●STELLAR BUSTER 宇宙海賊ミトの大冒険(全13話) オススメ度:8.5 幼・小
感想
 99年1月〜3月にテレ東深夜枠で放送、「スレイヤーズ」の渡辺高志監督によるスペース・アクションもの。
 といっても物語の大半は地球上で展開するので、宇宙人たちが地球で繰り広げるドタバタ活劇と言うべきかも。
 この監督も作品のデキがアップダウン相当激しい人だな〜と思える人ですね。
 しかし、この「ミト」は監督の最高傑作のひとつといえるでしょう。

 アメリカでモデルの仕事をしていると思っていた憧れの母親が、実は銀河系おたずね者の宇宙海賊で、息子の15歳の誕生日に本当のことを話すために自分の家にやってきた…というかなりぶっとんだ設定から始まるストーリー。
 (しかも母親の本来の姿は10歳児のような幼児体型であり、母親だと思っていたのは戦闘服の一種だった)
 その後母親を追ってきた銀河パトロールたちとのドンパチに巻き込まれ、やがては銀河星王家の正統性をめぐる宇宙戦争に突入…。
 たったワンクール13話で大団円にいたるまでの壮大な展開を描ききったスタッフの力量は見事の一言。

 この作品はキャラクターデザイン、ストーリー展開、ギャグのセンスはまさにゴールデンに放送される子供向けアニメのものながら、実は大人が見ても結構楽しめるつくりになっていると思います。
 1話ごとのテンポが非常に良く、しかもキャラクターが立っていて脚本も上手いです。
 ときに楽しく、ときには泣けるテーマで最後まで飽きずに見ることができます。

 特に好感が持てたのは、主人公の中学生・葵(♂)がどう見ても外見は小学生にしか見えない宇宙人の母親ミトを「かあさん」と呼ぶことができるまでを丁寧に描ききったところ。
 それ自体ギャグみたいな設定を真面目に一つのテーマとして扱っていたことが素晴らしかったです。

 舞台となる天之原町のどこかノスタルジックな雰囲気や、葵の同級生やミトのクルーその他のサブキャラクター達がみんないい奴らなところもこのアニメの魅力。
 “瀬我”や“天堂”“粉美”といったキャラのネーミングセンスもイカス。
 ただ、地上の戦闘シーンは「ヤッターマン」的なお約束の展開でいいとしても、戦艦同士の戦闘がえらくチープな3DCGなのはどうも…アニメーションでやってほしかったかなあ、という感じです。

 見る人によっては好き嫌いのあるアニメかもしれないですが、個人的には十分に名作。
 なお、続編として「宇宙海賊ミトの大冒険2 二人の女王様」も全13話で放映されましたが、こちらはワンランク下がってオススメ度7。
 いきなり2から見始める人もいないでしょうから、続きが気になったりファンになった場合には見てみても面白いと思います。

音楽
 OPとEDを聞くと、やっぱりこのアニメは絶対深夜枠ではないと感じます・・・
 劇中BGMはどれも雰囲気に合ったいい曲だと思います。
ボイス
 川上とも子、保志総一郎、鶴野恭子(旧:柊美冬)、小林由美子、くまいもとこ、浅川悠、玉川紗己子など。
 ミト役の川上さんは子供ミトと大人ミトの両方をちゃんと演じ分けられていてさすが。
 葵役の保志さんはこのアニメが初主役?まさか次のアニメではを演じさせられるとは思わなかったでしょう^^;
 あと、正月役の小林さんがスタッフにオモチャにされてる感じが面白い(^^)
キャラ
 年賀睦月・正月(すごいネーミングだな)の銀河パトロール姉弟。
 担任の大久保先生も素晴らしい。
最後に一言:「ドカ〜ンと星くず蹴散らして〜」

 


●新世紀エヴァンゲリオン(全26話) オススメ度:9 中・高・大
感想
 '95年10月〜96年4月にテレ東6時台で放送され、説明不要なほどメジャーになった庵野秀明監督のロボットアニメ。
 見た人をオタク化させる力(どんな力だ)にかけては絶大な威力を誇る洗脳アニメと言えます。
 さらにはTV版の25,26話でオタクから普通人への現実回帰も図っているアフターケア付き(笑
 オタクをやめたくない人にはさらに“彼岸”へとぶっとばされる劇場版も用意されているのでご安心を。

 このアニメほど(オタクに限らず)見た人が解釈を加えたがるアニメもないでしょう。
 それほど意味深で気になる謎・用語が要所にちりばめられ、説明なしのまま放っておかれます。
 そのくせ素人でも何となくは理解し説明できる、謎解きのための指針もちゃんと用意されているところが巧みです。

 監督の意図や用語の解釈、キャラの心情などを考え始めたらきっと止まらなくなるほどのめり込むことでしょう。
 見た人は必ず他に見た誰かと作品中の謎について語りたがり、周りが知らなければ見るようにしつこく促します(迷惑な話だ(--;
 おかげで「エヴァ現象」といわれるブームを巻き起こしました(ま〜説明する必要もないんですが)。
 発行された同人誌・謎本は数え切れず、あらゆるメディアミックスが図られ、一大ムーブメントとなった20世紀最大級の話題作アニメ
 いや、あんまり書くとアニメ誌と変わらなくなるからやめましょう(笑

 個人的な意見としては、このアニメを巡る議論などは不毛で(--;)、ただ「面白いアニメだなぁ、これ」で止めておくのがこのアニメの見方として正しいんだと思います。
 あ、そこの人、「考えることを放棄したサルだ!!」とか言って石投げないで(笑
 続きが気になるという点でいえばおそらく誰もが一致するでしょうし、「カウボーイビバップ」と並んで、一話完結型アニメのお手本のように毎回興味深い話がテンポ良く展開するので、文句なしにこのアニメは面白いのです。
 まあ、私自身は13話終わったあたりから始まる、キャラの内面を描く部分の描写の仕方が何とも気持ち悪くていただけなかったという点はあるのですが…。

 綾波レイをはじめとするキャラクター達もカルトな人気を今なお維持しており、ゲーム・パソコンアクセサリーなどのグッズは放映からだいぶ経った現在でも新作がまだ登場する、といった感じ。
 アニメについて議論することにのめり込まなくてもキャラクター達の魅力の虜になる可能性は大です。

 とりあえず、見ておいて損はない作品。でもビデオ屋で借りようとするとやっぱり…な目で見られます^^;

音楽
 戦闘場面でかかる定期的なリズムでティンパニが鳴る「Dicisive Battle」をはじめとして、慣れると耳を離れない曲が非常に多いです。
 作曲はおなじみの鷺巣詩郎氏。
 エヴァもそうですが、「カレカノ」などGAINAX製作アニメのBGMは今でもいろんなバラエティー番組で使われていますね。それだけ使い勝手のいい曲が多いってことなんでしょうか。
ボイス
 豪華声優陣。っていうか、このアニメに出たことで知名度が飛躍的に上がったということもできるかな。
 とりあえずシンジ役の緒方恵美、綾波レイ役の林原めぐみ、アスカ役の宮村優子、ミサト役の三石琴乃はどの人も他のアニメに行けばメインヒロインを張れるメジャーな声優さん。
 赤城リツコ役の山口さんだけはなぜかガイナ作品以外ではあまり見かけないですね^^;
キャラ
 やっぱりレイとミサトさんはいいね〜←バカ 
 シンジとアスカは見てて痛すぎる(笑
 どうにか救いが欲しかったな〜
最後に一言:「私が死んでも代わりはいるもの」←よりによってそれかい

 


●彼氏彼女の事情(全26話) オススメ度:8 中・高
感想
 津田雅美原作の少女コミックをエヴァンゲリオンの庵野秀明が監督した学園ラブコメ(?)。
 毎回庵野監督自身が脚本を書いていますが、原作の持ち味をなくすことなく忠実にアニメ化した作品と言える(らしいです。原作読んでないからわからないけど)。

 主人公は宮沢雪乃有馬総一郎という仮面優等生の2人の男女。
 お互いの正体を知り合うという変わった形で付き合いが始まり、彼氏彼女としての付き合いが深まっていくのを、周囲の様々な人間模様も交えて高校一年の4月から夏の終わりの文化祭までの期間で描きます。
 このように書いてしまうと実に味気ないですが、本編では登場キャラクター達の心情が実に微細に(ときにはしつこいくらいに)描かれており、それぞれのキャラクターがとても立っています。

 特に主人公の二人は心の動きが手にとるように視聴者に伝わってきます。
 (ネタばれ)後半に有馬君が目に見えず壊れ出すあたりのドス黒い感情がいかにも庵野監督の好みっぽかったです(笑

 ただ、そういったキャラの心情の動きについてどう受け止めるかは当然見る人によって一人一人違うと思うので、この面白さは見てみなければわからない、と言ってみたり(笑
 基本的にエリート志向の強い秀才クンの視点から物語が描かれているので、そんな立場なんてなってみないとわからん、という文句もあるでしょう。

 まあ、漫画にケチをつけてもしょうがないんですが、たった6ヶ月でここまでの経験をする高校生がいるかなぁ、というほどめまぐるしい展開ですねぇ。
 原作がまだまだこれから、という段階でアニメ化されたようなので、中途半端な終わり方になってしまったストーリー構成も賛否両論あると思います。
 劇中、アニメの隙間を生めるために所々で「学校」から思い浮かぶ要素(時間割表、掃除用具、校舎のシルエットなど)が挿入されたり、ほとんどの回で「前回のあらすじ(しかも1話から)」を流すのも、そんなことをするならもう少し作品のテンポをゆっくりして見せてもいいのでは、と思います。
 おまけに、本来2クール26話なら1回しかないはずの総集編が全編通じて2回も3回もあるっていうのもどんなものか…。

 ちょっと後ろ向きな紹介をしましたが、原作を全く読んでない人でも十分に楽しめる作品になっている点では成功していると思います。
 「フルーツバスケット」と並んで人気コミックのアニメ化に成功した好例。
 あとはハマるかどうかは好みの問題でしょう。

音楽
 なにげに主題歌を藤井フミヤがプロデュースしてたりして、あなどれません(笑
 エンディングは井上陽水の「夢の中へ」の主人公2人のデュエットカバーだし。
 BGMはいろいろと使いやすい感じの曲ばかり。
ボイス
 宮沢雪乃役の榎本温子さんはこの時点ではシンデレラガールといってよかったんだろうなぁ。
 この頃の初々しいキャラが今はすっかりスレてしまったが(ぉ
 逆に有馬役の鈴木さんは今でも相変わらずいっぱいいっぱいな感じが好感度高い。
 芝姫のフニャ声は狙ったもの・・・なのでしょう。
キャラ
 全体的にこのアニメのキャラは苦手なんですが(汗)、しいて挙げれば芝姫つばさ。
 彼女のエピソードは、はなはだお茶の間アニメっぽくないシンどいものがあり、見ていて楽しかったです(笑
最後に一言:「だが、しかし!!・・・こんなのばっか」

 


●フリクリ(全6話) オススメ度:7.5 高
感想
 エヴァンゲリオン、彼氏彼女の事情というTVシリーズに続いてガイナックスが製作したOVAシリーズ。
 監督はエヴァやカレカノではおなじみの鶴巻和哉氏。
 ジャンルは、ちょっと言い表せない新感覚(実験的?)ドタバタアクション。

 毎日冷めた目で世の中を見て、特に何を思うでもなくまったりと生きている小学6年生のナンダバ・ナオ太の前に謎の女ハルハラ・ハル子が現れる。
 いきなりべスパ(原付)でひかれた上にギターで頭をぶん殴られ、ナオ太の頭からはロボットをはじめ奇妙な物体が飛び出してくるように・・・、という風に荒唐無稽を通り越して「何じゃそりゃ?」なストーリーが展開し、全6話通してみても中心に通っているテーマがあるようでない、出てきた用語も多分に意味不明な印象のまま終わるアニメです。

 面白くないかというと、いったん不条理アニメとして割り切ってみてしまえば、こんなにギャグセンスのあるアニメはないと思えるほど笑えて、しかもかっこいい演出満載の名作といえます。
 まあギャグのセンスにはかなりマニアックなものがあり、他作品のパロディも多いのでセリフの意味が全部わからないこともあると思いますが、わからないなりに面白かったりもするので、見ていて飽きません。
 とにかくノリのいい作品であることは間違いないです(ただ、4話だけはホントに意味不明でした)。
 アニメーションとしてもガイナックスにしては一切手抜きなし(失礼)で、いろいろと面白い視覚効果にチャレンジしているようでなかなかに新鮮。

 この作品を見て思うのは、センス・勢いのある演出とセリフさえあれば本筋のストーリーはわけのわからないもので、なおかつその謎をほったらかしにしたままでも面白いアニメにはなるんだなあ、ということ。
 卓越したセンスと豊富な経験がなければこういったアニメで“見られる”ものは創造しえなかったのだとも思ったり。

 第1話を見て自分の感性に合っていると思ったら迷わず全部チェックしてもいいでしょう。

音楽
 要所要所でロックバンドpillowsの曲がかかり、かっこよさを際立たせています(もっともかかっている場面はたいてい意味不明なシーンが多いのですが…)。
ボイス
 新人さんが多いです。鶴巻監督いわく「面白い声の人ばかり集めた」らしいから、履歴は気にしなかったようです。
 でもカレカノ芝姫こと新谷さんはオーディション無しで採用した・・・ってのは不公平では?(笑
キャラ
 カンチ(主人公の家に住み着くようになったロボット。意外とお茶目)
最後に一言:「フリとかクリとかどーでもいーんだよっ!!」


●NOIR(ノワール)(全26話) オススメ度:3 中・高
感想
 原案はウテナ・天地無用シリーズの脚本家で「てなもんやボイジャーズ」の月村了衛氏、監督は真下耕一氏。これでどんなアニメになるか想像できました?^^;
 いちおう「トライガン」「ベターマン」「エクセルサーガ」としぶとく続いているビクター・エンタテインメントのアニメ。東京ではテレ東木曜深夜1時から放送。

 一言でいうと、音楽だけ凄くて中身がまったりスカスカの殺し屋アクションもの。
 物語は17歳の殺し屋ミレイユ・ブーケ夕叢霧香という少女の暗殺を依頼される話から始まる。
 やがてミレイユは保護した(?)霧香とコンビを組んで「ノワール」と称し、殺し屋稼業を営みながら自分の両親の仇、そして霧香の過去を探す巡礼の(?)旅へとおもむく。
 と、なし崩し的につながっていくのですが…

 とりあえず序盤で風呂敷広げた時点のナゾーな部分は、実際は全然大したことない内容なので、それに関する演出が過剰気味に感じられます。
 つまるところストーリー本筋がえらく仰々しいわりに、毎回見せられる内容はえらくスケールが小さいのです。
 たった2人の殺し屋をめぐって世界が云々いわれても、やってることは「依頼が来る→ターゲットの背景が語られる→現地に乗り込んで徘徊&ちょっとしたエピソード→抹殺イベント」と、時代劇みたいなワンパターンですし。

 ストーリーは第1話からして、ものすごく意味不明。
 全体通して見ても説明不足でしたが、とにかく絵的なものだけ見せることに終始しています(しかもそれも失敗しているし)。

 主人公達が何者に追われているか、とか何で殺し屋をやっているのか、とか背景事情を語るのを先延ばしにするのは“あり”です。
 しかし、彼女たちにそのことについて(自分たちを追っている人物を知っているのかどうかさえ)一言も語らせないのは“なし”でしょう。
 見ていて話の内容が薄ぼんやりとしか飲み込めないくらいわけわからんアニメほど不愉快なものはありません。
 なんと言うか、このアニメを見ているとスタッフが好き勝手やって、「すべては最初に立てた筋書き通りに矛盾なくやっているんだから、とりあえず見ろ。わからなかったことは各自でHP見るなりアニメ誌読むなりして補完しとけ」的な態度に見えてしまいます。
 要するに視聴者に不親切すぎるのです。

 何より、このアニメはキモであるところのガンアクションが、素人目にもわかるくらいすごくおかしいと思います。
 主役の2人は超一流の殺し屋・ノワールを名乗り、周囲もそれを認めていながら、やってることは実際にやったら瞬殺されるであろう幼稚なレベル
 毎回罠がはりめぐらされているはずの敵の本陣まで堂々と乗り込み、常に姿をさらしながら(しかも目立ちやすく露出した部分も多い普段着で)出てくる敵をもぐら叩きよろしく短銃で撃ちまくります。
 そういうのはジェノサイドの描写になら当てはまりますが…相手もプロという設定があるのに??
 しかも当然のように敵の弾は主人公に当たりません。アメコミのヒーローじゃあるまいし。
 何で毎回こんなチープなアクションにこだわり続け、暗殺のバリエーションを増やさないのか、果てしなく疑問です。

 私が脳内補完したかぎりでは、このアニメの敵はものすごく危機管理意識が欠落した人間ばかりなのか、もしくは主役の少女2人の超一流なところとは精密なもぐら叩きアクションではなく、敵に気付かれず懐に潜り込むまでなのでしょう。

 途中で「真のノワール」と称する少女・クロエとそれを保護する聖母・アルテナが出てきたときは、まあこれで少しはストーリーも面白くなるかな・・・と思いましたが、相変わらずヘタれたアクション演出は続いてウンザリ。

 代わりに梶浦由記さんの音楽、全編通しての作画はテレビアニメにしては常にえらくハイクォリティ。
 2001年に入って製作されたため、テレ東的な規制をかけられてハデな流血、パンチラすらNGになってはいますが、ラスト近くにはお耽美な展開も^^;
 霧香の綾波チックな無表情・無感動さもまあまあ狙いどうり、といった感じで評判を得ているようです。
 ミレイユはあまり受けてない・・・っていうかどう見たって20代でしょうあれは。17歳の処女という設定は無理がありすぎ。

 このアニメが「ラブひな」と並んで2001年のDVD売上NO.1というのはものすごく納得のいかないところなんですが、本気でほめてる人もチラホラいるようで・・・
 まあ、1話、2話を見てスゴい!と思えれば最終話まで見続けるのもありでしょうか。
 私は間違ってもDVD購入する気にはなりません。

音楽
 梶浦由記さんの音楽の是非はともかくとして、BGMの音量デカすぎ。
 これは真下監督の病気といえるもので、次回作の「.hack//」にも明確に受け継がれています。
 OPはALI Projectの「コッペリアの棺」、EDは新居昭乃の「きれいな感情」、どちらも作品の雰囲気には合っているかと。特に「コッペリア」は一度聞いたら忘れられません^^;
ボイス
 ミレイユ:三石琴乃、霧香:桑島法子、クロエ:久川綾、アルテナ:TARAKOなど。
 声優陣もキャラクターが少ないだけに豪華。
 特にアルテナ役のTARAKOさん@ちびまる子の落ち着いた大人の演技にはビックリ。
 クロエも吊り目の一重まぶたのキツイ感じのキャラデザにロリ声、という作り手の狙いを思わせる演出は面白いです。
キャラ
 迷い猫(メインキャラじゃないし^^;
最後に一言:「♪コッペリアの棺〜」


●星界の紋章(全13話+1話) オススメ度:7  中・高
感想
 99年1月からWOWOWスクランブル枠にて放送。
 原作は人気SF小説で、監督・長岡康史、脚本&構成・吉永亜矢でアニメ化。

 ストーリーは、とにかく世界観が壮大。
 主人公・ジントはハイド星系の政府主席の息子だった。
 しかし、ハイド星系が“アーヴによる人類帝国”の支配下に入ったことで、貴族階級になったジントは帝国の軍事学校へ留学するため、巡察艦ゴースロスに搭乗する。
 そこでアーヴの敵対勢力による襲撃を受けたジントは、護衛官のラフィールとともにゴースロスを離れ、連絡艇で帝都を目指すのだが・・・
 実はこのゴースロス襲撃こそが全宇宙の勢力を2分する大戦争の幕開けなのだった、というストーリー。

 ジントを護衛するラフィールは実は現在の帝国皇帝の孫であるというのがお話のミソです。
 ちなみにアーヴ人種は一般的に美形で不老、200〜250年の寿命を持ち、青系統の髪を有しています。
 …と、最近小野敏洋先生の漫画を読んだため、なんかアニメ誌みたいなまとめ方をしてしまいました^^;

 この作品、相当スケールが大きいため、実際アニメ13話で描かれるのはほんの始まりの物語にすぎません。
 とりあえずこの第1期シリーズでは、ラフィールとジントが無事に帝都へたどり着くまでの冒険の道中を描くわけですが、全体を使って「星界シリーズ」という大きな物語の世界への導入をしているような印象も受けました。
 いや、それはそれでいいと思うし、なにより構成がダレることなくしっかりとしているので、見ていて飽きのこない展開で楽めます。

 とにかく皇女ラフィールというキャラにどれだけ魅力を感じるかでアニメ自体の好感度が違うと思います。
 ラフィールの「皇族という生い立ちのゆえに今まで遠慮なしに話せる友達がいない」という設定を生かしてアーヴには無知なジントと結びつけ、彼女の気高く誇り高いアーヴとしての性格とノーマルな地上人のジントとの掛け合いがこのシリーズでは見所の一つです。
 「〜であろ」「〜するがよい」「そなたに感謝を」などのラフィール口調は慣れるとなんか新鮮で可愛く思えてくるから不思議^^;

 …にしても、あのキャラデザインは何とかならなかったものでしょうか??
 このアニメ、何が気にいらないかといって、女性キャラのアゴの輪郭が…少なくとも流行の美少女のフォーマットではないというか^^;
 最初にラフィールが登場したときに見るのを止めようかと(以下略

 ついでに、「星界の紋章」には続編として「星界の戦旗」シリーズが2クールあるのですが、この続編についてはオススメ度4〜5
 どういうわけか、「戦旗」シリーズに入ると、キャラ相互の会話が異常なほど長ったらしくなるのです。
 下手すると23分ずっと喋りっぱなしというくらい。しかも話していることは他愛ない内容。
 そのために本編のストーリーがわかりにくくなってしまっているという、悪い脚本の典型例がここにあります^^;
 魅力だったラフィールとジントのかけ合いも、ほとんどは「何やってんだか…」って感じ。

 原作小説の会話を少しでも取り入れようと思ってこういうことをしたのなら、それが大間違いということになるのですが…。
 あ、キャラ萌え要素は新キャラ投入により強まったかもしれません(ぉ
 「星界の戦旗U」は相変わらずオシャレ会話の要素が鼻につくものの、本筋の戦争から離れた外伝色が強いので、まだしも楽しめました。

音楽
 服部克久氏による壮大なオーケストラBGM。正統派のスペースオペラを感じさせます。
ボイス
 ジントに今井由香、ラフィールに川澄綾子。
 今井さんは熱血少年キャラも美少女役もこなせる稀有な声優さんですが、このジント役は正直ちょっとイマイチという感じ。なんかいつも寒がってるみたいに声が震えている、という印象を受けてしまったのは私だけですか?
 反対にラフィールは川澄さんともども相乗効果で人気が出たキャラだと思います。
キャラ
 アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵。要するにヒロインのラフィール。
 このアニメの難点として特徴的なアーヴ語や軍事用語が説明なしに出される点があるな〜^^;
 門<ソード>とか百翔長とか泡間通信とか。
最後に一言:「ラフィールと呼ぶがよい!」


アニメの感想 目次に戻る   混迷の雑記帳に戻る