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●君が望む永遠(全14話) オススメ度:8  中・高・大
知識  2003年10月からUHF系列で1クール放送。

 監督は「ビッグオー」の演出などを手がけ、「Zoe」などの監督も務めた渡邊哲哉氏。
 シリーズ構成は「藍より青し」のメイン脚本を務めた金巻兼一氏。
 脚本には金巻氏に加え、高山カツヒコ氏(STRATOS4)など。
 キャラクターデザイン・総作監は菊地洋子さん。
 メインアニメーション制作は、「STRATOS4」などで知られるスタジオファンタジア。
 ちなみに作画はいわゆる三文字スタッフ。

 公式HPはここから。
感想  幸福な恋愛のただ中にあったカップルを襲った、不運な事故。
 3年後、長い昏睡状態から目を覚ましたかつての恋人と、主人公の現在の恋人との関係を中心として、青年期の多重恋愛を描く物語。
 原作は2001年に発売された18禁ゲームであり、大ヒットした作品。
 その反響の大きさは、数ある美少女ゲームの感想サイトで、どのゲームよりも多くの感想が書かれた、という事実が物語っています。
 (Erogame Scapeさんの登録数では最多ゲームのひとつ)

 なぜ反響が大きかったかといえば、美少女に板ばさみにされるというゲームにありがちな構図の中にあって、人間の弱さを徹底して追求した心理描写と、(読んでいてつらくなるにもかかわらず)グイグイと引きこまれるストーリーがあったから。
 そして、主人公・鳴海孝之があまりにもヘタレた行動ばかり取るため、誰しも「孝之に対して物申す!!」と言いたくなってしまうから(笑)。
 そのため、絶賛の声も多かったですが、「ヒロインやストーリーはいいんだけど、主人公がなぁ……」という限定をつけた意見が多勢をしめていました。

 かくいう私はといえば、最初にプレイした時は、やはり主人公の行動に対し、しょっちゅう頭に来ていました。
 しかし、何人かヒロインをクリアするにつれて、どのような選択をしてもドツボにハマるしかない孝之君を見て、最後は妙に同情してしまった次第です。

 ……なんてことを踏まえつつ、アニメの方はどうだったかというと……。
 これをアニメにしたらつら〜い欝ストーリーになるだろうなぁ、とは想像されていたわけですが、やはり欝でした
 さらにいえば、この作品がサイコホラーに近い狂気をはらんでいることも、にじみ出る雰囲気とキャラの言動から証明されましたね(笑)。

 アニメ化の発表を聞いてまず思ったのは、水月と結ばれるシナリオ(以下水月シナリオ)を下手にいじらず忠実に再現すれば、一番受けがいいんじゃないかということです。
 この作品は遙と水月のダブルヒロインであり、誰かと結ばれるなら、まず二人のどちらかしかありません。
 しかし、遙のシナリオは見ていてかなりしんどいし、きわどい描写も多いので(結局表現されてましたが^^;)、水月のシナリオが感動系として無難じゃないかと思った次第です。
 アニメで不満に思った人は、それこそゲームで補完すればいいわけだし。

 ところが結果として出来上がったものを見ると、遙・水月・茜ルートからおいしいとこ取り…というかしんどいイベント取りしただけというか。
 (ネタバレ)水月と慎二が寝てしまうのは遙シナリオ、遙の病気を思いつめた茜が告げてしまうのは茜シナリオ、そして最終話は水月シナリオ(ここまで)のイベントです。
 そんな感じで、各ヒロインのルートからエピソードを切り貼りした結果、キャラ(おもに主人公の行動)がすごく腑に落ちないものになってしまった感があります。

 それと、私がこの作品のアニメ化に際しもう一つ興味を持っていたことといえば、ゲームの購入者たちから散々に罵られてきた主人公・孝之君を、どれだけ魅力的=美少女たちが獲り合うにふさわしいキャラとして描けるか、ということだったのですが……。
 ………
 言ってしまっていいですか?
 全然ダメじゃん^^;
 ダメもダメ、徹頭徹尾ダメな最低野郎です。
 ゲームだと、自分が孝之としてプレイするため、「制作者という“神”に弄ばれる子羊」的な視点が持てたのですが、一方的にたれ流されるアニメとして見ると、孝之に対するムカつきしか沸いてきません!(笑)
 おまい1人が辛いんじゃないぞと、そのあまりの周囲の見えてなさっぷりに心底腹の立つキャラとして描かれています。

 やっぱりアニメスタッフにも愛されなかったんだなぁ、孝之君。
 もう少し人間的に魅力のある男として描いてもらえば、二人の美女の間で揺れるその姿にも、同情や「その気持ちわかる!」といった声が寄せられたものを…。
 あんな腐った性格じゃ、「結局、おまえが全部悪いんじゃん!」としか言いようがありません。
 …まあ、原作通りじゃないかといわれれば、確かにそうなんですけどね…。

 決してつまらないわけではなく、第2話のプロローグを何とか見終えることができれば、そこからズンドコと進行する多重恋愛・欝展開にハマることができると思います。
 主人公にムカついたり、ヒロイン達がその主人公に依存する心理が理解できない、といったマイナス面も少なからずありますが、それを補っても余りある原作の設定の上手さがあって、初めて見る分には十分オススメという意味で8点。
 ただ、ゲームを超えたかと聞かれれば、とてもじゃないけどバランスが取れていない、と思う次第です。
 ストーリーに不満を感じるなら、素直に原作ゲームをプレイすることをおすすめします。

音楽  BGMはほぼ原作のアレンジといった感じ。使いどころは間違えてないと思います。

 主題歌・エンディングは遙役の栗林さんが作詞・作曲する新曲で、これまたいい曲です。
 私としては、そのまま原作の「Rumbling Heart」「君が望む永遠」を使ってくれた方が嬉しかったですが…。
 まあ、そこは商売でしょうし、ここで同じ曲を売ることもないでしょう(嫌な捉え方だな)。

ボイス
鳴海孝之:谷山紀章涼宮遙:栗林みな実速瀬水月:石橋朋子
涼宮茜:上原ともみ平慎二:青木誠大空寺あゆ:浅井清己
玉野まゆ:吉田恭子天川蛍:窪田聡子星乃文緒:ひと美
香月モトコ:小林まりこ石田あづさ:伊藤美紀など。

 キャストは私の空耳を信じる限り、ゲームとそっくり同じです。
 一部名前が変わっている人もいますが……そのへんは大人の事情というやつでしょう。
 ラジオで半ば公然と恋人宣言していた谷山さんと石橋さんは放っておいて(笑)、栗林さんや浅井さんはこのあとの活躍にも期待。

キャラ  原作には出てこなかった、水月の職場の上司・石田さん(♀)。
 アニメでは、スランプに陥ってる水月に迷惑をかけられ通しという、ある意味かわいそうなキャラです。
 が、オリジナルキャラにしては、かなりいい役どころだったと思います。個人的に助演女優賞は彼女に(笑)。

 ところで、監督はアニメ誌のインタビューで「原作ファンには意外な結末かもしれない」と語っていましたが、それはゲームでのメインヒロインを遙と認識していた、ということなんですかね?
 意外といえるなら、水月にも遙にも捨てられた孝之が、生きる気力をなくして自殺する、くらいの結末が欲しかったかと^^;

作中の一言:大空寺あゆ「お前なんか、猫のうんこ踏め!!」


●GUNGRAVE(ガングレイヴ)(全26話) オススメ度:6〜8  中・高・大
知識  2003年10月よりテレ東深夜枠で2クール視聴。

 原作はプレイステーションで発売されたアクションゲーム。
 「トライガン」の原作者・内藤泰宏と、アニメ版「トライガン」のシリーズ構成・全脚本を手がけた黒田洋介がコンビを組んで、広井王子氏のレッド・エンタテイメントが制作。
 メカデザイン:藤島康介、監督:都留稔幸。

 てなことで、「トライガン」原理主義者の私としては、個人的に大期待の作品でした。
 まあ、1話は大方の視聴者の例にもれず、ボロクソに叩いたわけですが(笑)。
 ただ、そのおかげで信者的な視聴姿勢を持たず冷静に見られました。

 公式HPはこちら
構成  アニメ作品では珍しい、主人公(ブランドン)のたどった軌跡を、20〜30年という長期間にわたって追いかけた作品。
 といっても、ブランドンと親友ハリーの青年時代を描いたスタートから、5年後、3年後、13年後といった形で間の空き方はまちまちです。
 第1話は本編の18話(現在)にあたり、2話から本格的にそれまでの経過が描かれる構成。
 そのため、第1話を見たってワケワカラン、というのが当たり前です。
 2話から始まるのは、主人公のスラムでの暮らしから、ふとしたきっかけで入ることになったマフィア組織でのし上がるまでを描くという、かなり地味な話であるため、こういった構成を取ったのも頷ける話。
 ……ではあるのですが、意味不明な怪物とのドンパチという第1話を見せられたことで、「あかん。俺パス」と脱落した視聴者もかなりいたため、普通に2話からスタートしてたらどうだったかなぁ、というifも考えたくなりますね。

感想  前半と後半でだいぶカラーが変わるアニメですね。
 おおむね、マフィア組織(ミレニオン)の中で友情とファミリーの絆に揺れる不器用な男、ブランドン・ヒート数奇な運命を描いた作品…といえるでしょうか。

 前半は、無口で実直なブランドンが、組織のボス・ビッグダディと交流を深めながら、親友のハリーを助けてミレニオンの中でのし上がっていく話。
 このへんの雰囲気は、映画「ゴッドファーザー」の印象そのままです。
 笑える要素は一切なし、ひたすら渋い男たちのドラマが展開していきます。

 後半では、とある事情で死んでしまったブランドンが、「ビヨンド・ザ・グレイヴ」となってよみがえり、少女を守ってオーグマン、スペリオールといった怪物を相手に、ド派手な銃撃戦を繰り広げます。
 あまりの荒唐無稽さに、「ゲーム原作らしいな」と片付けられてしまいそうですが、そこに至るまでのストーリーの積み重ねがあるがゆえに、無茶な展開も十分に感情移入して見ることができます。
 一言でまとめれば、ドンパチが始まる18話から見ても面白くはないぞ、と。
 2話から17話までの、男くさく地味なマフィア・ストーリーを見るのと見ないのとでは、主人公に対する感情移入の違いが歴然です。

 ブランドンたちがマフィアの中でのし上がる過程を描いたストーリーを第一部とすると、第二部はよみがえったブランドンの復讐。
 あくまで物語はブランドンを軸に動いているのですが、私が第二部を見ていて思っていたことは、とにかく浅葱ミカが不憫だなぁと。
 1話では、いきなり登場して何を悲しみにひたってるかなこの小娘はと、さっぱりわからない女の子でしたが、彼女の生い立ち、そして17話で登場していきなり全てを失う展開には、あんたら鬼ですかとスタッフを恨みたくなりました。
 それでいて彼女を守るグレイヴが、元がブランドンだから仕方ないですが、両親との思い出、語るべき言葉を一番持っているにもかかわらず、それを伝えることをしない。
 もっとこう、マリアやビッグダディとの思い出を語ってやれよと思うんですが、ミカが懸命に彼の気を引こうとしても、ほとんど取り合ってないのが見ていてかわいそうです。
 唐突に母親を殺され、さらに行き着いた先で半死体の大男&得体の知れないドクターと旅することになって、行く先々で化け物に襲われドンパチに巻き込まれる、もう哀れとしか言いようがありません。
 グレイヴを好きになったのも、周囲に味方が彼しかおらず、あまりにも刺激的なことが起きすぎたショックによるものかと思います(ぉぃ
 最後は安らかな表情になってたけど、結局ミカは幸せになれたんでしょうか……。

 まあ、ミカの扱いが示すのは、このアニメが描きたかったのはやはりブランドンとハリーの友情がメインで、ファミリーという絆はサブだったということでしょうか。
 一概にそうは決め付けられないと思いますが、ラスト2話で描かれた内容は、そう思ってしまうような印象を強く残しました。

 …って、内容に不満だけがあるかのように書いてしまいましたが、もちろんそれを差し引いても面白いシリーズでした。
 マフィアもののノリに抵抗がない人は、見て損はないと思います。
 ただ、途中から出てくるネクロライズだのオーグマンだのという原作ゲームの設定と、それが物語のキーにすえられることで、この作品の雰囲気はガラリと変わってしまうので、そこは好みが分かれるところかもしれません。

音楽  OP、EDからして、この作品がトライガンを強く意識した構成であることがわかります。
 全部見たあとだから言わせてもらいますが、別にそんな必要はなかったんじゃないかと…^^;

ボイス
ブランドン:関智一ハリー(前半):ハリー(後半):磯部勉
マリア:井上喜久子ビッグダディ:家永弓正浅葱ミカ:佐久間紅美
リー:子安武人ボブ:茶風林九頭文治:立木文彦
ベア:大友龍三郎シェリー:根谷美智子など。

 ハリーは唯一前半と後半でキャストが交代し、後半からは磯辺勉氏になるのですが、まー明らかに違和感がありますね。っていうか、20年たらずで歳取り過ぎ!(笑)
 苦悩はシワとなって顔に刻まれるといいますが、ハリーはまさにその典型です。

キャラ  内藤泰宏氏の付けるキャラのネーミングは、とにかくクールさ重視なんですよね。
 カッコよく聞こえれば意味はなくてもいい、という。
 「ビヨンド・ザ・グレイヴ」も、もしかしたら初めは意味がなくて、名前をつけた後からストーリーを考えたのでは…なんて気がしてきます。
 まあ、もちろんコンセプトありきで作ったのだろうとは思いますが。
 「バラッド・バード・リー」とか、「ボブ・パウンド・マックス」なんて、叫ぶために作ったような名前だと思いません?^^;

作中の一言:ハリー「行こうぜ、ブランドン」
        ブランドン「ああ」


●なるたる(全13話) オススメ度:5  中・高・大
知識  2003年10月よりTBS深夜枠にて1クール視聴。
 元は衛星波で放送されていたものですが、どういう事情からか、地上波でも放送される運びとなったようです。

 原作:鬼頭莫宏(月刊「アフタヌーン」連載)、監督:飯野利明。
 シリーズ構成:小中千昭、キャラクターデザイン:太田雅彦。
 竜骸デザイン:橋本敬史など。

 公式HPはこちら
物語  玉依シイナは活発な女の子。
 小学6年生の夏休みに祖父母がすむ島へ行き、海でおぼれかけたシイナは、空を飛ぶ不思議な生き物“竜の子”に助けられる。
 シイナはその生き物にホシ丸と名づけ、行動をともにするようになる。

 町に戻ったシイナは、ホシ丸と似た生き物を持つ中学生の女の子、佐倉明と出会い、友達になる。
 明曰く、明の竜の子“エン・ソフ”は、明と心で繋がっていて、視覚や痛みがリンクしているのだという。
 その後、不思議な生き物とリンクした少年少女が次々と現れ、シイナは不可思議な事件に巻き込まれていく…。

感想  謎の生命体「竜の子」とリンクする少年少女たちの、明日の見えない戦いを描いた異色作。
 とまとめると、ファンタジーでヒロイックな作品に思われがちですが、実際は何気ない日常の中の非日常というか、ごく淡々とした日々がベースになっています。
 すなわち、少年少女たちが普通に学校に通う日常を映す一方で、自衛隊をも戦慄させる強大な力を持った子供たちの殺し合い、という非日常が挿まれていくわけです。

 登場するキャラクターの性格はかなり歪んでいるというか、どのキャラも心情通りの言葉を喋っているわけではないし、ときには彼らの言動に対し、観ているこちらの神経がささくれ立つような内容になっています。
 また、戦いに負けたら次からは仲間になって登場するとか、そんな生やさしい展開ではありません。子供であろうと、容赦なく人が死ぬアニメです。
 「寄生獣」に代表されるアフタヌーン作品らしく、ほのぼのとした絵柄の中にもシリアスなストーリーが展開。
 容赦がないのは竜の子同士の戦闘だけでなく、12話に代表される陰湿なイジメ描写は、これまたよくアニメにしたなぁと思えるものです。
 実際、衛星波では放送されたシーンが、地上波ではカットされたということもありました。

 とにかく主人公のシイナ以外の登場キャラが年相応でなく、電波キャラ入っていたり、妙に大人びて達観していたりするのが印象的。
 っていうか、はっきりいってムカつくガキどもばかりですね(笑)。
 「レベルが低すぎる。君とはもう話す気にならないな」とか、そんなセリフばっかしです。
 少年少女たちは、一様に「死」を軽んじているというか、周囲の世界をなめきっており、私の感覚からすると得体が知れないですが、一方で子供らしく純粋な面もかいま見えたりします。
 自分の将来が見えない、自分の居場所がわからないといった点が、彼らの共通部分でしょうか(後ろ向きな共通点だな)。
 まあ、実社会の子供たちがもつ病理を鋭く切り取った…と言えなくもないですが、極端すぎてこの作品の世界全体が歪んでいるように見えているのも確かですね。

 意味深なセリフや次々と新キャラを投入することで伏線を張りまくった挙句、それらを全て放置したままあっけなく終わった構成には、やはり不満があります。
 どうも構成に原作者が関わっているらしいのですが、「13話でアニメ化」という話を聞いて、アニメ化したい部分だけアニメ化したという感じでしょうか。
 「続きは漫画で」と言いたいのかもしれませんが、アニメはアニメでちゃんと完結させてほしいものです。
 確かに13話で終わるスケールの話とは到底思えませんが、ここまであらゆる謎を謎のまま放置した作品というのも、見ていて気分がいいものではありません。
 せめて竜の子の正体や、シイナ、寛子、明の3人の関係がどうなったかなど説明してから、終了させてほしかった。

 結局、何が表現したかったのかモヤモヤした作品でしたが、一度見たら次回が気になって仕方がない、電波メッセージ満載の作品としては、強烈なインパクトを残しました。
 が、インパクトや気持ち悪さだけでは評価できないということで、私的な評価は5点。

ボイス
玉依シイナ:真田アサミ佐倉 明:能登麻美子貝塚ひろこ:野川さくら
ホシ丸:雪野五月小森朋典:石田彰など。

 あれ、ホシ丸って声ついてたの……?(^^;)と思えるくらい、ホシ丸が喋った記憶ないなぁ。
 とりあえずメインの3人は今が旬のアイドル声優を集めてきた、って感じですな。
 まーえらく殺伐とした作品だったけど、声優さんたちはそれなりに和気藹々と演じていたのだろうか。

キャラ  シイナの友達、佐倉明。
 本作では“超”電波キャラというにふさわしく、たえずプルプルと震えがきております。
 本当のところは、ひどく感受性が強く、内罰的すぎる女の子といったキャラ設定なんでしょうが、何か見ていて痛々しいというか、もう少し前向きにイ`と言ってやりたくなります。

作中の一言:シイナ「貝塚ひろこーーー!!!」<スマン、これ一番インパクトあった^^;


●BPS バトルプログラマーシラセ(全5話) オススメ度:5.5  高・大
知識  2003年10月よりUHF系列「動画大陸」にて1クール放送。
 ちなみに再放送されたものを視聴したのですが、初期は「瓶詰妖精」とセットで放送されていました。

 企画:GANSIS/AIC。
 原案・監督:林宏樹、シリーズ構成・脚本:J/R桜島液。←何て読むんだろう?ジェイアール桜島駅?
 キャラクターデザイン・総作画監督:牧野竜一、メカデザイン・メカ作画監督:橋本敬史。
 アニメーション制作は「天地無用!」シリーズのAIC。

 公式HPはこちら
物語  ――その乾いた哀愁の瞳に去来するものは何か…
    失ったもの…得たもの…
    そして広大なネットの狭間で彼が見たものとは――


 白瀬慧(しらせあきら)は普段はプログラマーとして暮らす冴えない男だが、その正体は“BPS(バトル・プログラマー・シラセ)”と呼ばれる凄腕のハッカーである。
 といっても自分から行動を起こすことはなく、いつもどこかの秋月さんから難事件を押し付けられ、それを解決する役回り。
 今回もめいっ子の天野美紗緒(※)と乳くり合いながら、それを目撃した秋月さんの依頼を受けて仕事をする…。

 ※おそらく「魔法少女プリティーサミー」に登場したキャラと同じ。制作会社つながり?

感想  さえない風貌の主人公が、毎回超絶のハッキング技術を駆使して難事件を解決する、B級1パターンギャグアニメ。
 1パターンといっても、美紗緒とシラセの乳くり合いに始まり、それを目撃した秋月さんから依頼を受ける一連のくだりを指して言っただけで、基本的に毎回のテーマはバラエティーに富んでいます。
 (あ、でも毎回事件を起こすのがアメリカ王とヒデキ、それを相手の正体も知らずに懲らしめるBPS、というパターンも同じか…)

 この作品は内容がどうのというより、その放送形態が話題になった作品ですね。
 1話30分の内容を10分ずつに3等分し、毎回OP・EDをつけて15分枠の中で放送するという、実に酷い扱いを受けていました。
 おかげで、意外とテンポが良くて面白いにもかかわらず、毎回が非常に食い足りない内容に。
 まあ、5話で打ち止めという扱いも、おおかた企画にあまり魅力がなかったために、そうなってしまったのでしょうけど…。
 それでも、OPに登場したキャラが出そろっていないうちに終わってしまう、というのは悲しいですね。

 で、内容に話を戻すと、このアニメはやはり美紗緒をはじめとするAICお得意の美少女キャラと、さえない主人公とのちょっと変わったハーレム関係が魅力であるといえます。
 もう一つのウリであるプログラム関係は私も疎いですし、衛星にハッキングしてレーザーを地上へ射出させる、といったテクニックの原理は正直どうでもいいです^^;
 それより、真性ロリコン(しかも見かけは痩せ型、長髪、だらしない服装という完璧なアキバ系オタク)の主人公が、妹キャラの美紗緒と毎回変態プレイすれすれのコミュニケーションを取るのを見た方が、よっぽど脳を刺激されます(笑)。
 「腰高位」「後背座位」といったエロワードをぬけぬけと使うB級センスや、もはや古典的ともいえる「さえない主人公に好意を持つ魅力的な女の子たち」も、毒されきったアニオタにはむしろ心地よい要素です。

 見る人によっては「くだらない」の一言で片付けられる話ですが、そんな人はおそらくこのアニメの存在すら知らないでしょう^^;
 どこか懐かしいハーレムアニメのにおいをかぎ取ったら、まったりニタニタと鑑賞できる作品。
 別にある程度壊れた人にしかオススメしない、というわけではないのですが、あまり一般のお客にはすすめづらい作品ですね^^;

音楽  OP:天方直実『suddenly』
 なんと編曲:久保こーじ。って知らない人は知らないでしょうけど、10年くらい前に小室哲哉の一番弟子を自認してた人。
 何となく曲の雰囲気がTKファミリーっぽいですよね。
 しかし、同じ弟子でもT.M.Revolutionのプロデューサーなどで活躍する浅倉大介と違って、こんなところで見かけるようになるとはねぇ…。

 ED:松浦有希『Pure Enough』
 ラムネ&40炎のEDとか、ナデシコのEDとか、とにかくEDが目立つ人ですね。
 しかもどの曲も感じが似ているなー、と思ったり…。

ボイス
BPS(白瀬慧):中井和哉天野美紗緒:福圓美里柚木頼子:折笠富美子
本木紗英:永島由子川原砂姫:横手久美子秋月郁:家中宏
アメリカ王:高戸靖広川原丈:鈴木千尋林教授:土師孝也

 美紗緒の声は当時と違うけど、これはこれで可愛いのでOK。
 それにしても、折笠さんに「私…(略)…ちょっと濡れちゃった」とか言わすな(笑)!

キャラ  ヒロインの美紗緒ちゃんは、シラセに素直な好意を持っている(というか彼としかまともに話せない)あたり、実はどこか歪んでいるのかもしれませんね。
 という冗談はさておいて、このアニメは彼女なしに語ることはできない、といえるくらい重要なキャラです。
 もっとも、美紗緒がプログラム方面で活躍することは全くなく(シラセがBPSであることも知らない)、主にシラセの変態的鑑賞の餌食になっているだけです(笑)。
 しかし、素直でかつオタクに優しい美紗緒ちゃんの存在は、間違いなくこのアニメを見ていて心地よいものにしている要素の1つでしょう。
 シラセと美紗緒ぐらいの距離の取り方(お互いに好きだが、臆病で一歩踏み出すことはできない)が、心地よさを感じるギリギリのラインかもしれません。

作中の一言:美紗緒「来週も、まうまーう!」


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