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●魔法少女リリカルなのは(全13話) オススメ度:8  高・大
知識  2004年10月からUHF系列深夜枠で1クール視聴。
 『ヤミ帽』『はにはに』(略すな)など、比較的最近のエロゲを原作に選んだアニメが多く作られる中、この作品にスポットライトが当たったのは意外。
 もっとも、「とらは」シリーズをほとんどやったことがない私がファンディスクをプレイするはずもなく、内容は全く知らなかったんですけどね^^;

 原作:都築真紀/ivory、監督:新房昭之
 脚本 都築真紀、キャラクターデザイン 奥田泰弘
 美術監督・美術設定:片平真司、色彩設定 田崎智子
 音響監督 亀山俊樹

 全脚本を都築氏が手がけているほか、小寺勝之氏や中山岳洋氏など、名作「ボンバーマンジェッターズ」を手がけた強力スタッフも入っています。

 メインアニメーション制作はセブン・アークス。

 公式HPはこちらから。
物語  喫茶店経営の両親と兄と姉、仲良しの友達とともに平凡に暮らす小学三年生、高町なのは。
 その平凡な暮らしは、ふとしたきっかけで異世界の少年・ユーノと出逢い、「魔法の力」を得たことで一変する。

 ユーノが探しているのは、この世界に散らばってしまったという異世界の遺産、「ジュエルシード」。
 「手にした人の夢をかなえてくれるが、副作用として大きな災いを引き起こす」ジュエルシードを回収し、ご近所の平和を守るため、なのははユーノの手伝いをすることになる。
 ないしょの魔法少女生活と、普通の小学三年生としての、友達や家族との時間。

 そんな日々を続ける中、なのはの前に現れる、同じ力を持った黒い少女。
 彼女の純粋で悲しい瞳は、なぜかなのはを惹きつける。

 高町なのは、小学三年生。
 運動神経はなくっても、知恵と勇気と魔法の呪文、負けない気持ちで。
 リリカルマジカル、がんばります!

感想  なのはとフェイトという少女2人が、互いの住む世界のしがらみを超えて、固い絆で結ばれるまでを描いた、魔法勇気友情のストーリー…といったところでしょうか。
 18禁ゲーブランド原作ということで、はじめは不真面目な視聴体勢でしたが、スタッフ(特に原作者の都築氏)の思い入れがハンパなものではないことがビシバシと伝わってきて、結局中盤にさしかかかったあたりで最初から見直すことにしました^^;

 とにかく真剣に作られていて、1クール13話という制約のためか、1話として無駄なエピソードがなく、毎回のようにクライマックスが用意されています。
 7話あたりから話が一気に壮大な(見ようによっては胡散くさいSF^^;)方向へ展開するため、展開が速すぎるという印象はどうしても否めないものの、燃える展開と切ないストーリーで、最終回にいたっては感動のカタルシスでノックアウトされてしまいました。

 ただ、元になった「カードキャプターさくら」(これは誰が見ても間違いないですよね?^^;)と比べると、夕方5時にお茶の間で放送するにはちょっとえげつない演出が多くて(なのはの全裸変身シーンとかフェイトの虐待シーンとか)、そのへんはやっぱり深夜アニメですね。
 どれだけ真摯に作られた感動的ストーリーであっても、作品内のいくつかの要素から、一般的には私のような大人のアニオタ向けの魔法少女もの(言ってしまうと身もフタもない^^;)扱いにとどまってしまうところが残念です。

 登場人物の設定やストーリーの出だしは、まさに「CCさくら」。
 やさしい家族と友人に囲まれた小学3年生の女の子・なのはが、ふとしたきっかけで魔法の力を得て、ケロちゃん…もといフェレットもどきのユーノ君を手伝って、「ジュエルシード」集めをするという展開は、既視感バリバリです。

 それが違ってくるのは、ライバルの女の子(フェイト)が登場してからの展開ですね。
 …といっても、話数にしてみればわずか3、4話なのですが^^;
 ここから、なのはの目的に「ジュエルシード集め」と平行して、「フェイトと理解し合うこと」が加わり、回を追うにつれて後者が強くなり、やがて作品のテーマとなっていきます。
 自分の気持ちをストレートにフェイトに訴え続けるなのはと、戸惑いながらもなのはと戦うことしか出来ないフェイトのすれ違い。
 やがてフェイト側の事情やなのはの信条を動機付けるエピソードなどが語られるにつれて、終盤の怒涛の熱血展開へと繋がっていきます。
 萌えアニメと思っていたのに(^^;)、なのはとフェイトの正面きっての魔法バトルにはかなり燃えました。

 途中、時空管理局艦船アースラといったドラエもん並のSF要素が出てきて、やや興ざめしてしまいますが、どれだけトンデモな要素が出てこようとも、物語は徹底してなのはとフェイトの2人を追っているため、見飽きることはないと思います。

 おそらく都築氏をはじめとするスタッフは、13話の短さを知っていたため、他の要素を削ってでも「なのは×フェイト」の関係を描き切ろうとしたのだと思います。
 なのはの家族、仲良しのクラスメートをはじめとして、2クールあれば必ず「お当番回」が用意されていたであろう魅力的なキャラが多くありながら、ストーリーにほとんど絡ませなかったのがその証拠です。
 そして、最終回の感動は、そのスタッフの潔さが見事に結実した結果だと言えます。

 なのはをはじめとして、キャラクターの言動やものの考え方が設定年齢に5ぐらい足さないと納得いかないぐらい不自然なところ(最初は気になってしかたありませんでしたが^^;)、フェイト母との最終決戦があまり盛り上がらないのを除けば、ほぼ文句なし。

 『なまえをよんで』
 打っていてどうにも涙腺が緩んでしまう最終回のサブタイトルです (ノД`)

音楽  OP:「innocent starter」(Vo:水樹奈々)
 ED:「Little Wish 〜lyrical step〜」(Vo:田村ゆかり)

 要するにヒロイン二人がOPとEDを歌ってるわけですが、どちらも声優の中では抜きん出て歌が上手いだけあって、普通のアーティストが歌ってるのと違和感がないですね。
 歌詞も最初こそ本編からやや離れている感じがしたものの、物語が後半に進むにつれて、しだいに作品としっかりシンクロしているように思えてきたり。

 驚異的なほど良く動くアニメーションも含めて、OPは一見の価値ありです。

ボイス
なのは:田村ゆかりフェイト:水樹奈々ユーノ:水橋かおりアルフ:桑谷夏子
アリサ:釘宮理恵すずか:清水愛
恭也:緑川光美由希:白石涼子士郎:一条和矢桃子:天野エリカ
クロノ:高橋美佳子リンディ:久川綾エイミィ:松岡由貴プレシア:五十嵐麗
忍:松来未祐ノエル:氷青ファリン:谷井あすかなど。

 アリサ・バニングス、月村すずかはなのはのクラスメート。
 高町恭也〜高町桃子は順になのはの兄、姉、父、母。
 クロノ〜エイミィは時空管理局のメンバーで、プレシアはフェイトの母親。
 月村忍は恭也の恋人で、すずかの姉。ノエルとファリンは月村家に仕えるメイド。

 メインとなって動くのは一番上の4人だけなので、他のキャストのファンは期待して見るだけ損かも^^;
 逆に言えば、4人のファンには必見の作品と言えるわけですが。
 とらはファンはなのは以外のキャラにも反応しそうですが、客観的に見て、忍やノエルといったキャラは「ゲスト出演」といっていい扱いなんじゃないかと。

 なお、魔法の発動時(というかいわゆる魔法の杖自体)には外人の声優さんが声を当てていて、直近の「仮面ライダー555(ファイズ)」のパクリとか言われてますが、なかなか新鮮でカッコよかったです。

キャラ  なのははよくある裏表のない明るい女の子というわけじゃなくて、自分が少し前までそうだったように、一人ぼっちのさびしさを知っているから、フェイトと仲良くしようとしたんですね。
 どうも不相応に大人びた物言いやハダーカになった時のふくらみかけた胸を見ると(…)、年齢詐称とか怪しげな薬を使って(;´Д`)とか妄想をせずにはいられないのですが、魅力的な子には違いないです(ぉぃ

 フェイトももう一人のヒロインとして申し分のない魅力的なキャラで、冷酷な母親に懸命に尽くそうとする健気なところは不遇キャラ萌えです(変態
 フェイトを身を挺してサポートする使い魔のアルフとフェイトのやり取りも、声優さんの熱がこもった演技もあっていい感じ。

作中の一言:フェイト「わたし、まだ始まってもいなかったのかな」…(´Д⊂


●Rozen Maiden(ローゼンメイデン)(全12話) オススメ度:6.5  中・高
知識  2004年10月からTBS深夜枠にて1クール視聴。
 原作: PEACH-PIT(『Dears』)、監督:松尾 衡、シリーズ構成:花田十輝
 脚本:花田十輝、岡田麿里、玉井☆豪
 キャラクターデザイン:石井久美

 メインアニメーション制作はノーマッド。

 公式HPはこちらから。
物語  主人公・桜田ジュンは中学校に行かず、一日を家で過ごす「引きこもり」。
 趣味はネット通販で買った商品を期間ギリギリでクーリングオフして、スリルを楽しむこと。
 姉の“のり”の心配もよそに、毎日暗い趣味に精を出していた。

 そんなある日のこと、ジュンの元に頼んだ覚えのない荷物が届く。
 中から現れたのは、まるで生きているかのように精巧なアンティークドール。
 ジュンは興味本位でこの少女人形のネジを巻く。
 その途端、なんと人形が勝手に動き出したのだ……!!

感想  女王様気質の人形「真紅」と、引きこもりの少年・ジュン君の交流を中心に、謎めいたローゼンメイデン(薔薇乙女)と呼ばれる人形たちと少年の暮らしを描いた、ちょっと閉塞的な現代ファンタジー。
 モブを含めて登場人物が少なめなのは、やはり完全なヒッキーが主人公だから?^^;

 私が見てきたアニメで、ここまでストレートに引きこもりを描いた作品ってなかったので、それはそれだけで衝撃的でした。
 だからといって教育アニメ的なストーリーというわけではなく、彼のもとに女ドラえもん…もとい不思議な力を持った美少女人形がやってきて毎日ドタバタ騒ぎを繰り広げる、なんてストーリーはファンタジー以外の何ものでもないですが。
 まあ、真紅はジュンの欲求を満足する存在では全くなくて、むしろ彼を「奴隷」と呼んで傅かせるというハタ迷惑な存在であり、そのへんで視聴者の「ありえねー」と思う気持ちとのバランスが取られているのかも(?)。
 結局ヒッキーってのは自分から止められるわけじゃなくって、外からやって来た誰かが「オレ王様」の世界を破壊してくれないと終わらない病気ですから、このアニメで最終的にジュンが更正するのは、正しい方向性といえるでしょう。

 そんなことはともかくとして、このアニメの最大の特徴は、体調1mにも満たない美少女アンティークドールたちが動いて喋るということ。
 少女人形だけあって、真紅の服装などは完全なゴシックロリータであり、とにかく可愛らしいです。
 登場する人形は5体で(原作だと全7体だそうですが)、それぞれに異なった個性と能力を持っています。
 どうやら「お父様に会う」という一つの目的のために相争うように設定されているらしいのですが、陰険な水銀燈(すいぎんとう)を除いて、真紅、雛苺(ひないちご)、翠星石(すいせいせき)、蒼星石(そうせいせき)の4体はお互いを潰し合う意図は持っていないようです。
 そんなわけで、水銀燈が全く出てこなければ、物語は穏やかで微笑ましいドタバタギャグになります。

 原作が6割方ギャグという話を聞くと、原作者が本当に描きたかったのは第5話「階段」のようなエピソードなんだろうと思います。
 ですが、全12話の短さで「完結」させるため、あえてアニメスタッフは水銀燈との決闘やジュンといったシリアスな要素をクライマックスに据えています。
 悪くはないものの、シリアスな方向性で進むストーリーは、やはり観ていてちょっとしんどかったですね。
 やっぱりこのアニメで一番面白かったのは、美少女ゴスロリ人形たちが引きこもり少年の家で我が物顔に暴れ回り、毒づいている有り様でしたから(^^)。

 「〜して頂戴」という女王様気質の真紅、「〜なのー」というお子様な雛苺、「〜しやがれですぅ」という性悪人形の翠星石、ボクっ子でマスターに忠実な蒼星石と、人形たちのキャラも十分に立っており、「Dears」と同じくお気楽な続編を期待したいところ。
 そういえば、作画がときどき「Dears」でも見られたような、変なディフォルメ顔になるのは、原作者つながりだったのだろうか?^^;

音楽  音楽: 光宗信吉、音楽製作:Mellow Head
 OP:「禁じられた遊び」(Vo:ALI PROJECT)
 ED:「透明シェルター」(Vo:refio+霜月はるか)

 OPは「NOIR」(コッペリアの柩)「Avenger」(月触グランギニョル)などで実に監督の美学とマッチした歌を作っていたALIPROJECT。
 「マリみて」主題歌とか他の仕事もやってますが、今回は「そっち系」として捉えたほうがいい曲調ですね^^;
 それにしても「薔薇の首輪繋げて 銀の鎖くわえて 今宵も一人果てる」って…セルフプレイ?(ぉ

 EDはちょっと坂本真綾さんの曲っぽいけど、そうじゃないんだな(´ー`)(だから何だ
ボイス
桜田ジュン:真田アサミ真紅:沢城みゆき雛苺:野川さくら
水銀燈:田中理恵桜田のり:力丸乃りこ柏葉 巴:倉田雅世
翠星石:桑谷夏子蒼星石:森永理科など。

 ジュン、のり、巴以外はローゼンメイデン。
 ジュンと真紅はでじこ&ぷちこコンビですか。どこかからリクエストでもあったのかな?^^;
 どのキャストさんも、他のアニメキャラのイメージからかけ離れた役どころのため、結構違和感があったりします。
 もっとも、原作に思い入れがあるわけでもないし、キャラには合ってたと思うんですけどね。

キャラ  そういえばジュンの姉である女子高生“のり”について触れていませんでした。
 アニメの中ではジュンにひたすら甘い天然ボケのお姉ちゃんという感じでしたが、ちょっとあり得ないくらい性格が良すぎ。
 ヒッキーを家族に持つと、家に他人を呼べないし、世間に対して後ろめたい気持ちになるわけで。
 しかも同じ家に暮らしている人間では、ヒッキーを更正させるのは難しい。
 たった二人きりで暮らし、毎日うざったがられ拒絶される日々を過ごしていれば、もっと暗い女の子になってもおかしくないんですが^^;
 そういう意味じゃ、のりにとっても真紅たちの到来は“救い”だったんだろうなぁ。
 のりは真紅や雛苺が可愛くって仕方ないようでしたから、ジュンがいなくても家に置いたでしょうが^^;

作中の一言:真紅「ジュン、抱っこして頂戴」


●神無月の巫女(全12話) オススメ度:6  アニメオタク
知識  2004年10月よりUHF系列深夜枠で1クール視聴。
 おそらく原作の人気とゆーより、設定というか企画の力でアニメ化されたタイプの作品。

 原作:介錯、監督:柳沢テツヤ
 シリーズ構成・脚本:植竹須美男、脚本:花田十輝
 キャラクターデザイン・総作画監督:藤井まき
 メカニックデザイン:村田護郎、デザインワークス・総メカ作画監督:塩川貴史
 メカ作画監督協力:西井正典、福島秀機、美術監督:安原稔 など。

 メインアニメーション制作はティー・エヌ・ケー。
 要するに、スタッフ的には「円盤皇女ワるきゅーレ」を流れを汲む作品ですな。

 公式HPはこちらから。

物語  日本の某所、美しい自然に囲まれた山間の村。
 そんな村に、自然に親しむために設立された巨大で絢爛豪華な学園、私立乙橘学園。
 学園に通う平凡な少女、来栖川姫子(くるすがわひめこ)を中心に、物語は始まる…

 姫子には親友にも内緒の秘密があった。
 それは、学園のアイドル、「宮さま」と呼ばれる姫宮千歌音(ひめみやちかね)との関係。
 名家のお嬢様で、文武両道、才色兼備、人当たりも良い千歌音は、姫子にとって憧れの対象だった。
 しかし、ふとしたきっかけで出会った二人は、いつしか互いを名前で呼び合い、皆に隠れて昼食を共にするという、特別な関係になっていたのだ。

 その千歌音に匹敵する人気を持った学園の貴公子、大神ソウマ。
 姫子は彼と幼なじみの関係にあり、不器用だが誠実なソウマは、幼い頃の「姫子を守る」という誓いを胸に学園生活を過ごしていた。

 二人の友達に支えられた、楽しい学園生活。
 だが、やがて訪れた姫子の十六歳の誕生日、三人の運命が大きく動き出した…

感想  ドジっ子&いじめられっ子属性の女の子(姫子)が、憧れの美少女(千歌音)と幼なじみの美少年(ソウマ)との間で揺れ動きつつ、一度は美少女同士じゃ据わりが悪いというので(?)美少年の方に傾きかけて、美少女の方は当て馬にされるのかと思いきや、実は女の子は美少女の方が本命で、美少年の方が本当の当て馬でした、みたいなそんな話(笑)。
 そのくせ物語は地球の滅亡がかかっているくらいのスケールで進行していたらしく、実にハタ迷惑な三角関係もあったもんだ^^;
 まあ、実感としてお話の舞台がスタート時の村(「村」…と説明されてたけど、あそこは村なんだろーか?)から動かないし、それほどスケールの大きさを感じさせないので、そんな(地球が滅ぶといった)設定を付けなくても良かったような気はしますが…。

 要するに、この作品は「ごった煮」なんですな。
 巫女とか百合とか転生とかロボットとか、一つだけで作品のテーマになるような要素をいっぱい入れて、強引に作品を作ってしまったような。
 客観的に見るともうかなり無茶苦茶な設定なんだけど、「こういう設定だから、あとはよろしく」的に視聴者に投げかけ(是非を語らせず)、最終回までグイグイとストーリーを引っ張っていくスタッフのやり方には、むしろ好感を持ってしまいました^^;
 ふつうは視聴者置いてけぼり・スタッフ自己満足の作品は唾棄すべしというのが私の見解なのですが、この作品がなぜ憎めないかというと、上記に挙げたような視聴者が喜びそうなネタを考えて、それを懸命に料理しようとしている(悪く言えば視聴者に媚びた)作品と思えるからです。

 ただ、やはりアンバランスさは如何ともしがたいですねぇ。
 この作品のテーマのうち、「百合を含んだ三角関係(恋愛)」と「熱血ロボットバトル」はさすがに食い合わせが悪い。
 はじめに「マリア様がみてる」風の美少女二人の「ごきげんよう」な百合関係からスタートしたのに、1話もまだ終わらぬうちに一方(姫子)を巨大ロボットに乗った敵(オロチ)が前世の恨みか何かの理由で襲ってきて、それを撃退するのが同じく巨大ロボットに乗ったオロチ(の裏切り者)の少年(ソウマ)。
 自然の成り行きで護り護られる関係にあったソウマと姫子が恋に落ち、それに嫉妬した千歌音が(ネタバレ)自分もオロチになって世界を滅ぼそうとする(ここまで)…なんて、無理にそんな次元に話を持っていかなくとも、と思います^^;
 この作品が単なるロボットものなら、(そのジャンルでは)何の力も持たない千歌音がそのうち要らなくなっちゃう(脇役化すること必至)ので、「巫女」「前世」という他の要素を使って、何とかメインヒロインに持ち上げてはいますが…。
 ただ、この作品の歪んでいる…というか斬新なところは、「百合」の要素にこだわるあまり、ヒロインの本命が女の子にシフトしていくところなんですが^^;

 雰囲気的にはシリアス95%、ギャグ5%といった感じで、かなり真面目にストーリーが展開していくんですが、設定やら展開そのものがおバカなので、文句なしに笑えます(ぉぃ
 エロい雰囲気の美少女百合ものとしては、千歌音の葛藤とか堕ちていく過程が上手く描かれていて、わりとオススメです。
 ロボットは…やっぱりおまけかな。

 原作者・介錯のお二人は前作「ワるきゅーレ」も「まじかる☆アンティーク」のパクリから入ってましたし、今回も色んなとこからパクリまくってるわけで、あまり感心しないのですが、そんなことを言ったら私が「元祖」と思う作品だってどこかからパクってるだろうとかつまらん議論を呼びかねないので、あえてその点は放っておきます。

音楽  音楽:窪田ミナ、音響監督 岩浪美和。
 OP「Re-sublimity」、ED「agony」はともにKOTOKO作詞、I'veプロデュースという完全I've仕様。
 ユーロビートにキャッチーなメロディー、KOTOKOが歌えば皆同じ、と3拍子そろってます(ぉぃ

 「おねティ」とかいまいちI'veっぽくないな、とか思ってた人も納得の、バリバリのI'veソングです(?)。
 アニメもOPはわりと良く動いているし、マッチングは良好。
 それにしても、プロモのKOTOKOさんは髪が真っ白で、山姥のようにおっかない顔をしてるな…

ボイス
姫子:下屋則子千歌音:川澄綾子ソウマ:間島淳司
ツバサ:松本保典ミヤコ:大谷育江ギロチ:加瀬康之コロナ:植田佳奈
レーコ:能登麻美子ネココ:野中藍
乙羽:西村ちなみカズキ:斉藤茂一ユキヒト:南央美など。

 ツバサ〜ネココまでがオロチと呼ばれる敵組織。
 組織というか、仲が悪いのにつるんでいるというか、1話に一人襲ってくるパターンというか^^;
 8の首まであるという設定なのに、ソウマを含めても7人しか登場しないのはこれいかに。

 乙羽は千歌音に仕えるお嬢様好き…もとい、お嬢様付きの侍女。
 カズキはソウマの義理の兄、ユキヒトはソウマの同居人にして最終回まで正体が良くわからなかった人。

 キャスティングは10年前の美少女アニメのレギュラーと最近のアイドル声優を混成している模様です。
 とりあえず姫子役の下屋さんは媚び声・エロ声出しまくってお疲れ様(どんな言い草だ
 千歌音役の川澄さんは珍しく汚れ役で、サディスティックな性格を感じられる演技がとても良かったです(笑)。
 あとは印象的だったのは、語尾が「にゃーの」のネココぐらいかなぁ…

キャラ  オロチという敵は「〜(数字)の首」ということで8人(実際には7人)出てきて、それぞれ妙にキャラが立ってたりするのですが、結局は十把一絡げに噛ませ犬的扱いをされるのが悲しいですね(--;
 それぞれに辛い過去を持っている…といった事情が明らかにされるのが、(ネタバレ)ダークサイドに堕ちた千歌音によって、無残に石に変えられた後(ここまで)というのが泣けます。

 そういえば、姫子のルームメイトといい、ソウマの同居人のスカした兄ちゃんといい、メインキャラの補完的な位置づけ(っていうかユキヒトに関してはやおい要員?)で登場してそのまま使われなかった印象のキャラがいるんですが、最初から出さない方が良かったんじゃなかろうか^^;

作中の一言:「千歌音ちゃん、私どうしたらいいのかな?」<この優柔不断女、成敗してくれる!†ヽ(゜ロ゜)


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