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●おねがい☆ツインズ(全12話) オススメ度:6.5  中・高
知識  2003年7月よりWOWOWにて1クール視聴。

 原作:Please!、監督:井出安軌、全脚本:黒田洋介。
 キャラクター原案:羽音たらく、キャラクターデザイン:合田浩章、メカニックデザイン:渡辺義弘。
 美術基本設定:須江信人、美術監督:佐藤豪志。

 アニメーション制作は童夢。
 プロデュース協力:GENCO。

 公式HPはこちら
物語  在宅プログラムの収入で一人暮らしをしている高校生・神城麻郁(かみしろ・まいく)の家に、ある日一人の女の子がやってくる。
 女の子の名前は宮藤深衣奈(みやふじ・みいな)。
 麻郁と同じ青い瞳をした女の子で、ここが自分の家で、麻郁は自分と双子ではないかという。

 勝手に家に住むつもりになっている深衣奈に戸惑う麻郁。
 ところが、深衣奈が訪ねてきた日の夜、もう一人の青い瞳をした女の子、小野寺樺恋(おのでら・かれん)が訪ねてくるのだった…。

感想  タイトルから想像がつく通り、「おねがい*ティーチャー」の後継シリーズ。
 同じ長野県木崎湖を舞台に、みずほ先生など前シリーズのキャラも登場しつつ、新しいキャラクターたちの物語が展開。

 放送前は、男主人公をはさんでシリアスな表情を浮かべる美少女2人の構図に「ドロドロの三角関係勃発か!?」と予想されたものの、フタを開けてみれば何てことはない、仲良し家族の乳繰り合い&美少女のサービスカット集に終始したという平凡なアニメ。

 1話〜2話は提示された謎の設定に、かなり引き込まれたのですが…。
 サービスのピークとなった5話を境に、ドラマがあまり波のない平板な内容になってしまいました。

 かなりくどいと感じられるくらい、深衣奈「私と麻郁は肉親かもしれない」樺恋「私と麻郁さんは他人かもしれない」てなセリフが繰り返されるのですが、せいぜいキス止まりで、自分と付き合ってほしいとか、そこから先へは踏み出さない。
 なぜかというと(現実的な理由は後で触れるとして)、この二人は6話の段階で「恋愛同盟」なるものを締結するんですわ。
 これはどちらが肉親かわかるまで告白しない、自分たち以外の女の子は麻郁に近づけない、といった内容なんですが、この縛りがあるために、二人は麻郁と同棲したまま何もできないんですね。

 さらに、どういうわけか深衣奈と樺恋の二人は固い友情で結ばれており、この関係があるために二人はずっと仲良しのまま。
 相手を出し抜いて麻郁と寝る、なんて昼メロ展開にはなりません^^;
 本音をいえば、それくらい極端であってほしかったのですが。

 ドラマを引っ張るのは主に深衣奈がかかえるトラウマだったり、ツインズたちとの思い出づくりだったりします。
 いちおう、それなりに見どころのある内容ではあるのですが、思わせぶりなセリフに引っかかってあれこれと妄想しても、実はなんてことのないオチだったりするのが拍子抜けでした。
 初回から引っ張ってきた最大の謎ですら、実にあっさりと、しかも安易なオチで…。

 そういう内容にせざるをえない現実的な理由としては、「どちらかが肉親である」と決まっているからでしょうか。
 肉親と一線を踏み越えさせでもしたら、その時点で双子のオチもわかってしまうという罠。
 だから、麻郁、深衣奈、樺恋の3人に「親に捨てられた孤児」という悲惨な設定を抱え込ませて、その傷をケアし、温かい家族を構築する方向で作らざるをえなかったとか。
 まあ、キスぐらいでとどめておけば、上手く三角関係を構築することもできたかと思うんですけどね…。
 何にしても、前作のように見ていてイタくなるような言動が少なく、拍子抜けするくらい淡々と、お約束に則った展開を見せるシリーズでした。

 毎回必ず入れる風呂サービスとか、テンポの良さ、シリアス⇔ギャグのバランスは、わりと気持ちよく見られたんですけどね。
 黒田脚本ならではの青春の主張(笑)も初回から飛ばしており、キャラクターは十分に掘り込まれていたのですが…ずいぶんとドラマが穏やかで、掘り込み損(?)というか。

 ちなみに、この「おね2」については本編とシンクロする内容のラジオドラマを平行して聞いていたため、シナリオ的な補完がある程度ありました。
 なので、もしかしてあのお気楽なラジオドラマの存在がなかったら、6点だったかどうかわかりません。

音楽  音響監督:菊田浩巳、音響制作:楽音舎。
 音楽制作はランティス。
 ここのところ美少女アニメでは定番ですね…。

 オープニングテーマ:『Second Flight』はKOTOKO&佐藤裕美の美少女ゲー最強デュオ
 エンディングテーマ:『明日への涙』は川田まみさんが歌ってますが、印象はほとんどKOTOKOさんと変わらないですね^^;

 監督がOPを見て再びシリーズが戻ってきたと再確認した、とコメントしているように、OPは相変わらず歌・内容ともにイイです。
 いいOPは毎回じっくりと見入ってしまいますね。

ボイス
神城麻郁:浪川大輔宮藤深衣奈:中原麻衣小野寺樺恋:清水愛
織部椿:根谷美智子島崎康生:鈴村健一四道晴子:新谷良子
森野苺:田村ゆかり四道跨:三浦祥朗まりえ:金田朋子
風見みずほ:井上喜久子草薙桂:保志総一朗など。

 2段目までの6人がメインとなる新キャラ。
 まあ、四道晴子はほとんど一発ギャグ担当ですが…。
 序盤は麻郁をはさんで深衣奈と樺恋のツインズ、生徒会副会長の椿、ホモ疑惑の島崎などが恋のさや当てといった展開。

 その他、晴子と同じくツインズたちのクラスメート役に浅野真澄さんや佐久間紅美さんなど。
 これまた脇役もいいところですが、ラジオドラマでは麻郁と島崎のやおいネタで暴走する腐女子と化してくれます。

キャラ  織部椿(副会長)は、5話あたりまではいいキャラだと思ったんですけどねー。
 まさか、あんなオチが用意されているとは。
 要するに、ラジオドラマで根谷さんにお色気キャラを演じさせたかっただけなのね(--;

作中の一言:「次回もツインズです!」←スマン、これくらいしか思いつかなかった


●恋風(全13話) オススメ度:9  中・高・大
知識  2004年4月より、テレ朝深夜枠にて1クール視聴。
 過去に「魔法遣いに大切なこと」とかやってた枠ですね。

 監督:大森貴弘、シリーズ構成・脚本:高木 登、キャラクターデザイン:岸田隆宏など。
 アニメーション制作はA・C・G・T。

 公式HPはこちら

物語  妹が生まれてまもなく、両親の離婚により、兄妹はそれぞれ父側と母側へとひきとられ、別々に暮らしてきた。

 そして10数年たった現在、結婚相談所に勤める佐伯耕四郎は、妹がいることすら忘れて平凡に暮していた。
 ところがこの春から、妹・小日向七夏(なのか)が高校進学にともない、おなじ家で住むことになったのだ。
 ただでさえ困惑する状況の上に、耕四郎には別の悩みがあった。
 同居の前に、妹とは気づかずにデートした揚げ句、失恋の痛手から思わず涙を流し、七夏に慰められるという失態。

 離れていた時間を埋めるように、ただ純粋に兄を慕う妹。
 なんとか立派な兄であるよう心がけたい耕四郎だが、出だしからつまずいた上、異性として意識せざる得ないほど七夏は可愛い
 隠さねばならない気持ちは、純真な七夏に接する度に、どうしようもない苛立ちへと変わり、衝突を引き起こす。
 そして自己嫌悪に嘖まれる日々が始まる。

感想  毎週のように、「何なのだ、このプレッシャーはいったい何なのだ!!」と叫びたくなるような緊張感と、部屋の隅から隅まで何周でも転げまわりたくなるような、壮絶な萌え背徳感を味あわせてくれたアニメ。

 物語は、さえないサラリーマンの主人公(耕四郎・28歳)が、父親が離婚したために離れ離れに暮らしていた実の妹(七夏・15歳)と、偶然再会するエピソードからスタート。
 妹とは知らず、不覚にもときめいてしまった兄。
 出会いのバツの悪さから、徹底して距離を置こうとするものの、募る思いは本人が予測もしなかった、倫理観をはるかに超えたものになっていきます。
 一方、健気にお兄ちゃんと仲良くしようと努める妹は、ときどき耕四郎が見せる優しさに、“兄”を超えた感情を抱くように……。
 序盤は、そんな二人がお互いの距離をはかりながら悶々と過ごす日々を描いています^^;

 このアニメ、よくある「妹が兄に一方的な好意を示す」というタイプではなくて、兄の方も「妹しか目に入らない」くらい心を奪われているんですね。しかも、血が繋がった実の兄妹であると。
 またこの二人が、どちらも問題を一人で抱え込もうとする性格であることもあり、だからこそ事態は深刻なものになっていくのです。
 本気で恋をする気持ちを忘れているくらい、すっかり出来上がったオッサン(風貌もさえないことこの上なし)が、年の離れた可愛い妹が現れたことで、思いもかけない心境の変化が表れて、見苦しいまでに悩み苦しむ。
 ときには性欲をもてあましたあげく、(ネタバレ)妹のブラジャーをクンクンし、妹を想って自慰行為にはげむ。(ここまで)
 見ているこちらとしては、一言「変態」としか言えませんが、それでいて次は何を血迷うことかと、目が離せません(笑)。

 そして、中盤を過ぎ、七夏と幸四郎の距離が一気に縮まると、そこから始まるのはラブラブな二人のちちくり話……ではなく、見ているこっちの胃が痛くなるような、緊迫した駆け引き
 幼く、まだ恋愛経験がないために一途に兄に迫る妹と、大人であろうとするがゆえに、思いを口にすることをこらえるのに必死な兄。
 こちらが感じる緊迫した雰囲気は、やはり実の兄と妹という禁忌の設定がそうさせているのかもしれず、またあえて音楽を多用せずに空気を出しているスタッフのせいかもしれず(笑)。
 クライマックス前には二人の関係に気づいた同僚の女性も絡み、緊迫感がいや増しになります。

 ひとつ大きなツッコミどころがあるとすれば、原作では描かれているらしい七夏が耕四郎に惚れる契機が、アニメでは大部分すっ飛ばされているということ。
 アニメ序盤では、自分の気持ちを悟られまいと七夏に冷たく当たる、あまりにも大人げない耕四郎のイメージが強く残ります。これは間違いありません。
 にもかかわらず、兄に対する想いを次第に強くしていくという七夏の心情が、いまひとつ掴みにくいわけです。
 このへんは原作ファンに聞くと、かなりのエピソードがカットされているということであり、この部分が描かれさえすれば、この作品は完璧なものになったのではないか、と非常に惜しまれます。

 まあ、何だかんだといっても、とにかく妹・七夏は可愛いです
 自分に対し、ここまで純粋な好意を向けられたら、耕四郎ならずとも可愛がりたくなろうというものです。
 問題は現実にこんな性格の美少女は、まず存在しないということですが(笑)。

 あとは、実の妹という設定に、どれだけ抵抗を感じるかでしょう。
 作中にも、同僚の女性(千鳥)の「今はいいけど、冷めた時辛いよ?兄貴だもん」といった、もっともすぎる説得がありますし、恋する二人を「イタい人」的に扱っているフシがあるため、制作者側のスタンスとしては、やはり二人の関係を肯定してないのかなと。
 ラストはむしろ、「好きなものは好きだからしょうがない!」といった感じで、完全に開き直らせてましたが^^;
 まあ、私に妹はいませんが、いくら好きだからといって、(ネタバレ)Hしちゃう(ここまで)って展開はやはりどうかな〜と思うのですが…。
 「愛」の行き着く先はあれしかないわけじゃなかろうし、二人して心中するとかさ(マテ
 人倫に触れるテーマであるだけに、評価が難しいところです。

 ということで、お兄ちゃんの変態行動観察と妹萌えが絶妙なハーモニーを奏でるアニメ(どんなだよ)として、堂々の9点。
 満点に届かないのは、前述のカットされたという原作エピソード分。
 設定や展開に抵抗があるほど、もしくは原作に思い入れがあるほど、点数は落ちていくのかなと。
 私としても、もう一度見てみたいような、怖くて見たくないような^^;

音楽  音楽:吉森 信、宅見将典。
 OP:「恋風」(作詞:岡崎律子、作曲:橋本由香利)歌:ef。
 ED:「ふたりだから」(作詞:畑亜貴、作曲:伊藤真澄)歌:伊藤真澄。

 ここぞという場面でかかるメインテーマ、高音域のピアノと中・低音域の弦楽器のハーモニーが、このアニメをほのぼの感動系にミスリードしています(笑)。
 音楽に関しては満点付けていいくらい、いい仕事をしているなと。
 OPアニメーションの出来ばえも素晴らしく、特に岡崎律子さんの書かれた歌詞は、見事なまでに内容とシンクロしてます。
 04年5月、突然の訃報に接した時は、本当に残念だなぁとしみじみ思いました。
 どれだけ仕事をしていても人に妬まれそうにない、優しいメロディーを作る名手でしたよね。

ボイス
佐伯耕四郎:三宅健太小日向七夏:中村有岐千鳥 要:岡村明美
佐伯善三:田中亮一小田切 圭:岡野浩介秋本宵子:柚木涼香
安西双葉:明坂聡美環 央子:清水理沙など。

 私は常々、アニメの声優にはちゃんとプロとして訓練を受けた人を使ってクレと、声高に主張しているわけですが、七夏の声優さんに関しては、これはこれで良かったかなと(^^;
 七夏の作っていない感じの声は、むしろ彼女の性格そのままの印象で、新鮮に聞こえました。
 これで可愛らしいアニメ声を出された日には、ちょっと反感をおぼえるところだったかも。

キャラ  毎週エンディングのあとに、予告劇場「千鳥がゆく」というコーナーがあります。
 その主人公は「千鳥要」といって、「フルメタル・パニック!」のヒロイン……ではなく、耕四郎が勤める結婚相談所の同僚。
 ここでは、毎週なにか問題のある行動をしたキャラがお白州に引っ立てられ、遠山の金さんに扮した千鳥によって問答無用の裁きを受けます。
 要するに息苦しい本編から一転させ、気持ちを和ませるための一発ギャグなんですが、スタッフのこの作品との距離の取り方が感じられるようで、面白かったです。
 こういった作品は、(原作に対し)妙に入れ込んだスタッフに作られるより、ある程度距離を置いた人の方が適任かもしれませんね。

作中の一言:七夏「私、お兄ちゃんが好き」 Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)←声なき悶絶


●HAPPY☆LESSON(全13話) オススメ度:7  中・高
知識  ともに2003年7月からテレビ埼玉で放送されたものを視聴。
 無印「ハピレス」は、2002年4月からUHF系列で1クール放送された模様。

 原作:ささきむつみ/電撃G's magazine(メディアワークス刊)
 監督:鈴木行、シリーズ構成:吉岡たかを。
 キャラクターデザイン:加藤やすひさ、水上ろんど。
 総作画監督:水上ろんど。

 アニメーション製作:ケイエスエス。

 公式HPはこちら
物語  「今日から私たち、あなたのママになります!」

 暦学園(こよみがくえん)に転校してきた仁歳チトセ(ひととせ・ちとせ)は、生まれ育った環境のせいもあって、なかなか学校にとけ込めずにいた。
 そればかりか、自分をバカにする生徒とケンカをしては、暴力をふるう毎日。
 心配した担任の一文字むつきは、親と一緒に暮らしていないチトセに対し、彼のママになることを宣言する。
 唖然とするチトセだったが、家に帰ってみると、さらに4人の美人教師たちが現れて、むつきと同じように一緒に暮らすという。
 はたして、チトセの運命やいかに?

感想  突然に5人のママ兼ティーチャーたちと一緒に住むことになった高校生、仁歳チトセの受難の日々(?)を描いた、ハイテンション・ドタバタラブコメディ

 「複数のママ」だけでは「複数の妹」がコンセプトの某作品に対抗するには弱いと思われたためか、メインの5人に「女教師」という属性が追加されています^^;
 元はゲーム原作らしいですが、KSSが制作するアニメとしては、OVA6話+TV26話+OVA新シリーズ3話と、かなり長く続いている作品ですね。そのわりに、知名度自体はそれほど高くないような。
 けっこう面白い作品なんですが、アニメ放送が本格化する前のUHF系列で第一シリーズが放送されたため、同じハーレムラブコメである「ラブひな」「藍より青し」などと比べるとややマイナーで、この作品が置いてあるビデオ店というのも少ないですね。

 いちおう書いておくと、「ハッピー・レッスン」とは、親を早くに亡くして施設に入り、精神的にすさんでいた高校生・チトセの将来を心配して、彼の通っていた学園の女教師たちが、「幸せになるためのお勉強」をつけてあげる…という意味らしいのですが、そんなのはただの方便ですね^^;
 どのママたちも楽しいことが大好き、チトセをいたぶって遊ぶのが大好きという性悪ぞろい(笑)ですから、それぞれの特技を生かして毎回のようにチトセを弄び倒します。
 だから、このアニメの正しい楽しみ方としては、ハイテンションで暴走する(自分なりのやり方でチトセを幸せにしようとしている?)ママたちによって、どこまでチトセが壊れるかを見ることにあるのではないかと。

 そもそも、このチトセって主人公、そんなに(取り立てて5人で世話する必要があるほど)ひどい生活を送っているわけじゃないんですよね…。
 親から立派な一軒家を相続しているし(固定資産税はどう払っているのだろう?)、近くのマンションには同じ施設で育った経済力のある姉(はづき)と、お兄ちゃん大好きな妹(みなづき)が住んでおり、「むしろこの娘らと一緒に暮らせばいいやん」とツッコミたくなります。
 おまけに、学校ではおせっかい大好きな委員長(ふみつき)から、しょっちゅうアプローチを受けているわけで、さびしい環境というわけでもありません。
 ママたちの毒素に当てられて(?)、一時的に性格が丸くなっているものの、彼女たちと離れれば元のやさぐれた性格に戻ることはわかっているわけだし、女教師たちと一緒に生活することが、あまり有意義だとは思えないんですよね^^;

 結局、ママもチトセも、「楽しいから」一緒に暮らしているだけなんじゃないかな。
 だから、このアニメでは、時々挿まれる「いい話」系のシナリオよりも、ひたすら自分の信念に基づいて突っ走る、美しいママたち(書き忘れましたが、とても高校生の息子を持つとは思えない、高校生と見まがう外見)の暴走を描いたエピソードの方が、圧倒的に面白いと思えるわけです。

 アニメとしては基本的に1話完結、特定のヒロインが交代でメインを担当する構成であり、非常にスッキリと見られます。
 特定のヒロインが交代といっても、出てくるのがヒロイン1人だけということはなく、他のヒロインにも毎回ちゃんと見せ場があり、にぎやかに話が進むのが特徴。まあ、登場の優先順位が高いのは、やはり5人のママたちですが…。
 毎回が、体育祭、文化祭、進路相談、家族旅行、修学旅行などなど、学園イベント&家族イベントをふんだんに使った、お祭りみたいなものですね。

 でもって、ママたちのキャラも、おそらくガチンコでケンカしたらハーレムもの最強と思われるスキルの持ち主たちであり、メイド(むつき)、不思議少女(きさらぎ)、巫女(やよい)、コスプレ少女(うづき)、スポーツマン(さつき)と、きっちりすみ分けが出来ています。
 まあ、外見は教師のむつきと高校生のふみつきがダブってる感じとか、不自然さがなきにしもあらずですが^^;
 お約束に忠実な行動を見せる、メガネッ子委員長のふみつきと、お兄ちゃん大好き妹のみなづきも、ママたちに劣らず魅力的で可愛いです。
 キャラたちのクセのある行動(むつきの目薬を使った泣き落とし、委員長のアッパーカットなど^^;)もよく考えるなぁ、と感心します。

 まあ、こういったハーレムものに食傷気味と飽きている視聴者もいるだろうし、そもそも美少女アニメは大嫌いという視聴者もいるわけで、見る人によって温度差が激しい作品ではあると思います。
 私はハーレムラブコメというジャンルの中では、このいわゆる「ハピレス」前シリーズは、かなり面白い作品じゃないか、と思っているのですが…。

 なお、今までに書いたのが1クール13話までの話で、続編は「ADVANCE」というタイトルで2003年に制作されましたが、こちらはやや低調であるため、オススメ度は6
 というのも、チトセと対立する新キャラ・ながつきを出したはいいものの、わりとあっさりいい子化してその後は放置プレイだし、展開のほとんどがシリアス/いい話系でまとめられがち。
 ハイテンポ・ハイテンションのドタバタを求める身としては、毎回のように物足りなさを感じる内容でした。
 「ADVANCE」のコンセプトは、ママたちの方からチトセとの関係のあり方について考えさせるものであるようですが、そういったことにつっこんだのが、そもそもの間違いだったのでは…。

音楽  音響監督:飯塚康一、音楽:岩崎文紀、高濱祐輔、酒井陽一。
 OP「テレスコープ」 (Sleepin' JonnyFish)
 ED「夢の都 TOKYOLIFE」(中川亜紀子)

 (ADVANCE)
 OP「RADIOジャック」(Sleepin' JohnnyFish)
 ED「パーティー」(Millio)

 OP・EDとも、前シリーズの方がいいな…。
 特に爽やかなシリーズの始まりを感じさせるOPと、チビキャラたちが思い思いにダンスを踊っているEDは、かなりお気に入り。

ボイス
一文字むつき:浅野るり二ノ舞きさらぎ:木村亜紀子三世院やよい:井上喜久子
四天王うづき:古山きみこ五箇条さつき:笹島かほる仁歳チトセ:岸尾大輔
六祭みなづき:水樹奈々七転ふみつき:島涼香八桜はづき:園崎未恵
九龍ながつき:仲西環十隠カンナ:中川亜紀子
B:羽柴秀矢C:中園卓郎など。

 浅野るりさん、木村亜紀子さんのお二人は、こういった美少女アニメのヒロインは珍しいかも。
 あとはわりと他の作品でも見かける人たちですね。

 BとCというのは、ふみつき(委員長)にオプションのように付きまとうオタク学生で、いつもふみつきをからかっては、ふみつきのアッパーカットで吹っ飛ばされるという役回り。
 ハーレムものに出てくる主人公以外の野郎キャラとしては、かなり濃いキャラですね。

キャラ  どの先生もママというには年が近すぎると思うのですが、ママらしさで順位を決めるとしたら、さつき>むつき>やよい>>きさらぎ、うづきといったところでしょうか。
 まあ、喜久子さんふんするやよいママは、「チトセについた不幸神をはらうため」ママになったとか、うさんくさいことを言っているので、あまりママらしい行動を取ってはいないのですが……どう見ても少女のきさらぎ、うづきと比べるとね^^;
 他方、「母親の役割は家族を守ること」として、チトセに温かい家族を作ってあげようとするさつきママは、一番ママらしいといえるかも。
 実際やってることは、チトセの頭を自分のおっぱいにはさんでグリグリするといった、ムチャな行動ばかりですが…。

作中の一言:ふみつき「不潔よ―――っ!!」


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