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●VANDREAD(ヴァンドレッド)(全26話) オススメ度:5 小・中・高 |
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| 知識 |
第1期は2000年10月より、第2期(2nd Stage)は2001年10月より1クールずつWOWOWノンスクランブル枠で放送。 一般的には第1期と第2期、それぞれが全13話として扱われていますが、このHPでは全26話の1本のアニメとして評価します。 原作:もりたけし・GONZO、監督:もりたけし。 OP絵コンテ:樋口真嗣、メカ設定: 山口宏、前田真宏。 シリーズ構成:冨岡淳広、キャラクターデザイン:黒田和也(キャラクター原案:いのうえ空)など。 公式HPはこちら。 |
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| 物語 |
遥か銀河の果て、男女が別々に生活し、互いを敵視して戦争を繰り返す2つの惑星が存在した。 女だけの星を「船団国家メジェール」、男だけの星を「惑星国家タラーク」と呼ぶ。 タラークの下層階級民、ヒビキ・トカイは単なる機械工にすぎなかったが、言うことだけはいつも大きかった。 彼は自分をバカにする連中を見返すため、新造戦艦イカヅチに密航して、蛮型撲滅機を盗み出そうとする。 時を同じくして、メジェールのマグノ・ビバン率いる海賊船がイカヅチを強襲。 激しい戦闘のさなか、メジェールの見習いパイロットであるディータは、ヒビキと遭遇する…。 |
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| 感想 |
女だらけの海賊船に乗ることになった主人公(♂)が、宇宙をあちこち旅しながら、襲い来る謎の敵と戦いを繰り広げるSFロボット・アクション。 もともと男と女はタラークとメジェールというそれぞれ別の惑星国家に分かれて戦っており、主人公たちが乗る女海賊船は女惑星(メジェール)のアウトローという位置付け。 物語は、たまたま男女の戦いの最中に遠くに飛ばされた海賊たちが、人類の「刈り取り」を狙う謎の勢力の襲撃を受け、母星に危機を知らせに行くという方向性で進みます。 パッと見、海賊船に乗っている男女比率が男3:女150という極端な設定や、やたら体にフィットしたエロい格好の女性キャラばかりなため、ちょっと変わった美少女アニメという印象。 しかし、SFアクションはフルデジタルCGを使った本格派で、「青の6号」で知られるGONZOが制作しているだけあります。 ちなみにタイトルの「ヴァンドレッド」は、男が乗る人型ロボット・ヴァンガードと、女が乗る戦闘機・ドレッドが合体した巨大ロボットのことを指しています。 主人公のヒビキが乗るヴァンガードは、ディータ・メイア・ジュラの3人が乗る3種類のドレッドと合体可能。 その他、各話のタイトルが有名な曲のタイトルだったり、海賊船の名前が「ニルヴァーナ」だったりと、音楽関係にちなんだ要素が多いのも特徴。 男と女が戦っているといえば、まず思い浮かぶのが「マクロス」。 「マクロス」は、男だけのゼントラーディー人と女だけのメルトランディー人の間に繰り広げられる戦争と、その渦中に巻き込まれた地球人たち(マクロス)という構図でした。 対してこの「ヴァンドレッド」は、細かくはネタバレになるので書きませんが、「マクロス」と非常によく似た構図になっています。 主人公たちがゼントラーディー・メルトランディーとして生まれた、というようなもの。 その中で、たまたま同じ船に乗ることになった男女が、共通の敵と戦いながら共存の道を見つけていくというストーリー…かな。 あと、女側に子供を作ったり、愛し合う文化を持っているのが違いますね。 つまり、百合百合な文化を持っているわけですが(==; メイアのエピソードで、男みたいな顔をした女が出てきたのは無理を感じたなぁ…。 関係ないですが、男のヴァンガードと女のドレッドが合体するという設定は、明らかにSEXのメタファーですね^^; 主人公にお色気お姉さんが「私と合体しましょう」とか言って迫ってきたり…。 ともかく、「マクロス」「ヴァンドレッド」の両方を見ていると、比べたくなるのは仕方ないというもの。 しかしここでは、要するに「ヴァンドレッド」というアニメが「ヤマト」「ガンダム」などの系統よりは、「マクロス」の血を引いている、くらいに理解してもらえればよいかと。 ストーリーはほぼ1話完結で、単体で見ればどの話もそれほど面白くはありませんでした。 毎回の展開が行き当たりばったりで、ご都合主義で解決。 ピンチに男女の神秘の力(笑)が発揮され、強敵を撃破していく爽快感はあるものの、終わってみればどのエピソードがどんな内容だったか、いまいち記憶に残っていません。 何となく毎回のパターンみたいなものがあって、 「新しい惑星系に到着or艦内でドタバタ →敵が出現してドンパチ →男(ヒビキ)と女(ヒロイン)の機体が合体して決着」、みたいな^^; 完成度の高い話もあるにはあったのですが…(2nd Stageの3話とか)。 主人公のヒビキのキャラが単なる吶喊バカだったのもどうかと思ったなぁ。 「俺に任せろ!」みたいに言うことだけはデカい割りに、いつも単独で突っ走ってピンチに陥り、結局は周囲にフォローされる。 もちろん、それにはシリーズを通して彼を成長させる意図があったわけですが、あんまり見ていて感情移入できるタイプじゃなかったのは確かですね。 っていうか、なんでヒロインたちはヒビキのような口汚いバカに好意を持つのだろう、というのは禁句ですか?^^; そんなわけで、私からはあんまりおすすめできません。 地球人類とタラーク&メジェールの関係など、大きな物語はなかなか独創的で引き込まれるものを持っているのですが… いまいち伏線の回収が上手くいってなかったり、ご都合主義で話を強引に進めすぎるきらいがありました。 特に最後の方。 キャラクター個々のドラマも、それほど感情移入して見られなかったというか。 とにかくロボットアニメが好きという人なら、一度くらいはチェックしてみても良いかと。 作画レベルは平均して高いと思います。 |
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| 音楽 |
音楽は岩崎文紀氏。 OP:(1〜13話)TRUST/Salia ED:(1〜13話)himegoto/SiLC(MIKI) OP:(14〜26話)JUSTICE/工藤亜紀 ED:(14〜26話)YES TOGETHER/工藤亜紀 主題歌は都合4種類あったわけですが、どれもサッパリ好みに合わなかったな〜^^; キャッチーだったのは第一期のOP『TRUST』ぐらいか。 アニソンに限っては、一回聞いただけで口ずさめるようなキャッチーな曲が理想的だと思う。 |
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| ボイス |
海賊船の所属部署は、艦長のマグノ・ビバンと副長のブザムを筆頭に、ディータ、メイア、ジュラ、バーネットは戦闘機のパイロット。 補給部隊を束ねるのはガスコーニュ、整備班長はパルフェ、ブリッジオペレーターはエズラ他。 看護班のパイウェイに医学生のドゥエロ(♂)が協力している形です。 ヒビキは蛮型パイロットに、バート(♂)はペークシスと直接リンクして操縦系を担当…ってな感じですね。 ピョロというのは語尾に「〜ピョロよ」と付けて喋る卵型のロボットで、いつもウロチョロしています。 ミスティは2ndシーズンからの新キャラ。 ヒロインはディータ、メイア、ジュラの3人と見ていいと思います。 |
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| キャラ |
ん〜これといって好きなキャラもいないのが残念。 医学生のドゥエロは初め嫌なキャラなのかと思っていたら、寡黙なだけで普通にいい人だったので拍子抜けしました。 あとは大塚芳忠さんが声をあててビックリな人も、序盤はいい感じのキャラだと思ったんだけどなぁ…^^; ヒロインのタイプはそれぞれ、ディータがおバカでおっちょこちょい、メイアが真面目で冷静、ジュラが軽く目立ちたがり、という性格。 どれもいまひとつ魅力的じゃないです…。 |
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作中の一言:ヒビキ「やってやんぜ!」←お前うっとうしい |
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●宇宙のステルヴィア(全26話) オススメ度:7 小・中・高 |
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| 知識 |
2003年4月よりテレ東深夜枠にて2クール視聴。 監督・シリーズ構成:佐藤竜雄(『ナデシコ』『ムリョウ』など)、SF設定・脚本:堺三保。 脚本:大河内一楼、千葉克彦、小出克彦、キャラクターデザイン:うのまこと(『ラブひな』、『グラヴィオン』) など。 アニメーション制作はXEBEC。 実は、始まったときは1クールで宇宙ステーションの学園生活を描くだけかと思ってました^^; 2クールでかなり壮大なスケールの物語になりましたね。 公式HPはこちら。 |
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| 物語 |
物語の舞台となる時代は西暦2356年。 およそ200年前に、太陽系のはるか彼方で爆発した恒星によって生じた衝撃波(セカンド・ウェーブ)が、太陽系に迫ろうとしていた。 恒星爆発の影響から立ち直った人類は、宇宙基地「ファウンデーション」を地球、火星、金星、木星、土星の5つの空域に建造。 その基地から発する大型バリアで各惑星を覆い、 衝撃波から守ろうとしていた。 そのうちの一つ、地球圏を守るファウンデーション2「ステルヴィア」に、片瀬志麻という少女が旅立つときから物語は始まる…。 |
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| 感想 |
人類の防波堤たる宇宙ステーションを舞台に、そこに学生として編入した少年少女たちの学園生活と活躍を描いたSFドラマ。 太陽系に脅威が迫っているといっても、地球征服を狙う悪の宇宙人が出てくるでもなく、それこそ「大津波が来るから防波堤を作って、ついでに科学の力で津波を消してみよう」くらいの感覚です^^; おまけに「人類最大のグレートミッション」とうたっているものを(ネタバレにつき伏字)たった10話のうちにあっさりと片付け、その後どう展開するのかと思っていたら、ヒロインがらみでちょっとした祭り(暴動ともいう)が起きたアニメ。 物語は、基本的にどこまでも「まったりとした」「淡々とした」といった形容しかできない雰囲気で進みます。 ヒロインたちのほのぼのとしたやりとりは、高校生というより中学生レベル。 年齢的には高校生なんですが…。 そのラブコメ的日常の裏で、なかなか緊迫した事態が進みつつあるという、まさに「学園戦記ムリョウ」で見られたパターン。 佐藤監督以下、こういう展開がやりやすいというか、好きなんでしょうね。 序盤はキャラクター同士のやり取りがほほえましく見られた感じなんですが、中盤以降メインキャラクター達に感情移入できない、という視聴者が続出。 「サッパリ良さが分からない」という意見まで見られました。 このアニメを楽しめるかどうかは、キャラクターへの感情移入の度合いによるものが大きいと思います。 私はわりとどのキャラも「かわいい」くらいのレベルで、気楽に見られていたのですが…。 あと楽しめるかどうかの分かれ目としては、佐藤監督の作品に多く見られる肩透かし的な展開への慣れかな^^; 物語はここから火が付くか、というところであれ?と思えるような淡々とした展開を持ってくる。 「今そんなことしている場合か」とツッコみたく、苛立たしくなったらアウトでしょう。 盛り上がるところでサッパリ盛り上がらない、オチすべきところでオチしない、スタッフやる気あんのかゴルァ(゚Д゚)!!的な意見もあったものの、私はこの作品は好きです。 強引におすすめラインに上げてしまいます^^; まったりしてはいるけど、毎回それなりに見どころは詰められているので決して退屈なアニメではないし、やたらに壮大なところなんかも好み。 テンポも「ムリョウ」で一度慣らされた身としては、けっこう合っていてこれもいいかなと。 ところで、同じ監督の「ムリョウ」もそうだし、同時期にやってた「すてプリ」もそうですが、最近の作品は「宇宙人」を「地球人より高度な文明を持って、かつ地球人類の行く末を見守る存在」的に描くのが流行りなのでしょうか^^; 「トップをねらえ!」とか、もっと遡れば「ヤマト」みたいに、問答無用で滅ぼしにかかってくるタイプは単純すぎて嫌われるのかな。 いや、そうじゃなく「ある種友好的な態度を取る」としたアニメの方が、重層的なテーマにしやすいのか。 宇宙人が単純に「敵」として描かれると、他のテーマを掘り下げようしても、最終的には「宇宙人との戦争」そのものをメインテーマに据えて、決着をつけなければならなくなりますからね。 その点、「超越した存在」なら、そのへんは適当でも解決できるし^^; まあ「ガンパレード・マーチ」みたいに、人類が絶滅の危機に瀕しているにもかかわらず、王道のラブコメを展開しているアニメもありますが…。 |
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| 音楽 |
OPは「明日へのbrilliant road」。 オリコンでもかなりいいところまでヒットしたようです。 ていうか、アニソンというにはカッコよすぎるような…。 EDは前半の「綺麗な夜空」が明るい感じで、後半の「End of world」がマイナー調の暗い曲。 特に後半は欝展開もあって、内容と曲がシンクロしていました。 それにしても、OPアニメが1話の使い回しというのは、よほど制作状況がいっぱいいっぱいだったのかな…。 |
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| ボイス |
主人公の片瀬志麻(しーぽん)を中心に、光太、アリサ、やよい、晶、大、ピエール、ジョジョ、りんなが予科生仲間。 初佳、ケント、ナジマ、笙人はステルヴィアの本科生で、志麻たちの先輩にあたります。 レイラ先生とシロガネ先生、蓮先生は志麻たちを指導・監督する教師。 その上にジェイムズ、カール・ヒュッターなどお爺ちゃん先生がいるという構図。 志麻役の野中藍さんはたぶん新人さんで、周囲を各アニメで主役級を経験したことがある中堅声優陣が固めている印象。 りんな役の広橋さんはラッカ@灰羽とかそら@カレイドスターとかやってるけど、比較的新人なのかな? |
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| キャラ |
主人公達のドラマにもうひとつ感情移入できなかったためか、私の中で好感度が高いのはこの学園の先生たち。 ここの先生たちは本当にいい人、というか立派な大人ぞろいです。 「人類の代表」を育てる機関の先生だけに、これでもメチャクチャにエリートなんでしょうね。 先生たちにとどまらず、佐藤監督のアニメは、アニメの中で「大人」の役割をする人物の描き方が特徴的だと思います。 どの先生も基本的に温かい目で生徒の成長を見守っているし、どの親も子供を心配して子供たちの未来を守るための努力を厭わない。 時には子供たちの走り様に慌てたり、成長に驚いたりもしますが、大人キャラたちはいつも他者をを気遣う余裕、許容する懐の深さを持つ者として描かれています。 「学園戦記ムリョウ」でも、外敵と戦う子供たちを「彼らが帰る場所」として見守る大人の姿が印象的でした。 さらに遡れば、劇場版「ナデシコ」でもプロスペクターとかユリカの父親はそういう役回りだし。 こういった「優しい大人」の存在が、佐藤監督のアニメのまったりした独特の雰囲気を作り出している一因なんじゃないかと思ったりします。 私自身はこういう雰囲気は嫌いとまではいかないものの、ムズがゆくなっちゃうので苦手意識を持っていたりするんですが…^^; |
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●TEXHNOLYZE(テクノライズ)(TV版 全20話) オススメ度:5 高・大 |
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| 知識 |
2003年4月よりフジ深夜枠にて2クール視聴。 というか、感覚としては隔週放送に近い感じでしたが^^; 監督:浜崎博嗣、構成・脚本:小中千昭、 脚本:高木登、吉田伸、古怒田健志。 キャラクター原案:安倍 吉俊、キャラクターデザイン:赤堀重雄、メカデザイン:中島利洋など。 アニメーション制作はマッドハウス。 公式HPはこちら。 |
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| 物語 |
暴力が蔓延する捨てられた街、流9洲(ルクス)。 生きるために賭けボクシングで命を削る青年、櫟士。 人の未来を見てしまう少女、蘭。 「街の声」を聞けるオルガノの若きリーダー、大西京呉。 流9州に野望を秘めて降り立つ男、吉井。 流9州は一応オルガノによって武力統治されているが、労働者の集団・救民連合や、若者の愚連隊・ラカン、そして街を離れて独自の生活圏を築くガベなどの勢力がひしめき、争いが絶えない。 街の象徴であるオベリスクは、静かにその喧騒を眺めている。 この街で採取されるラフィアは、人体を接合する技術・テクノライズに不可欠な希少物質であり、この街の唯一の存在意義といっていいものである。 ささいな小競り合いはありつつも、微妙なバランスで成り立っていたこの街が、「上から来た男」によって破滅へと突き進んでいく。 |
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| 感想 |
暴力に支配された街で起こる、破滅へと続く「祭り」を描いた近未来バイオレンスもの。 タイトルの「テクノライズ」とは、欠損した手足を補う義手・義足のことらしいです。 要するに一部サイボーグ化。 で、テクノライズされると視界に怪しげな文字が浮かび上がったり、聴覚がイカれた(常にくぐもった声が聞こえる)状態になるようです。 具体的には「リング」の貞子ビデオみたいなヴィジョンが見える^^; 「lain」「Niea_7」「灰羽連盟」と、安倍吉俊氏が関わるアニメはどれも独特な味があって、私もことごとくチェックしてきたわけですが、今回のはかなりきつかったです(>_<) 何がきつかったかといって、まずは序盤のワケワカメな展開です。 作品内における説明を極力排除し、物語のピースを断片的に見せて、全体像は視聴者に想像で補完させるスタイル。 これは、ストーリーに明快なわかりやすさを期待するこのHP的には、真っ向否定したくなります^^; あたかも視聴者に「理解できるものならしてみろ」的な挑発にすら思えてしまうため、冒頭の1〜2話で脱落しそうでした。 1〜5話までは、人と見れば殴りかかるDQN主人公がハァーハァーと荒い息を吐いているだけのアニメ、くらいの印象しかありません。 でも、何となく「次回は分かりやすくなってるかも」という期待をしながら見ていました^^; BGMを極力抑え、息苦しく殺伐とした作品独特の雰囲気が、何だかんだ文句を言いながらも見続けてしまう中毒性のようなものを持っていたのかも。 で、実際に6〜7話過ぎたあたりからは、吉井さんというキャラの暗躍によって、断片的に見せられてきた要素がある程度のまとまりを見せ、いちおうの方向性を示してくれるようになります。 この後、中盤以降はかなり分かりやすいアニメになりました。 ところが、そこから始まるのは延々と続く殺戮描写。 アニメでここまで強烈な流血描写は、昨今珍しいです。 「最終兵器彼女」も結構キましたけど、こちらはよりリアルタッチだけに、容赦なく首手足が吹っ飛びまくるのには目を覆いたくなります。 画面の色調が全体に暗く、特に抗争のシーンでは白黒に近い状態になるので、画面が真っ赤に染まるようなことはありませんが…演出的にはそんな感じ。 ストーリー的にはテクノライズというロボット技術や、近未来の流9州という街を舞台にしているとはいえ、ほとんど「仁義なき戦い」とかヤクザ映画のノリですねぇ…。 主人公の櫟士がオルガノに組み込まれてからは特にその色合いが強くなった気がします。 「オルガノ」って勢力がまんま「〜組」というヤクザの集合だし、ストーリーでもここまで基本に忠実なヤクザ映画的演出をしているアニメって稀じゃないでしょうか。 「てなもんやボイジャーズ」…はお色気ギャグが混じってるし、違うか(--; 私自身はあまり好きじゃないです、こういうのは。 アニメで表現されても…と思うし。 まあ、かといってこの作品を実写化できるかというと、なかなかあり得ないとも思うのですが^^; 結局、ストーリーは冒頭でも書いたごとく、蘭というお面少女の予言通りに破滅への一途をたどります。 その過程での抗争というか、運命に呑みこまれていくならず者たちのドラマが見どころのアニメ…なんだろうなぁ。 私の感想はテーマに言及してあれこれ書くのではなく、作品の表面的な特徴を並べているにすぎないので、これだとかなり視聴者が限定されるアニメに思われてしまうかもしれませんが…。 まあ、実際そうか^^; でも、いちおう最終回までチェックしてみて、「未来は残酷で美しい NO FUTURE NO LiFE」というキャッチコピーが何となくわかるような、不協和音と殺戮の中にも美しさを持ったアニメだったと思います。 誰のせいかは知りませんが、3話と4話がくっついていたり、19〜20話がすっ飛ばされて19話の冒頭ナレーションでまとめられただけだったりと、かなり不完全な状態で放送されてしまったのが残念。 同時期に見ていた「ガドガード」にいたっては、完全に途中で終わってしまったために、感想すら書けない状態です(--; |
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| 音楽 |
感想でも書いていますが、BGMはほとんどないです。 まあ、作品に合っていていいと思うんですけどね。 OPはJUNO REACTORの「GUARDIAN ANGEL(XAVIER'S EDIT)」。 テクノ界でカリスマ的なアーティストの名曲をリミックスしたということのようですね。 音楽・アニメともにかっこいいです。これは一見の価値あり。 ただし、何をイメージしたものなのかはサッパリですが^^; フジ公式HPのメッセージボックスに10〜20代の女性からの絶賛が多かったのは、GacktがEDを歌っていたからだ…と邪推してみたり。 どうみたって、女の子向けじゃないですからね。これ。 まあ、私がチェックしていたのは序盤だけなので、今はどんなメッセージが寄せられているかわかりませんが…。 意外とコアな考察系の視聴者に占められていたりして。 |
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| ボイス |
うーん、珍しいというかほとんどオタ向けのアニメでは見ないキャスト。 知っている声優さんにしても、大塚芳忠さんとか中田譲治さんとかかなり渋い。 要するにこのへんも媚びちゃいないってことなんでしょうかね^^; |
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| キャラ |
吉井一穂、通称吉井さんとドク(鎌田江里子)。 いちおう、ハァーハァー言ってばかりのやさぐれボクサーと電波お面少女が主人公とヒロインみたいになってますが、私の中での主人公とヒロインは吉井さんとドクです^^; しょうもない性格のキャラだったけど、物語に人間くさい彩りを与えてくれたのはこの2人と大西さんくらいだったような。 ぢつは、「櫟士」って何て読むのか未だに知らなかったりします(ぉ ずっと「イチセ」とだけ呼ばれていたから。 |
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作中の一言:救民連合「シン・シン・セイ・キュウ・サイ!」←皆も声を張り上げて唱えよう(ぉ |
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