬ世界での厳しい戦いを始めるのだった……。

 原作の『月の影 影の海』(1〜14話)、『風の海 迷宮の岸』(15話〜21話)、『風の万里 黎明の空』(23話〜39話)をアニメ化しています。
 (一部、『東の海神 西の滄海』や、外伝『魔性の子』のエピソードもあり)
感想  あー、もう、この物語は内容が立派すぎて、私ごとき一介のアニオタエロゲーマーが口を挿む余地もないですな^^;
 期待通り、面白すぎ
 三国志とか水滸伝とか、中国の大河ロマンが好きな人は迷わず見るべし。
 異世界を舞台にしており、妖獣などが出てくるファンタジーものではありますが、王道の大河ロマンであるには違いないです。

 …それでもあえて個人的に不満だったところとか、ぼやいてみようかと^^;
 あ、作画うんぬんに関しては、最後の方ではヘタレていた部分もあったものの、文句は割愛します。
 平均して水準以上のレベルだと思うし、ヘタレていたら致命的というような作品でもないですしね。

 放送されている時間帯(18:00〜)や放送局(NHKBS2)は、視聴者が明らかに子供メインなのですが、はたしてこの物語がどれだけ感動を与えられたか…
 わかりやすい人間ドラマを中心として展開していたとはいえ、常に子供向けアニメのスタンスを保っていたとはとてもいいがたいですから。

 また、第一部『月の影 影の海』スタート時と第三部『風の万里 黎明の空』の冒頭はしんどい描写てんこもり
 徹底的に主人公の陽子と鈴、祥瓊などの女性キャラをイジめ抜いていました。

 まあ内容については、解説のお姉さんやアンコールでもって、繰り返し世界観や用語の説明を加えていたようなので、思ったほど理解に苦しむということもないのかなぁ。
 ちなみに私は原作を読んでいないのにそれらをすっ飛ばしていたので、カナーリ理解に苦しんだたちです^^;

 キャラの名前や生物、場所、仕事などすべてが独特の漢字で表されるため、とっさに字が浮かばないこともしばしば。
 また、登場人物の多さや、複雑に絡み合った人間関係も、整理するのが難しい。
 いくらなんでも第一部が終わる頃には世界観に馴染むことはできると思いますが…。

 テーマは一貫してキャラクターたちの成長を描くことにあるので、見終えた時の清涼感というか、カタルシスはとても大きいです。
 第一部で他人の顔をうかがってばかりの女子高生だった陽子が、異世界にとばされて迷い、悩み、苦しみ、闘って、第三部で真の○○になるまでの展開が、他のキャラの思惑や成長も絡めて実にストレートかつ丁寧に描かれています。

 どうも、人間ドラマを強調しすぎて、本当はもっと壮大なお話になっていたはずが、小さくまとまりすぎてしまっているようにも思うのですが…。
 でもこれは、長い原作小説を3クールにまとめる上で仕方なかったことだとも思います。
 予算の都合上、あまり大掛かりな戦争シーンなども描けないでしょうし。
 NHKだからサービスシーンなんかももってのほかです^^;

 終わって振り返ってみると、構成の行き届いた作品だったと思います。
 途中、原作のエピソードの消化で精一杯なのかな〜と思えるような目まぐるしい展開もありましたが、ありがちにセリフばかりに頼らず絵でも見せてくれたし。
 少なくともキャラの会話に頼りきりの「星界」シリーズなどと比べればスタッフに恵まれていたんじゃないかと思います^^;

 あと不満点があるとしたら、これは個人の好みですが、諸々のカミングアウトのタイミングがちょっとずれていたんじゃないなと。
 物語の中で、何度となく「ええっ、そんなんありかよ」もしくは「私、実は〜だったんです」的な事実が判明するシーンがあるんですが、これがちょっとあっさりしすぎてる気がするのです。
 葉子が○○だと△△するところとか、××に自分が○○だと打ち明けるシーンとか<わかんねぇよ^^;

 どうやら繰り返しNHK教育やBSで再放送されるようなので、DVDそろえるのは金がかかりすぎて大変だという人も、探してみれば見られる機会もあるでしょう。
 39話じっくり付き合って損はない、おすすめの作品です。

 追記
 新シリーズとして「乗月」1話と、「東の海神 西の滄海」5話(転章含む)が放送されました。
 「乗月」は「風の万里 黎明の空」のエピローグとして十分面白かったですが、「東の海神〜」は第一部〜第三部と続いてきた「十二国記」の中では、間違いなくワースト。
 実質4話という短さでは、積み重ねてきた描写が少なすぎて、あらすじを見せられてしまっているようにしか思えませんでした。

 なんでもアニメ版「十二国記」はこの第四部で事実上の最終回だそうで、何とも地味な幕引きでした^^;
 とはいえ、今まで十分に楽しませてもらったので、アニメ化したスタッフには素直に感謝。

音楽  梁邦彦氏によるOP、「十二幻夢曲」をはじめ、場に合わないBGMはないように感じました。
 っていうか、かっこいいです。
 アコギや管楽器などの使い方が他のアニメと比べて印象的。
ボイス
中嶋陽子:久川綾 杉本優香:石津彩 浅野郁也:上田祐司 景麒:子安武人
尚隆:相沢正輝 六太:山口勝平 楽俊:鈴村健一 高里要:岡野浩介
泰麒:釘宮理恵 鈴:若林直美 祥瓊:桑島法子 など。

 目まぐるしくキャラの出入りがあるアニメで、ゲストキャラも多い豪華な声優陣。
 とにかく久川さんの演技に尽きる(゚д゚)y─┛~~
 弱々しさから凛々しさまで変幻自在。
 電波キャラ杉本を演じる石津さんもいい感じですな。
キャラ  主人公の陽子ももちろん好きですが、あえてピックアップしたいのは楽俊。
 ネズミの姿をした、半獣と呼ばれる人間です。
 なんか小説だと「月の影 影の海」の後はあまり活躍の場面を与えられていないようですが、このアニメでは所々で重要な役割を果たしています。
 まず「んな奴いるか」的なお説教キャラではあるんですが、あのラブリーな恰好にやられました。


●魔法遣いに大切なこと(全12話) オススメ度:4 小・中・高
知識  2003年1月より、テレ朝深夜枠で視聴。

 原作・脚本:山田典枝、監督:下田正美、キャラクター原案(コミック版イラスト):よしづきくみち。
 キャラクターデザイン:千葉道徳、総作画監督:川嶋恵子、コンセプトワークス:横田耕三、幡池裕行、美術監督:西川淳一郎、色彩設定:石田美由紀など。 アニメーション制作はヴューワークス、J.C.STAFF。

 提供がアデランス一社というところが受けました^^;

 公式HPはこちら
物語  国家公認の正式な魔法遣いになるため、夏休みを利用して岩手県の遠野から上京して来た菊池ユメ、17歳。
 初めての東京。初めての下宿。
 しかも研修担当官は美形の男性。
 「ど、どうしよ……。」
 不安と期待が交錯するなか、ユメの魔法研修が始まる。
世界観  物語の舞台は、現代の東京
 私たちの住む世界との違いは、“魔法遣い”という存在が普通に認知されており、かつ国家資格として魔法労務統括局(魔法局)に管理されていること。
 この世界における魔法遣いは公務員と同じ扱いで、正式な手続きさえ取れば、誰でも魔法遣いに魔法を依頼することができる。

 国家認定の魔法遣い=魔法士になるためには、研修生として魔法局の管理のもとで研修期間を修了し、認証試験を受けなければならない。
 無所属、無免許の魔法遣いが魔法を使用すると、刑法で罰せられる。
 しかし、街には魔法力を持ちながら使わない(使えない)者や、無免許で魔法依頼を受ける「ハグレ」と呼ばれる魔法遣いも存在する。
感想  期待はずれ( ´・ω・`)
 「藍より青し」と同じスタッフで、今回もまた萌えオタ魂をゆさぶるような悶絶ドラマ(どんなだ^^;)を見せてくれるかと期待したのですが、ストーリーは全体に低調。

 たぶん「ちょっと泣けるハートフルストーリー」を目指していたのでしょうが、物語に理屈とか筋道を求めるアニオタにとっては、展開がどうにもずさんというか、お粗末に見えてしまいます。
 というか、内容が設定にスポイルされている?

 上の「世界観」を見てわかる通り、この世界で「魔法」という要素はやたら現実的な設定で固められています。
 (ちゃんと科学とも共存しているようです)
 しかし、良くも悪くもこの設定が枷になって、見ていて「??」と思わずにいられない展開になってしまうのです。

 そもそも、「魔法で出来ることなんてごくわずかです」というセリフのわりに、ほとんど何でもできるように見えてしまうのはどうよと。
 月まで飛んだり、建物の時間を50年前に戻したり、はては心停止した子供を復活させることすら可能。これでごくわずかですか?
 「魔法局」という機関があっても、とても管理できそうにないし、実際に管理できているように見えません^^;
 キャラが魔法を無断使用するにあたっても、ほとんどのキャラが罪の意識をもっていない上に、事件を起こしても大してとがめられないことが多いし。

 このため、スタッフがちゃんと設定を理解し、物語でできることの限界を知って作っているのか、それともキャラがよほどの天然ボケなのかと疑問に思ってしまいます。

 特に、主人公、菊池ユメちゃんの暴走ぶりには毎週(゚д゚)ポカーン
 いつも暴走するわりに大した罰も受けないで、おまけに優秀な魔法遣いと評価されるのはナゼ(;゚Д。)?
 自分の持っている大きな力を自覚せず、感情がたかぶると魔法を使わずにいられない、直情径行の主人公にしか見えないのですが??
 
 他にも、何の積み重ねもないのに理想を語るキャラが多いところとか、ちょっとイタいですな。
 昔の自分を見ているようだ^^;
 普通のファンタジーなら許容範囲内なところですが、どうもこのアニメでやられると「おいちょっとマテ」と見逃せない(--;

 キャラクターの作画に関しては、素人判断ながら「藍より青し」と変わらずクォリティーが高いと思いました。
 サービスは薄めだけど、アンジェラとかミリンダとかなかなか萌えなボディーラインのキャラが多いし(ぉ
 背景美術もすごくて、東京の下北沢を忠実に再現しています。
 よくこんなゴミゴミした、いかにも描写が大変そうな街を舞台にしようと思ったなぁ。

 魔法のシーケンスもCGがカッコいい。
 内容が内容なので、敵との魔法を使ったバトルとかは全くありませんでしたが、ちゃんと見どころのひとつになっていました。
 というように、映像的にはこれといって文句ない出来…やはり問題はあの“超脚本”か^^;

 慌てると「わたす」とか「そっだらことねぇ」とか東北弁が出るユメのキャラ自体は可愛かったです。
 あの下敷きで擦られたかのごとく、常にアンテナが3本立っている髪型(通称アホ毛)も(ぉ
 最初は方言少女萌え〜と思って見ていました。
 だけどその行動が、ともすればDQNと言われかねないものばかりだったのが残念(--;

 ストーリーに不満があると感想も楽だなぁ(  ̄- ̄)(ぉ
 間違ってもおすすめしないですが、「藍より青し」を見てキャラが気に入ったなら、その余勢を駆って怖いもの見たさに見るのもいいです。
 1〜3話くらいはまともに見られるかなぁ…
音楽  BGMはピアノを中心とした楽曲で、落ち着いた雰囲気がかなりクォリティ高いです。
 主題歌の花花はなんか苦手。歌詞の内容もワケわからんし。
 エンディング「Under the blue sky」は爽やか〜な感じで良かったです。

 ところで、OPに登場するキャラのうち、本編にまったく登場しないキャラがいませんでした??
 十字架につられた眼鏡ッ子と、冷たい表情でカッコいい服着た女性(?)。
 期待させるだけさせといてなんだよ( ̄^ ̄)=3
ボイス
菊池ユメ:宮崎あおい 小山田雅美:諏訪部順一 ケラ:飯田浩志 アンジェラ:渡辺明乃
森川瑠奈:石毛佐和 古崎力哉:清河元夢 ミリンダ:平松晶子 ギンプン局長:辻谷耕史
など。

 ユメ役の宮崎あおいさんというのはタレントなのか…坂本真綾さんに似た感じの声質で萌え。
 アンジェラはウィッチハンターロビンたんですか。しゃべりもそのまんまですな。
キャラ  告白するためにわざわざ東京タワーを○○させるアンジェラに一票。
 脚本家の山田女史はキャラクターの誰に自分を投影しているのだらう…
作中の一言:ユメ「心をこめて」


●MOUSE(マウス)(全12話) オススメ度:3  中・高
知識  2003年1月からUHF系列・CSキッズステーションで1クール放送。
 1話15分で、基本的に2話で30分アニメ1話分という、「だったら何で分けるんだ」的な構成を取っています。
 ちなみに後半15分は「ぱにょぱにょデ・ジ・キャラット」。

 漫画は「ヤングアニマル」で連載中。原作はあかほりさとる。
 監督は「カードキャプターさくら」「銀河お嬢さま伝説ユナ」の山口頼房、シリーズ構成・脚本は「ガンダムX」「サクラ大戦」の川崎ヒロユキ、キャラクターデザインは「Hellsing」「劇場版 ああっ女神さまっ」の村田俊治。
 アニメーション制作はスタジオ・ディーン。

 公式HPはこちら
 ずいぶんとショぼいページだ^^;
物語  無音宙太はごく普通の高校教師。
 しかし、その正体は現代によみがえった希代の大怪盗「鼠(マウス)」だった!!
 3人の「女奴隷」を従えて、ありとあらゆるものを盗む…!
感想  ひっどいアニメ(笑
 どういう目算があってこういう作品を商品化するのか…
 DVD全部そろえるには2万円?2000円の間違いでは??^^;

 公式HPによると、作品のコンセプトは「スリル×スピード×サスペンスの怪盗アクション、そして突き抜けたお色気&ギャグ満載の刺激的アニメ」らしいです。
 そのコンセプトに照らし合わせてしまったら、全部ダメダメですがなヽ(;´Д`)ノ

 内容は、金田一少年みたいな髪型の高校教師主人公が忍者装束に身をつつみ、顔並にでかい爆チチを揺らす3人娘を連れて盗みを働くというもの。
 「マウス」=鼠小僧というわけですか( ´_ゝ`)
 いつから鼠小僧は世襲制になったんだろう。
 いや、毎度あかほり氏がやってるネタでしょうけど。

 爆チチ娘のメイ・弥生・葉月は、昼は女教師として同僚の主人公をいじめているように見えて、夜は主人公のことを「ご主人様」と呼んでご奉仕するメス奴隷という設定。
 おまけに教え子の女子高生にも3人娘がいて、中でもサエキトモ声のマチコ君が宙太先生のことをマウスと知らずご執心。
 要するにハーレム状態のルパン三世をやりたかったわけですか。
 ( ´_ゝ`)フーン
 オープニングのルパン走りや盗みのときにかかるBGM、マウス逮捕に執念を燃やす警部の存在など意識しまくりなのがよくわかります。

 でも、実質6話では、ほとんどエロくらいしか印象に残らないわけで。
 ちなみに真面目に全話の構成を書くと、12話のうち、つかみの盗み話2話、3人娘の過去話6話、マウスを狙う殺し屋との対決3話、エピローグ1話といった感じ。
 いちおうほとんどのエピソードで怪盗アクションはやってるけど、テレビの前でずっこけるくらいしょうもない作戦でした^^;
 まあ、パクリ元のルパンもあんまり変わりないんですけどね。

 さらに書くと、こーいうあからさまなエロはエロアニメでやってください、って話です。
 セックス、ペッティング、オナニー、調教SM、etc…などをハッキリそれとわかる直球描写しているわりに、ティクビなしだし肝心の部分も見えない。
 この声優陣であハンうフン言われても、どーにもハズしている感がぬぐいきれないし。
 キャラデザからいって、エロ向きでないような気もします。
 爆チチをたえずぷるんぷるん揺らしているくらいでは、ギャグにすら見えんです。

 結論。
 このクールで放送された大人のアニオタ向け作品の中では、文句なしでワースト番組
 女奴隷3人のセクスィーボイス(wを聞きたいという奇特な人だけ、レンタルで見てくだされ。
音楽  主題歌・EDテーマともにUNDER17(桃井はるこ+小池雅也)によるもの。
 おそらく、本編よりこちらにハマる確率高し。
 洗脳ソング率100%(笑
 OPに出てくる宙太が描いている女性は、桃井はるこさん本人なんだろうか^^;
ボイス
無音宙太:山口勝平 桃園メイ:井上喜久子 栗林弥生:福井裕佳梨 柿生葉月:中原麻衣
月岡マチコ:サエキトモ 雪野詩:真田アサミ 花村美麗:守屋良美 鬼塚警部:長嶝高士 など。

 山口勝平さんと喜久子さん以外は、いまいち意味不明なキャスティング。
 グラビアアイドルの福井裕佳梨ちゃんにお色気キャラをやらせたり、サエキトモさんに女子高生役をやらせたり、たいていの人がミスキャストと思うだろう配置をあえてしている。
 で、実際に本編を見てもミスキャストだと思うわけですが^^;
キャラ  特にいないね。
作中の一言:「鼠に盗めぬ物はなし」( ´,_ゝ`)プッ


●千年女優 オススメ度:9  中・高・大
知識  2001年劇場公開作品。
 見比べればすぐにそれとわかる、「パーフェクトブルー」の今敏監督作品。

 スタッフは、今監督が原案・脚本・キャラクターデザインも手がけています。
 ほかに、脚本:村井さだゆき、キャラクターデザイン・作画監督:本田雄、作画監督:井上俊之、濱洲英喜、小西賢一、古屋勝悟
 美術監督:池 信孝、色彩設計:橋本 賢、演出:松尾 衡、撮影監督:白井久男、音響監督:三間雅文など。
 アニメーション製作はマッドハウス、ジェンコ。

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 なかなか見やすくて充実^^
物語  かつて一世を風靡した大女優、 藤原千代子。
 30年前、忽然と銀幕から姿を消し、人里離れた山荘でひっそりと暮らしていた彼女の元に、時を越えて古びた小さな鍵が届けられる。
 あたかも鍵が記憶の扉を開くように、千代子はその遙かな人生を語り始める。

 漕ぎ出すは記憶の大海。
 その物語は、千代子の生きた70数年という現実の時の流れから溢れだし、“映画”という幻想の海流を通って、遙か戦国の昔から、見果てぬ未来の彼方まで広がって行く。
 彼女の語りに釣り込まれる聞き手は、逆巻く記憶の波間に千代子の可憐な思いを聞き、穏やかな潮の流れに激しくも一途な情熱を知る。

 閉ざされた想い出に隠された千代子の秘密とは?
 鍵が開いた空白の時は何を意味するのか?
 錯綜した記憶の彼方にこそ千代子の真実が浮かび上がる。
感想  本編は正味80分くらいなのに、いろいろと考察をしてみたくなる設定が多い、とても見ごたえがある作品でした。
 いくつか「…それはどうなん?」という疑問が残る部分がないでもないですが、間違いなく傑作です。

 主人公の千代子という女性は、初恋で画家の男性を好きになり、その男性と引き離されてから、ずっとその人を捜し続けています。
 手がかりといえば、その男性が「一番大事にしている」という鍵と、「北海道で待っている」ということのみ。
 (のちに千代子の肖像画も加わります)

 千代子は女優になり、銀映株式会社の看板スターとなって、いくつかの映画に主演します。
 ここがこの作品のミソで、彼女の主演する映画はいろんな時代を舞台にしているのですが、なぜかどの映画でも彼女の演じている役回りといえば、引き離されてしまった恋人を捜し求める女性の役ばかりなのです。
 捜している相手は千代子の初恋の人なのか、それとも役で演じているキャラが捜している別の誰かなのか。
 千代子の「誰かに会うために必死である」という演技はずっと同じなので、見ている側としては、どれが現実でどれが虚構なのか、区別がつかなくなってきます。

 そして、映画の中で千代子に「1000年の呪い」をかける謎めいた老婆の存在。
 「一番大切なものを開ける鍵」というアイテム。
 千代子の共演者である島尾詠子や映画監督の大滝、ずっと捜し求めている「鍵の君」、そして彼との仲を引き裂いてばかりいる男。
 現実で彼女にインタビューしている映像製作会社の社長と、その助手のカメラマン。

 これらの要素が、リプレイされる映画のイメージ(虚構)と、現実の千代子の生涯を描いたドラマの中に繰り返し登場するため、さらに混乱に拍車をかけます。

 この虚構と現実の織り交ぜ方が抜群というか、まさに芸術レベル
 今監督いわく、「『パーフェクトブルー』のときは味付け的に使われていた技術だったが、この作品ではその手法を使うことが目的としてはっきりと掲げられている」そうです。
 それがスピーディーなカット割りと高レベルな作画に乗って、流れるように頭に入ってきます。

 千代子が演じる役は、関東大震災の日に生まれたリアルの千代子を含め、戦国時代の姫から未来の宇宙飛行士まで10を超えます。
 七変化というわけだ(´ー`)
 周囲のキャラクターたちも、顔や性格、役回りは同じままで衣装だけ変えて、何度も登場します。

 特に現実で彼女にインタビューしている男性2人。
 千代子の大ファンである社長と、彼に付き合わされてしぶしぶ同行している助手、このコンビがいいです。
 最初こそ千代子の話を聞いて映像のイメージを頭に思い描いていただけですが、途中からその映画の登場人物になりきってしまいます。
 視聴者に代わって的確なツッコミをいれてくれるので、ギャグにも説明にも事欠きません。

 感想というより紹介しただけのような気もしますが、とにかくキモ怖かった「パーフェクトブルー」に比べて、とても見やすくストレートに感動できる作品だと思います。
 おすすめです。
音楽  今監督が強くこだわったという、平沢進氏。
 たぶん、アニメ版「ベルセルク」のBGM担当だった人。
 あとなんだっけなぁ、テッカマンみたいなSF騎士が出てくるOVA…うー。
 デトネイター・オーガン??もやってたはず。

 ピアノとピチカートの美しいメインテーマが繰り返し使われている他、ジャンルはいろいろ。
 テクノっぽいBGMまでありました^^;
ボイス
藤原千代子(70代):荘司美代子 藤原千代子(20代):小山茉美 藤原千代子(10代):折笠富美子
立花源也:飯塚昭三 島尾詠子:津田匠子 大滝:鈴置洋孝
井田恭二 : 小野坂昌也 千代子の母:京田尚子 など。

 主役に3人も使っているアニメってすごいですね^^;
 社長役の飯塚昭三@霞仙左衛門さん、いい味だしてます。
 カメラマン役の小野坂さんの気の抜けた演技がまたいいです。
キャラ  というわけで社長に一票。
作中の一言:千代子「必ず、必ず会いに行きます!」


●ヒートガイJ(全25話) オススメ度:6〜7  小・中・高
知識  2002年10月よりTBS深夜枠で2クール放送。「ちょびっツ」の後番組^^;
 原作・シリーズ構成・監督に「天空のエスカフローネ」「ジーンシャフト」の赤根和樹。
 キャラクターデザインに同じく「エスカフローネ」の結城信輝。
 その他、メインメカデザイン:竹谷隆之、メカデザイン:高倉武史、コンセプトデザイン:高寺彰彦、美術監督:古宮陽子、色彩設計:中山久美子など。
 アニメーション製作は「地球少女アルジュナ」「ジーンシャフト」でCG技術に定評があるサテライト。

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物語  物語は『ジュド』と呼ばれる街が舞台。
 街の中にはいろんな奴らがいる。

 主人公はジュドの執政室特務課に席を置くダイスケ・アウローラ。
 相棒のマシーン、通称“J”とコンビを組んで、街に起こった様々な事件を解決していく。

 閉塞の中の混沌をかき分けながら進んでゆく、その先には…
感想  「熱い漢がこの街にいる」というキャッチコピーのわりには、冷めたキャラクターが多いような^^;
 「スクライド」みたいな展開を希望していた身としては、もうちょっと熱血なストーリーだと良かったですが。

 放送が開始する前は、「ジーンシャフト」を作った赤根監督作品ということで、期待度がかなり低い作品でした。
 (ちなみにジーンシャフトは2,3話見ただけでムカついて見るのをやめてしまいましたが、ビデオだけは全話録画したものが残ってたり^^;)

 しかし始まってみると、これが案外と構成が直球で、内容もとてもわかりやすいアニメになってました。
 キャラクターデザインが結城信輝氏なので、パッと見「エスカフローネ」再び、という印象も。

 内容は「物語」に書かれたことに付け加えれば、マフィアとか地下組織とか、街のメンテナンスを行う天上人の存在、ジュドの外陸地帯に暮らすサバービアなど、わりと独創的な世界観。
 舞台となる「ジュド」という街は、「ジャパン」と「江戸」を足して2で割った、未来の東京といったイメージでしょうか。
 アジア色強し。

 ストーリー序盤は、ダイスケがマフィアの引き起こした事件を、ゴリラ親父ロボJとともに解決していく内容を軸に展開。
 中盤に入ると、街を牛耳るショップ・エチゴの謎と、自分の父親の仇と知ってそれを追うダイスケ、彼を取り巻く人々のドラマに移行します。
 全体に、シリアス9:ギャグ1といった感じでした。

 「漢(おとこ)は、〜〜しなければならない」というのが口癖のJをはじめとして、「うさぎ」を捜している狼顔剣士のボマ、キティガイなマフィアのクレア、ムサい刑事のケン・エジムンドなど、基本的に男性キャラの方がキャラが立ってます。
 そのせいで、ちょっと801っぽく見えるエピソードがあったりなかったりですが(ぉ
 といって、特務課の上司であるキョウコや、Jの開発者のアントニア、写真屋のモニカなど、女性キャラに事欠いているわけでもないです。
 個人的に、ダイスケとキョウコのサラッとした爽やかな雰囲気は好き。

 このアニメがあまり噂にならなかったのは、裏で「ナデシコ」キャラデ後藤圭二監督の「キディ・グレイド」が放送されていたことと、キディと比べると素人目にも酷い作画のエピソードが挿まれたためと思われます。
 話自体はむしろ、「J」の方が全ての設定を生かして綺麗にまとまっている点で好きなんですが、伝説の10話をはじめとして全体に作画が低調で、サテライトのスタミナが持続しなかったのが残念。

 ただし、ビデオ・DVDに収録されている分はかなり修正が入っているようなので、レンタルで見る分には十分おすすめ。
 特に1話のCG技術と4話のボマの戦闘シーンの描き方などは必見。

 ラスト、エピローグに1話使って26話にしても良さそうなものでした。
 ちょっと急激に事態が収束しすぎてしまったような、もったいない気はします。
音楽  担当はTRY FORCEってなってましたけど…まさかゼルダの伝説とは関係ないよな^^;
 いかにも「アジア」って感じのメロディーと、かっこよさげなテクノ系のBGMが混ざっていてなかなか面白いです。
 エンディングは前期と後期でキッチリ分けるのではなく、話によって使い分けてほしかったような。
ボイス
ダイスケ:松風雅也 J:菅生隆之 キョウコ:千葉紗子 クレア:阪口大助
ボマ:櫻井孝宏 エジムンド:藤原啓治 モニカ:清水愛 シュン:三木眞一郎
など。

 キャラの名前はサッカー関係から取られているものが多いようです。
 赤根監督の好み?
 しかし、ラスボスの名前がセルジュ・エチゴ=セルジオ越後ってのは…(゚д゚)
キャラ  別に好きでもないけど、マフィアの坊ちゃんクレア・レオネリみたいなキャラって、赤根監督の作品にはデフォ登場しますな。
 一見キレまくっていそうに見えて、やっぱりキレている少年。うむ。
作中の一言:J「キュートだ、エンジェル」


●ななか6/17(全12話) オススメ度:8  小・中・高
知識  2003年1月よりテレ東深夜枠で視聴。
 ちなみに原作は全くの未見。

 監督:桜井弘明(「デ・ジ・キャラット」、「だぁ!だぁ!だぁ!」など)。
 シリーズ構成:金春智子、キャラクターデザイン・総作画監督:音地正行、「まじかるドミ子」デザイン:山川吉樹、美術監督:小林七郎。
 アニメーション制作はJ.C.STAFF。
 原作は八神健氏の漫画で、週刊少年チャンピオン連載。

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物語  凪原稔二の幼なじみ、霧里七華は一見普通の女子高生。
 だが彼女には驚きべき秘密があった。
 そう、七華は心だけが6歳児になっているのだ!
 17歳、だけど6歳。
 成績優秀、クールな女子高生から元気いっぱい夢いっぱいの幼稚園児へと変ぼうを遂げた七華。
 彼女が行くところ、トラブルの大連続!
 かつて極悪不良と恐れられた稔二も、七華のフォローでてんてこ舞いの毎日。
 そんな彼らの、奇妙で必死で愉快で切ない学園生活。
 いったいどこまで、無事に続くことやら……。
感想  原作の漫画は未見ですが、噂では知っていました。
 正直いって、17歳の体に6歳の心という設定を聞いた時は、「え〜いくらなんでもそれは狙いすぎ」と思ったものですが…

 見てみてビックリ。
 ええ話やないか〜〜〜(ノД`)
 心だけ6歳に戻ってしまった女の子が主人公だけど、正確には17歳の人格もちゃんと出てくるんですね…。
 2人とも幼なじみの男の子が好きで、いずれはどちらかが消えるとかそういった話になるわけで。

 桜井監督、やっぱり上手いです。
 ラブコメ&シリアスの緩急を自在に使い分ける職人ですな〜。
 「ラブひな」もこの作品のスタッフがやればよっぽど面白くなっただろうに…。

 思い込んでいた作品像ともう一つ違ったところは、もとの17歳の人格(七華)が思い込みが激しく自己中心的な、かなりイタい性格だったこと。
 6歳のななかと比べると、いったい10年間で何があったのかといわんばかりの変貌ぶりです。
 もちろんそのへんの事情は説明されますが^^;
 一方で、6歳のななかは何事にも素直に取り組んで、ひたむきに頑張るキャラなので、見ていてスゲー可愛いです。

 もう一人のヒロインである雨宮さんも良いです。
 幼稚園の時に惚れてから高校生にいたるまで主人公のことがずっと好きだったとかいう、ものすごくベタなキャラ設定の女の子^^;

 …このアニメって、リアルっぽいように見えて、どこをとっても現実にはまずありえない設定だらけなんですな。
 現代のおとぎ話というやつ。
 普通なら、6歳に退行した女の子を「戻った時のことを考えて」とかいう理由でそのまま高校のクラスに戻さないわな^^;

 それでも、いい話でした。
 作品の完成度の高さは、同時期の作品の中でも群を抜いています。
 (「花田少年史」は別格としても)
 劇中アニメの「まじかるドミ子」もよくできていて、実はななかの物語本編とシンクロしてくるので、おまけと思わずしっかりチェックです^^

 1話に通常の2話分くらい詰め込むタイプのアニメなので、ちょっと目まぐるしく感じるところはあるかも。
 でも、学園ドタバタコメディちょっとシリアスが好きな人はまず見ておいて損はないかと。

 ラストは無難にまとまりましたね…。
 なんか原作はもっと鬱な展開だと聞いたんですが、このアニメはそんな風にならなくてよかったです。
 しかし、できれば2クールで描いてほしかったなぁ。
 12話では短すぎるよ…(/。\)
音楽  「まほろまてぃっく」「藍より青し」などの増田俊郎氏が担当。
 オープニングテーマ『素直なまま』 、エンディングテーマ『大切な願い』、どちらもアニメとシンクロ率が高くて完璧の出来というしか。
 ちなみにOPは「シュガー」「G-on」の木村監督のコンテ。
ボイス
霧里七華:千葉千恵巳 凪原稔二:鈴村健一 雨宮ゆり子:堀江由衣 嵐山甚八:志村知幸
嵐山五月:名塚佳織 霰玉九里子:野川さくら 霧里耐三:松山鷹志 吉田:檜山修之
風祭千恵:千葉紗子 露木万理:中山理奈 まじかるドミ子:真田アサミ ピコ太:かないみか

 適材適所。それくらいしかコメントしようがないです^^;
 ドミ子とピコ太がハゲしく可愛かった。
キャラ  ななかはかわいい。雨宮もかわいい。九里子もかわいい。しかし嵐山五月は怖い。
 まじかるドミ子は単体でOVA化せんのか〜ヽ(;´Д`)ノ
作中の一言:ななか「はわわ(;゚д゚)」


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