分数・小数
分数・小数は4年生で出てきます。
数という、数えられるものから、概念の世界に入ってきます。
普通、この分数・小数の前に、大きな数(これも概念の世界ですが)というものから入っていきますが、
子供達にはなかなか理解できないものでもあるようです。
数を自分の頭で、想像することができたらしめたものです。
数えられるものではなく、抽象的な意味でです。
ただ、分数・小数も、やはり、まず目に見えるところから入っていくのがいいと思います。
分数・小数の意味をしっかり把握してからじゃないと、なかなか想像の世界に入っていくのが難しいでしょう。
ここでは、分数と小数に分けて、ちょっとしたヒントをご紹介しましょう。
分 数
分数は、日常生活でも、何気なく使ってます。
半分、4人に分ける時の1/4、など・・・
ここで、少しずつ「半分は1/2だよ。」とか「4人に分けると、一人分は1/4だね。」とか
普段から、何気なく言ってあげると分数の嫌悪感がなくなってくるように思われます。
そして、重要なことは〜それぞれの分数に対する「1」(基の大きさ)の意味を教えることです。
ここをしっかり、理解させてあげないと、後で困ることになります。
折り紙で教える方法![]()
まず、大きさが違う折り紙を用意します。(なるべく大きさが違うほうがよい)
どちらも、子供に半分折らせます。
子供に、これは「何分の何?」と尋ねます。
まだ、分数の意味がわからない場合は、「いくつ分に分けた、何個分?」と尋ねるのもいいでしょう。
二つに分けた一個分ですので、子供は、1/2と答えるでしょう。
大きさが違う折り紙、どちらも、同じ尋ね方をします。
子供は、どちらも1/2と答えるでしょう。
ここで、気がついて欲しい事は、大きさが違うのに、どちらも1/2だということです。
あれ〜〜?? 大きさが違うのに、どうしてどちらも1/2なんだろう〜??と言いながらでも、
1/2に対する、もとの大きさ(概念の「1」)の違いに気がつかせます。
ここを、しっかり理解できてないと、高学年にいって苦労することになります。
各分数に対する、「基の大きさ(1)」をしっかり教えてください。
子供は、なかなか、ここを理解できるようになるまで、時間がかかるようです。
そして、さらに、もう半分を折って、1/4、さらに半分に折って、1/8とやらせてみましょう。
また、4つに分けた3つ分は、3/4など、いろいろ折り紙で分数の勉強が出来ると思います。
更に、
時計を見て、1/2時間は?(30分)、チョコやガムでも大きさのあるお菓子があったら、半分(1/2)は?
などと、話を広げていく事をお勧めします。
そこでも、分数の基になる対象は、1時間、チョコ1個分、ガム1個分になります。
同じ「1/2」でも、基になる大きさ、対象が違ってくる事を、しっかり教えていくのがいいと思います。
ここで、割り算の復習もついでにしましょう。
割り算の「÷」は、分数からきています。これを話してあげるだけでも、子供達は喜びますよ!
「あ〜〜、本当だ〜〜」ってね(^o^)丿
そして!!子供達は、気をつけないと分数を書くのに、上から書いてしまう子が多いです。
2/3は、2を書いて、棒を引いて、3と書いてしまうわけです。
分数は、2/3だったら、「さんぶんのに」と読みます。
上から書いてしまうと、計算をする時に、ごちゃごちゃになってわからなくなります。
頭で考えている分数と、指で書いている分数が違うからです。
分数は、必ず、下から書くんだよ!という事を教えてあげしょう。
癖にならないうちに、間違いを正しくしてあげた方がいいと思います。
ここで、大人の方にクイズを出しましょう。(本からの抜粋ですが)
{2本のようかんを3人で分けました。1人あたりは分数で何本といえばよいでしょうか?}
@1/3本 A2/6本 B2/3本 Cその他
どうでしょうか?
これは大手ゼネコンの社員研修で出された問題らしいです。
圧倒的に多かったのがA、次いで@が多かったそうです。
答えはBの2/3本が正解です。
実は、概念の世界で言うと、「1/3」でも、「2/6」でも正解なのですが、ここでは本数を尋ねています。
「1/3」「2/6」の場合、2本分を「1」としてとらえてることになります。
本数は、2本といっているわけですから、この場合、「基になる大きさ」は1本になります。
したがって、答えは「2/3本」が正解となるわけです。
ここでも、「基になる大きさ」がどれになるのかをしっかり把握してないと答えがわかりません。
(私も、最初これを見たとき、よくわかりませんでした・・・(-。−;))
この問題をぱっと出されたら、多分、答えられる方は少ないのではないでしょうか。
ただ、上記に「1」の意味を考える事をお話してありますので、
ここでは、わかりやすかったと思います。
(正解できなかった方はお知らせ願いますでしょうか。
私の文章が下手で、わかりにくいのかもしれませんので・・・)
しかし、大人でさえも、「基になる大きさ」のしっかりとした把握が難しいのです。
子供達には、今のうちから、身近なものからでいいのです。
しっかりとその分数に対する「基になる大きさ」を理解させてあげるのがいいと思います。
う〜〜ん、なかなか難しいですね〜。。。。
小 数
小数は分数に比べると、まだ、理解がしやすい分野です。
大きな数の延長で、教えられるからです。
ただ、大きくなっていく数より、どんどん小さくなるとどうなるの???
というところが、子供達はわかりにくいようです。
やはり、数直線で教えることがいいと思います。
0.1、0.01、0.001〜と、どんどん10に分けた一つ分(1/10)にしていくことになるのですが、
ここでも必ず、はっきり1/10(分数)と言ってあげた方がいいと思います。
いくら、小さくした所で、「0」にはなりません。
当たり前のことのようですが、子供達はここが理解しにくいようです。
高校の数学などでは、「限りなく「0」に近づく」と教えてもらいますが、
小学生でも、その意味と共に話してあげるといいと思います。
分数・小数の違い![]()
もう一つ、分数と小数の重要な違いがあります。
それは、小数は、必ず「10進構造」で、
分数は、それぞれに分けた○進構造
(2で分ければ「2進構造」、5で分ければ「5進構造」)だということです。
小数は必ず、10で、100でと分けることが出来、計算も出来ます。
ところが、分数は、足し算引き算の通分にしても、必ず分母の数がかかわってきます。
分数の計算は、複雑になりますので、再度別項目で詳しく書きたいと思います。